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コンプレックスとして捉えてしまうと、ただただ自己否定が膨らんでいきます。
自己肯定感とは逆に振れてしまうんですよね。
だから、自分を愛すること。自分とつながること。ここにカギがあります。
自分のことを大切に思えるようになると、コンプレックスはそのままで解消されていくものです。
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何度か先生のセミナーに行ったり、本を読んだりでだんだん土日はスカートを着れるようになってきた34歳女です。
彼氏が欲しくて、趣味つながりや同級生に連絡取ったり、会社の各方面から紹介された人に続々と会っているけど、もし付き合ったらこの先にセックスが待っている、と思うと身構えてしまいます。
初めて付き合った彼氏と別れて7年経ちました。
新幹線レベルの遠距離で、月1回程度、私が会いに行き、彼氏はフリーターだったのでお金を出すのも私。
こんな状況をずっと我慢していたので身体も心も開かず、いわゆるABCで言うならBまで。
挿入したいと言われたけど、それを断ってしまったので、ひどいことしちゃったという思いに駆られる時があります。
結婚出産も焦る中、この歳で処女というのがコンプレックスです。
私に欲情してくれる男の人なんているのかな?
セックスしたら自分がどうなるかわからないから怖いし、挿入は痛そうです。
たまにオナ二ーするけど、イく感覚は全く分からず、気持ちいいとはあまり思えないので、私という個体は人間に向いてないのかも…と思ったりします。
かなり頭でっかち状態だとは思うのですが、こういう気持ちとどう折り合いをつけたら良いか、教えてもらえたら嬉しいです。
(Sさん)
意外かもしれないけれど、けっこう多いんです、Sさんと同じ思いを抱えていらっしゃる方。
私の連続セッションを受けて下さっている方の中にもいらっしゃいますし、私としてはよくよくそんなご相談を頂くなあ・・・という感じです。
>私という個体は人間に向いてないのかも…と思ったりします。
そういう風に捉えるのもアリです!!(笑)
他にも人間に向いてないなあ、と思うところあります?
この3次元の肉体で、時間に縛られるのは苦痛だーー!!!!!みたいな(笑)
処女じゃなくても、セックスの良さが分からなくてカウンセリングにいらっしゃるケースもあって、「私っておかしいんでしょうか?」と語られる人もいるんです。
相性もあるし、心の問題もあるし、まだ知らないだけという言い方もできます。
そもそもセックスそのものがあまり好きじゃない人だって珍しくないですよね。
「食べることにあんまり興味ないの。食べなきゃいけないから食べてるだけ。」という人もいらっしゃるように、それもまた「個性」の一つとして捉えてもいいのです。
でも、そんな方もある瞬間にめちゃくちゃおいしいものを見つけて「ああ!もしかして私、知らなかっただけなの!?」と目覚めちゃう人もいます。
私、今でこそ美味しいものが好きで神楽坂ローリング作戦(神楽坂の美味しいお店を片っ端から訪問する遊び)をしているわけですが、20代の頃は、食べることも好きだったけれど、それほど美味しいものに執着していませんでした。
それが、ある焼鳥の店で「あれ?これって美味しい!」と目覚めて、そこから変わりました。
セックスも、「昔付き合っていた人とは全然よくなくて自分はセックス嫌いなんじゃないかと思っていたけど、今の人としてから目覚めちゃって、今では私ってこんなにエロいんだって自覚するようになりました」という話もよく聞きます。
34歳で処女というのを否定的に見ることもできるけど、そうじゃなくて、レアでしょ?貴重でしょ?なんて風に見ることもできます。
あと、私のクライアントさんの中にはやはり30代まで処女で、セックスをとても怖れていたんだけど、いざしてみたら痛いどころかめちゃくちゃ気持ちよくてハマっちゃった!という人もたくさんいます。
あるいは、「彼がとても優しくしてくれて、私の気持ちが整うのを待ってくれる人だったから、初めて挿入したときもちょっと痛いだけで、あとはすごく幸せな気持ちになれました」という方もいます。
そんな話をお聞きすると、心と体はつながってるんだなあ・・・としみじみしちゃうんですけど、心が開いて、力が抜けて、彼にサレンダー(身を委ねる)することができると、体はもう大人になっているので、すんなり男性を受け入れられるようになるんですよね。
Sさんも「頭でっかち」と書かれていますが、あれこれ情報に晒されて、考えすぎて、あれこれ想像(妄想?)してしまうと、どうしても身が固くなってしまいます。
20代のヤリたい気持ちが先行している男子ならばともかく、大人になって落ち着きや余裕のある男性ならば、そういうSさんを優しく受け入れ、愛することは可能です。
だから、この人なら!と思う人が出て来て、そして、一緒に準備をしていけばすんなり受け入れられるようになるんじゃないかと思います。
もしかすると、クライアントさんたちが体験したように「ほんとうに初めて?全然そんな風には思えないんだけど?」という感想を頂戴するかもしれませんし(笑)
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往復書簡をしている右京みさほさんも書いていらっしゃいましたが、セックスというのはいかにサレンダーするか?がポイントです。
https://nemotohiroyuki.jp/category/letters
相手に身を委ねる、という行為。
そのためには信頼関係が大切ですよね。
そう、まずは「心」が先なのです。
ヤリたいことが目的のセックスは心が伴わないものです。
だから、肉体的な快楽は得られても、精神的な喜びまでは付いていかないことが多いです。
お互いを信頼できるまで話し合ったり、一緒にいる時間を楽しんだり、お互いのことをよく知るにつれて、心は解れていきます。
始めから気の合う関係だったり、お互いの人生経験から少しの話し合いで心を許せるようになることもありますが、それでも、会っていきなりセックスして気持ちよくなることはマレでしょう。
心が開いて、体も開く。
心を許すと、体も許せる。
この順番を大切にしたいですよね。
相手のことを好きになると、信頼したい!心を開きたい!もっと近づきたい!という思いが強く出てくるので、セックスに対するハードルも下がります。
セックスというのは心のつながりをより強めてくれるものでもありますが、逆に、心がつながると肉体的にもつながることに抵抗がなくなるんですね。
どうしても「処女だし、こんな私を愛してくれるのかな?」と疑心暗鬼になってしまうかもしれませんが、まずは気持ちの繋がり、愛情、信頼などを大切にすることをお勧めしたいと思います。
私のもとには「早く処女を卒業したい!相手は誰でもいい!」みたいなご相談も寄せられるのですが、Sさんはそうではないですよね?
