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助けられなかった(と思っている)誰かがいると、それが無力感・罪悪感となり、他の人に対しても何とか助けよう、役に立とう、頑張ろうとしてしまうものです。
つまり、基準が高くなってしまうのですね。
そんな自武女あるある中のあるあるをいつもと違うタッチで描いてみました。
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この「頑張りすぎる」というのは「ハードワークしちゃう」とか「我慢しすぎる」とか「尽くしすぎる」とかいろいろと置き換えが可能なのですが、思い当たる節はありませんでしょうか?
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あなたは小さい頃、仕事に家事に育児をひとりでこなすお母さんの元で育ちました。
それだけすごい人なのにお母さんはあまり笑いません。
なにか寂しそうで、何か辛そうでした。
お母さんのことが大好きだったあなたは、一生懸命お母さんを笑顔にしようと頑張りました。
いい子にしてお母さんの手を煩わせないようにしてきたし、
いい成績をとってお母さんを安心させようとしたし、
お手伝いをしてお母さんを楽にしてあげようとしたし、
楽しい話をいっぱいしてお母さんを笑わせようとしたし、
お母さんが喜びそうなものをプレゼントしました。
けれど、そのときお母さんは「ありがとう」とは言ってくれるのですが、ふと笑みを浮かべるだけでした。
その笑みにもどこか寂しさや辛さが宿っているように見えました。
だから、なお一層のこと頑張ってお母さんを笑顔にしようと頑張るようになりました。
何でも自分ひとりでこなせるようになったし、
地域でトップクラスの学校に進学したし、
家事の一部を任せてもらって完璧にこなすようにしたし、
お母さんが喜びそうな情報を伝えたり、お話をしたり、もちろん、誕生日にはプレゼントを、母の日にはちゃんとお花を送りました。
けれど、相変わらずお母さんは「ありがとう」と言ってくれるものの、全然幸せそうじゃありません。
そのときは喜んでくれても次の瞬間にはまたあの何かを押し殺しているような、寂しそうな、そんな表情に戻ってしまっていました。
ねえねえ、どうしたらお母さんは笑ってくれるの?
どうしたらお母さんは幸せそうな笑顔を見せてくれるの?
ねえねえ、わたし、けっこう頑張ったんだけどゃダメなのかなあ?
わたしじゃ、お母さんを笑顔にできないのかなあ?
ねえねえ、どうしたらお母さんは喜んでくれるの?
どうしたらお母さんは幸せになれるの?
あなたの中には無力感、そして、罪悪感が次々と溜まっていくようになりました。
「わたしではお母さんを幸せにできない。」
そんな思いが心の中にしっかり根付くようになってしまいました。
「お母さんを幸せにできないわたしが他の人を幸せにできるわけがない。」
そんな思いも出てくるようになりました。
「お母さんが笑ってくれないなら、他の人を笑わせても意味がない。」
そんな風にも思うようになりました。
わたしってひねくれてるのかな?と思うけれど、どうしてもそういう思いがこびりついてしまいました。
*
大人になったあなたは勉強ができたから優秀な大学に行き、優秀な人たちに囲まれて仕事をする日々を過ごしています。
今どきの上司はちゃんと褒めてくれますから、成果を挙げたなら「よくやった!ありがとう!さすが!」と褒めてくれます。
だからあなたは徐々に自信も着々とつけていきました。
けれど、いつも「まだまだダメだ!もっと頑張らなきゃ!」という声があなたの頭の中に響くんです。
だから、上司や先輩や周りの人が褒めてくれたても、そのときは「ありがとうございます」と一応頭を下げます。
けれど、なかなか素直にそのほめ言葉を受け取れません。
あるときふと
「あ、母もそんな気持ちでわたしに「ありがとう」って言ってくれてたのかな?
