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今までずっと我慢して押さえてきた感情は蓋が空いてしまうとあっという間にあふれて始末に負えなくなるものです。
そもそもそういう感情って慣れてはいないのでパニックになってしまうことだってあるものです。
そういうときは自分に意識を向けて、気持ちを整理していくことが大事なのです。
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読んで直ぐにお弟子さんを予約、封印していた”寂しかった子供時代”を発掘していただき、暫く向き合っています。びっくりする位出てくるんです。子供時代の”怒り”と”寂しさ”。
出している内にそれが過去の両親への怒りに留まらず、現実世界でもちょっとの事ですぐキレる様になり凄く困惑しています。誰かれ構わずケンカをふっかけそうになっています。
特に不倫彼に甘えや不満がむくむく出て来て、先日もなかなかデートをして貰えない事や家族の影がチラつくことを理由に爆発してしまいました。自分でも驚く程の熱さで瞬間沸騰し、散弾銃を乱射。相手が虫の息なのを確認して最後は刀でトドメを刺し…ようやく戦いは終わった…と思ったのに、、そこは自武女の彼。血まみれでごめんねをしてきました。。
これをここ数ヶ月何回かやってます。怒りがコントロール出来ず、もの凄く疲れます。
今まで人に対して怒った事が無かったので、全部ぶつけてしまうんです。
お怨み帳に書いて消化しようとするんですが、相手にぶつけないと気が済まないんです。困りました。
『忙しいもんね、また今度にしようね』が言えず『は?この私が誘ってるのに?ク◯が!』と言ってしまいます。彼は頑張ってくれてるのに理不尽だと思います。
皆さんどうやって怒ってるんでしょうか?正しい怒り方を教えていただきたいです。
(Mさん)
Mさんの前回のネタはこちら。
外側に刺激物を求めるのではなく、内側から湧き上がる情熱に従うということ~いろんな事件やドラマを欲してしまうのは心の中に硬い部分があるから~
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さて、「正しい怒り方」を知りたいというリクエストは定期的にいただいていて、たぶん、定期的にお答えしているような気がするのですが、私もみなさんも過去記事を検索するなんてめんどくさいと思うので(一部のサイバーポリス族を除く)、今日もお答えしていこうと思います。
まず、大事なことはMさんは若葉マークである、ということです。
ずーーーーーっと封印してきた寂しさや怒りがあふれ出してまだ日が浅いですよね?
だから、まだMさんの心も体もそれに慣れてないのです。
それなのに上手に怒れるように、正しく怒れるように、と思うのは「免許取り立てなんだけど阪神高速環状線で上手に車線変更できるようになりたい」というくらい無謀なことなんです。初心者はうまく分岐に入れず環状線を2周はすることになってます。
だから、「まだまだ初心者なんやからうまくいかんくて当たり前やん?」くらいに思っておいた方が良いのです。
だから、コントロールできないのも当たり前だし、それですごく疲れるのもごくごく自然なことなんです。
そもそもなんで疲れるかというと感情をコントロールしようとするからです。
どちらにしても初心者マークなわけですから、うまくいかないのは当然なんです。
そういうわけで、まったくもって意外かもしれませんが、たいへん順調にコトが進んでると思ってくださいませ。
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そういう意味ではサンドバッグとして名乗りを上げてくれている不倫の彼には感謝しかないですよね。
Mさんのような状況だと表社会ではなかなか怒りを発散しづらいものですから、アンダーグラウンドに鎮座してくれているサンドバッグ君にはほんとうに救われていると思います。
生かさず、殺さず、の精神でぜひ怒りを吐き出す練習台としてご利用ください。
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ずーっと抑圧していた感情というのは、なくなったわけではなく感じられなくなった(麻痺した)だけで、ずっとその解放の時を待っているのです。
私事になりますが、ちょうど今日の朝、それなりの便意が来ていたのですが、それを我慢して自分のうんこよりワンコたちのうんこを先に処理することにしたんですね。
ついでに水を換え、ごはんをあげていたところ、自らの存在を強く主張するうんこが腹の中で暴れはじめまして急遽トイレに駆け込んだわけです。
