幸せになると蓋をしてきた問題が出てきちゃうの！？～長所なのにコンプレックス！？～

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素敵なパートナーを手に入れて幸せになって「よかったー！」で済めばいいんですが、そこでずっと蓋をしてみないようにしてきた問題が浮上してくるってことが意外とあるんです。
その中には「ふつうは長所に見える部分なんだけど、実はコンプレックスでした」というものだってあるのです。

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「ふつうは長所と思われる部分がコンプレックスになる」というのはけっこうあるあるなんですが、みなさんも心当たりありますか？それとも自己評価が底辺を這ってるので「そもそも長所なんて知らん！」となりますか？

例えばいわゆる巨乳コンプレックスというものがあるのをご存じでしょうか？
（一部の読者のみなさまには気分を害する話であることをあらかじめお詫び申し上げます。）

胸がデカい！というのは異性はもとより、同性からも羨ましがられるものでして「女同士だからって気軽に触られるのがなんかやだ」みたいな話から、「結局男は胸しか見てくれない！もっと中身を見てくれ！」という異性問題、そして、「ぶっちゃけめっちゃ肩がこるんですよ。肩だけじゃなくて背中も張るし」という肉体問題なども抱えます。

が、何よりも「あんまり人に言えねえ」という悩みにつながるんですよね。
Ｍさんのように「容姿しか取り柄がない」なんてＳＮＳで呟こうものなら炎上案件になりますし、「取り柄は胸だけです」なんてつぶやこうものなら体目的の男たちからわんかさとリプが付くでしょう。

でも、実は他にも長所がコンプレックスになるものって実はたくさんあります。

「高学歴ってだけで婚活市場では不利なんですよ。」
「女医をもらってくれるのは医者だけなんです。」
「実家が少々お金持ちだったからって周りから嫌味を言われることが多くて」

もちろん、“中身”だって長所が短所化してしまうところがけっこうあります。

「尽くされるのはいいけど、そればっかりだけどつまんないし、飽きるんだよな。もっと振り回してほしかったよ。」と別れを告げられた彼女もいます。

「頭の回転がよくてめちゃくちゃ口が立つし、気が利くのって仕事では役に立つと思うけど、夫としてはすごく惨めなんだよ」とキャバ嬢との浮気理由を語られた妻もいます。

「誰からも褒められる性格的な長所が、一番褒めてほしい人には短所になってしまった。」みたいな切ない話もあるんです。

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Ｍさんの場合も、容姿が整ってることで救われる部分もあるけれど、モラハラなママのおかげで自己肯定感が地を這っていれば、自分の内面的な長所、魅力は認められなくなります。

そうするとＭさんも書いてくださってたけど「外見だけが頼り」みたいな気持ちになるんですよね。

いやいや、他にもたくさんあるでしょー、とツッコミを入れたくなりますが、でも、そうとしか思えない人生を歩んできたんだろうと思います。

さて、私が気になったのは

＞ここ数日、何かにとりつかれたように「私には容姿しか取り柄がない」「外見だけが唯一褒められる」「可愛いと言って欲しい」など家の中で呪いのように呟いております！

という「ここ数日」という部分でして、元々そういう思いはあったんだろうけど、ここ数日に何があったの？って思っちゃったわけです。

第一子を授かったことがきっかけなんでしょうか？
今は妊娠中？それとも子育て中？

妊娠、もしくは、子育てに対する不安がそういう思いを想起させたのでしょうか？

それとも、、、、母との関係がここに来て潜在的にクローズアップされてきたんでしょうか？

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ここで妊娠・子育て方面の心理を語るんですが、「子どもが生まれると、その子に自分の子ども時代を投影する」という現象が起こりやすいものです。

