ライフワークを生きる人のための「前に出る恐怖」克服法~自分軸、イマココ、与える、受け取るのサイクルを回す~



自分がほんとうにしたいことや夢を実現していくプロセスでは、喜びだけでなく、それ以上に「前に出る恐怖」が出て来ることが少なからずあります。
それはむしろ順調にプロセスが進んでいる証拠で、よいことなのですが、怖れが強すぎて逃げたくなることもありますね。なので、そんなときにどうしたらいいのか?を語ってみました。

根本先生こんにちは。

いつも著作はじめVoicyにブログにとてもお世話になっている読者の1人です。
おかげさまで以前のように頑張れなくなった今の自分が本来の自分なのかもしないと受け入れて新しい生き方を模索中です。

先日の4期お弟子さん制度コンセプト記事、私は他分野でライフワークに悪戦苦闘中ですがジャンル関係なく胸熱なお話に、つい感想かねてネタリクエストしてしまいました。
とくに後半のせっかくデビューしたのに道半ばで諦めた方々への根本先生の想いの優しさと取り組みにホロっと、してしまいました。

私自身、師匠と呼べるような稀有な先生と出会い人生が変わった経験があります。
その時に「人を導く才能」というのを知りました。
ですがそういう常人離れした熱量の人がつくる「場の力」を借りないと力を出せない自分の依存心にも気づき危機感も芽生えました。

社会に出て自分らしさを失った時に10代での師との出会いを思い出し新たな師を探してまた素晴らしい師に出会いました。
改めて「師」の才能を持つ方の「場」の力を体感しました。
そういう場って、根本先生のコンセプト文の全くその通りで…型を模倣するのではなく、個々人の本来の資質が芽吹き育ってく肥沃な土壌という感じです。
私もその土壌に居る間すくすくと成長しいくつもの実をつけ業界デビューに至ったのですか…

そこで根本さんが記事で書かれた「前に出る恐怖」「自己肯定感」「お金」などなど、ほぼ記事の事例フルコンボでグダグタになり一旦失速、休止しました。

今は根本さんの心理学毎日読んでなんとか仕切り直そうと暗中模索です。
本当にこの道なのだろうか…とかそういうことも含めて。

先日の「仕事に抵抗がある人へのワーク」とても参考になりました。
そんな感じで「前に出る恐怖」などのライフワークを歩み出す時に人によってはかなりの峠になる問題への質問やワークいつか記事にして頂けたら幸いです。
(Tさん)

Tさんが参考にしてくださった記事はこちらですね。この記事、あちこちで話題になっててうれしいです。

「仕事」に抵抗を覚えている人のためのワーク集を作ってみました~仕事に向き合うための男性性と自立心のお話~

さて、いいネタをありがとうございます。

「前に出る恐怖」

これ、あるあるですねー。でも、これ、意識を変えていくと意外と簡単にクリアできるような気がします。そして、これもまた「試されている」ということになるので、このテーマが出てくるってのはすごくいい流れなのです。

その前に・・・それだけ尊敬できる師匠と出会えてる自分ってすごいと思いませんか?
10代で出会い、さらに社会に出てからも出会い・・・なかなかそういう経験できる人って少ないような気がするのですね。

これもまたTさんの才能だなあ、と思います。

ただ、

>ですがそういう常人離れした熱量の人がつくる「場の力」を借りないと力を出せない自分の依存心にも気づき危機感も芽生えました。

これって別に問題ないかと思うんですよね。
デビューしたてってのは、いわば卵からかえったばかりのヒヨコみたいなものですから、親の庇護がないと死んでしまいます。だから、その場の力を借りて成長していくのはほんと大事なことですし、それも含めてTさんの師匠もそういう場を提供してくださってるわけですから、最初は甘えてもいいと思うのです。
そして、そこで力を蓄えたら巣立っていけばいいのですから。

私もお弟子さんたちにはそんな風に思ってます。
最初のきっかけは私でも、だんだん力を付けたら旅立っていくことを想定してますし、逆に、そうじゃないとマズいよなあ、なんて思っています。

