自立系武闘派女子が燃え尽きてしまったときに取るべき施策について~「愛」のエンジンに取り換えろ!~



元々自立系でバリバリやってきた人は、その原動力に「怒り」エンジンを搭載していることが多いと思うんですね。だとするとやがては激しく競争を繰り返した結果、燃え尽きて、疲れ切ってしまうものなのです。
そこで、この3つのテーマを今日はご紹介したいと思います。
(1)疲れはどれくらい取れたのか?もしくは残っているのか?もし、残っているならばどうしたらその疲れが取れるのか?
(2)そもそもその疲れを作る心理的要因・構造は何なのか?
(3)怒りに変わる新たな原動力としてどんなエンジンを採り入れるのか?

根本さん、はじめまして。ブログやセミナーなど色々お世話になっています。
いつか個人セッションでお会い出来たらと思いつつ、毎日ブログを読んでいます。
私は30後半の自立系武闘派女子ですが、燃え尽き症候群で悩んでいます。
今まで、両親、学校の先生、会社、上司、世間などに対する怒りのパワーで無理やり元気に見せかけて生きてきたように思います。
でも4年位前からそれも疲れてしまいました。
友人や彼氏は私が相手に合わせないと関係が続かないことに気づき、疲れて頑張るのをやめたら誰もいなくなりました。
せめて仕事だけはやりがいが欲しいと転職をして、今は恵まれていると思いますが、最低限の仕事のみでそれ以上のことは動けなくなりました。
休みの日にひたすら寝たり、エステにいったり、自然の中でボーっとするなど色々試しましたが、その場だけですぐに元通りです。
根本さんの瞑想を試しても寝て起きれば元に戻ってしまい、お恨み帳は途中で気分が悪くなり止めてしまいました。すみません、苦情ではありません!
このような状態で数年過ごし、何か出口が見えないものかとずっと考えています。
なにかアドバイスを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
(Mさん)

Mさんのみならず、このコロナちゃん騒動で同じように「燃え尽きちゃう」「無気力になっちゃう」「疲れちゃった」という人も多いかと思います。

先日もこんな記事を書きました。

「コロナ鬱などコロナ禍で起こりやすいメンタル面での不調とその改善の仕方について。」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/35191

さて、Mさんはよくよくご自身を見ていらっしゃるように思います。

「怒りを原動力に頑張る!!!」

「燃え尽きる。力尽きる。頑張れない。疲れる。」(←Mさんは4年前)

「それまでの人間関係がガラッと変わる」
「転職するか、しなくても、仕事に対する意識がガラッと変わる」

「あれ?誰もいねーぞ?」
「あれ?やる気も起きねーぞ!」

「何とかしようともがくけど、なかなかよくならない」(←イマココ)

という流れです。

で、そんな燃え尽きてしまった武闘派女子を活性化させるには「とりあえず狩りに出かけて見つけた男とヤリまくれ!」という方法もあるんですけど、お察しのようにこれも一過性の効果しか期待できず、さらに情が移って、新たな野良猫/ロックマンを追いかける現象になってもめんどくさいので、もっと本質的な方法を考えたいと思います。

じゃあ、そんなときにどうしたらいいのか?というと、例えば、私はこんな視点でMさんの問題を見ていくと思います。

(1)疲れはどれくらい取れたのか?もしくは残っているのか?もし、残っているならばどうしたらその疲れが取れるのか?
(2)そもそもその疲れを作る心理的要因・構造は何なのか?
(3)怒りに変わる新たな原動力としてどんなエンジンを採り入れるのか?

ということで、今日はこの3つのお話をしていくことになるわけです。長文ですな、たぶん。いつも長文だけど。

(1)疲れはどれくらい取れたのか?もしくは残っているのか?もし、残っているならばどうしたらその疲れが取れるのか?

疲れが残っているかどうかを見極めるのはふだんの自覚症状でもいいですけど、やはり一番は「朝の目覚め」ですね。
目覚めた時に体が重いか、軽いか、気分やよいか悪いか、をチェックするだけで疲れがどれくらい残っているかが分かると思います。

疲れがないときは「うわー、よく寝たーーー!きもちいーーー!!」です。
それ以外の状態は疲れが残っていると思ってよいです。

あとはその程度ですけどねー。
シャワー浴びたら目がさえてきて気分がよくなってきたー、なら、まだいいと思います。

で、まだまだその疲れが残っている、とするならばそれを取っていく必要がありますね。

>休みの日にひたすら寝たり、エステにいったり、自然の中でボーっとするなど色々試しましたが、その場だけですぐに元通りです。
>根本さんの瞑想を試しても寝て起きれば元に戻ってしまい、お恨み帳は途中で気分が悪くなり止めてしまいました。

一応できることはやってらっしゃるんですけど、なかなか結果が伴わないんですよね?
なんででしょう?
例えば、お恨み帳はなんで気分が悪くなったんでしょう?

よく私のセッションを受けると「体は正直だのぉ」と言われることが多いんですけど、「色々試してみるんだけど、その場だけですぐに元通り」ってことは、今の質・量だとその場だけになっちゃうってことを教えてくれてるんですよね。

つまり、睡眠の質をもっとあげる必要があるのか、エステの回数券を買う必要があるのか、自然に触れるだけじゃなくてしばらく暮らすのがよいのか、瞑想を習慣化してみたほうがよいのか、お恨み帳を書けるようになった方がよいのかってことです。

でも、心の疲れを取るにはほかにもたくさん方法があって、「好きなことを思う存分する」「気の置けない友達としゃべりまくる」「くたくたになるまで体を動かす」「ヨガや瞑想の会に定期的に参加する」などもお勧めです。

でも、それって「方法論」が大事なんじゃなくて、今の自分の心が何を求めているのか?をキャッチすることが大事なんです。
カラオケやお風呂で好きな曲をガンガン歌いまくりたいときに「根本さんが自然に触れろって言ってたから公園に行ってアーシングしてきた」とすると効果は現敵的になっちゃいます。

(2)そもそもその疲れを作る心理的要因・構造は何なのか?

