手放しも、許しも、もううんざりです。どれだけやってきても、わたしの恋愛は何も変わりませんでした。

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おそらく似たような思いを感じてる方は多くいらっしゃるだろうと思います。
首を振りすぎて頸椎を痛めぬよう、お気を付けくださいませ。
ということで、できる限りのことをやった上で報われないと絶望してしまうものですが、だからこそ分かること、見えてくるものがあるんだよね、というお話です。

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ふつう長文のリクエスト文は「これじゃあ読者が目を通すのが大変だろう」と思ってバッサリ編集するか不採用にするかどちらかなのですが、今日のＭさんの話は頷きすぎて首の骨が折れるであろう読者が大量にいらっしゃると思い、ほぼそのまま掲載させていただきました。全国の治療家の皆さん！武闘派女子が大量に頸椎を痛めて来訪されると思いますので枠空けて待っといてください！！

というくらいＭさんの話は共感を呼ぶであろう内容であり、かつ、その表現力の豊かさ（つまりは女性性の豊かさ）に嫉妬すら覚える読者がうじゃうじゃ湧き出ることと思います。しかし、ほんとコミュ力高いですよねえ。なかなかこんな風に内面を言葉に置き換えられる人ってレアだと思います。けど、うちの読者様はそういう方ほんと多いですよね。みんなすごいですねえ。（棒読み）

さて、カウンセラーを２０年以上もやっておりますと「あれもやった、これもやった、お弟子さんにも課金した、根本さんにもいっぱいいっぱい課金した。なのに全然だめ。もうがんばれない。やだ。むり。」という声をお聴きすることがものすごく多いんですけど、そこは筋金入りの武闘派のみなさま、再起不能と言いながらもこうしてご相談いただくのは大変ありがたいことです。希望はまだ捨ててないってことっすからねっ！！

おそらくスマホの向こう側では、

＞手放しも、許しも、もううんざりです。
＞どれだけやってきても、わたしの恋愛は何も変わりませんでした。

という一文にいたく共感し、心を震わせながら「分かるー！」と叫んでる方も多いかと存じます。電車の中でこれをお読みの方は周りを見回してみてください。一人暮らしの部屋で読まれている方は耳を済ませて周りの音に耳を傾けてみてください。きっとあなたと同じ気持ちの方が・・・・まあ、いないかもしれませんけど・・・でも、たくさんいると思っていただけて大丈夫です。

すでに私の脳裏には次回のセッションの際に「あの記事、あたしのことかと思いました。よく言った！と心の中で賞賛を送っておりました」等々の話をしそうな奴らの顔が何個か浮かぶのです。

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まず、自己肯定感があがってきたらなんで既婚者と不倫することになるわけ？というクレームに弊社からご回答申し上げたいと思います。

「ま、とても順調っすね」

某Ｎ氏のカウンセリングを受けるとそんな風に軽く扱われるのできっと相談しない方がいいと思うんですけれど、そこで注目していただきたいのはその彼との恋愛でＭさんが得たものは絶望だけだったのか？というところです。

深層心理的に見ると、こういうタイミングで起きる既婚者との恋は「フリーの人相手では絶対に気付けなかったことに気付き、学べなかったことを学べるシーン」として登場することになっております。

頑張って婚活して、自分も癒して、根本さんに課金してきて「よっしゃ！これなら！」と思って挑んだ新たな恋が不倫だったとするとその事実に絶望してしまうのは無理なきことなのですが、それも必要かつ正しいプロセスとして見るならば「その彼との不倫でなければ得られなかったこと」があるんです。

揚げ足を取りながらＭさんの話を事例とするならば、

＞自分が人生かけて求めるものは幸せなパートナーシップなのだと心から感じることができるようになり、それに向けて日々過ごしていこうと、覚悟を決めることができるようになりました。

という恩恵が少なくとも与えられているのですね。

なんだかんだ言うてあたしが人生をかけたいものはパートナーシップなんだ、と。

おそらくまったく実感はないと思いますが、こういう風に私たちは「ライフワーク」と出会っていくのです。

多くのライフワークは感動と共にやってくるのではなく、こういう「は？それが？え？」という感じで現れるのでなかなか気付きにくいんです。

「そっか、あたしは幸せなパートナーシップを築いていくことがライフワークなんだ。
と言うことです。

もちろん、その後は虚しさや絶望が出てくるかもしれませんが、でも、それがＭさんのライフワークだとしたら、虚しかろうが悲しかろうが寂しかろうが絶望しようが、パートナーシップを求める気持ちを消すことはできないということです。

