自立系武闘派女子が燃え尽きやすい王道の原因とその対策について



このところ「疲れ」や「燃え尽き」を自認される方がカウンセリングによく来られておりまして、今日のネタ元さんもまさにそんな感じなので改めてそこをまとめてみました。
みなさんは当てはまるところありますか?
まだ燃え尽きていなくても、その傾向があるなら将来的な危険をはらむものですから、予防的に手を打っておくのもお勧めです。

困った時は根本先生。
ということで、一つよろしくお願い致します。
当方アラサー。5歳男児の母。夫とは仲は良いですが、5年ほどレスです。
無気力でやる気のない状態がここ数日続いています。
きっかけは2ヶ月ほど前、パート先の大学生達が卒業するので、それぞれに寄せ書きを作成しました。
そういう作業が大好きなので、毎年この時期は率先して手を挙げ、凝った製作を行います。
ただその後、燃え尽き症候群のようになりました。
さらに今年は子供がインフルエンザになり、治ったと思ったら溶連菌に感染。私ももれなく感染。
さらに、それらが治ったと思ったら、今度はパート先が繁忙期。
そして今です。やっと繁忙期も落ち着き、自分の時間が取れる、と思ったところですが、なんだか疲れが取れないし、周りの目がやたら気になる。人の悪意を敏感に感じる。誰とも関わりたくない。
さらにさらに、そんな時期に旦那が仕事量を増やし、宿直入れまくり。
ワンオペ続きで、疲弊して、旦那が帰ってきた土日は寝たきりでした。
まだ32歳ですが、早く寿命を迎えたいと願う日々です。
とにかく何もやる気が起きません。
寝てる時が一番幸せです。寝れるだけましでしょうね。
何かアドバイスがありましたら、よろしくお願い致します。
(Aさん)

何か無理がたたったんですかね?
寄せ書きを作成することにそんなに情熱を燃やしちゃったのでしょうか?
また、インフルから溶連菌にまで感染されたとなると症状も看病も相当大変だったと思います。
さらにそんな状況で夫氏が仕事を増やすという暴挙に出られたわけですよね。

弱り目に祟り目とはよく言ったもので良くないことは続くなんて言いますし、ここは「生まれ変わり」の時期がやってきたのだろうとお見受けするわけです。

死にたくなったり、消えたくなったり、はよ寿命よ来いとか思ったりするときって「死」が求められているのではなく、「生まれ変わり」とか「再生」を欲しているときなのですね。

心理学の世界では「死と再生」はセットになって語られるものでして、死にたいと思うのはこの苦しみから逃れて楽になりたい、つまりは別の世界に行きたい、という欲求とも言えます。

従って「生まれ変わりたい」という再生のサインなのです。

このところ時期的なモノもあってお疲れな方がカウンセリングを受けに来られます。

これって投影じゃねえのか?自分が疲れてるんじゃねえか?と思い、これは休養が必要だ!次の筋トレは休めるぞ!と思いながらも、へこへことトレーナーさんにいじめられに行く自分もいて、それでやっぱりトレーニングのあとはなんか元気になっているのです。

従って最近の根本先生はやたら筋トレを勧める傾向がありますのでみなさまご注意くださいませ。笑

年度末年度初めだから、というのもありますし、そもそも3、4月は暖かくなってきて冬の緊張が解かれ、ドッと疲れが出やすいというのもありますし、それによって頑張り屋さんは特に燃え尽きやすいという傾向もある時期です。

Aさんのネタとは直接関係なさそうですけれど、春って眠たくなるじゃないですか。
それって冬の間の緊張が解けて緩んでる証拠なのですね。

従って最近の私のカウンセリングも「緩む」ということがテーマになることが多いのです。

基本的に「疲れ」というのは「寝る」が一番特効薬ですし、さらに「好きなことをする」のが最善の手なのですけれど、疲れにもいろんな種類がありまして、特に精神的な疲れについてはただ寝てるだけでは回復しないことが多いものです。

カウンセリングでは「なんでそんな疲れてるのかしら?」「なんで燃え尽きちゃったのかしら?」なんてところを見ていきます。

頑張りすぎちゃってオーバーワークになってガス欠を起こしてる。
人に気を使い過ぎて自分を見失ってる。
不満や怒りが溜まりすぎてそれを抑えることにエネルギーを使ってる。
やりたいことができてなくてストレスが溜まりまくっている。
忙しい時期を過ぎてひと段落して溜め込んでた疲れがどっと出ている。
長年ちょっとずつ溜めてきたストレスが臨界点を越えてしまってる。

そして、さらになんでそんなことになっちゃうのか?というところも掘り下げていきます。

誰かのために頑張ることが癖になってるよねー。
自分を犠牲にし過ぎなんだよね。自分を後回しにし過ぎなんだよ。
嫌われたり、評価を下げたりするのをすごく怖れてるみたいねー。
無価値感が強すぎるんじゃないの?
まあ、それだけ罪悪感背負ってたら補償行為で燃え尽きるわね。
元々自分の感情に無頓着なところない?それで暴走してんだよね。
何かと自己嫌悪が強いから常々自分を責め続ける癖があるんだわね。