だから、Tさんも上手にやられてると思います。

で、

>私もその土壌に居る間すくすくと成長しいくつもの実をつけ業界デビューに至ったのですか…

ということになると、、、いよいよ「前に出る恐怖」が顔をのぞかせるわけですね。

めちゃくちゃ順調じゃないですかー。
いい感じじゃないですかー。

だから、「おー、あたしもついに“前に出る恐怖”が出てきたのね!これが新たな課題なのね!」とワクワクしてもらえたら最高っす。(そんな風にはできないもんだと思いますけど笑)

これ、ちょっと意地悪な話かもしれませんが、「前に出る恐怖」が出てくるのって、「前に出たい」と思うから出てくるものであり、かつ、「前にでちゃった(あは)」から感じられるものだと思うのですね。

つまり業界デビューを果たし、この道で行くぜぃ!と覚悟を決めようとしてるからこそ、感じられるテーマだと思うのです。

ところがー、今まで師匠の作る場で守られていた身からすれば、いきなり大海原に放り出されたような感覚もするわけで、そりゃあ、怖いです。

一人で大丈夫だろうか?
失敗したらどうしよう?
ちゃんとやっていけるだろうか?
トラブルとか起きたらどうしよう?
周りから嫉妬されたらどうしよう?
他の人に笑われたらどうしよう?

様々な怖れや不安がやってきます。でも、繰り返しになりますが、それは前に出ちゃった(あは)からこそ、感じられる怖れなんですよね。

いわば「名誉の怖れ」とでも言いましょうか。

うちのお弟子さんも徐々に前に出てくる人たちが増えてきて、そのたびに「あちゃー」「うわー」「きゃー」と怖れを感じられてるわけですが、偉大なる師匠であり、スーパーカウンセラーでもある師匠は心を込めて彼らにこんなメッセージを送っています。

「ま、頑張ってー!(笑)」(鼻くそをほじりながら)

ライフワーク本にも書きましたが、自分がほんとうにやりたいことに向けて一歩踏み出すときってめちゃくちゃ怖いんです。
その道が本物であればあるほど怖いんです(だから、この道は本物じゃないと思いたい!なんとしてでもそう思いたい!)。

だから、「怖れが出てくるってすっごくいいことだよー」(お腹を掻きながら)と言うわけです。

★ライフワーク本&セミナー動画

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

*セミナー動画:ライフワークをデザインするワークショップ~こんなご時世だからこそ、「自分らしい生き方」改めて見つめ直してみませんか?

さて、「前に出る怖れ」をどうしたら克服できるのでしょうか?

例によって感情と喧嘩したって勝てないので、まずはそれを受け入れようぜ!という話なんですけど、その際に「これ、めっちゃ順調なんだー。そうなんだー。正しい道なんだー」という認識を持つことはとても役立つと思います。

やりたいから怖い。
本気だから怖い。
好きだから怖い。

そういう理解をしてみると少しは緩和されるかなあ、と思います。

で、ここから「怖れ」を理解していきます。

怖れがあると、どうしても外に目が行き、先々のことをあれこれ妄想し始めます。

人にどう思われるか?失敗したら笑われないか?「お前ごときが?」とバカにされないか?人から嫉妬されないか?等々、意識が他人に向きます。

つまり、他人軸になってしまいます。
そして、なぜかそのとき目に浮かぶのは「敵」ばかりで(実際、敵がいるのかもわからないし)、たくさんいるはずの「味方」の存在は見えなくなってしまいます。

※これが「エゴ」が社会に投影された姿で、ここで言う「敵」とは内に潜むエゴ(自我)のことです。だから、自分と向き合う他ないのです。

だから、「自分軸、自分軸」と意識を自分に向けます。

また、怖れは過去のデータから未来にネガティブな予測を立てようとします。
失敗することへの怖れが代表的なのですが、ああなったら、こうなったら、と妄想に走るので、意識があっちへこっちへ散ってしまいます。

だから、「今ここ」に意識を向けます。

つまり、「自分軸で、今ここに意識を向けること」が怖れとの向き合い方です。

それは「今できることをやる」「自分ができることだけをすればいい」という意識を持つことでもありますし、足元をしっかり踏みしめて、そして、一歩前に胸を張って出る、というイメージです。

