情熱の女は2,3年経つと大好きだった彼のことも飽きてしまうもの?~新たなステージは「創造的」になること~



なぜロマンスは数年しか続かないのか?という心理を自立と依存の関係から解説してみました。
依存時代はときめきを感じますが、自立すると感じなくなるものなんです。
じゃあ、それで終わりかというとそうではなく「創造的な関係」を構築していく段階に入るのです。

根本先生こんにちは。
過去の記事を拝見し、リクエストさせていただきます。
私は根本先生語録の「情熱の女」であり、少しだけ「待つ女」でもあります。
ライフワークの本や武闘派女子の本も拝読しました。

話しが少し飛びますが、私の生きがい・ライフワークはとりあえずは「人」であることに昨日気が付きました。
両親、夫、友人、職場のお客さん、気の合う仲間、根本先生や好きだなと思う先生的な人に会ったり動画を見て接点をもつこと・・・など。
そして、恋愛の相手です。

私にエネルギーがわくときは、「人」が関わるときです。
誰かに会いに行く、観に行く、直接会える、お客さんが笑ってくれる、zoomのオンラインでもいいんです。気分が下がっているときでも「人」に関われるとなると活力がわいて行動力が伴います。
そんな自分を知らずに生きてきたので、ほぼ人と関わりがなく毎日が終わるような事務に携わってわたしは2年余りで心身がつぶれてしまいました。
次の仕事を考えるにあたり、私らしく働けることを念頭に置いていたら、私の人生には「人」が必要なことに気が付けました。

しかし冒頭のように私は情熱の女でもあります。
恋愛がライフワークでもあり、恋をすると毎日が本当にイキイキとするし、視界も彩り豊かに感じられます。
一度付き合うと長く、最低でも2~3年は大好きで愛せます。大好きで仕方ない、なるべく一緒にいたい、いっぱいエッチもしたくなります。

そして失恋は失恋で起爆剤になり、より良い自分になるための行動を起こせるのですが・・・。
恋愛が落ち着いてきたときが、どうしたら良いのか分からなくなります。
2~3年経つと関係は最初の頃よりも落ち着くし、お互いの時間も尊重するようになります。
相手の気持ちもそこそこに感じられるけど、燃え上がるような恋心ではなくなって、「私は相手を好きなのか?」ちょっと分からなくなったり。
その投影なのか、「相手も私のことを前ほど大好きではないのでは?」と冷静に思います。
でも別れるほど「きらい!!!」ではないし、一緒にいれば楽しいし・・・。
でも、あなたと寝たいの!と強い気持ちはなくなったし、新しい恋愛を探した方がいいのか?
ドキドキワクワク、したいなあ。好きじゃなくなっちゃったかしら?と自分の気持ちを疑うのは、私が相手に感謝ができなくなっていて傲慢がちなのでしょうか?
お付き合い(関係)が穏やかで、可もなく不可もなくみたいになってきた先に、どういった楽しみ方があるのでしょうか?

わたし的には仕事も、覚えて慣れた先に、それ以上の楽しさを見出すことと本質は同じなのかなあと考え中です。
また、もし可能でしたら、セックスも一通りしまくって希望のプレイもある程度した先の、楽しみ方もご提案いただけましたら嬉しいです。

まとめると、いろんな事象に慣れたあとの、その先の深め方、楽しみ方をお聞きしている感じになりました。
話しがバラバラとしてしまって、恐縮です。
どうか採用お待ちしております。
(Yさん)

まあ、情熱系の方は常に噴火してくそ熱い溶岩を垂れ流すのが趣味ですからねえ。
数年経って噴火が収まってきたらおもんなくなるのがその人生かもしれません。

冒頭からとある「恋に生きる女」をご紹介したいのですけれど、彼女はまさに2、3年ずつ男を変えていく人で、今のところバツ2をキープされています。

好きな男との人とラブラブに過ごすことが大好きで、少しでも自分の気持ちが冷めてくると不思議と彼女に言い寄ってくる男が現れ、ときには乗り換え、ときには今カレへの情熱が蘇り、常に恋をしているんです。

で、あるとき「そういう生き方に疲れた」と弱音を吐いておられまして、「でも、しゃあないんちゃう?あんたは恋に生きる女やねんから」と諭したところ、「まあ、そうだよねー。あたしはそういう女だもんね」と話しておられました。

彼女は好きになった男に尽くしまくる人で、相手を喜ばせたくてしょうがなく、ゆえに、男が変わると服も髪型もメイクも何なら住む場所も変わるんですよね。

だから、久々にお会いすると「ああ、今はこういう趣味の男と付き合ってんだね」ということが分かるほどでして、それゆえ、「女優とカメレオンだったらどっちの呼び方がいい?」と尋ねたこともあったほどです。

