*
いい子をして自分よりも周りの人の幸せを優先しちゃうのは優しさでもあるけど、辛いことですね。しかも、それによって罪悪感だって作っちゃいます。
だから、優しい夫に離婚を突き付けるのはほんと悪い子だと思っちゃうんですけど、いやいやそれは自分の幸せを考えた結果だから全然悪くないんです。
*
夫と離婚すると決めたはいいけれど、「罪悪感ゆえ、自分を懲役刑に処する気持ちが止まらない病」「ちゃんと向き合うべき病」にかかってます。
重いです。苦しいです。
離婚成立後何ヶ月経ったら自由に生きていいですか?謹慎期間はどのくらいですか?
夫は、今の生活が幸せだ、と言っており、離婚したくないみたいですが、黙って私からの離婚の申し出を受け入れようとしています。優しすぎます。
私は良い子でいたい長女で、自分の両親と義理の両親と夫、その5人が幸せなら、私の離婚したい気持ちなどは抑えようと思って5年ほど頑張りましたが無理でした。
うすうす気づいていましたが、わたしはもともと超自由人でした。自分で言うのはおかしいですが、セクシャリティもばきばきでした。
夫とは結婚以来、夫婦生活がありませんでした。親密感への怖れを持ったもの同士でした。2人それぞれの「怖れ度合い」がぴったり同じぐらいだったので、結婚に至りました。仲良しのルームメイトのようでした。私はしっかりアンダーグラウンド生活も展開しました。夫はそのことには気づいていません。
新しい家で、新しいパートナーと、最高のパートナーシップを思い描いた5分後に、自分への謹慎処分について考えています。
(Rさん)
なるほど、懲罰刑を与えたいのですね!
「根本先生に1年課金する刑!」ってのはどうでしょうか?素晴らしいと思うのですが!いかがでしょうか?笑
とりあえず、離婚が成立したら晴れて自由の身じゃないですかー。
むしろ「長いお勤め、ご苦労さんでした!」と「離婚=釈放=シャバへの復帰」と捉えられる方も多い中で、Rさんはその罪悪感からむしろ「離婚=収監=懲役」のように受け取られているのですよね。
とはいえ、結婚以来夫婦生活がない(最近このご相談がめちゃくちゃ多い!)、という大問題があって、アングラも経験し、Rさん自身、とっても自由人なためにこの夫とは無理!となったわけですよね?
とはいえ、夫はとても優しい人でルームメイトのように仲良く過ごせているわけで、そんな夫を傷つけるなんて!この生活を捨てるなんて!というところであれば、そりゃあ、罪悪感もめちゃくちゃ出てくるし、葛藤だって留まることを知らないほどわんさか出てくるでしょう。
そりゃあ、重たいし、苦しいし、なんなら逃げてしまいたくなるんじゃないかと思うわけです。
そして、同じことで悩んでいらっしゃる方はたくさんいらっしゃるでしょう。
私も似たお話を何人からも伺っておりますので。しかも、最近。
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この「良い子でいたい長女」ってところがたぶん罪悪感が湧き出す源泉だと思うのですが、やっぱ相当「しっかり者で周りの人の期待と信頼を集める長女」をやってこられたのでしょうか?
仕事もそんな感じ?
ご両親にとっての「自慢の娘」で生きてこられましたか?
義両親からも「いいお嫁さん」と思われてますか?
その「良い子」というのがもたらしてくれた利益もきっとたくさんあるんでしょうね。
>自分の両親と義理の両親と夫、その5人が幸せなら、私の離婚したい気持ちなどは抑えようと思って5年ほど頑張りましたが無理でした。
5年も頑張ったんですか!?
それはすごい。
それは生半可な根性じゃないですね。
てことはかなり前から離婚したかったんですね。
それは夫婦生活がないからだけですか?
それだけでも十分離婚理由になりますけど、他にもありませんか?
これを5年頑張る!ってのがむしろ「懲役」みたいなものじゃないでしょうか?
ちなみに、この「他の人が幸せなら~」構文ってあちこちで使われてませんか?
