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色々な異性と浮名を流すのも楽しいものですが、それが自分らしいものでなければどこか虚しく、寂しいものですね。
そこには幼少期より身に着けた親密感への怖れがあり、また、自分のことを信用できない自分がいるのかもしれません。
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以前、母の母役でお世話になったKです。
イニシャルの話たまに出ていますが、他のKさんの投稿に共感出来ることが多いなと思う今日この頃です。笑
今回は、八方美人?ただの浮気症候群?に関して質問です。
小学生前から中学生にかけて、一度離婚して再婚した両親(本当の両親同士)でしたが、中学生の頃、父の携帯に貼っていた女の人と写るプリクラを目撃したり、母の別の男性へ書いた愛の手紙を発見したり、自分の流産など、傷つきまくる件が次々と起こりました。
母には別居(離婚)していた頃、数人の男性の友人が居て、日替わり的な感じでした。
家の中に入る人も居ましたし、一緒に住んだ人も居ました。
現在私は未婚シングルで3ヶ月前に彼氏が出来ましたが、最初は彼のことが信用できず、前回のアプリで出会った彼(音信不通で終わりました)のこともあり、最近まで複数の男性と遊んでいました。
好意を持たれても本命になった人に出会うまでは、決められないまま遊びには行っていたら、一人ずつ増えていきました。
付き合った後もナンパされた人とも遊んでみたり、ただの遊び人のような行動になっていました。
彼の他には一度だけ関係を持った人(自己肯定感低め男子)も居ますが、その人のことも結構好きでした。
正直ほんとに好きな人は誰?って自分で思うくらい、それぞれの彼の前では好意があるような言動をしていたと思います。
昔の両親を真似ているつもりもありませんが、自分でもこんなんで良いのか?って思いながら、楽しんでいた部分も大いにあります。
結局自分てなぜこんなに浮気をしてしまうのか?
恋愛に対してだけ八方美人なのは何故か?
先生のご意見を聞かせて貰えたら嬉しいです。
毎日の更新を読む度に自分と向き合えるので、本当に感謝しています。
(Kさん)
>イニシャルの話たまに出ていますが、他のKさんの投稿に共感出来ることが多いなと思う今日この頃です。笑
うん。あるよね。うん。よくあるよね。MさんはMさんだし、SさんはSさんだし、なんかつながりがあるような気がしますよね。ただ、諸事情によりKさんについての言及は身の安全を考慮して広げないようにしたいと思います。笑
両親がそうだったから、という影響も大きいと思います。
良くも悪くも両親というのは「見本」ですので、その生き方を真似たり、逆に反面教師にしたりするものです。それはあらゆる面で言えることですね。
だから、両親とも他の異性に目が行くキャラだった場合、自分がそうなることへのハードルは低くなりやすいかもしれません。(逆にそれが辛かった場合は「絶対浮気なんかしない!」という誓いを立てることになりますが)
それで両親の生き方を真似したということも言えますが、でも、その両親との関係である心理状態が生まれてることも想定できますので、それも絡めて今日はお話を進めていきたいと思います。
「親密感への怖れ」というワードは私の記事をお読みいただいている方なら少なからず目にしてるかと思います。
自立系あるあるですし、これがないって人はいないというほどのものです。
以前、こんな記事を書いておりますので機会がありましたら参考にしてくださいませ。
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さて、Kさんの話。
>結局自分てなぜこんなに浮気をしてしまうのか?
>恋愛に対してだけ八方美人なのは何故か?
もちろん、世のすべてのKさんがそうなるわけではないですし、Kさんに限った話ではないのですが(当たり前ですね。笑)、親密な距離に抵抗があると「少し距離のある関係」を作りたくなるものです。
なぜ、その怖れが生まれたのかというのはもう少し詳しく聞いてみないとはっきりしたことは言えないのですが、Kさんの文章から察するに次のような原因が想定されるものです。(あくまで可能性で、そうだと断言してるわけじゃないのでご注意を)
・小学生前から中学生にかけて、両親が一度離婚している
・父の携帯に他の女性のプリクラがあった
・母の愛の手紙を発見した
・流産した(これはKさん自身のことですよね?)