だから、Yさんもその可能性があるのかなあ?なんて思いながら読み進めておりました。

一般的に「恋心」というのは2~3年しか持たないと言われております。

同じ人を「好き」でいられるのって、せいぜいそれくらいの賞味期限なんですね。

つまりは「彼のことが好き!」という気持ちにも数年経てば慣れてしまうのが私たちなんです。

だから、付き合って2~3年経つと「落ち着く」という名の「倦怠期」に突入することも多いわけです。

で、その2~3年以内に結婚すると「好きな人と結婚して幸せ~♪」となりますし、立場が変わることで恋心も多少延長されるようです。

とはいえ、やはりお互いに「慣れる」のは致し方なく、それでパートナーシップは次の段階に進むことになります。

恋愛に限らず、仕事にしても数年で勤め先を変える人もいれば、やはり同じくらいの期間で引っ越しを重ねる方もいます。

趣味も数年しか続かないという話や、筋トレやヨガ、キックボクシングなどもそのくらいで飽きちゃうという話もよく耳にします。

「3年」というのは肉体的にも心理的にもひとつの周期のようなんです。

で、それを越えていくにはどうしたらいいかというと「自分が変わり続けること」が必要とされています。

相手に対する見方を変えることで、新たにフレッシュな一面が見えてくるし、また、自分が変わることで相手も変わっていくので、新鮮さを保つことができる、という話です。

だけど、そこで出てくる問題が「変わりたくない」というものでして、変化した方がいいと思っても安心・安全・安定を求める心理が出てくるとなかなか動けない、変われないという状態になるのです。

で、Yさんのお話はネタになるなあ、と思う一方で、もうちょっとYさんのパーソナリティに関する情報が欲しいなあ、と思ったものです。

Yさんの恋愛の実態ってどんなもんなんだろうな?と。
どういう付き合い方なんだろう?
なんで2~3年で気持ちが冷めていくのだろう?

例えば、先ほど紹介した「恋に生きる女」なんですけど、彼女にとって恋がライフワークなのは、いつも「やり切った感」があるからなんです。

「ああ、この恋はもう卒業だな」という感覚が出てくるんですって。

そして、この人と次のステージに進む気が起こらず、相手を変えることになるんです。

Yさんの場合はどうかな?と思ったんです。

例えば、シンプルに言えばパートナーシップは「自立」と「依存」に分かれます。

好きになった方が依存、好かれた方が自立。
相手に合わせるのが依存、相手をリードするのが自立。
受け取るほうが依存、与える方が自立。

はじめはそういう関係性でスタートするのですが、付き合いが長くなると依存は依存で、自立は自立でいられなくなるような状態に“自然と”変化していきます。

相手に合わせるばかりでなく、自分もたまには合わせてほしいと思うようになるし、自分ばかりがリードするんじゃなくて相手にもリードしてほしいと思うようになるのです。

そうして関係性が徐々に変わっていって、ある時に自立と依存がひっくり返るような状態になっていきます。

このときが「別れの危機」ということになり、実際、ここでお別れしちゃうこともあります。

もう少し具体的に言えば、

彼女が彼のことを好きになり、一生懸命地の果てまで追いかける。
(彼女=依存、彼=自立)

彼女の罠にまんまと引っかかった彼がつい彼女に手を出してしまう。
( 変わらず )

彼が彼女の魔の手に落ちる。
( 変わらず )

好きな人とお付き合いができて彼女は有頂天になり、彼もうれしいふりをする。
( 変わらず )

お付き合いしてしばらく経つと「ん?なんやねんこいつ」と彼女が不満を持ち始める。
( 関係性が変化し始める )

だんだん彼女が彼の性格を把握し、彼に対して自己主張を始める。
( 彼女が自立し始める )

彼はそんな彼女に対してはじめは強く出ようとするが、すぐにねじ伏せられる。(※)
( 彼が依存になり始める )

彼女はまんまと彼を掌握し、手のひらの上で転がし始める。(*)
( 彼女=自立、彼=依存)

以後、彼のかわいそうな奴隷生活が始まる。
( 合 掌 )

