一番大好きで仲良しな子に嫉妬してしまうのが辛いんですけど・・・。



情熱の女の証である嫉妬については職務上、長年研究させられてきた(?)テーマなのでお伝えしたいことは山ほどあるわけですけれど、今日は、その嫉妬を掘り下げていくだけでなく、カウンセリングでいつも話題にしている「嫉妬によって何をしなくて良いのか?」という課題について語ってみたいと思います。

いつもメルマガありがとうございます。助けられています。

私はよく考えると小さな頃から、その時自分が一番大好きな仲良しの女の子に対して複雑な気持ちを持っていました。 
仲良くするのだから、自分がすごくかっこいいと思う子なのですが、仲良くなってしばらくすると今度はすごく嫉妬してしまうのです。こんな素敵な子に比べたら私なんて、、と卑屈になったり、でも毎回それがおさまってまた人生の次の段階にゆき、他の状況でまた一番大好きな仲良しの子ができると、それまでの子に対しての嫉妬はおさまり、私も成長したもんだと自分で思ったりします。 
上から目線のような気持ちにもなります。 それでも高校の時の親友や、大学の頃の親友とは今でも仲良くしていて、大好きだし今はもう嫉妬しないし、仲良く出来ていて嬉しいです。

でも今も、すごく綺麗でかっこいい、気前は良いし心も広くてモテモテで、私にすごく良くしてくれる、お互いケアしあえる繋がりの強い友達がいますが、その子に私とは関係ない良い事が起こったりした時やその子が男性にモテているのを見るとすごく嫉妬を感じます。 
その子の方が私よりずっと若いのでそれもあります。 (私自身はモテてるつもりないですが友達や周囲は私がすごく面白くて可愛くて人気者だと言ってくれます。
自己肯定感もかなりあがってきて私って意外とサイコーだなとも思います。 ここ数年シングルですが、その親友や他のいい友人たちに囲まれて愛されています。)

大抵相手は気づいてないと思います。
私のことを反対にかっこいいと思ってくれてるみたいです。

なんとなくここかなと思えるのが、父はのんべえで家族より酒の方が大事かというくらい飲みに行ってしまう人だったのですが、母は自分がどんなに若いときから美人でモテたかという話を繰り返し、父兄参観で学校に来たりするとみんなが噂するほど綺麗でした。私は自分の容姿について褒められたりしたことがなかったので母にコンプレックスを感じていました。
私は生まれつき綺麗なお母さんのようにはなれないんだ、というような気持ちでした。
そして、なんとはなしにあまり家にいない父をめぐって愛情をどのくらいもらえるか競い合うかのような雰囲気も少しあったようなきがします。

シャーロックホームズのような根本先生、もう大好きな人に嫉妬しすぎるのは辛いです。
よくある話かもしれないですね。
どうぞどうやったらもっと心安らかに素敵な親友と付き合えるのか御指南ください!

ちなみに気前が良くてかっこいい、心が広い、などは父がそういう感じの人でカッコよかったので、うちの家族に共通する人をジャッジするポイントになってるとおもいます。
(Sさん)

かつて、めちゃくちゃ美人な方がカウンセリングに来られ、「あたしはブスなので、それがコンプレックスで人前に出られない」的なことをおっしゃってまして、「鏡ってみたことあります?」と思わずお聞きしてしまった不届きなカウンセラーです。こんにちは。

彼女の場合は「姉」でした。

姉がめちゃくちゃ美人で幼少期から近所でも噂になっており、会う人会う人に「お姉ちゃん、ほんときれいだよね。モデルさんみたい」と言われて育ってきたのですね。

で、彼女は思ったんです。

「お姉ちゃんばかりきれいって言われるから、あたしはきれいじゃないんだ」

そして、その強い思い込みと共に人生を歩んできたので、友達ができても、彼氏ができても常に「ほんとうは姉の方がいいんでしょ?」とひがんでいらっしゃったんです。

で、そうした部分を振り返りつつ、姉と向き合いつつ、そのコンプレックスを解消していったらだんだん自信を付けられまして、どんどん自分を出せるようになっていきました。

で、結果的に通販雑誌やチラシのモデルをやるくらいになったんですよね。

>私は生まれつき綺麗なお母さんのようにはなれないんだ、というような気持ちでした。

とおっしゃるSさんは「母」がキーパーソンってことになりますね。

「嫉妬」については本も書きましたし、セミナー動画も作りましたので、ぜひとも熟読並びにご視聴頂きたいわけですけれど、今日のネタは「Sさん、嫉妬を理由にしてやってないことってなんだい?」という話を展開していきたいと思います。

「つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本」(学研プラス)
嫉妬する人も嫉妬される人も嫉妬心と徹底的に向き合って仲良くなるワークショップ~嫉妬は敵じゃない!あなたの魅力を教えてくれる味方なんだ!~
心理学講座「嫉妬はあなたの魅力を教えてくれる素敵なサイン」
セミナー動画:「嫉妬って何?嫉妬ってどうしたらなくなるの?嫉妬とどうしたらうまく付き合えるの?」講演会&質問会
ドロドロ系人間関係をスカッと解消するために知っておきたい心理学講座

