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人間関係は連鎖する、と申しまして、癒着もまた連鎖していくものです。
お母さんと癒着したうえで結婚すると、旦那さんとも癒着しやすく、そして、旦那さんと癒着したうえで、また恋人を作りやすいのです。
それは罪悪感も重なりますし、背負うものも多いので、幸せなはず、なのにいつも重たいものを引きずっている感覚がやってきます。
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『母親との心理的距離がパートナーとの…』を読んで、衝撃を受けているところです。
私の母は、先生がお書きになった母親の要素を全て持っています。強くて過干渉であると同時に、弱く、私が幼児の時から寄りかかってきたので、私は母の母役をずっとやってきました。一方で、放任主義のところもあり、都合よく干渉したり放置されたりしてきました。
そんな私なので、ずっと人との距離感がつかめず、それでも何故かモテてきたので、結婚はまあ早かったです。
40代半ばで、母と完全に心理的に距離を取ったら、既婚なのにものすごくモテるようになってしまいました。
また、夫とは、母が癒着していた関係で夫婦の距離が遠かったのですが、母と離れたのち一度再構築を試みるものの、いまや結婚当初のキャラではなくなった私と夫とでは、もはやどうすることもできない大きな溝が出来ております。
このままでは離婚も致し方なしかとさえ思います。そんな中、半年前から10歳年下の独身の男友達と不倫関係になってしまいました。が、よく話を聞いてみると、私と同じような幼少期を過ごし、似たようなお母さんの元に育ったということがわかってきました。どうも性格が似ているような気がします。
私は彼が大好きな気がしていまして、できればいつか一緒になりたいと思ったりしていますが、もしかして、いざ再婚とかになったら、お互いその距離感に耐えられなくなったりして、と恐ろしくなっております。
このような母の元に育ってしまった私は、結婚などしない方が身のため、お相手のためでしょうか?
(Mさん)
Mさんが衝撃を受けたらしい記事はこちらです。
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「母親との心理的距離がパートナーとの親密感を決めてしまう???」
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例によって本題に入る前にいくつか脇道に寄ってみたいと思います。のんびりいこうぜ~♪ということでー。
>40代半ばで、母と完全に心理的に距離を取ったら、既婚なのにものすごくモテるようになってしまいました。
お!!おめでとうございます~!!!
これは結構あるあるな話かと思っているのですけれど、「母との癒着を切るとモテ期がやってくる」は案外真実だと思っております。
その理由は至ってシンプルで、
(1)母親との癒着が切れる
→大人の女性らしい魅力(=本来の自分が持っている女性的魅力)が花開く
→モテる
(2)母親との癒着が切れる
→長年、近い距離にあった母親と適切な距離が生まれることによりスペースが生まれる。
→そのスペースに男たちがこぞって集まる
というところかなあ、と思います。
あといつも言ってますけれど、ほんと年齢は関係ないですねー。
近年はますます関係なくなってきているようで、私のクライアントさんには20歳下の男子から口説かれ喰われる(喰ってる?)アラフォー/アラフィフも珍しくありませんし、40代半ばにして女として目覚めた方も珍しくありませぬ。
>また、夫とは、母が癒着していた関係で夫婦の距離が遠かったのですが、母と離れたのち一度再構築を試みるものの、いまや結婚当初のキャラではなくなった私と夫とでは、もはやどうすることもできない大きな溝が出来ております。
これは後ほど大きなポイントになってくると思うんですけれど、確かにお母ちゃんと癒着している状態で結婚した相手とは、それありきで長らく夫婦関係を送ってこられたわけで、「お母ちゃんと癒着している上での夫婦」が「習慣化」しますね。
そこでその癒着を切り離したのでしたら、そりゃあ、夫婦が成り立たなくなるのも無理はなく、それを埋めるには相当なエネルギーがかかりますよねー。
ということで、旦那さんとの関係ってどんなだったの??というところに興味が惹かれる私です。
つまり、お母ちゃんと癒着していた中で、旦那とは癒着はなかったの?あるいは、お母ちゃんと癒着していたから、旦那さんとは思い切り分離していたの?ということが知りたいわけですね。
それが今後のパートナーシップにも少なからぬ影響を与えると思うんです。