つまりは性格的なものがそこにある、というわけです。

特に「燃え尽きる」なんてケースの場合、一朝一夕に出来上がるものではないですから、Aさんにとっての「寄せ書きの作製」から「インフル・溶連菌」というのは“きっかけ”に過ぎないと解釈します。

コップに水をちょっとずつ注ぎ続けた最後に1,2杯みたいな感じ。

だから、それまでずーっと溜め込んでいたものが出ちゃった感じなのですよね。

となるとAさんが今の状況を抜け出そうと思えば、ちょっと過去を振り返ってみましょうか、というのが定番となるものです。

となると、Aさんが書かれた文章の中で言えばやっぱレスってところが大いに引っ掛かるんですよね。
5年ですものねー。長いですよね。

仲は良いけど、ということはきょうだいのような、家族のような、友達のような関係になっちまってるのでしょうか?

それはそれで良い面もあるのですが、レスってのはやっぱボディブローのように効いてくる問題なのですよね。

だから、ここを軸に今の自分を見ていくのもアリかと思うのです。

他にも、Aさんの性格的な部分から、子ども時代のこと、思春期のこと、夫氏との関係、今までの仕事やパートの人間関係のこと、いろいろと知りたいことはありまして。

それで「ああ、こういう物語で燃え尽きちゃうことになってるんだねー」という仕組みが分かれば何なりと対策って打ちやすいでしょう?

* * * * * * *

元々頑張り屋さんで、情熱的で、誰かのために頑張るのが好きな人ってけっこう周りから頼りにされるんですよね。

で、いろいろ頼まれごとをされて嬉しくて引き受けて、でも、必要とされることが嬉しいだけだから、その頼まれごとが思った以上に大変だったりするとしんどいですよね。

でも、もちろん頼まれごとを断るなんてできませんから無理して何とか最後まで頑張るわけです。

これって相当しんどいことなんですよね。

また、いろいろ気転が聞いてあれこれ気付いちゃう人って気が付けば「名もなき仕事」を抱え込み、周りも自分に頼ってくる(これはあの人の仕事と思われてる)ので、ずっと忙しくしなきゃいけなくなるのです。

気づいちゃったのに放置することは気持ち悪いので仕方なく、なんですけどね。
でも、はじめはみんなのために、だったと思いますよ。

こうした「与える」が「犠牲」に変わって行くことってよくあるんですよね。

そうしてどっと疲れて燃え尽きる、ということを繰り返すのです。

つまり、自立を手放すと同時に、自分の心とつながって「いや、それはやり過ぎ」というところに気付けるようになるのが目標になります。

が、まあ、むしろ自分の首に鈴を付けてくれる存在を見つけたほうが早いかもしれません。

で、一般的にそんな自立系武闘派女子な方々は強くなりがちでして、家庭や職場で独り勝ちになることも多いわけです。

誰からも頼りにされる姐御なんだけど、ひとりで頑張るしかないって状況を作りがちってことです。

みんなから相談されるんだけど、自分は相談する相手がいない、というわけで、何かとひとりで抱え込んで余裕がなくなる生活になりがちなんです。

でも、「自分がやらねば!」という妙な使命感も持ち合わせているので、怒涛の頑張りで何とかしている感じですね。

だから、やっぱり何かの拍子に燃え尽きやすくなるわけです。

また、こういうときは表向きはともかく実質上「夫氏を支配下に置く」ということをやりがちで、レスや浮気の問題につながることも少なくありません。

知らないうちに夫のプライドとチンコをへし折っちゃってるわけですね。

「家に大黒柱は2本もいらねえ。あっしとあんたとどっちがふさわしいかはっきりさせようじゃねえか!」みたいな戦闘が繰り広げられることもあります。

それで圧倒的勝利を収めれば「影の事業部長」「姐さん」となり、家庭内では夫の居場所を奪い、おちんちんを萎えさせる妻になってしまうのです。

なのでそういう頼りがいのある一面はもちろん長所なんだけど、そんな自分が頼れるメンターの存在が非常に重要でして(でも、そういうメンターに恋をしがちなので要注意でもあるんだけど)、自分が頼ることができる相手をカウンセラーでも何でもいいから見つけることがお勧めですね。

つまりは女性性に意識を向けることが大事ってことになりますね。

「ついつい抱え込んでしまう人がもう無理! と思ったら読む本」(リベラル社)

「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)
セミナー動画「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座~もっと深く自分を許し、愛する~」

また、違う線を見ていくと、「あんた自分を過小評価し過ぎなんだべ」という問題はやっぱり非常によく出会います。

ここ数日エネルギーの強さについて書いてましたけど、身の程知らずというか、自分のエネルギーの強さを分かってないものですから、「似合わない職場」「バランスが取れてないパートナー」「無理くり帳尻合わせをしている生活」などに見舞われやすく、まるでEカップがジャストフィットする胸に無理やりBカップを合わせるようなものなんです。(微乳の皆さん、分かりにくい例えで申し訳ありません。)