そしたらね、自分でもびっくりするほどの量が解放されたんですよー!気持ちよかったっすねー!(ドヤ顔)
つまり、それと同じでございまして、ずーっとMさんや皆さんがため込んでいる感情は、許可が下りたら溜まってる分だけあふれ出してしまうんです。
ずーっと辛いのを我慢してきて、カウンセラーさんに優しく慰められて、それで我慢が緩んで涙が止まらなくなっちゃった、という経験をされた方も多いと思います。
ずーっと寂しさを我慢してきて自分でもそれに気づかなくなっちゃって、でも、あるときそれに気づいたとき寂しさが止まらなくなっちゃって、一人でいるのが辛すぎていつも誰かと一緒にいるようになっちゃった、という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、そうしたため込んでいたうんこをトイレにて、正しい排泄方法にて解放できればいいのですが、あまりに急に抑圧が解放されてしまうと、トイレがない場所で猛烈な便意に襲われることだってあるんです。
そうするとこっそり茂みに進んで声を潜めて排便する、ということも全然あるんですよね。
つまり、あふれ出す便意は時と場所を選んでくれないのです。
だから、Mさんが長年溜めてきたうんこが「あ、外に出てもいいんだ!」と気づいた瞬間、所かまわず便意がやってくるのは無理もないのです。
幸いMさんには地下にトイレがあることを知っていたのでそこに駆け込んで排泄することができるのですが、そこで止まんないくらいうんこが出ちゃって困っている、というのが今の状態なんですよね。
私は便秘じゃないので分からないのですが、3,4日腸に蓄積されたうんこが解放されるときってものすごい量が出るんでしょう?
「え?ちゃんと流れる?だいじょうぶ?」っていうくらい。
数十年ため込んだ怒りが解放されるのって・・・どれくらいの量だと思います?
そんな話したら怖くなっちゃうかもしれませんが。
そして、うんこの話でここまで話を引っ張れるカウンセラーってたぶん日本に10人くらいしかいないと思うんですけど?すごいでしょ?
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ただ、Mさんの場合、
>お怨み帳に書いて消化しようとするんですが、相手にぶつけないと気が済まないんです。
というお気持ちも分からなくもないのですが、それはトイレでひとりでするんじゃ満足できなくて、排便を誰かに手伝ってもらいたいという願望でよろしいでしょうか?
お相撲さんは手が届かないので付き人にケツを拭いてもらうらしいのですけれど、やはりMさんもそういうサービスを所望されてるのでしょうか?(まだまだ引っ張る!)
で、やはりこれも癖と言いますか、習慣と言いますか、前回の記事につながる話になってくるんです。
「内側と向き合うことができないので、外側に意識を向けてしまう」というパターンですね。
まあ、それもね、長年の習慣ですからすぐにはできないものなんです。
だから全然悪くないですし、その寂しさも怒りも「内側の固い部分」がほぐれてきたから出てきたものなので、やっぱりとても順調なんですけどね。
だから、この調子で継続していくとだんだん怒りも寂しさも自分である程度扱えるようになっていくと思われます。
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自分を扱う、自分の感情を扱うって自立系な方々からするとなかなか難しいんですね。
子ども時代からワケあって感情を切らなきゃいけなかった方の場合、感情と向き合うよりも、我慢・抑圧した方が楽とまで思っちゃうんです。(その結果、ロックマンやロックウーマンになるわけですが)
しかし、繰り返しになりますが感情って麻痺はするけどなくなるわけじゃないんです。
でも、感情は外に出たがるわけです。(すなわち便意)
そうすると、外側に刺激を作り出し、それによって内側の感情を解放しようとするんです。
Mさんが今、扱いきれないほどの怒りがあふれ出てしまうのも、過去にそれくらいため込んできた証でもありますし、その怒りの量を思えば、どれくらい自分が辛い思いをしてきたかも慮れると思うんです。
そして、それだけの量の怒りを封印してきたからこそ、外側の世界に様々な事件を求めるようになるのも理解できるでしょう。
だから、今は怒りをどうコントロールしようかなんて考えちゃダメなんです。
それはまた抑圧を作るし、自分を追い込みますし、自分に辛い思いをさせることになります。
そうするとまた様々な事件を求めるようになっちゃうでしょう?
