お金を稼いでいない自分に猛烈な焦りを感じ苦しくなります。



「お金」が「自分」よりも偉いと思っていませんか?
「お金を稼ぐ」ことが何よりも価値があると思っていませんか?
そんな「お金軸」を手放すにはどうすればいいのか?を考えてみましょう。

ずっと会社員でしたが結婚を機に1年半前に思い切って辞めました。
夫が稼いでくれるので結婚生活を楽しみたい気持ちもあり、他に自分の感性を活かせる仕事ができるのではないか、もっと人生を楽しみたい、会社員以外のライフスタイルを体験してみたいと思ったからです。
やりがいのある仕事でしたが周りの高いレベルについていけない劣等感も感じていました。
仕事をしている自分に誇りを持っていたので、辞める時にものすごく後ろ髪を引かれ、辞めた直後から後悔の毎日です。
独身時代は結婚して自分のやりたいことで起業している女性に憧れがあり、自由な時間を楽しめる時もあるのですが、お金を稼いでいない自分に猛烈な焦りを感じ苦しくなります。
今の生活を楽しもうと自分なりに試みてきましたが、稼いでいない自分が根無草のようで不安です。
では働けばいいのでは?ですがずっとアシスタント的な仕事をしてきてそれ以外のことで稼いでみたいけれど、自分には何ができるのか分かりません。
このまま自分がダメになってしまう気がして、仕事を辞めるのではなかったという後悔ばかり。動けない自分はプライドが高すぎるのか、ここから抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか
(Jさん)

プライドが高すぎるって言えばまあ、そうかもしれませんが、ちょっと頑張りすぎ、かつ、考えすぎる癖があるんじゃないかと思ってしまいます。

「○○しなければ!!」
「○○でなければ!!」

という縛りをたくさんしていませんか?

もし、JさんがドMで、そうした緊縛プレイに快楽を感じられるタイプであるならば全然OKですが、時に「性癖はSなくせに、Mな人生を歩いてうまく行ってない」というタイプの方によくお会いするのです。

まあ、SとMは裏表で同一という説もありますので、要するに、そのバランスが大事だということですね。

例えば!!

>やりがいのある仕事でしたが周りの高いレベルについていけない劣等感も感じていました。

というお話ですが、それは会社員時代のことですよね?

「高いレベル」だからこそ「やりがい」があると言えますし、その両者が自分をより高いレベルへと引き上げてくれる、という考え方もできます。

でも、劣等感を感じてしまい、自分はダメだ~!ここに居ては申し訳ない~!とか思うようになる裏には、何らかの「自分への期待」があるのかもしれないです。

それが「○○でなければ!」「これくらいできなければ!」というプレッシャーを生みます。

どうでしょうか。
常に背伸びをして生きてきたような感じってないでしょうか?
頑張りすぎてるような気もするのですが、それをちゃんと自覚されているでしょうか?

Jさんは「今の自分」と「憧れの女性」の間にずいぶんとギャップを感じられているでしょう?

「ずっとアシスタント的な仕事をした自分」と「結婚して自分のやりたいことで起業している女性」に。

それが「自己否定」になってしまっているんですよねー。

思考的になってしまうと「結果」ばかりを見てしまうようになりがちです。

「やりたいことをで起業している女性」というのは「結果」ですよね?
当然、そこに憧れを感じる、それを目標にする、というのは、今はそうではないからです。

だから、そのギャップを埋めていくべく「今、何ができるの?何がしたいの?」という問いかけをして「今を生きる」ということにエネルギーを向けることが得策なのですが、思考的になり、結果ばかりを追い求めると、自己否定が生まれ、焦り、不安になるものです。
そうすると、どうしたって、

>自分には何ができるのか分かりません。

という結論になってしまうんです。

アシスタント的な仕事ばかりをしてきて、しかも、そこで劣等感すら感じていたなら、起業するにしても何ができるか分からないのは当然ですよね。

それがふつうなんです。

だからそこで「何がしたいの?何が好きなの?何をしてるときがワクワクするの?何をしてるときに笑顔になれるの?」という“今の自分”への問いかけがとても大切なのです。

「地に足を着ける」ってよく言いますが、今を肯定できずに、未来ばかりを見ていると、どうしたってふわふわしてしまい、自分を見失います。

そうすると、自分のダメなところやできないところばかりが目に付くようになって、自分の価値や魅力、やりたいこと、可能性などがどんどん消えていきます。

「私には何もないような気がする」という思いはそうしたところから出てきます。

そして、やはり「お金」というのがポイントですよね。

「稼いでいる人には価値があり、稼いでいない人には価値がない」という思い込み、これ、めちゃくちゃ強くないでしょうか?

そして、そう思っている人ってものすごく多いように感じます。
日本人には特に多いのかなー?

「誰が稼いでると思ってるんだ!」というお父さん。
「私は専業主婦で夫に食べさせてもらってるのだから」と我慢する奥さん。

典型的ですよね。

先日もグループセッションの中でこんな話がありました。
熱烈な趣味を持っている方がいらっしゃったのですが、「その趣味はお金を生むものじゃないから」という見方をされていて、「今の仕事がなくなっちゃう。早く次を見つけなきゃ」と焦っていらっしゃったのです。

「仕事」には価値があり、「趣味」には価値がない、という思い込みがあるんです。

「働いている人」には価値があり、「働いていない人」には価値がない、と言ってもいいです。

ほんとうにそうなのでしょうか?