・母の元に男が日替わりで出入りしていた
おそらく親密感への怖れというものは両親もまた深く持っていたもので、それをKさんが“コピー”したことも想像に難くないのですが、こうした非常に流動的な環境で思春期を過ごしますと、「誰か特定の一人にコミットする」ということがしにくくなります。
自分の身がどうなるか分からず不安を抱えていたかもしれませんし、両親共々、外に目を向けていたわけですし、それなりの愛情をかけられていたとしても寂しさは拭えませんでしょうし、この辺はメンタルが不安定になりやすいかと思います。
で、今のKさんがどういう風に思っていらっしゃるのかもお聞きしたいところなのですが、こうした不安定な環境で思春期を経過しますと「安定した関係をどこかで望むものの、不安定な状態に慣れてしまっているので、不思議とそんな状態を再現し続けてしまう」ということが起こるんですね。
こうした事例はかなり多くありまして「自分は安定した家庭を作るんだ!」と意気込んで「この人なら!」と慎重に選んで結婚したのですが、自分もしくは配偶者もしくは両者が両親と同じく浮気を繰り返すようになっちまったぜ!という話も珍しくないものです。
こういうところに育った環境が作った「習慣・癖」の影響の大きさを思い知らされますね。
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つまり「一人の人に絞ってその人にコミットする」ということに抵抗を覚えるようになっているんです。
そして、Kさん自身も自覚があるかどうかは分かりませんがそういう雰囲気を携えるようになっているかと思われます。
男が近づきやすく、気軽に誘いやすいような雰囲気だったり、Kさん自身も気が多い素振りをしてみたり、無意識に一緒にいる男性をその気にさせてしまったり、もちろんKさん自身もその誘いに乗りやすかったり。
また、Kさん自身が自分が一人の男性とずっと付き合って行けるようなイメージを全然持てないかもしれません。
例えばあるクライアントさんもたいへんモテる方なのですが、特定の彼氏ができても「ああ、この人とも長続きしないんだろうな」と思ってしまうそうです。
そして、彼氏がいても誘いは断れないし、また常にあいまいな関係の人がいて、いつも「いったい自分は何がしたいんだろう?」と疑問を持たれてました。
カウンセリングでも「いったいあたしは何を求めてるんでしょう?自分では結婚して幸せな家庭を築きたいって思ってるんですけど」という話をよくされてました。
また、別のある方は2回目の結婚をしたんですけど、2回とも結婚するまではそんなことないのに籍を入れて一緒に暮らし始めた途端、浮気を始めてしまうクセがありました。
「この人と幸せになるんじゃ!」と誓いを立てた数日後に他の男に抱かれてる自分を異常者じゃないかと思ったそうですね。
こうした事例も「親密感への怖れ」の典型的な話でして、家族との関係はもちろん、それまでの男性関係を棚卸してその傾向を探り、対策を立てていくことにしています。
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よく私は「どうしたいの?」って質問をするんですけれど、Kさん自身、そう問われて明確な答えは出せるのでしょうか?
「幸せな結婚がしたい!自分が選んだ人と添い遂げたい!」という場合もあれば、「うーん、正直、分かんないんですよねー。ほんと」と思われるかもしれません。
ただ、心の動きとしては「彼氏ができてもその人のことを信用できない」だけでなく、「彼氏一人だけだと不安になる/寂しさが拭えない/お先真っ暗な気がする/正直怖い。逃げたくなる」みたいな感情も動いてるんじゃないかと思います。
また、罪悪感が出てくると「自分が彼女で申し訳ない」とか「自分と一緒にいても彼は幸せになれない」と思いますし、無価値感が出てくれば「あたしよりも他にいい人がいる」と思っちゃいます。
なので、せっかく3か月前に彼氏ができたということなので、その辺の感情についてネチネチとお聞きしていきたいところです。
「3ヶ月前に彼氏が出来ましたが、最初は彼のことが信用できず」という話も非常にあるあるなんですけど、それって「自分が自分のことを信用できないから」なんですね。
つまり、自己不信を彼氏に投影しているわけです。
だから、本質的な問題はココにあると思います。
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Kさんの場合、本命君ができるまでは遊びに行って一人一人スカウトしてみたり、ナンパされて遊んだり、いわば「ふらふらしてた」ことがあるじゃないですか。
そういう自分を果たして信用できるでしょうか?
また、親のこともありますが、本命君とお付き合いすることになっても「他の男に目がいかない」「誘われたら毅然と断る」という自信がどれくらいあるでしょうか?