長女は自分の長女に自分を投影しやすい傾向もあるのですが、男の子を産んでも「子ども」というだけで自分を投影しやすくなります。

そうすると「母」との関係がここでよみがえってくるわけです。

自分の母と、自分自身が、同じ立場になった、ということで。

それで「母との関係」が「子どもへの接し方」にめちゃくちゃ大きな影響を与えるわけです。

うちのブログにもちょくちょく登場する「スーパーおかん問題」があります。

母がフルタイムで働いていた上に、家事も完璧で、ＰＴＡ活動や地域活動だって頑張っちゃうスーパーおかんだった場合、その家で育った娘たちは「母になたらああいう風にならなあかん」との思い込みを強く持つようになります。

そうすると「あんな母親にはなられへん！」と思っている分だけ、子育てに自信がなく、それゆえ子どもを産むことすら抵抗を覚えることもあるものです。

母と自分との比較ですね。

もちろん、逆のケースもめちゃくちゃ多いです。反面教師ってやつですね。

母があまり子どもに関心がなく、放任されて寂しい子ども時代を送っていたなら、「自分が子どもを産んだら思い切り関わってあげたい！」と思うようになるでしょう。

また、母が過干渉・過保護・ヒステリックで子ども時代に辛い思いをしたならば、「子どものことを尊重して、距離感を取って接したい」と思うようになるでしょう。

つまり、私たちは子ども時代にいい思いをすれば、自分の子どもにもそれを与えたいと思い、逆に子ども時代に嫌な思いをしたならば、子どもにはそれと逆のことをしてあげたいと思うのです。

つまりは「愛」ですよね。
子どもに対する「愛」がそこにあるわけです

だから子育てに関するカウンセリングはいつもより一層「愛」について着目することが多いんです。

そして、愛しているからこそ、罪悪感もまた感じやすいものです。
（愛と罪悪感は比例するって法則）

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一旦、話をズラします。笑

＞幸せな家庭を築いた今、何かが噴き出すように容姿コンプレックスを発症しています。

これ、めっちゃあるあるなんですよね。

「幸せになった」ということはほんとうに素晴らしいことなのですし、「おめでとう！！」なのですが、そうなることで安心感が生まれ、心の深いところが緩み始めるんですね。

緊張状態からだの脱出みたいなものです。

そうするとＭさんのように「実は元々あったんだけど蓋をしてみないようにしてきた問題が浮上してくる」ということが起こりやすいのです。

それは見方を変えれば「その幸せの中で、この問題と向き合いなさい。幸せだからこそ、向き合えるし、早く解消できるから」というメッセージでもあるのです。

だから、結婚して「幸せ～♪」と思ったら、とある方はすっかり忘れていた学生時代のいじめの経験が記憶の底から蘇ってきましたし、別の方は自分を粗末に扱った元カレたちへの怒りが噴出してましたし、また別の方は自分の親に対する恨み辛みが止まらなくなってましたし、さらにはお金問題が改めて浮上してきた方もいました。

そのまま「ああ、幸せ～♪うふふふふ～♪やったー！うれしい～♪きゃー！」とニヤニヤよだれを垂らしていればいいのに、案外、そういうわけにもいかないのが人間の心というか、成長力というものなんですよね。

でも、ほんと「幸せだから向き合える」という前提は崩さないほうが良くて、蓋を開けて出てきた問題に飲まれて今ある幸せをぶっ壊さないよう、私としてはひたすらお祈り申し上げる次第です。（特に戦場を生きてきて平和に慣れてない武闘派女子は注意あそばせ。）

だから、Ｍさんの場合、改めて「容姿コンプレックス」と今向き合うのがいいと思うんです。

それは「内面の魅力を受け入れる」ということにもつながるでしょうし、やはりママとの関係を見つめなおすことになっていくと思うのですが。

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で、そんな容姿しか取り柄がなく、自己肯定感が地を這っていたＭさんが、なぜ、愛情深い夫と出会い、結ばれたのでしょう？