つまり、「私さえ我慢すれば場が丸く収まる」「他の人が喜んでくれるなら自分はどうなってもいい」という犠牲的な生き方を散々してきたんじゃねえか?と根本先生はふんでるわけですね。
ということは、Rさんが抱えてる罪悪感は夫に対するものだけじゃないってことでもありますね。
両親はじめ、今までかかわってきた人たちに対して「罪悪感」を積み重ねて来られたように思うのです。
その最後に優しい夫を裏切ることへの罪悪感がどーんと乗ってきた感じでしょうか。
もちろん、その前のアングラにハマるのもまた罪悪感を重ねることになりますけど。
*
いい子をして親や周りの人に迷惑をかけない、手をかけさせない、安心してもらう、喜んでもらう、という人生を送ってきませんでしたか?
それは「人の期待に応え続ける人生」ですよね。
自分よりも、他の人の幸せを優先させる、というわけです。
だから、とても優しいんですよ。
それに能力が高くなきゃできないことでもあります。
でも、他人軸なんですよね。
だから、自分の気持ちは放っておかれることになり、「人の期待に応えることが自分の喜び!」という風に思うようになります。
そして、人の期待ってのは応え続けるほどに高くなっていくものですから、いつか「その期待には応えられませんでしたっ!!」ということになります。
つまり、ハードルがどんどん上がっていくからいつか飛べなくなる時が来るんだよね、というわけです。
それが進学で訪れる場合もあれば、就活で、仕事の成果で、結婚で、離婚で、等、いろんな場面で起こるわけで、そこに「罪悪感」や「無力感」が生まれるんですね。
「親が期待する大学に合格できなかった!ごめん!すいません!!」みたいな感じです。
場合によっては、「部長はこの間の商談内容を褒めてくれたけど、ほんとうは一発で契約まで持って行くことを期待していたんじゃないか?」みたいに深読みしちゃって、自ら罪悪感を取りに行くような場合もあります。
そう、勝手に自分が自分に期待しちゃってるわけです。
だから、ハードルを上げてるのは誰なのかなあ?という話にもなるわけですし、とすれば、その罪悪感も言っちゃあ悪いが、自作自演じゃねぇか?なんて見方もできてしまうのです。
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
*光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~
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つまり、Rさんは周りの人たちをずっと大切にし、今も両親、義両親、夫氏の気持ちを考え、彼らを幸せにするために頑張っているわけです。現在進行形ですね。
でも、そうやって彼らの幸せを考えている間、ずっとRさん自身は辛い思いをし、ひとりで泣き、苦しみ、幸せじゃない日々を過ごしていらっしゃるのです。
それじゃあ、あまりにRさん自身が不憫じゃないでしょうか?
そう思ったから離婚を決めたんでしょう?
「今の生活は幸せじゃない!あたしは幸せになりたいんじゃ!!」と思ったんでしょう?
自分の幸せのために、離婚を選んだのでしょう?
素晴らしいじゃないですか!!
*
良い子は「良い子でいられる方を選択する」という癖が生まれますね。
相手から「今度の週末、おうちデートしてまったり過ごすのと、九十九里で波乗りするのとどっちがいい?」って尋ねられたとします。
あなたは今週、納期に間に合わせるために残業しまくったので、ほんとはおうちデートの方がいい、、、なんなら土曜日はひたすら寝て過ごしたい、と思っています。
しかし、相手が「このところ体がなまっちまってよー。動かさなきゃなー」みたいなことをSNSで呟いていたことを知っていたので答えは決まりました。
「自分がどうしたいか?」よりも「相手が喜ぶのはどっちか?」を優先してしまうがゆえに、土曜日も朝早くからサーフボード担いで房総まで出かけることになってしまうわけです。
でも、それって「悪い子になりたくない」からなんですね。
「良い子」でいたいわけです。
だから「あー、ほんとは家で寝てたいけど、それだと彼はつまんないだろうなー。家にいてつまんない顔をされるのも、不機嫌になられるのももっと嫌だよなー。自分のせいでこんなつまんない休日になった、とか思われるのは嫌だしなー。まあ、自分も最近は忙しくて身体動かしてないし、海も見たいし、頑張って早起きするかー!」などと考えるわけです。
なんとか前向きに、そして、自分にとってのメリットも考えて、良い子になれる方を選択するのです。
それはそれで健気で優しくていいところなんですけどね。
でも、そういうことしてるといずれ心か体が壊れちゃいますね。
*
こういう風に考えてほしいんです。
「これだけ良い子になりたい自分が離婚を決めるって、相当辛かったんだな」
ふつうだったら離婚は選ばないですよね?