そうすると「自分が今までやってきたことから自己不信を抱え、だから彼のことも信用できなくなり、距離が縮められない or 他に目を背けてしまう」ということがパターン化しやすいんですよね。
で、大人になるとさ、相手のことが信用できないってのも無理ない話でさ、しかもさ、その証拠を勝手にたくさん見つけるわけよね。
だからさ、やっぱさ、ちゃんと自分のことを信用する=信頼する=愛するってことが必要になるわけさ。
じゃあ、それをどうしたらいいのか?という話になるんですけど、これはもう「自分から目を背けずにちゃんと向き合おう!」という提案になると思います。
他にもたくさんテーマはあるかもしれませんが、まずはココです。
「自分と向き合うってどうすんのよ?」という疑問には「自分の気持ちにとことん正直になること」とお答えしようと思います。
子ども時代の気持ち。
親に対する気持ち。
恋愛に対しての気持ち。
遊んでた頃の気持ち。
彼氏ができた今の気持ち。
たぶん、Kさんをカウンセリングするならその辺をたくさん聴かせてもらうと思います。
「そのときどう感じてたの?」
「それってぶっちゃけどう思ってたの?」
「それって虚しいよね?」
みたいな感じで、自分の感情を丁寧に見ていくんですね。
そうして自分の感情とのつながりを改めて取り戻して行くんです。
「ほんとは寂しかったなー」
「あれはめっちゃ楽しかったなー」
「自分では楽しんでたつもりだけど実は虚しさも抱えたよねー」
そうやって自分の感情をある程度客観視しながら自分を見ていくとだんだん「自分の取り扱い方」が分かってきます。
「自己不信」から「自己信頼」に変わるとできるのがそれです。
すなわち「自分と上手に付き合えるようになる」んです。
「あたしってけっこう浮気っぽいところがあるから、彼のことを愛し続けようとする意識を持つことが大事なんだよね」みたいに。
浮気症なところを直すという発想はあんまり持たなくてもいいです。
見方を変えればモテる女と言えますし、魅力的だとも言えますからね。
※浮気癖をなくそうとすると自分の魅力をどんどん削っていきやすくて、いつも「ああ、それもったいないからやめとき」と注意喚起するんです。
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「自分を知る」ということをかねがね申し上げている私ですが、Kさんのようなセクシャリティ豊かな方こそ、ほんと意識した方がいいと思うわけです。
自分の心がどういう風に動くのか。
自分は何を喜び、何を怖れるのか。
自分の長所、魅力は何なのか。
同時に、自分の短所はどこなのか。
それを知り、ただ受け入れる(肯定する=自己肯定感)ことです。
何が良いの悪いのではなく「これが今の自分だからしゃあない」と受け入れ上で、「その自分はこういうことをしやすいから」と先に手を打つわけです。
「男の子と二人になるといつも自分から誘ってしまう」というクセがある女子がいました。
その裏には罪悪感があったんですけれど、それを「ただ受け入れましょう」という方向でカウンセリングをしていきました。
そういう自分を知って受け入れるうちに「自分はどうしたいのか?」というところに目が行くようになりました。
男の子とデートしてるときに「自分はどうしたいのか?」をちゃんと自分に聞けるようになってきたんですね。
そして、あるときは「この人と寝てみたい」だったし、あるときは「今日は早く帰りたい」だったんですが、その声に素直に従えるようになりました。
「今の自分」と上手に付き合えるようになっていったんですね。
それができるようになった頃に「これからどう生きていきたい?」という課題を出すことにしました。
今を受け入れられたから、未来を見るようにしたんですね。
そしたら「こういう女でいたい」「こういう大人になりたい」みたいなヴィジョンが見えてきました。
「じゃあ、その通りに生きてみようよ」ということをやっていきました。
そうしていくうちにも自分への理解はどんどん深まっていきました。
その結果、彼女は自分の魅力を損なうどころかむしろそれを増していくことになりまして、そしたら不思議なことが起こりました。
彼女がベッドに誘っても「君をそういう風に扱いたくない」というジェントルマンが現れたり、「彼女の話をただただたくさん聴いてくれる男性」が現れたり、とにかく彼女を大切にしてくれる人が次々と現れたんです。
彼女の魅力が“正しく”出始めたんでしょうね。
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ということでKさんも自分を知り、受け入れ、自分自身と上手に付き合えるようにしていくことで勝手に人生が変わり始めるでしょう。
そうすると自分がほんとうに欲しいものとかしたいことが見つかりますし、何よりも自分のことが好きになれるのでもっと魅力的になると思います。
その頃、Kさんは何を目指し、何を得ているのでしょうね。
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