お金を稼いでいない自分はダメだ、という思い込みが強ければ、たくさん自由な時間があっても心から楽しめないし、罪悪感を覚えることすらあるかもしれません。

似たような思い込みにはこんなのもあります。

「頑張る」「我慢する」は価値があるけれど、「頑張らない」「我慢しない」は価値がない、という思い込み。

「仕事は大変なもの、お金を稼ぐことは苦しいことだ」という思い込み。

こういう思い込みがあると、好きなことをして、楽しみながらお金を稼ぐことを自分で禁止するようになります。

趣味がお金を生むことを自分で拒否します。

苦しんで稼いだお金には価値があり、楽しんで、楽して稼いだお金には価値がないと思うようになるので、稼ぐためには苦しまなきゃいけない!って思い込みます。

要するに「好きなことをして、楽しんで、遊んで、楽して、豊かな生活を送るぜ!」ということを自ら否定し、拒否し、道を閉ざしてしまうようになるわけです。

そうした思い込みがあることにまずは気付くことが大切です。
ものすごく重要です。

私はそう思っている、それが正しいと思っている、そうしなければと思っている、ということに気付くことが大切なのです。

気付けば手放すことが可能になります。

「もう、その考え方はいらない!」とポイすることが可能です。

とはいえ、そのためには「手放すことを決める」という段階が必要です。
その思い込みに気付いただけでは、まだそれを捨てる覚悟ができていないからです。
「じゃあ、どうやったら手放せるんですか?」って聞きたくなってしまうのです。

「お金を稼ぐことに価値があり、稼がない自分には価値ない」という思い込みを捨ててもいいですか?

その思い込みを「お金を稼いでいても、稼いでいなくても価値は変わらない」という風に変えちゃってもいいですか?

「頑張らずに、楽しみながら稼いでも良い!」って変わってもいいですか?

もし、その質問に堂々と「いえーす!!!」と答えられるならば、手放す準備はできています。

手放しの方法なんてめちゃくちゃたくさんありますから、その心の準備がまず必要なんです。

〇思い込みの手放し方、その1

「お金を稼いでいる夫と、稼いでいない私の価値はイコールなのだ」
「私には頑張らないで、楽しんで、遊んで、楽して稼ぐだけの価値がある」
「私は自由に楽しみながら豊かな生活を送ることができる」

この辺のアファメーションを1日100~200回くらい唱えてみましょう。
ぶつぶつ。
ぶつぶつ。
ぶつぶつ。

あまり深く考えずにぶつぶつ言ってるのがお勧めです。

〇思い込みの手放し方、その2

自由に楽しみながら豊かな生活を送っている人を見つけます。
ブログでもいいし、身近なところでもいいです。
その人のことをよく知りましょう。

そういう人の考え方や思いを自分にインストールしていくんです。

嫉妬してもいいし、凹んでもいいです。

分かりやすく言えば「聖子ちゃんカット」や「アムラー」のように「真似る」というわけです。
(※例えが古いのは著者がいいおっさんだからです)

〇思い込みの手放し方、その3

投影と許しを使います。

稼いでない人を見つけて、その人の価値や魅力を徹底的に見つけます。
自分と同じ専業主婦の人はもちろん、ニートや無職の人の価値を見つけます。

働いていないのに楽しそうに過ごしている人を見つけて、その人の価値を見ます。

楽して稼いでいる人を見つけて、その人の魅力を見つけます。

毎日誰かの脛をかじって生きてる人を見つけて、その人の価値を見ます。

〇思い込みの手放し方、その4

これはちょっと専門的なやり方ですので、誰かのサポートがあった方がいいかもしれません。

「なぜ、稼いでいない自分をダメだと思うのか?」という思い込みを掘り下げます。

なぜ、そう思うようになったのか?
誰の影響が大きいのか?
同じ考え方の人は周りにいたのか?

そこから浮かんで来た人たちを許し、手放していきます。

〇思い込みの手放し方、その5

アホ(おバカ)になる。

踊ってみるといいですね~
その1のアファメーションを踊りながらメロディを付けて歌ってみると、アホらしくてすぐに思い込みが手放せます。

おバカなことを敢えてやってみるのも考えすぎな人にはいいですね。
無駄な買い物をしてみたり、無駄な時間の使い方をしてみたり。

ぜひ、坂田師匠に弟子入りしてアホを学んでみてください。

思い込みを手放していくと、楽になるばかりか、明るい未来を描きやすくなります。

ライフワークのセミナーなどをしていると、「なーんだ、今の生活が自分にぴったりじゃないか!」と気付いたり、「会社を辞めようと思ったけど辞めない方が自分らしい」と気付いたりするケースも珍しくありません。

そうして、自分がやりたいこと、好きなことにどんどんエネルギーを割いていくことができるのです。

許しや手放しと言えばこのセミナー

東京:10/8(月祝)13:00-16:00 本気の手放しワーク(神楽坂)

東京:10/8(月祝)13:00-16:00『本気の手放しワーク』

考えすぎを卒業して心に意識を向ける2日間。

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