背負いすぎる癖があると対等なパートナーシップを築く障害になる~相手を信頼し、対等な関係性を築くコツ~



子ども時代から母親の面倒を見るなど誰かを背負ってきた人はそれが癖になってしまい、仕事もパートナーシップも背負おうとしてしまうものです。
でも、そうすると対等な関係って築けないし、結婚への抵抗も強くなりますよね。

私は33歳の男です。
先生のライフワーク本のお陰で念願の自営業になれました。
ありがとうございました。

私には付き合って3年になる彼女がいます。
私の収入が月平均で30万を越えたら結婚する予定です。来年には達成出来そうです。
ですが時々迷いが出てしまいます。
私は以前からプレッシャーに人一倍弱く、会社で部下を持たされることに耐えられずフリーランスになった人間です。

彼女は今まで付き合って来た人と比べると自立的というかドライな性格で1番相性が良いです。
ですが時々とても怒ることがあり情け無い話ですが、そんな時は気が遠くなって心がシャットダウンする感覚になります。

自分はやはり結婚の責任など、増してや子供を持つことなどやり通せるなのだろうかと不安になります。

今日のことですが同業の友人と飲むことがあり店で呑んだあと酔い覚ましに近くの公園を散歩しました。
友人はかなり酔ってたのか私の肩にしなだれかかって来たり手を繋いで来たりしました(同性の友人です)
酔ってると思ったしとくに意味はないと思いされるがままにしてたのですが公園の暗い方へずんずんと歩いて行こうとするので、なだめてタクシーに乗せて帰らせました。
私は一駅だったので歩いて帰りました。
精神的に少し動揺してたからです。

大学の時も親しい友人と似たようなことがあり、その時は友人には明確な意志があったのですが、当時女性とも何の経験も無かった私は固まってしまって、それに彼は気を悪くしてキスをしかけてましたが、やめてふて寝してそれ以来何もありませんでした。

帰途を歩きながらその当時のことを思い出し、自分は別に嫌じゃなかったし今日も嫌じゃなかったと思いました。
大学時代の彼も今日の彼も背が高く体格が良いので中肉中背な私は同性としての憧れはあります。
じゃ同性愛者或いは両性愛者かと言えばそれとも何か違う感覚があります。
何となく確信としてあるのは、責任を取りたくないという感覚です。
同性ならそれが無いから楽で、そういう意味で嫌悪感がないというか。

また私は若干の女性への苦手意識があります。
それは母が依存的で情緒不安定な人だったので、必要以上に要求に応えなくてはいけないという意識とまた癖があります。

自立系武闘派の皆様にお怒り頂きそうな話ですがサンドバッグ資材くらいにはなるかもしれないと思い吐き出させて頂きました。
(Aさん)

貴重なお話ありがとうございます。
むしろこのお話はサンドバッグというよりも、ピラニアの池に放り込まれた肉塊として使えそうな気がしてます。

そして、たぶん、Aさんのような男性をこよなく愛する武闘派女子はたくさんいらっしゃると思いますし、Aさんの彼女ももれなく武闘派であろうと推測されます。
ご愁傷様でございます。
お察しいたします。
なんとか無事を祈念いたします。

さて、Aさんのお話。

お母さんが依存的・情緒不安定でしんどかったとするならば、Aさんの中には次のようなパターンが形成されることと思います。

・依存的な女子はダメだ。苦手だ。→なので自立系で武闘派な女子を好む。
・人の期待に無意識に応えて疲れて燃え尽きる癖がある。
・「背負う」という愛し方をする。
・相手が何を望んでいるかを察知して先回りして動いてしまう。
・ずっと自立することを求められてきたので頑張ることに嫌気がさしている。
・もっと楽に、自由に生きたいと望む一方で、自分で自分を縛ることが得意。
・何でも一人で考えて決めてしまうところがある。
・人に頼ったり、甘えたりするのが苦手。

こんなところでしょうか。他にもあるかな。

もちろんこれはAさんに限らず、Aさんと似たような家庭環境に育ったならば男性・女性問わず似た状況になります。

で、こんな人を背負うことがもはや習性になっているAさんは「責任」という言葉がとても嫌いになるでしょう。無理ないことです。

また、お母さんから「あんたは男だから」みたいなこと言われてきました?
もし、それがあるなら、今度は「男であること」についても抵抗を持つようになります。

とても自立的である一方で、自分のことを弱いとか情けないとかパワー不足とか感じていませんか?