「習慣化」の影響ですね。
例えば、お母ちゃんとの癒着ありきで長らくパートナーシップを続けてくると「パートナーシップには癒着はつきものだよね!」という感覚になります。
なので、旦那と別れてほかの男と付き合ったとしても「おいおい、何も癒着する対象がないのは退屈だぜ!」ということで、癒着する対象を探し求めるマインドが出てきます。
そこでもしMさんが旦那とも癒着していたのであれば、新しい彼に対してどんどん癒着していくでしょう。かつてのお母ちゃんと旦那の二役を彼に求める可能性が出てきます。これは、怖いですね(汗)
もし、旦那と分離していたのであれば、別のものに癒着しつつ、彼ともまた分離の道を歩みやすくなるでしょう。
別のもの=旦那、仕事、その他刺激物ってことですね。癒着には「罪悪感」がつきものですから、なおさら警戒が必要かもしれません。
・・・ということで、脇道に逸れると言いながら意外と重要な話をしてしまいました。
なので、この点においては、お母ちゃんとの癒着を切り離した勢いで、旦那さんのこともきちんと手放してクリーンにしておきたいですね。
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ちょいとあるあるなパターンを一つ紹介したいと思いまして。Mさんのように「お母ちゃんと癒着している状況で旦那さんと結婚する」とうケースは実はめちゃくちゃたくさんあります。
これをシンプルに表現すると「母との癒着を経て、夫との関係が成り立っている」ということです。
で、そんなこんなでいろいろあって結果的に「夫はいるけど、彼氏ができた」という状態になったとしますね。これもご存じのように私のクライアントさんにとても多いパターンです。
で、これをシンプルに表現すると「夫との癒着を経て、彼氏との関係が成り立っている」と言えたりするのですね。
こうして時代は繰り返されるんですよね。
これもまた心の癖(パターン)であり、習慣化の恐ろしさとも言えます。
で、さらに深入りしますと「母との癒着は切れるけど、母とはずっと親子でしょ?」と同様に、「夫との癒着は切れるけど、夫とはずっと夫婦でしょ?」みたいな現象が起こり、「別れる別れる詐欺」(語呂が悪いけど)が横行するようになります。
つまり、根本先生のところに「旦那と別れて彼と一緒になりたいんです。けど、なかなか踏ん切りがつかないんです。勇気が出ないんです。独りになるのが怖いんです。旦那がかわいそうで別れられないんです。」なんて相談が持ち込まれることになるわけですね。
なので、「まあ、お母ちゃんと癒着した上で結婚しちゃったのはしゃあないことだよねー。できることからしよっかー」と、手放しー、手放しー、とやっていくわけですね。
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さて、そこでMさんのお話なのですが、ここまでの展開から「彼との今後を考える前に旦那さんとの関係を清算した方がよくね?」というのが真っ先に浮かぶと思います。
その前にすでに深い溝ができてるってことですけれど、ほんまに旦那さんと別れられる?というところも出てきます。
先にそっちがあって、彼との話をしたいよねえ、ということです。でもまあ、「いやいや、ちょっとそれは横に置いときたいんですけど・・・」という気持ちになることも分かりますけれど。
で、そのうえでのお話ね。
>もしかして、いざ再婚とかになったら、お互いその距離感に耐えられなくなったりして、と恐ろしくなっております。
>このような母の元に育ってしまった私は、結婚などしない方が身のため、お相手のためでしょうか?
とりあえず、自分軸、というところで考えるならば「自分にできることをやりましょう!」ということで、お母さんとの関係を癒していく(手放していく)というのは引き続きやっていきましょう。
で、彼よりも先に旦那さんとのことに注力すべき、ということはわかったと思いますので、引き続いて、旦那さんの手放しワークをガンガンやりつつ、籍を抜きます。
これでパターンを少し変えることができますね?
過去に何かあっても、心は強いですし、癒せますから、そんなに心配はいりません。
できることも山ほどあります。
なので、「オレは彼と幸せになるぞー!!」と夕日に向かって叫びながら、自分の心を見ていきましょう。
罪悪感があれば罪悪感を癒し、心を鬼にしながら自分軸を保ち、背負ってきた荷物を下ろし、自分の魅力や価値をますます磨いていくわけです。
そしたら、なるようになるよね!ということであり、これからの人生をより幸せにしていくことができると思うんです。
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