希望を持ち続けることが執着になってしまわないだろうか?



執着には否定的な、攻撃的な思いが付きまとうモノ。だから、苦しいし、幸せじゃありません。
希望を見ることは心を晴れやかにし、喜びを与えてくれるもの。
その違いは「苦しい、か、ワクワクするか」です。
執着を手放しつつ、希望を感じ続けるにはやはり自己肯定感がカギになるようです。

根本先生、こんにちは。
自立系武闘派野良猫34歳独身女子です(長っ)
いつも心癒されるメルマガとセミナーにお邪魔させていただき、自己肯定感アップに日々精進しています!
そのおかげなのか、自分でも意識しないうちに、15年近く止めようと思ってもいなかったタバコを吸わなくなりました。
その変化は、思い起こせば昨年の罪悪感のセミナーを受けてからだったように思います。
とても不思議ですが、ありがとうございます!
今日は質問があってメールしました。

希望を持ち続けることは執着と同義なのか、ということです。
5年前に2年付き合った方と別れ、それから彼にも結婚にも執着して、苦しい日々でした。
同時に婦人科系の疾患も見つかり、子供も望めないのかと、結婚、出産に絶望していました。
手放しを進めるうちに、神様に任せようと思うようになり、随分楽になりました。
しかし先日、実家の母と急に結婚の話になり、私が上記の内容を話したら、「あなたはどこに出しても恥ずかしくない良い娘なのだから、結婚も出産も諦めることなんか全然ない!」と言われました。
母とは多々衝突し、本音で話しをしたこともあまりなかったので、驚きと同時にとても嬉しくて涙が出ました。
そこで気づいたのが、私は結婚も子供も諦めたくないし、どちらも欲しいんだってことでした。
これは執着かなと思いながらも、自分が望むならそう思っても良いと許可してみました。
なのに執着していた頃の苦しさや辛さから、望むことで執着が強まるかもと思うと怖いです。
執着しないで希望を持つことは可能ですか?
良かったらネタにしてもらえると嬉しいです。
時節柄ご自愛下さい。
(Yさん)

>自立系武闘派野良猫34歳独身女子です(長っ)

だいじょうぶですよ。武闘派女子の漢字の羅列には慣れておりますので。
押忍!夜露死苦!喧嘩上等!一点突破全面展開!とかみなさん、ふつうに使われますので。

>そのおかげなのか、自分でも意識しないうちに、15年近く止めようと思ってもいなかったタバコを吸わなくなりました。

おぉ!すばらしい!!何か罪悪感を証明するものが「タバコ」だったのかなあ。
自分を愛することができ、自己肯定感があがったら「必要なくなった」のかなあ。

>希望を持ち続けることは執着と同義なのか、ということです。

そう思いますよね?みなさんもあるあるじゃないでしょうか?よくご質問頂きます。

希望と執着の違いを一言で言えば「ワクワクする=希望、苦しい=執着」です。

で、結婚・出産などの人生をかけたテーマに関してはどちらか一方だけってこともなく、「ワクワクするときもあれば、なんか苦しくなるときもある」という場合だって珍しくないと思います。

だから、これは希望?執着?とどちらか一方に決め付けない方がいいと思うんです。

長年、野良猫を追いかけまくっていたら執着しているのか、彼との結婚に希望を抱いているのか分からなくなるのがふつうです。
良いこともあれば、嫌なことで傷つくことだってあるわけで、希望も執着もその時の気分によって両方出てくるものでございますね。

お母さんとの話もすばらしいですね~。
Yさん、ほんとうに変わったんでしょうね。
いいお話ですよー。

>そこで気づいたのが、私は結婚も子供も諦めたくないし、どちらも欲しいんだってことでした。

おぉ、すばらしい!!
それでいいんだと思います。

どっちも欲しいぜ!と素直に認められることがとても素敵です。

>これは執着かなと思いながらも、自分が望むならそう思っても良いと許可してみました。
>なのに執着していた頃の苦しさや辛さから、望むことで執着が強まるかもと思うと怖いです。

手放しを進めていてだんだん楽になって来て、ああ、これでもう解放される、と思った矢先に、「やっぱり欲しい!」と思うことってよくありますよね?

やはり野良猫&ロックマン氏を追いかけまくっている同好の皆さんも同じだろうと思います。

ところが「やっぱり欲しい!」と素直な気持ちになれたことは素晴らしいのですが、かつて執着してきた頃の苦しさが思い出されるとしたら、やっぱり躊躇するのも無理ない心理です。

いわば「一度諦めた夢をもう一度追う」みたいなものでしょう。

それはちょっと勇気が要りますね。

ただ、そこで忘れちゃいけないのは「かつてのあたしとは別人だぜ!」ということです。

手放しを進め、お母さんとの関係もなぜか改善し、不思議なことにタバコをやめられたYさんです。

以前、執着しまくって苦しかった頃とは別人のようになっているかもしれません。

執着というのは「自己否定」から生まれるものです。
だから、自己肯定感があがっていくと、だんだん物事に執着しなくなるんです。
「もっと素晴らしいものが手に入るんだわ」と思えたり、そもそも「手に入れる」ということに興味が持てなくなります。

「結婚も出産もご縁があればできるだろうし、そうじゃなくても幸せだし~」と思えるわけです。

>なのに執着していた頃の苦しさや辛さから、望むことで執着が強まるかもと思うと怖いです。

これってまだ起きていないことを想像して怖くなる、というまさに自作自演中の自作自演なんですよね。

「欲しいものは欲しいじゃ!」とまずは素直に認め続けることです。

そして、その先に一歩意識を向けてみましょう。

結婚して、出産して、Yさんは何を手に入れたいのでしょう?
どんな人生を創造したいのでしょう?
どんな日々を楽しみたいのでしょう?
どんなパートナーシップを築きたいのでしょう?

そこにどんどん素直になっていきましょう。

つまり、ライフワークを描こう!ってことなんですけどね。いつもの通りの話になっちゃいましたね(笑)

自分の気持ちに素直になる、ということは、自分と向き合い続けることです。

結婚したいし、子どもも欲しい。
でも、できるかどうか分からなくて不安な気持ちもある。
だけど、やっぱり私は幸せな家庭を築きたい。
自信はないけれど、そういう人生を創りたい。
でも、やっぱり怖い。
疾患のこともあるし、彼に迷惑をかけたくない。
そんな自分を受け入れてくれる人がいるのかどうか。
でも、いると信じたい。

そんな心の内をちゃんと“すべて”認めてあげることです。
そこに思考的な判断は必要ありません。
そう思っちゃダメ、とか、こう思わなきゃうまくいかない、とか思わないことです。

ただ、今、そういう風に感じている自分がいる、ということです。

希望もあり、絶望もあり、執着もあり、夢もある。

そんな矛盾したものが当たり前のように混在しているのが心の世界です。

それをただ「今、この瞬間の自分はそう感じている」と受容していくのです。

これが「自己肯定感」という奴です。

そうして、ひたすら自分を受容していくと不思議なことが起きていきますね。

「なるようにしかならない」という悟りを開くに至ります。

結婚・出産があっても、なくても、私は、幸せになる。

そんな思いがやってくるんです。

それこそ、執着を手放せた状態であり、希望で満ち溢れた状態であり、心はきっと軽く、そして、世界は色鮮やかに見えているでしょう。

★自己肯定感をあげるワークショップ。

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
札幌:7/13(土)15:00-18:00
仙台:7/15(月祝)15:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420

★自分自身と向き合い、つながる2日間。
(リトリートセミナーは本年は軽井沢のみです)

6/23,24 軽井沢プレミアム・リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29926

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