周りに言えない恋を繰り返してしまう心理

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周りに言えないってことは罪悪感を持つでしょう？
ってことは罪悪感がポイントになりまして、じゃあ、それはどこから来ているの？と考えるわけです。
そうするとやはりパパやママの話は聞かなきゃいけないよなあ、ということになり、ああ、ママを気遣ってパパを十分愛せなかったのね？なんてストーリーが出てくるんです。

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ってことはＲさんのお父ちゃんは孤独で寂しそうな男だったってことですね？
それだけ自立されてたってことでもありますねー。
家の中に居場所がない系のパパですか？
それとも自分の世界を持っていて近寄りがたい系の父上でしたか？
ママがたいへんだったので、パパのことを放置しちゃって系の娘でしたか？

程度こそ違え、たいていの女の子はファザコンでして（表も裏もある）、最初に恋をする相手でもありまして、現代においても「パパに対する態度がママと全然違う！」とハラワタを煮えくり返している子育て中のママたちが多数発生している状況です。

＞私は幼稚園くらいから母親に「愛とか恋とかくだらない！」と言われて

という母君ですから、きっとお母さんも根っこのところは「恋する女」だったのかもしれませんな。だいぶ切ない思いをしてきたのか、何かの原因で修道女をやってきたのか、はたまた母君も立派な武士で感情を抑圧して生きてきたのか・・・というところでしょうか。

そうすると娘にとってはあらゆる男女関係はタブーとなるはずで、表には出しちゃいけないものになりますね。

それが「人に言えない恋」を繰り返してしまう要因なのではないでしょうか？

「パパのことがほんとは好き。でも、ママには言えない。」というパターンが根付いてしまっているということで解釈できるかと思います。

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さて、そうするとＲさんにとって両親というのはたいへん近い距離にいらっしゃる状態のようです。（今も、ね）

何らかの要因で母と心理的距離を取ることができなかったんでしょうか？
母親を守ることを優先するあまり、反抗期を十分過ごせなかったんでしょうか？

一種の「エレクトラ・コンプレックス」と読めますので、その説明も含めてあれこれお話して参りたいと思います。

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まず、鍵となる感情は「罪悪感」です。

しかも、２種類の罪悪感をＲさんは後生大事に抱えていると言えるかもしれません。

一つ目は「パパを十分愛せなくてごめんなさい！」というもの。

お父さんのことが大好きなのに、お母さんを気にして愛を与えられなかったことに罪悪感が生まれます。

愛する人を愛せなかった、という罪悪感は人にとってかなり強いものになり、かつ、あまり意識上に出てこないほど深いものです。

例えば、みなさまも恋愛で何か別のことに気を取られるあまり、彼のことを十分愛せなかった、という経験はありませんでしょうか？

それが後悔となってけっこうあとを引きませんでした？

それが罪悪感ってやつなんです。

二つ目は、「ママがやっちゃいけないって言ってたことをやっちゃってごめんなさい」というもの。

言うまでもなく「恋」に関してでして、「パパのことを好きになってごめんなさい」もあれば、他の人を好きになって「ママに言えない秘密を持っちゃった」という罪悪感もあります。

今のＲさんにとってはこれがパターン化してるってことですね。

「表沙汰になる人とは恋をしてはいけない。だってママを困らせるから。ママを悲しませるから。ママに怒られるから。」

そのパターンが小３からずっと続いているのですね。

だから、ママとの距離が相当近いままなんだろうなあ、と思う次第です。

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罪悪感ってのは「罪で罪を重ねる」ということを繰り返して増幅していきます。

例えば、仕事でミスをしたんだけど、上司に幻滅されたくなくて何とかひとりでそれを取り返そうとしたら、さらに大事になっちゃった・・・という経験はありませんか？

そして、それがパターン化すると、ミスをしても言い出せず、何とかしようとして傷口を広げてしまう癖が付いて、上司に呆れられるようになり、「あたしは仕事ができねぇ人間だす」という思い込みまで作ってしまいます。

これが罪悪感が増幅していくシステムし、罪悪感を増産するシステムとも言えます。

だから、未だに人に言えない恋をすることで母に対する罪悪感を増やしていくのですね。

で、もちろんそこにはパパへの罪悪感だって含まれていまして、それゆえ、Ｒさんは彼氏に対してもそこはかとない罪悪感をじんわりと感じているかと思います。

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で、この罪悪感、従来の読者さまはご存知かと思いますが、「癒着」というものを作るんですね。

心理的な距離が近すぎてぴったりくっついてしまっている状態。

これは苦しいです。

どうやらＲさんは社会的には自立されているのかもしれませんが、心理的にはだいぶお母ちゃんと癒着かそれに近い状態にあるようで、未だに人生の基準を「母」においてしまってるのかもしれません。

私のクライアントさんにもそのような方は少なくなく、「Ｒさんの後ろに、お母さんの生霊がぴったりついてますよ！」という怖い表現をすることもあるものです。

思考するときも何かと母（や母の代わりのもの）に気を使っていたり、
何かを選ぶ時も母（同上）の目が気になってしまったり、
何かと母（同上）に対して秘密主義になってしまったり。

これまた罪悪感を強め、母との癒着を強めるものにもなるものです。

そもそも「人に言えない恋」という時点で周りの人々に罪悪感を覚え、世を忍ぶ形で密会を重ねなければいけないですよね？

こうして罪悪感があちこちから湧いてきて、某カウンセラーから「よっ！罪悪感女！」といじられることになるのです。

ちなみに「罪悪感女」はときに「修道女」になり、ときに「娼婦」や「奴隷」になるものです。

修道女とは、禁欲主義で、男性を一切近づけず、修道院に籠っている状態、
娼婦とは、その真逆で、いろんな男たちと望まない関係を持つ状態、
奴隷とは、罪悪感から来る補償行為により、その罪悪感の対象となる相手に支配されている状態、を指します。