もし、そのことを受け入れ（ていうかあきらめ）ることができれば今の苦悩の多くは解消されるかもしれません。自分の人生に肚が括れるからね。

まあ、よくクライアント様に「まあ、言うてもあんたは恋に生きる女っちゅうか、ライフワークの中心にパートナーシップがでん！とあるんだわね」と伝えるんですけど、大半の方は「ええー、もうやだー。他のがいいー。それはやだー」と駄々をこねられるので、飴ちゃんを与えて「いい子だからそんなわがまま言わないでね。それが自分なんだから素直に受け入れようね。」となだめるんですけど、まあ、なかなかうまくいかないです。

それくらい焦がれるほど、そして今それほど虚しさを覚えるのもＭさんにとって恋が人生における最重要テーマであることを示してると思うんですよね。

でも、他にも「彼との恋だからこそ得られた恩恵」ってのはたくさんあると思うんですよねー。

＞以前に付き合った誠実な彼(他人軸だった頃に満たされない思いからすれ違いが生じ、別れてしまいました)と別れずに結婚していたら、今頃は不満は多少ありながらも普通の幸せを手に入れることができていたかもしれないのに

そう、こういうことがきっとあったんじゃねえかと思っていた次第です。

「あのとき、あの人と結婚していたら今頃は・・・」という話をよく聴くんですけど、確かにその可能性もあったかもしれませんが、限りなくゼロに近いと私は考えております。

たぶんＭさんもその彼と結婚していたら不満は多少どころでは済まず、離婚してるか、彼氏作ってるか、仮面夫婦になってるか、子どもや仕事に逃げてるか、同様に「あたしの人生、こんなはずじゃなかった」と思ってそういう相談を根本さんにしてると思います。

そう、結局はあのとき右に行こうが左に行こうが相談するテーマは違えど結局、みなさんは私と出会うことになっていたんですよ。ふふふ。そういう風にＤＮＡに書き込んでおいたんでそうなることになってるんですよ。ふふふ。ということでこれからも皆さんは元気に課金してくださるといいと思いますよ。ふふふ。

なぜ、そんなことが言えるのか？というと「えー、だってあのとき結婚してたってさー、Ｍさんのキャラは変わらないわけで、そしたらこういう問題とかああいう問題とか出てくると思うんだよねー。だから、結局、相談する内容は変わると思うけど、掘り下げてみれば同じ話をしてることになると思うんだよねー。」ということです。

仮に当時のＭさんが結婚したらどういう結婚生活になったと思います？
また、その結婚生活の中で今のように自己肯定感の低さに気付き、自分を癒し、自分軸を確立していくことができたかどうか？そして、できたとするならば、今度はどんな問題が起こり得るのか？を想像してみればけっこう容易に分かるものです。

だから、その誠実な彼との別れはＭさんにとって必然だったし、正しく、良いことだったと思うんですよね。まあ、そこが納得できなければ納得できるだけの資料を用意できると思うんでまた聞いてくださいませ。

＊

さて、カウンセラーというのは、

＞そして、今までは何度も立ち上がって前を向いてやってこれていましたが、今回ばかりは真っ暗闇に突き落とされたような気分になってしまい、再起不能となってしまいました。

という絶望的な状況を見ると「なぜ、こうならんとあかんかったんやろ？」ということを考えるわけです。

つまり、Ｍさんは暗闇に突き飛ばされなければならなかったし、再起不能にまで落ち込まなきゃいけなかったとしたらなぜなんだろう？と。

もちろんそれは例によってＭさんの価値・才能・魅力がそこに現れているという前提ですけどね。

例えば、もう頑張れないし、頑張る気力も湧かないじゃないですか。

そうするとけっこう「素」の自分がそこに現れるんですよね。

力が入んないってことは逆に肩の力が抜けるわけですし、頑張れないってことは無理することができないわけですし、自分を良く見せようとか思えないですし、投げやり、あきらめの一方で、ある意味、自然体なＭさんになれてるわけです。

そして、何よりもこういうときって考えることが嫌になるでしょう？
だから、いい感じに思考も止まるんです。

そうして自分を偽る厄介なものが色々とはぎ取られるので、いわば裸のＭさんになってるわけですな。（あら、やらしい。笑）

体育会系の部活とかやってると千本ノックみたいなのってあるじゃないですか。
体力も限界、気力も萎えてきた、ちょうどその頃に自然なフォームが身について、より「感覚的」にボールを追いかけられるようになる、というやつ。