夫に聞いてみたことあるでしょ？

「あたしのどこがいいの？」って。

その答えは受け取れましたか？

それとも夫も外見にしか興味がなく、結婚まで至ったのでしょうか？（そんなはずないですよね？）

だから、夫氏が言うＭさんの価値、魅力を受け取ろうすることはものすごく大事なプロセスです。

それと同時に、モラハラなママとの関係がやはり注目に値するでしょう。

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「他の人がどんなに自分を褒めてくれても、母が褒めてくれなきゃ意味がない！！」みたいな思いって心の中にあると思います？

「母」ってやっぱり一番特別な人と言ってよく、その存在が自分に与える影響はとっても大きいですよね。

その母からモラハラを受けてきたならば自己肯定感はめちゃくちゃ低くなるわけです。

そうすると仮に学校で優秀な成績を収めても、通信簿に先生から超絶お褒めの言葉をいただいても、友達から「ほんとにＭちゃんって素敵ー！」と褒められまくっても、彼氏から内面をべた褒めされたとしても、一切、その言葉が信じられなくなります。

「一番近く、一番大切な母が自分を認めてくれないんだから、他の人に認められても信じられない」と思うものです。

そんな中、容姿だけはあまりに多くの人たちが褒めてくれるので「じゃあ、容姿には自信をもって良さそうだ」と結論付けたんだと思います。

だから、整った容姿をお持ちでほんと良かったと思います。

もちろん、今、愛情深い夫に愛されまくっているわけですけれど、それも１００％受け取るってことは難しいと思います。

夫という「家族」を手に入れた分、その夫がＭさんの容姿以外に価値や魅力を見て、それを伝え続けてくれたとしてもなかなか受け取れないんじゃないでしょうか。
もちろん、少しずつ、受け取れるようにはなってきたと思いますが。

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ということで、カウンセラーとしての立場から言えば、「今の幸せに感謝しつつ、母と向き合う時間を作っていきましょう」という提案をしたいものです。

前半もすごく大事ね。これが土台となるんだから。

で、その母ですが、もし考えるのが辛かったり、嫌だったりしたらカウンセリングなどの場に譲っていただいて結構です。

私がお聞きしたいのは次のようなところです。

＊子どもの頃の母はどんな母だったのか？
＊モラハラというのは具体的にどんなことを言われ、されたのか？
＊その当時の自分はそれをどう受け止めていたのか？
＊子どもの頃、Ｍさんが感じていた気持ちは何だったのか？
＊子どもの頃に楽しい思い出はあったのか？
＊父、他のきょうだいとの関係はどうだったのか？
＊母はその後、どうなったのか？今はどんな関係だったのか？

＊母はどのような生い立ちだったのか？
＊両親の夫婦仲はどうだったのか？

＊母はなぜ、そんなモラハラをするようになったのか？

もちろん、Ｍさん自身の人生についても詳しく知りたいわけですが、母と向き合うとなれば、上記のような質問が並ぶものです。

ノートを作っていただいて、そのひとつひとつの質問に答えていくだけでも気持ちが整理できますが、しんどいな、嫌だな、気分悪い、となるならば、すぐに中止していただいた方がいいです。無理にやることじゃありませんので。

そして、ここからスタートして、母を許し、手放す、というプロセスを作って行きたいと思っています。
もちろん、それは先々のことなので今は考えなくてもかまいません。

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こうした母娘関係は無自覚の内に「執着」もしくは「癒着」という関係になってることが多いものです。

そうすると自分では意識してないけど、母や母の人生を背負っていたり、頭の隅で常に母のことを意識していたり、物事を選ぶ基準が母になっていたりするんです。

そもそも母子は癒着しやすいものですし。

しかし、それくらい大きな影響を持つ母ですから、少しでも気持ちが改善したら、驚くほど日常が変わります。

つまり、どんどん生きやすくなっていく、息がしやすくなっていく、のです。

だから、せっかく幸せになり、安全安心な場を得たのですから、ここは本丸である母との関係を見つめなおしてみようか！なんて思っていただけるとさらに幸せが加速していくと思いますよ！

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●３人の自立系武闘派女子が自分と向き合って幸せになっていく物語。
「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」（小学館）
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