＊「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」（ディスカバー２１）
＊セミナー動画：『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
＊心理学講座動画：『罪悪感と癒着の心理』
＊光の瞑想～疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク～

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罪悪感があるときってオープンにできないんです。

仕事のミスにしても、「あ、やっちまった！」と罪悪感がない、あるいは小さい状態であれば、「すんませーん！ミスしちまいました！てへ」と言えます。

でも、「ヤバい、こんなミスするなんて・・・。これは自分ひとりで何とかしなきゃ」と思ってしまうのは罪悪感からです。

うちでよく扱う案件である「旦那もいるけど彼氏もいる問題」では、表向き「旦那さんには罪悪感とかなくて」とおっしゃる奥様も多いのですが、「じゃあ、旦那に彼氏のこと言える？」と聞けば「言えるわけないじゃないですか」とお答えになります。

それも罪悪感がある証拠でして、むしろ麻痺しちゃってる状態とも言えるんです。

また、「うちの夫、浮気してるのに全然悪びれた態度を取らないんです」という奥様には、「そりゃ、罪悪感を感じてるからですよ。罪悪感って自分を正当化しようとしますからね」という風にお話します。

よく「あの人は表裏のない人だ」と思う相手がいますよね。

何でもオープンに話してくれる素直な人に対する称号なわけですが、この「裏」ってのが、罪悪感によって隠された世界のことを指すわけですね。

だから、Ｒさんは人に言えない恋を繰り返すことで、母はもちろんですが、周りの人たちに対しても罪悪感を積み上げているところだと言え、それが慢性化している状態と読むことができるのですね。

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ただ、まあ、最終的に結婚するってことになれば母君に報告しなきゃいけないと思いますし、式を挙げるかどうかは別にして、世間様にオープンになるわけですから、そこである程度の罪悪感は癒されるかと思います。

たぶんめちゃくちゃホッとするでしょうね。

しかし、罪悪感が溜まりすぎていると「あたしは幸せになる資格がない」という思い込みが生まれますから、そもそも結婚を遠ざけてしまうものですね。

で、

＞周りに公に言えない相手と付き合ってしまうカラクリを教えて頂ければと思います

これを知って、その先、どうしたいですか？

恋愛も含めて、Ｒさんは将来、どうなりたいでしょうか？

この先々を見るってのはけっこう重要なポイントですね。

罪悪感と向き合っていきましょう！というのは簡単ですけど、この先にどんな未来を見ているかによって全然モチベーションが変わります。

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一般的には「自分を許す」ということをやっていきます。

その手始めに、改めてパパのことが好きだった、ということを受け入れていきます。

パパに対して素直な気持ちを「今」もそうだし、「過去」も見つめていきます。

ここではパパに対してお手紙を書く宿題を出してみたり、パパと向き合うイメージワークをやったり、パパに近付き、そして手放すワークをやったり（リトリートセミナー）、、徹底してパパと向き合ってみます。

それを通じて「好きな人を思い切り愛せる私」に戻していきます。

ママに遠慮することなくパパを独り占めする娘の感覚を得たり、パパから愛されてニコニコしている娘を感じてみたり、パパに甘えてでれでれする娘を感じてみたり、パパを振り回すくらいお転婆な少女をインストールしたりしていきます。

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ママとは癒着を切る方向に目を向けていきます。

ママに支配された人生を卒業し、ママから自由になる！ということが目的です。

手放しワークだけでなく、意識的にママを切る必要もあるかもしれないし、敢えて、ママとリアルに向き合うことも役立つかもしれません。

私のクライアントさんたちからは「ママに言いたいこと言ってみたらちゃんと受け止めてくれて、あれ？あたしの方が勝手にママを誤解してた？あたしが勝手に癒着してただけ？と思いました。」という報告を多数いただいています。

「母が自分を離してくれないんじゃなくて、あたしが母を離せなかったんだ！」という気づきですね。

こうして母を手放して行くのです。

＊「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」（学研プラス）
＊セミナー動画『本気の手放しワーク』

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で、まあ、そういうプロセスを勧めながらも「才能」や「ライフワーク」というところを見ていきたいのが私のスタイルなものですから、ここまでも文章を書きながらあれやこれやと考えておりました。

もうすでに似たようなお仕事をされてるかもしれないですけれど、それだけ罪悪感が強いってことは、ヒーラー（癒し人）の才能はあるんだろうな、と思います。

だからカウンセラーとかになっちまいなよ！とお伝えしたいところもあります。

また、そんな恋を繰り返してきたＲさんが罪悪感から解放されたらどんな恋をすると思います？

でれでれべたべたにやにやじゅるじゅるでラブラブな関係を築けるんじゃねえかと思うのです。

いわば、ハンデを背負いながらも恋を繰り返してきたわけですからね。
本気で恋に走れたら相当な才能を発揮しそうだよね！という感じ。
相当なあげまんになるのかな？

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まあ、あとはヴィジョン次第ですね。

裏で恋をしてきたＲさんが表に出てきたとしたらどうなるのか？
相当セクシャリティも豊かでしょうから、それをどう使っていくのか？

この点を考えるとめっちゃ楽しみですよね。

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