この5年はそういう風にしてきたんですものね?
でも、それがもう限界ってことでしょう?
いい子をするのがもう限界ってことでしょう?
じゃあ、もう、堂々と「悪い子」になりましょうよ。
自分の幸せのために、「悪い子」になりましょうよ。
そして、これをきっかけに、自分軸で生きられるようになりましょうよ。
*
で、そこで水を差すような話をしてしまって申し訳ないっ!と先に謝っておきます。笑
>うすうす気づいていましたが、わたしはもともと超自由人でした。自分で言うのはおかしいですが、セクシャリティもばきばきでした。
この部分ですが、少しブーストがかかってるかもしれません。
夫との関係で我慢してきた分の反動で、そう感じているのかもしれません。
だから、そこで「超自由人」になったり、ばっきばきのセクシャリティを満たそうと思ったりしない方が安全かと思います。
今までずーっと我慢してきた分だけ、暴走しやすいんです。
しかも、罪悪感がさらに拍車をかけるので、「自分を傷つける方向に全速力で走っちゃう」とかになりやすいんです。
その加減は難しいのは確かですが、だからこそ「自分軸」を意識したいのです。
むしろ、自分自身とちゃんと向き合って欲しいわけです。
自分がどんな人間なのか。
どういう価値観を持ち、どういうものが似合い、どういう生き方をしたいのか。
何が好きで、何が嫌いで、何が気持ちよくて、何がキモいのか。
自分の価値や魅力って何なのか。才能とは何か?
自由人でセクシャリティが豊かってことは女性性がとても豊かであることがまずは言えますね。
とても女性的な感性や感覚をお持ちだと思います。
今の生活で、それ、どれくらい使えてますか?
もし、あまり使ってないな、と感じたら、もっと自分の感性を重視した生活を“今この瞬間かから”始められるといいでしょう。
また、「女としての自分」をもっと感じたいし、前に出したいわけですよねー。
色気とか女らしさとかをやはり“今この瞬間から”より意識してみませんか。
何も離婚した翌日から始める必要もなければ、ましてや、半年間の謹慎処分明けとかではなく、善は急げ、ということで。
*
「自分を取り戻すプロセス」なんですね。こういうのって。
自分軸で生きるってそういうことなんです。
「自分ってほんとは自由人だったよなー」って気づいた瞬間から「自由人として生きてみる」んです。
具体的にどうするの?って疑問に思うかもしれないのだけど、具体的に何するかは実はあんまり関係なくて、「自分って自由人じゃん!」と思うだけで内側が変わり始めるからそれでいいんです。
「自由人だー!!」ととりあえず叫んでおけばいいです。
そしたら、自分の中の自由人が解放されて「あれ、やってみたい」「こうしてみよう」「あれ、いいなー」みたいな感じで具体的な行動に変化が表れてくるようになり、久々に会った友達から「なんか変わったねー!」ってほめられるようになるのです。
Rさん、同志のみなさまにおかれましては、そんな風に「自分軸」を意識することをお勧めしておりまして、「今、何がしたいんだろう?」「今ほしいものはなに?」「自分が今求めてるものはなんだ!」とかコンビニのスイーツ欄を眺めながら悩んでいただければと思う次第です。
*セミナー動画:ワークショップ「自分軸とは何?なぜ自分軸が大切なのか?どうしたら自分軸が確立できるのか?」
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●3人の自立系武闘派女子が自分と向き合って幸せになっていく物語。
「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
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