怒りが原動力になるケースって少なからず多いですし、それが必ずしも悪いわけではないんです。
なぜならば「怒りとやる気のエネルギーは表裏一体」と申しまして、怒りの炎を燃やすことでやる気が湧いてくるようになるものです。

しかし、それだと常に怒りを燃やし尽くすための薪(=ネタ)が必要になるわけで、常にイライラしてなきゃいけなくなりますし、常に問題探しをしてなきゃいけなくなります。

それはしんどいんです。

また、「周りの人についつい合わせちゃう」とか「言いたいことがあっても場の空気を読んで飲み込んじゃう」とか「ついつい自分さえ我慢すればいい、と我慢しちゃう」などの性格的、思考パターン的、感情パターン的な要因があるならば、疲れを取っても、疲れを量産するシステムは変わってないわけで、「なかなか楽にならない」ってことになってしまいます。

とすると、そうした心の癖を取り除くことが必要になってくるわけですね。

これはけっこう内観と言いますか、自分を知る、ということがすごく大事になってきます。

>友人や彼氏は私が相手に合わせないと関係が続かないことに気づき、疲れて頑張るのをやめたら誰もいなくなりました。

Mさん、だいぶ周りの人に合わせて犠牲してきたってことですよね。
で、頑張るのをやめたら周りに誰もいなくなるってのは寂しいことのように思えて、実は大いなる前進なんです。素晴らしいんです。拍手します。ぱちぱち。ぜひ、祝杯あげてください!!マジで!!!

そうすると某カウンセラーさんなんぞは「なんでMさんは周りの人に合わせる癖ができたの?」ってことに興味を持つので「子ども時代はどうだった?親との関係は?学校ではどうだった?」なんてことをねちねちとお聞きするわけです。

その結果、「ああ、それでついつい他人軸になっちゃったんですね。じゃあ、自分軸を取り戻すべく意識を変えていきましょうか」なんて提案ができるのです。

※自分軸を取り戻すならこの本がお勧め。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

※さらにそんな自分の心の癖をタイプ別にチェックして、それを手放していくワークが満載の本やワークショップはコレ。

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

(3)怒りに変わる新たな原動力としてどんなエンジンを採り入れるのか?

さて、そうして心の疲れを取り(燃え尽き症候群から解放され)、自分の心の癖を改善しながら直面するのがこのテーマです。

Mさんやその同志のみなさまにとって、新たな原動力を見つけることができれば、すーっと浮上していき、以前より増してエネルギッシュになったり、地に足が着いたり、ヴィジョンが見えてきたり、生きがいややりがいが見えてきたり、人生が楽しくなってきたり、ヘラクレスオオカブト君と出会ったり、ライフワークを見つけたりするようになるもんです。

じゃあ、怒りに変わる原動力って何なのか?と言えば、、、、ええ、もうほんと、ありきたりですいません・・・なんですけど、やっぱり「愛」なんです。

実は(2)のプロセスで、否が応にも自分の価値や魅力を見つけなければならず、自分のすばらしさを受け入れなければならないので、実はすでに「愛」とつながっているものですけれど、ね。

ただ、ここで気を付けなきゃいけないのは「愛」と「怒り」って全然性質が違うんです。

怒りってやっぱりパワフルで刺激的でわかりやすいんです。
勢いも付きやすいです。
しかも、「戦ってる!!」という実感も随分とあったりします。

一方、愛が原動力になると、怒りに比べると穏やかなんです。
熱さも人によっては出てきますけど、怒りとは全然違います。

だから、「刺激が物足りない」とか「こんなもんでいいのかな?」なんて感じやすいものです。

とはいえ、愛が原動力になると楽しいし、幸せだし、自然と感謝もできるし、気持ちよいし、ということで前向きな要素もたくさん出てくるんです。
(なので、罪悪感を癒しておかないと、その素晴らしさが受け取れなかったりします)

ただ、愛が原動力に変わっても、怒りのときとさほど行動には差が出なかったりします。

誰かのために頑張る!というのもアリなんです。
けど、怒りは自己犠牲や我慢、そして、あらゆる戦いが付き物で自分を傷つけるのですが、愛が原動力になると「自分のことを愛する」も大事な要素になるので、無理はせずに、自分ができる範囲で与え、受け取るようになります。
(だから、「以前ほど頑張れなくなった、これじゃいけないんじゃないか?」と否定的に見る人もいますが、それは慣れの問題が大きいかもしれません。)

ということで、エンジンを切り替えた場合、当分の間(たいてい数か月はかかる)はちょっと違和感を持ちながら日々を過ごすことになります。

ということで、(2)で紹介した本やセミナーのワークに日々取り組みながら、新しいエンジンの性能のすばらしさを実感していただければと思うのです。

ちなみに、こうなってくると次なるテーマは「ライフワーク」ということになりますので、この本や動画がおすすめってことですね!(笑)

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

*セミナー動画:ライフワークをデザインするワークショップ~こんなご時世だからこそ、「自分らしい生き方」改めて見つめ直してみませんか?


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます! 

自立して燃え尽きてしまったときにとるべき3つの施策について

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https://youtu.be/qoRs0f6to9A

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