出る杭も自分ならば、出る杭を打つのも自分だし、ドリームキラーも実は自分の内側にいるのです。

＊

変わろうとするとき、周囲の反発が怖くなることはあります。
でも実は、その反応は自分の内にある不安や罪悪感が投影されていることが多いのです。
本気になってコミットすれば抵抗勢力は影を潜め、逆に応援されることも。
周囲の反応は自分の心の映し鏡なのです。

＊

たぶん、周りの人は「ああ、Ｒちゃんならそういうことするよね～」という風に受け入れられてるんだろうと思うんですよね。

私たちって自分ではそうは思ってなくても意外と周りの人に理解され、受け入れられてるものなのですね。

あと「好感度」というのもありまして、この辺はけっこうナーバスな話なのですが、それまでの頑張りとかキャラクターとか実績とかなんやかんやで周りの人たちの好感度が高いと、仮に思い切って変化しても周りの人たちは受け入れてくれるし、多少違和感があっても頑張って受け入れようとしてくれるんです。

・・・こんな話をすると職場で浮いていたり、ドリームキラーに遭遇したりしている方々が「ああ、あたしの好感度って低いんだ・・・」とショックを受けてしまうかもしれませんが、それとこれとは別問題としてとらえていただけると幸いにござる。

つまりＲさんは基本的に「愛されキャラ」なんだろうと思います。

だから、「あたしってかわいいから～♪」などと調子こいとけばよいかと思われます。

＊

私自身、過去に２回転職してるんですね。

で、２回とも引き留めに合わず、周りの人からも反対されず、「え？そんな戦力として見られてなかったの？」と不安になるほどむしろ周りが応援してくれました。

１回目の「ＳＥからカウンセラーへの転職」においては、「根本君ならいつかそうすると思ってた」「それが根本君らしいよね」と上司、先輩、同僚みんなから言われ、プライベートの友人たちも口をそろえて「いよいよだねー」とか言っていまして、自分としては清水の舞台から飛び降りる覚悟の転職でしたからかなり拍子抜けしたことを覚えています。

自分ではバレてないと思ってたんですけど、ＳＥをやめることやカウンセラーとして独立することを周りの人たちは「当たり前のこと」として受け止めていたのですよね。

＊

さて、この辺で「出る杭は打たれる人と打たれない人」の違いについて心理面から考えてみたいと思います。

ケースバイケースですので詳細は個別論に回すとして、一般論で考えてみましょう。

「変化すると周りから否定される」のはなぜか？

過去に記事にしたこともあると思いますが（検索するのがめんどくさいので興味がある人はブログ内検索を使ってください！お願い！怠惰ですまぬ！）、まず、あなたが変化することを周りの人が快く思わないのは、それはあなたが変化することによって周りの人自身も変化しなければならないからです。

例えば、とある武闘派女子がこんな嘆きを申しておりました。

「最近、結婚ラッシュなんすよね。友達が次々結婚するらしく。で、あたしはまだ先でいいと思ってたんですけど、なんか妙に焦り出しちゃって婚活とかした方がいいのかな？なんて思うようになっちゃったんです。」

人はその自覚はなくても周りの人に影響を与えます。
つまり、私たちは全員何らかの影響力を持っているんです。

そうすると自分が変われば周りも変わらなきゃいけないような気がしちゃうのですね。

で、人は基本的に変化を怖れるので、変化をあまり好みません。

そうすると自分が変わらなきゃいけないのは嫌なので、変化しようとするあなたを批判し始めるのです。

それがドリームキラーということなのです。

「おいおい、お前がそんな夢に向かって走り始めたら、俺だって何かしなきゃいけないじゃないか！」という心理が動いて、相手の夢をつぶそうとするわけです。

言い換えれば、そこに「競争心」「嫉妬」などの感情が動いていることを表しています。

結婚する友達と無意識に競争したり、夢を追いかけようとするあなたに嫉妬したりしているから、心がざわつき、それで相手を否定しようとしちゃうってことです。

だから、ドリームキラーは「身近な人」であることが多いんです。
身近な人ほどあなたの変化の影響を受けるからです。

逆に言えば、そうした個人的理由によりドリームキラーになってるわけですから、基本は「スルー」で良いってことでもあります。

＊

で、さらに話を深掘りして訳わからん心の世界に行きましょう。

ここでも「投影の法則」が出て来ます。

変化することに対して私たちは「怖れ」があります。
その怖れが「抵抗」や「葛藤」を作り出します。

変わりたいけど、変わっていいのだろうか？
変わりたいけど、すごく怖い。
変わりたいけど、周りの人にどう思われるのか？
変わりたいけど、ほんとうに変われるのだろうか？

つまり、自分の心の中に「抵抗勢力」が生まれるのですね。

「変わりたい私　ｖｓ　変わりたくない私」

という図式なんです。

投影を知ってらっしゃる方ならもうピンと来たかと思いますが、その「変わりたくない私」を周りの人に投影し、ドリームキラーを創造しているのです。

つまり、ドリームキラーの存在というのは自分の心の中にある変化への葛藤が現実化したものと言えるのです。

＊

そういう意味で、Ｒさんの中に髪色を変えることへの葛藤がさほどなく「おもしろそー。たのしそー。」とかわくわくした気持ちだったとしたら周りの人から批判されることがないってことなのです。

で、この投影される心理領域というのはけっこう深いところが多く、

＞「これで周りの人からの普通の人というレッテルも壊れ、きっと浮くだろうな、、」

という思いはけっこう浅いところにあるものなので投影されないことが多いのですね。
これはどっちかというと「思考」ですからね。
投影されるのは「感情（感覚）」なのです。

※そもそも周りの人がＲさんのことを「普通の人」と思っているかどうかは検討の余地が大ありだと思います。むしろ、「普通じゃない人」と思われているからこそ、その髪色でも何ら問題なかったのではないか？と思われます。

そういうわけで、自分ではイケる！と思っていても、潜在意識で「怖い」「あかん」「大丈夫か？」などと不安になっていれば、その不安が周りの人に投影され、あなたの代わりに「大丈夫か？」「無理すんなよ」「お前には無理だろ」という声を発してくれているわけです。

そういうわけで出る杭も自分ならば、出る杭を打つのも自分だし、ドリームキラーも実は自分の内側にいる、という風に解釈できるわけです。

＊

でも、出る杭が打たれるのもドリームキラーに遭遇するのもその目的は「コミットメントを高める」であり、「より強く腹をくくる」であり、「もっと本気になる」ということです。

周りの人に言われて辞めちゃうくらいならば、それくらいの本気度だったということ、と厳しい表現ができるのです。

すなわち、自分が本気になってその変化することにコミットすればするほど周りの声は「聞こえなく」なっていきます。

そして、逆に応援の声すら集めることができるようになっていくのです。

だから、本気で変わりたい！本気でチャレンジしたい！という気持ちを高めることこそが大切なことなんじゃないかと思うのです。

ということで、

＞でもこれは私がまだまだ出きった杭になっておらず、自分を出せてないから打たれないのでしょうか？と疑問になり質問させていただきます。

現時点ではこの疑問はあまり持たなくても良いっすよ、という回答になるのですが、もっと「自由人」として自分を出し続けていくことをお勧めする次第です。

ある意味、「打たれるくらいまで自分を出しちゃえ！」ってことですね！笑

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