この(※)の段階で、彼が逃亡を図り、それが成功すると「別れ」になるのです。

ただ、問題なのはこの(*)の段階でして、自立するとあまり感情が感じられなくなっていくんです。

依存時代というのはたくさん感情を感じます。
好き!もあれば、怖い!もあるし、幸せ!もあれば、不安!もあります。

これが恋愛の「ドキドキ」なんですし、俗に「ときめき」と呼ばれるものです。

見知らぬもの、分からないものに対して感じる恐れや不安が作り出すドキドキです。

しかし、相手に慣れ、なんなら相手を掌握し始めますと、見知らぬものではなくなり、分からないものではなくなるので、恐れや不安がなくなり、ドキドキが減ります。

そうなると「ときめきを感じない。前みたいにドキドキしない。」となるわけですが、まあ、そりゃそうですね!って話です。

それが「彼のこと、好きかどうか分からなくなっちゃった」という状態なんです。

だから、気持ちが冷めたと思うし、別の人に行こうかな、と思えるのですが、それこそが自立側のマインドなのですね。

追いかける恋を好む人はこの傾向を強く持ちますので今日の話は役立つ(痛い?)んじゃないでしょーか。

で、そこからは今度は自分がリードする番なのですが、「えーやだー。彼にはリードしてほしいのー」というニーズ(依存心)が強いと、この新たな関係性は嫌なんです。

すっごく魅力駅に見えた自立時代の彼も、自分が自立するとみすぼらしく感じます。

だから、そのまま依存側を希望する場合は別れる他、手がないのです。

しかし、プロセス的には自分が自立側に来たのですからは、ここからは彼をリードしていく立場です。

つまり、「与える側」になったということです。

ここからは二人の関係を積極的に、能動的に自分が創造していくんです。

この「愛される側」から「愛する側」への変化は、愛されたいニーズが強い人ほど苦手です。

だから、意地でも依存のポジションを譲らない!という場合は、お互いに依存を取り合う競争が生まれ、やがて「共依存」という関係になっていくでしょう。

さて、大人同士の恋愛の場合、(※)(*)の段階から、自立vs自立の競争(主導権争い)時代に突入し、喧嘩がめちゃくちゃ増えたり、冷戦になったりするものです。

ただ、どちらにせよ、自立しているときって相手に対する恋心というのは抑えられるものなんですね。

表面上は「もう好きじゃなくなった」とすら感じることがあります。

しかし、その気持ちは心の中に押し込まれているだけなので、彼が浮気とかして再び依存に落ちると「やっぱり好き!」という気持ちが蘇ってくるものです。

で、先ほど「変わり続ける」という話をしましたが、この「変わる」というのもまた自立側にしかできません。

どうしたらもっといい関係になれるか?
どうしたらもっとラブラブになれるのか?
どうしたらまたドキドキできるのか?
どうしたら彼のことをもっと好きになれるのか?

そんなことを創造していく段階なんです。

私はその状態を「より関係を深めていく」なんて表現をすることがあります。

人ってのは数年ですべてが分かるほど単純ではなく、それこそ「結婚して20年経って初めて見る顔」があるほどでして、意外と私たちは表面的な部分しか見てないものです。

また、「この2人だからこそできること」というのも無数にあるはずで、それを探求する創造的な関係を目指すものです。

>セックスも一通りしまくって希望のプレイもある程度した先の、楽しみ方

というのもまさにそれですね。「希望のプレイ」は自分が持つ欲求を満たす段階でして、それが一通り経験できれば、そこから先は創造していくものです。

>まとめると、いろんな事象に慣れたあとの、その先の深め方、楽しみ方をお聞きしている感じになりました。

ということで何かヒントになる点はありましたでしょうか?

まあ、これはひとつの見方でして、必ずしもYさんの現状とは一致しないかと思います。
それでもっと情報がほしいと思ったわけです。

とはいえ、せっかくなので恋愛に関してだけでなく、仕事やその他の面でも数年で面白みを感じなくなるのでしたら、「自分の中に依存、受身、待ちになっているところはないか?」という視点で見てみるのもありでしょう。

もしその部分が見つかったらテーマは「自立」になります。

積極的にかかわって面白いものを創っていく、という意識を持ってみたり、この段階で新たな目標(次のステップ)を見据えても良いと思います。

たぶん、自分から変化することが求められていると思うのですけれどいかがでしょうか?

まあ、気になるところがあればカウンセリングでも受けてくださいませ。

情熱の女は常にドキドキわくわくを求め、常に噴火していたい女なわけですが、その喜びを最も感じられるのは実は「与えているとき」であり、また、それを前提に「創造的なとき」なのですね。

だから、「与える喜びを知る」ということが課題になることが多いものです。

さて、最後に。

創造することが苦手な方は、幼少期の親子関係が原因になっていることが多いので、そこを振り返ってみるのも一つの手です。

また、自立側の立場が苦手な人は、親との関係を見つめなおすと同時に、思春期の頃の人間関係を見てみると良いでしょう。

さらに、与えることが苦手な方は、「受け取ること」はできてるか?をチェックした上で、やはり幼少期の親子関係を見つめなおしてみると吉です。

★待つ女のみなさま、お待たせしました。今回は行動するときですぞ!笑

◎東京/オンライン:11/10(日)13:00-17:00 心理学ワークショップ「『待つ女』が幸せを引き寄せる方法~女性性をさらに活用せよ!~」
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