だから、誰かを好きになること、その人と恋人になることをまずは目指してみるのがお勧めです。
とはいえ、これはセックスだけでなく、婚活も同じことですよね。
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処女であることがコンプレックスになると、自分の女としての体を愛せなくなります。
「私に欲情してくれる男の人なんているのかな?」というのは、そんな思いを表しているのかもしれません。
オナニーすることを私は熱烈推奨しているのですが、その理由の一つは「自分で自分をちゃんと愛してあげようね」というものです。
だから、「別に気持ちよくならなくてもいいので、自分の体を自分で優しく触れて、感謝したり、愛してあげたりしてくださいな」という話をするんです。
外から見えるところ(顔、髪、腕、足)などには気を配るけれど、見えないところは適当にしちゃうことってあるでしょう?
彼氏がいないときは「誰に見せるものでもないし」と下着もテキトー、お肌のケアもテキトーになっちゃったり。
オナニーって性的な行為ではあるけれど、そうした見えないところをちゃんと愛してあげる行為とも言えるんです。
特に性器はとても大切なところなのに、自己嫌悪のシンボルにもなるので「汚いもの」として扱っちゃうことも多いと思うのです。
だから、アンダーヘアを整えたり、そこにちゃんと自分の指で触れてあげることは、自分を愛する行為になります。
そういう目的で自分の体に触れてあげると、感じ方が少し変わるかもしれません。
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Sさんの場合は7年付き合ったけれど「B」までってことだし、遠距離だし、経済的な負担もあって、相当我慢してきたと思います。
まあ、修行っちゃ修行だし、だいぶ苦しかったのかもしれません。
そして、セックスを拒否してしまった分、罪悪感も感じちゃいますよね。
そうした思いがあると、お付き合いしたり、恋愛することに対して、あるいは、セックスに対して、余計に重たく捉えてしまうものかもしれません。
とてつもなく大きなプロジェクトとして恋愛を捉えてしまうと、ハードルが上がってしまいます。
それはもう「過去」のこととしてきちんと線引きができていますか?
もし、今に引きずっているものがあるならば、一度、きちんと手放してみるのもお勧めです。
「手放し」というのは「過去」と「現在」をきちんと区別することでもあります。
「あれはもう過ぎたことなんだ」と意識できるようになります。
そういう方のためにはこんなセミナーもあります。(相変わらずのさりげないステマでしょう?(笑))
↓
東京:10/8(月祝)13:00-16:00 本気の手放しワーク(神楽坂)
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Sさんをセッションする場合、自分自身のセクシャリティと向き合っていくことをしていきます。
子どもの頃、思春期の頃、大人になってから、性的なものについてどう感じていたのか?などをお聞きします。
また、趣味や仕事など夢中になったり、キラキラしたりした経験もお聞きしたいところです。
それもまたセクシャリティを表現していますから。
その中で、実は自分は性欲がめっちゃ強かった!実はめっちゃエロかった!という気付きを得る方も珍しくありません。
性欲が強すぎるがゆえに、それを強烈に抑圧した結果、現在まで処女で来たというケースは意外と多いのです。
また、リラックスしたり、体の力を抜いたりするイメージワークをしていきます。
「サレンダー」を体感するために。
ケースバイケースだけど、先日、このようなセッションをしました。
>https://ameblo.jp/gisellen/entry-12404345336.html
彼女は子持ちの主婦なんですけど、サレンダーがテーマだったので。
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また、女でよかった!!!という体験を集めていくのもお勧めです。
可愛い服を着たり、女子会したり、おしゃべりに興じたり、何でもいいです。
その目的は「女である私を愛すること」。
そうして、自分が女であることを受け入れ、愛していくことができると、自分がとても大切で、貴重な存在に思えてきます。
つまり、高級なハンドバッグや宝石のように自分を扱ってあげることができるのです。
自分をそういう風に扱えるようになると、男性にも宝物のように扱ってもらえるようになりますし、そういう男性との出会いも増えて行くものです。
だから、自分を愛することはとっても大切なのです。
・・・ああ、なんかいつもと同じ結論に至ったような気がしますが、結局、私はそのことだけをいつも言うてるんですよね(笑)
そんな皆さんにお勧めのDVD・動画配信サービスはこちら。
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