こうして「今」に目を向けていくと、「今の自分にできることしかできないから、できることを自分なりにやればいい。それがどう思われようと今の自分の評価なんだからしょうがない」という風に他人の目を気にせず、自分でいられる意識ができるようになります。

こうしたプロセスは言い方を変えると「覚悟を決める」ということにもなります。
この言葉を使うと大層なことのように思えますが、「今の自分はこれしかできないから」という意識とも同一です。

そして、こうした意識は「個性」をより明確に作り上げていくことにもつながります。
つまりは「オリジナリティ」が明確になっていくのです。
これはめちゃくちゃデカい効果です。

ここまでの話は「他者に目を向けているヒマがあったら、自分自身に目を向けな」ということでもあり、また、「先のことを考えてるヒマがあったら、手を動かして今できることをしなよ」ということでもあります。

つまり、他の人の目を気にしていたり、未来に怖れを抱いたりしてるときって、手が動いてないんですよね。それってめちゃくちゃもったいないですよね。
だから、「自分」に、「今」に意識を向けるわけです。

ここで言う「今自分ができること」ってのは仕事に関するものだけではありません。部屋を掃除したり、皿洗いをしたり、歌を歌ったり、とりあえず踊ってみたり、花を活けてみたり、腕立てをやったり、できることって無数にありますわな。

ちなみに「前に出る怖れを感じたら、とりあえず腕立て伏せ20回」とかルーティンみたいに決めておくのも効果的ですよ。

そうして、自分軸で今に意識が向けるようになったら、そこから周りに目を向けるわけです。

それは「被害者」や「受け身」や「他人軸」な目線ではなく、「与える」という意識です。
彼ら(クライアントとか)を喜ばせたい、感動させたい、驚かせたい、みたいな「与える意識」を持つんですね。でも、これは自然と出てくることが多いかな。

そうすると、内側から滾々とエネルギーが湧きだして、彼らに向けてそれが放たれていきます。これはとても気持ちのよい感覚がするので、仕事をする上で醍醐味と言えると思います。

また、もっといいものを与えたい、という動機が生まれたら、どんどん成長していきます。スキルを磨いたり、見識を得たり、いろいろと勉強したりと言ったことにも熱が入りますね。

そうしてどんどんレベルアップしていきますね。

そしたら、今度は「受け取る」です。ここで最終的にその怖れが誤解で妄想で幻想であったことを知ります。

クライアントからの評価もそうですが、師匠や仲間たちや友人たちも自分のことを認め、褒めて、賞賛してくれたりします。プロとしてやるなら報酬だって入ってきます。

それを「ありがたいなあ」と思いながら「受け取る」わけです。

そうすると自分が与えたエネルギーが様々な形で返ってきて循環が生まれます。

敵のように感じていた周りの目も「味方」だと感じられるようになります。
アンチが生まれることもありますが、強力な味方の存在を知っているのであまり気にならなくもなります。

そこでまたその仕事に対する「覚悟」が強まり、それがライフワークとしてしっかり自覚できるようになるんですね。

これを螺旋階段を上るように繰り返していくのが成長プロセスですね。

そして、レベルアップすればするほど世界は広くなります。
そうするとまた、その新しい世界に出ていくことへの怖れが出てきます。
でも、もうそれは2度目、3度目ですから何をすれば分かっているんですよね。
1度目と同じことですから。

自分に意識を向ける(自分軸)。
今できることをする。
そこから、与える意識を持つ。
そして、感謝して受け取る。

こうすることで、前に出る怖れを過去のものにしていくことができますし、何より自分に自信を持つことができるようになります。

ちなみにこうした怖れはグループセラピーなどの場で癒すこともできます。
少々強引な方法でもありますが、お弟子のキャロがレポートを書いてくれてるのでよかったら参考にしてくださいませ。

「有名になることへのおそれを癒す実習を受けて、こわくて死ぬかと思った」

【仕事術】あなたの行動や才能を待っている人に、与える意識を持つと動きやすいかも

★覚悟を決めたい人が必読の本&参加した方がいいセミナー。

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

○東京/オンライン:2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597


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「前に出る恐れ」はどうしたら克服できるのか?
 


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