また、相反する要素が自分の中にあって「矛盾だらけの人間だ」とか思ったりしませんか?まあ、これに関しては誰でもそうなので普通なんですけどね。

で、Aさんは自分が思う以上に「お母さん」を背負って来られたのかもしれません。
ほかにきょうだいはいらっしゃらなかったんでしょうか?
お父さんは頼りにならない人、あるいは家庭を省みない人だったのでしょうか?

少なくても「お母さんを背負うこと」が癖になってしまったAさんは、その勢いをかって仕事も人間関係もあらゆるものを背負って来られたのでしょう。

念願のフリーになられたことってめちゃくちゃ素晴らしいことなのですが、今もクライアントたちの思いをとりあえず背負っちゃっていませんか?
それでハードワークしすぎてしんどくなったりはしてませんか?

その「背負う」ということを「責任」という風に捉えていらっしゃるように思います。

それが結婚への抵抗として現れているんじゃないでしょうか。

今ではだいぶその概念も薄れてきていますが、男性は特に「結婚=責任」という捉え方をすることがあります。

「家族をしっかり守らねばならない」
「ちゃんと働いて家族を安心させなければならない」
「家族を路頭に迷わせてはいけない」
「一家の大黒柱として、ウンヌンカンヌン」

実はここではAさんとお父さんとの関係性も大きく影響してくるんです。
例えば、お父さんがめっちゃ厳格な人で、昭和のお父さんだった場合、無意識のうちにAさんも結婚したらそんな風にならなきゃいけないと思い込んだりします。
逆に、お父さんが頼りない弱い人だった場合、Aさんは幼少期から「父親代わり」をあちこちで務めて来られただろうと思います。

また、実家近くの環境、かつての職場、あるいは、お母さんの願望などによっても「結婚=責任」と捉えてしまう要因は少なくないものです。

もちろんそこで「あたし、結婚したら専業主婦になるから」と彼女が宣言してるなら、よりズシンと重荷を感じるでしょう。

多くの女性にとって「結婚」というのは「一緒に過程を作っていくもの」として認識されているのとは対照的ですね。

そんな風にAさんが結婚を責任と捉えてしまっているのであれば、まずはそこを解消していくことがテーマになります。

参考)「責任とは取りたくなるもの」

私のクライアントさんにはゲイもバイもいらっしゃるわけですけれど、Aさんがそうなのか?という話はAさんもお気づきの通りあまり重要じゃないかもしれません。

ただ、女性が苦手、背負うのが辛い、無責任な関係がいい、と思ったときに同性愛や不倫というのは格好の居場所を提供してくれます。

いわゆる「アンダーグラウンド」という奴ですが、表の社会であまりにしんどいときにそういう場所に逃げ込むことはよくあるものです。

つまり、それくらいAさんは背負い込んでるってことになるんですね。
自分が思っている以上に重荷を背負って生きてるってことですね。

だいぶ、筋トレにはなりますけれど・・・。笑

なので、本質的には「そんなにも背負わんでもええやないの」という価値観を自分に刷り込む必要があり、とりあえず、仕事やパートナーシップで「無責任男」を目指してみられることが重要です。

そして、自分が今背負ってるものをどんどん断捨離していきたいですね。
仕事、プライベート問わず、「やらなくてもいいのにやらなきゃいけないと思い込んでるもの」とか「自分がしなくてもいいのにやってること」とか「やりたくないのにやらなきゃと思ってること」などを書き出して、それを一つ一つ辞めていきましょう。
(これは彼女に手伝ってもらった方がいいかな?)