それを俗に「ゾーンに入る」とか言いますよね。

まあ、ある意味、恋愛でボロボロになってるＭさんはゾーンに入った状態と言えるのかもしれません。

そうするとこういう見方ができるようになります。

頑張りが報われないのは恋愛に限った話？他にもそういうことってあった？
その悲しみや虚しさが昔から自分の中にあったとすればどこでそれを感じていたと思う？
居場所のなさって今までも感じたことってあった？それとも実はずっと心の中にあったもの？
自分を恨むことって今回が初めて？前にもなかったかな？
ふだんからけっこうよく泣く方？そこまで大号泣するのってレア？
今までの自分はなぜそんなに前向きに頑張って来れたの？何がそんなに自分を突き動かしていたの？

そして、たぶん、家族のこととか過去の恋愛のことは一通りどころか何度も見つめ直してきたと思いますから、今日はそのことには触れず、そこから先に行きたいと思います。
（一応、そのことも知ってはおきたいのですけど）

何かしら「ちょっとしたズレ」が生じてると思うんです。

けっこう前向きに頑張って何事にも取り組んで来られたと思うんですけど、そこでズレが生じちゃってる可能性があるんです。

例えば、こんなケースがあるんです。

本当は姫マインドを豊かに持っている女性がいました。
けど、彼女は長女として弟妹のみならず母の精神的な面倒を見る筋金入りの武闘派女子として育ちました。
学校でも先陣切って男子に蹴りを入れるお転婆になり、先生からも認められてクラス委員とかクラブのキャプテンを務めるようになりました。

でも、彼女、恋愛するとすごく依存的になっちゃうんです。すごく執着して振り回されて。そして、自分を大切に扱ってくれない人ばかりに行っちゃうんです。

で、相談に来られた彼女に「待て！」とか「ハウス！」とか「お手！」を教えることになります。

「あんたは自分から取りに行っちゃダメなの。待つ女になったほうがいいの。いや、分かるよ、はやる気持ちを抑えきれずに押し倒しちゃうのも。でも、あんたは元々姫なの。姫は愛させてあげることが仕事なの。自分から上に乗って腰を振るのもいいけど、どっちかというと『あたしを気持ちよくさせなさい！』というタイプなの。つい、何かしてあげなきゃとか思っちゃうけど、それはサービスし過ぎ。あんたを愛することで男は自信を持つし、男になれるの。だから待て！なの。」

彼女の場合は分かりやすいズレでしたけど、けっこう頑張っても報われない恋愛をしてる人って何かしらズレちゃってることが多いのですね。

でも、そのズレってのも悪いわけではなく、オプションとしては使えるスキルだからいいんですよ。

けど、それって本来脇役であるチャーシューがメインを張ってるラーメンみたいなもので、ちょっと違和感あるんすよね。そりゃ、チャーシューも上手いけどさー、できれば麺とスープで勝負してほしいですよね？

そういう場合は「チャーシュー麺」というメニューを作って、ふつうのラーメンにはちょこっとチャーシュー乗っけたほうがいいと思うんです。脂っこいの苦手って人もいるわけでね。

ということで、何の話をしてきたのか分からなくなってきましたけど、たぶんＭさんは今の脱力無気力状態によって「ああ、ほんとのＭさんってこういう風なんだよね」ということに気付ける状態だと思うんです。

今までは尽くす恋をしてきたけど、ほんとうは尽くされる女なんだ、とか、その逆とか。
今までは何とか頑張って愛されようとしたけど、ほんとは愛させてあげるタイプなのね、とか。
今までは女らしくしようとしてきたけど、ほんとはむしろあたしが引っ張るかかあ天下タイプなのね、とか。

その辺が見えてきたらそれまでの苦労が良い糧になることが分かるでしょう。

とはいえ、じゃあ、Ｍさんのズレ何なのかはまだちょっと分からないんですけど、その豊か過ぎる女性性がカギであることは間違いないでしょう。

そして、ヒントになるとすれば「今までと真逆の恋愛ってどんな恋愛？」という問いを解いてみるのが良いかもしれません。

この再起不能な状態で考えるからいいんですよ。
なので、できるだけ前向きにならず、頑張らずに考えてみてください。

「えーー、それだったらあたしは何もしなくて全部彼がやってくれて、それでちゃんと仕事できて稼ぎも良くてコミュ力高くてエッチもうまくて、休日の朝にクロワッサン焼いてベッドまで持ってきてくれるような人がいいなー」

そう思うんだったら案外それが正解かもしれんね。Ｍさんの場合はね。

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