そりゃ生き方そのものが窮屈になるでしょ?ということですね。

自分なんてこんなもの、という間違った自己評価がもたらす悲劇で、ふだんから自分のエネルギーを抑えて生きることになりますから、それで燃え尽きてしまうわけです。

ここ数日、そんな方々をカウンセリングしてるわけですが、そういう部分ってやっぱり納得はできるし、目から鱗も落ちるけど、じゃあ、人生を変えようか!という一歩を踏み出すにはちょっと勇気が必要みたいです。

まあ、そりゃそうですけど。

だから継続的にサポートを受けたほうがよいケースでもあります。(他のケースでもそうですけど)

で、罪悪感というのもやっぱり燃え尽き症候群にはなじみの感情でして、自分を罪人と解釈する罪悪感は、みなさんに奴隷のごとき生活を与えてくれるものです。

手かせ足かせはもちろん、重たい負荷を背負わされて休みなく働き続けるようなものですから、そりゃ燃え尽きますって。

自立系な女子たちの燃え尽き症候群や疲れの問題にこの罪悪感はかなり寄与していることが多いので、「疲れを取るためのセッション」=「罪悪感を流すセッション」になることも多いものです。

無価値感だと思ってたら「それ、罪悪感でっせ」と指摘された方も多いと思います。

ここはもう幼少期から積み重ねてきたものですからね。
なかなか自分では気づきにくいものです。

少なくとも「家族のために頑張ってきた」「母(父)を支えてきた」みたいな経験のある方はこのパターンを持っていると思って間違いないです。

まあ、罪悪感って色々と悪さをするものですからじっくりと向き合ってみたいですし、相当エネルギーの高い感情ですから、ここを癒すことで得られる恩恵はものすごいものがありますね。

◎東京:4/27(土)13:00-17:00 罪悪感をあの手この手で癒す、リアルのワークショップ
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52431

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

罪悪感からこうなることもあるんですけど「受け取り下手」という問題もまた燃え尽き症候群につながる王道のルートと言えます。

与えるんだけど、受け取らない。

そしたら、いずれ与えられるものがなくなっちゃうのって分かりますよね?

自立すると与えることに意識が向くのですが、同時に受け取ることを忘れてしまいがちになります。

「そんな大したことしてねーよ、感謝なんかいらねーよ」
「当たり前のことをしただけだろ?そんな御礼の品なんて受け取れねーよ」
「これくらいふつうのじゃねえか。できて当たり前なんだよ」

まあ、男前なセリフですけれど受け取り拒否をしてることは明確です。

もちろん、口ではそう言ってるけど心では喜んでる(受け取ってる)とか、自己承認がバリバリできてるとかなら問題ないんですけど、たぶん、“心から拒否してる”んですよね。

彼が喜ぶことをいっぱいしてあげたい!と思うのに、自分を愛させない人もいっぱいいまして、それが問題を作っていることも多々あるものです。

ちゃんと愛されてることを受け取っていくことがものすごく大事なのです。

*セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

燃え尽きの王道といえばまだまだありました。

「期待に応える人生」。

ここまでの話とも絡むのですが、誰かからの期待に応える人生ってのは基本他人軸の人生になりやすいものですから、自分の心を放置し過ぎになります。

心がしんどいよー、さびしいよー、つかれたよー、お腹空いたよー、とか言っていてもその声が聞こえない、あるいは、その声よりも、周りの人たちの期待の声の方を優先する、という状態です。

まあ、人にために頑張る人、と言えば聞こえはいいですけど、期待に応えてるだけですから、達成感もあまりないし、裏には怖れが強くあるものですから充実感も得にくいものです。

優等生タイプがハマりやすい罠で、こういう方は「自分が何がしたいのか分からない」という問題を抱えやすいものですから、自己喪失しちゃってるんですよね。

自分がどんな人間なのかを発見していくプロセスになるでしょう。

つまりは期待を手放すってことが当面の課題となるものです。

「いい人すぎていつも損してる自分の守り方」(青春出版社)

そんな感じで自武女が燃え尽きやすいパターンをいくつか挙げてみましたが心当たりのあるものはございましたでしょうか?あ、全部?やっぱり?笑

寝ることは疲れを取るためには大事ですし、カウンセリングでもそのためのセッションをすることも多いのですが、それでも疲れが取れない場合はしっかりとそこと向き合うことがお勧めです。

とはいえ、ひとりで向き合うのはなかなかエネルギーを使うものですから、それこそリトリートセミナーとか個人セッションとかワークショップなどを利用されることがたいへんお勧めで御座いますよ!(手もみしながら)

◎東京:4/27(土)13:00-17:00 罪悪感をあの手この手で癒す、リアルのワークショップ
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52431

◎根本のカウンセリングスキルを伝授する根本式アクティベーション・カウンセリング講座
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/52425

◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

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自立系武闘派女子が疲れたり、燃え尽きやすい要因について


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