荷物を下ろすイメージワークも「罪悪感」の本や動画に出てきますので、それを日々意識してやってみるのもアリだと思います。

★罪悪感モノ

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』

さて、もしかしたらここからが本題なのですが、Aさんがそんな悩みを持っていること、彼女には話しているんでしょうか?

「自立的というかドライな性格で1番相性が良いです。」という彼女ですけれど、そういうコミュニケーションはできますか?

何が大事かっていうと、Aさんは結婚を責任として捉えているのですが、彼女は結婚したらAさんに責任を取ってもらいたいと思っているのか?という点です。

これ、ものすごく重要です。

Aさんの場合、自分の気持ちを内に溜めやすいところがあるので、なかなか話をするのは難しいかもしれませんが、ものすごく重要なことなのでぜひともここはコミュニケーションを取ってもらいたいところです。

彼女の情報がこの1文しかないので私の推測が思い切り入りますが、違ってたらまた何かの機会にツッコミ入れてくださいませ。

さて、今の時代、女性が自立し、私の読者などは恐ろしく自立しており、「結婚しても仕事はやめない」「男に頼りっきりの人生はやだ」「なんならあたしが旦那を養ったってもええで」という話を天気の話レベルでよく耳にします。

かつて女性が仕事をすることが難しい時代には家計は夫の責任でしたが、共働きが当たり前の昨今、そして、女性が自立した今は「共に過程を築くこと=結婚」という風に定義が変わってきてるように思います。

まあ、なかなか給料が上がらない日本の事情もあって、男性が女性を養いたくてもできない背景もありますが、それ以上に、女性の自立心は目覚ましく、なんならうちの読者の自立度はハンパなく、男性が一人で背負うものではないのです。

彼女はAさんが背負わなければいけない存在なのでしょうか?

ここでのテーマは「対等性」です。
経済的な面、家事負担の面というよりも、精神的な面での対等性です。

お母さんを長らく背負ってきたAさんからすれば彼女を背負うことも習慣になってしまってると思うんですけど、そこで「待った!」をかけてみてください。

特にうちの主要読者層の怖いお姉さん方に「俺がお前を背負う」なんて言おうもんなら、間違いなく体育館裏に呼び出されてボッコボコにされますね。

Aさんの彼女がどの程度の武闘派かどうかは分かりませんけど、たぶん、彼女も同じ気持ちじゃないでしょうか?

養ってもらうような上下関係ではなく、対等に何でも話し、行動できるパートナーを求めていらっしゃるんじゃないでしょうか?

そういう目でちゃんと彼女を見てあげることも大事です。
もしかしたら、Aさんはあまりに彼女を背負おうとするあまり、彼女の気持ちを一部スルーしている可能性すらあり得ます。

彼女をもっと信頼してもいいんじゃないでしょうか?
彼女をもっとアテにしてもいいんじゃないでしょうか?

そんな意識で彼女と一緒にいれたらもっと楽な関係を築けるでしょうし、結婚へのハードルもずっと低くなるでしょう。

そもそも結婚というのはアイアンマンレースのスタート地点に過ぎません。
スタート地点に立つことをビビってたら、その後に始まるスイム3.8kmですら乗り越えることなんてできません。

なので、Aさんにおかれましては彼女との結婚生活をワクワクするような、楽しそうなヴィジョンに描き変えることも役立つだろうと思います。
これもぜひ一緒に彼女と取り組んでみるといいでしょう。

こんなときにお勧めするのが、二人でマンションのモデルルームもしくは住宅展示場に行ってみることです。ブライダルフェアじゃなくてモデルルームってところがミソですな。
別にマンション買う予定なんてなくてもいいので、今後の結婚生活を具体的にイメージするためにもいいチャレンジです。あと夫婦ごっこもできますしねー。

要するに、一人であれこれ考えんな!彼女も巻き込め!ということをお伝えしたい次第です。

ということで、武闘派女子被害者の会の同志Aくん。何とか生き延びていただいてどこか安全な場所で落ち合えることを願っております。押忍!


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