だから、それだけ怒りを持ち、寂しさで胸が詰まりそうになっている自分を愛するってことが求められているわけです。
トイレ役を買って出てくれるサンドバッグ野郎にぶつけるのは仕方がないですけれど、それとて、自分を責めるものではなく、自分がそれくらい苦しい思いをして生きてきたとして理解し、そんな自分に優しくしてあげることが先決です。(余裕があれば、うんこまみれ、血まみれになっている彼の体を高圧洗浄機で洗ってあげてください。)
それをテーマにカウンセリングを継続利用していただければよいですし、またリトリートセミナーに参加していただいてもいいですし、自分と向き合う機会を作り続ければよいと思います。
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さて、怒りをはじめ感情を解放するにはやはりお恨み帳がまずはお勧めです。
★【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
ただただ湧いて出てくる感情を書き殴るのがお勧めで、書き終えた紙は片っ端から丸めて捨てるのがいいでしょう。
怒りが出ちゃった場合はとにかくそうして吐き出すのがいいんですけれど、TPOによってはそれが難しい場合もあるでしょう。
Mさんのように暴れだしたい衝動や誰かを傷つけたい気持ちになっちゃうことだってあるでしょう。
そういう場合はとにかくその場を離れることが第一でして、電車に乗ってる最中にも途中駅で下車した方がよいくらいですし、オフィスであればできれば外に出るのが理想です。
そうした一時的な対処をしたのちにおもむろにお恨み帳に筆を走らせるわけです。
ただ、そうして怒りを排便しつつも見ていきたいのはその奥にある感情です。
自分がなんて言って怒っているかを観察してみてください。
なんでいつもひとりぼっちにするのー!!
なんでいつも分かってくれないのー!!
なんでかまってくれないのー!!
みたいに感じるのであれば、怒りの裏には「寂しさ」があるようです。
他にも、悲しみ、罪悪感、無価値感、惨めさ、劣等感、不安・恐れ等々、怒りの裏にはいろいろな感情があります。
もっと言えば、感情というのは地層のように折り重なっているものでして、怒りの下には寂しさがあり、その下には無価値感があり、さらにその下には罪悪感があって、そして、その下に再び怒りの層があって、その下にはさらに強い寂しさがある、みたいな感じになっています。
怒りを解放するのも大事なんですけど、その怒りを作っているその裏側の感情を解放していくのもすごく大切です。
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で、「寂しさ」。
多くの自立系な方々はこの感情を大量に保有していることが知られているものです。
そして、この寂しさというのは身をかきむしるほどの思いや自分の気をおかしくしてしまうほどの強烈なパワーを持つものです。
*「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)
*セミナー動画:「つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ」
とりあえず、寂しさがやってきたときにしていただきたいことが2つあります。
ひとつは「お腹を温める」ということ。案外これは効果的です。
もう一つはクッションなりぬいぐるみなりを抱きしめること。
できれば、そのクッションを自分だと思ってぎゅーっと抱きしめてあげると少し心がホッとします。
そして、その寂しさは上記の本やセミナーで紹介しているように「自己充足」がキーワードとなります。
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自分で自分のご機嫌を取るべく、自分を喜ばせてあげるわけです。
けれど、長年、感情を抑圧して外側に刺激を求めるようになってしまうとなかなか自分に意識を向けるのが難しくなってしまいます。
自分で処理するよりも誰かに何とかしてもらう(依存)の方に意識が向いちゃうんですよね。
で、そうするとまた刺激物を求めていくことになりますから、ここは腰を据えて自分(内)と向き合うことが大事なんです。
ちょいと勇気が要ることですから、カウンセリングなどを使いながら取り組んでいきましょうか。
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◎12/22(日)東京:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
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