じゃあ、うれしくないわけじゃなくて、ただ受け取れなかっただけなのかもしれない。」
なんて思いつきました。そして、聡いあなたは続いて、
「じゃあ、お母さんも今のわたしのように「まだまだダメだ!もっと頑張らなきゃ!」と思っていたのかな?」
などと思いを巡らせました。でも、すぐに首を振り、
「いやいや、いやいや、全然違う。
お母さんはわたしよりもっと頑張り屋で、もっと強くて、もっと仕事ができる人だ。
わたしなんてまだまだ。
足元にも及ばない。」
そう思うのです。
そして「もっと頑張らなきゃ」と自分を引き締めようとするのです。
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恋もそれなりにしてきました。
でも、好きな人は何かしら問題のある人が多かったので、幸せを感じられる時間はとても短いものでした。
すごく優秀なんだけど、社会不適合者で、仕事が長続きしない人。仕事が忙しくなったらフェードアウトしてしまいました。
超ハードワーカーで、競争心も強く、いつも何かと戦っている人。たくさんマウント取られてたくさん傷ついて、そしてボロボロになって離れました。
とても人気者に見えるのに、心の中には深い孤独を抱えてる人。浮気もされたけど、なんか放っておけなくて離れられなかったんですよね。次の人に口説かれてようやく離れられました。
が、その人は既婚者でした。超優秀で、周りからの信頼も厚い上司。はじめは楽しかったのですが、付き合ううちに彼もまた寂しげな表情をよく浮かべていることに気づいてしまいました。
なんか一人で頑張ってる人、寂しさを抱えている人をいつも好きになっているのです。
まるで、母みたいな人ばかりを。
そして、彼らを助けるために、彼らの孤独感を癒すために、いつも頑張りすぎてしまうのです。
しかし、母を助けられない自分が彼を助けられるとは思えないし、実際、助けることなんて到底できませんでした。
先に自分がボロボロになって終わり。
だから、自分ってなんて力がないんだ!と嘆くし、なんて弱いんだ!と思うようになってしまったんです。
ほんとは違うのにね。
その真逆なのにね。
でも、こうして、助けられなかった誰かが心の中に引っかかり続けているので、仕事にしても、恋愛にしても、頑張りすぎてしまうのです。
* * *
ニヤニヤしながらわたしの話を聴いてそのカウンセラーはあっさりこう言った。
「超マザコンなんすね?そんなにもお母さんのことが大好きだったのね?」
ムカッときたので言い返そうと思ったが、そこは我慢することにした。それに、その言葉が的確過ぎて痛すぎたこともある。
「マザコン?わたしが?」
かろうじて反論を試みるが、どうやら見通されてるらしい。
「違うの?だってずーっとお母さんのために頑張り続け、ずーっとお母さんの影を追って生きてきてるじゃん?」
まあ、そう言われてみればそうだ。だからマザコンというわけか。悔しい。
「お母さんを助けたくてしょうがないのはなぜだと思う?」
そう唐突に問われて戸惑ってしまう。
が、よく聞けばまともな質問だ。
「そりゃあ、母だから・・・。もちろん、母のことは好きだから・・・。その母が寂しそうにしていたら何とか慰めてあげたいと思うのは自然なことかと。。。」
それを聞くとカウンセラーは淡々と「ふーん。それくらい大好きってことでしょう?」とこともなげに言う。
やっぱりムカつく。
その通りだけどムカつく。
「全部、お母さんが基準になってるのよね。お母さんを助けたくて、お母さんを笑顔にしたくて、お母さんを幸せにしたくて、全身全霊かけて、本気で、めちゃくちゃ頑張っちゃったんだよね?それくらい本気でお母さんを愛していたんだよね?」
うん。確かにそうだ。
けど、そうストレートに言われるとなんだか恥ずかしくもある。
「あなたは十分お母さんを助けたんです。」
また唐突に予想外の言葉を言われ、戸惑ってしまう。
そして、今回は全然言ってる意味が分からない。
「あなたはもう十分すぎるほどできることをしてきたし、助けてきたんです。」
違う!と言いたかったがなぜか言葉にならなかった。
「これほど娘に愛された母親は幸せだと思いませんか?」
分からない。母は笑ってくれなかったし、幸せだったとは思えないけど。
「あなたに愛される彼らも幸せ者ですよね?」
そう言われてみれば・・・今の彼(既婚者だけど)はそんなことをよく言ってくれている。
彼以外の友達や職場の人たちも確かに面倒見がいいとか愛が深いとか頼れるとか安心して任せられるとかよく言ってくれてるけどそういう意味なのか?
「お母さんはどんな風に幸せを表現する人なのでしょう?お母さんってほんとうに寂しいだけで、幸せじゃなかったのでしょうか?それは誰にも分からないですよね?」
たしかに。。。
「それに、、、お母さんの表情に見てきた寂しさは、あなたの投影かもしれませんよね?」
え。わたし自身が寂しかったってこと?
わたしが、寂しい?
「じゃあ、ちょっと深呼吸してね。『ずっと寂しかった。』って声に出して言ってみて。」
え。。。
「お母さんに愛してほしかったけど、忙しそうなお母さん、大変そうなお母さんを見てずっと甘えることを我慢してきましたよね?それでなんでも自分ひとりでできるようになりましたよね?だから、今もなんでもひとりでやろうとしてしまい、誰かに頼ることが苦手なはず。そして、だからこそなんだけど、『お母さん以外の人には自分を愛させない」と決めちゃっているようなところがあるみたい。」
そうするとカウンセラーはノートに何かを書き付けて渡してきた。
〇「できることはすべてやった。十分母を助けてきた。」と声に出して何度も言う。
〇「ほんとはずっと寂しかった」と誰かに告白する。
〇お母さんなりの愛情の示し方を探し、お母さんにちゃんと愛されたことを実感する。(母に愛された証拠を探す。)
〇母がそういう人だったがゆえに自分が得た才能、価値、魅力を見つけ出す。
〇自分の愛に価値を見る。
※この話はもちろんフィクションです!
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