さて、セミナーなんかではよく「皆様は紅白歌手に嫉妬しますか?大谷翔平さんに嫉妬しますか?」と質問をするんですよね。

みなさん、「は?お前、何言うてるの?」という目でこちらを睨んでくるわけです。

「するわけないじゃないの!」と。

「じゃあ、婚活中の皆さん。同じ部署の同年代の女子が婚約するのと、隣のビルで働いてる同年代の女子が婚約するのでは、どっちが殺意を覚えますか?」

そう質問すると「は?そんなの同じ部署の女に決まってんじゃん!即、不幸を願うわ!」という反応が返って来ます。

人は、自分にはない要素、自分が興味ない要素には嫉妬しないのです。
そして、心理的な距離が近い人にこそ、嫉妬を覚えやすいのです。

で、ここでややこしいのは「要素」ということでして、客観的なデータなんかよりも、主観的な感情の方を表すものなのです。

そういうわけで、Sさんは「すごく綺麗でかっこいい、気前は良いし心も広くてモテモテな女子」に嫉妬しちゃうってことですから、「きれい」「かっこいい」「気前がいい」「心が広い」「モテモテ」な要素にSさん自身が興味津々であり、かつ、欲しいものであり、、、、、、そして、Sさん自身も持っているものと言えるのです。

はいはい、反論したい気持ちはよく分かります。
ええ、違う違う!と叫びたい気持ちもよく分かります。

まあ、そう思うのは「受け取ってない」だけなんすけどね・・・ふふふふふ。(思い切り嫌味な顔をして)

>私自身はモテてるつもりないですが友達や周囲は私がすごく面白くて可愛くて人気者だと言ってくれます。

まあ、こういう証拠も書いてくださってるのでSさんの場合はすぐに詰むわけですけどね。

「つもりがない」ってのは基準が高いか、受け取ってないか、スルースキルが見事なのかは分かりませんけどね。

「友達の紹介」とか「姉からの命令」等々でカウンセリングに来られる方がいます。
一緒にではないですけど、友達同士、姉妹それぞれをカウンセリングするんですね。

で、そういうとき「守秘義務」なんてクソ喰らえ根性を出して、「そういやこの間、Aちゃんが、あたしは全然美人じゃない、モテないって言ってたんだよね」とその友達にこっそり言っちゃうんですね。

すると友達は「は?あいつ何言ってんの?あの子、めっちゃモテてますよ。友達内でも評判ですよ。根本さんも可愛いって思うでしょ?」と鼻息荒く反論されるってことがちょくちょくあります。

自分のことってほんと分かんないんですよねー。

でも、そんな友達に嫉妬しまくるってことは、自分にはそんな価値はない、そんな魅力なんてない、と思い込んでいらっしゃることは確かです。

こういうお話はたいへんよく耳にしますので、結局客観的事実よりも、主観的事実の方がはるかに優先されてしまうわけですね。

そういえばモデル事務所にスカウトされて入ったのに「外見コンプレックスがー!」と言ってる人もいましたが、まあ、確かにその気持ちも分からないではありません。周りは超絶美人ばかりですから、その中に入ると・・・ってことですね。

でも、少なくともSさんは「もっと自分の魅力を受け取らなきゃあかんで」ということは間違いないようです。

さて、カウンセラーってのは「投影」を軸にお話を聴いていくことが多いものです。

>私はよく考えると小さな頃から、その時自分が一番大好きな仲良しの女の子に対して複雑な気持ちを持っていました。 

という話を聴けば、その「一番大好きな仲良しの女の子」に誰を投影してるのかな?という風に探っていくんですね。

「ああ、お母ちゃんですね」

という風に見えてきたら、「それは友達に嫉妬してるんだけど、そのルーツは母にあるみたいだから、母との関係を見直していったらその現象も緩和されていくよ」という風にお伝えします。

Sさんは、そんなきれいなお母ちゃんのことが大好きなんですよね。
で、そのきれいな母ちゃんは父系参観で噂になるほどですし、また、自慢話もたくさん聴かされたのですよね?

で、そうすると「あんたもあたしに似てきれいな子だよ」と言われても良いところなのですが、「父をめぐって愛情をどのくらいもらえるか競い合うかのような雰囲気も少しあった」ということは、母にとって娘であるSさんはライバルだったみたいですね。

つまり、まったくもって意外かもしれませんが、Sさんのお母ちゃんは娘に嫉妬してたみたいですね。

だから、あんまり外見を褒めてくれなかったのかもしれません。

こういう「母が娘に嫉妬する」ということはよくあるものです。

でも、まさか自分が母に嫉妬されてるとは多くの人は発想しないので、多くの人はその“事実”に意外な顔をされるものです。

でも、自分の美しさに自信があり、こだわりの強い母からすれば、当たり前だけど自分よりも圧倒的に若くてかわいい娘に嫉妬しちゃうのは無理がないと思いません?

でも、意外と多いんですよ。

自分がめちゃくちゃ嫉妬している相手にそれを告白したら、相手も自分にめちゃくちゃ嫉妬してた、、、と。

それが分かって大親友になった方々を多く知ってます。

友達同士、同業者同士、姉妹、母娘、等々。

だから、すっごく嫉妬している相手(Sさんだったら友達ですね)が、もしかしたら自分に嫉妬しているのかも、と思ってみると意外と当てはまっちゃったりするのでチェックしてみると良いですよ。

まさか!ですけどね。

だから、Sさんにおかれまして「母と向き合う」ということをやっていきたいものです。

○母が自分に嫉妬しているとしたら?という目で見てみる。
○自分が母のことが大好きだってことを素直に認め、母の魅力や価値、感謝をたくさん書き出してみる。
○その上で母への感謝の手紙を書いてみる。
○自分が母から愛された証拠を探してみる。
○母が持つコンプレックスや自己嫌悪に思いを馳せてみる。
○母に嫉妬してしまうことを告白してみる。

このあたりから手を付けてみてはいかがでしょうか?

で、ようやくここからが本題でございまして、相変わらず前戯だけは長いのですけれど、「嫉妬を使って自分にブレーキをかけてないかい?」という話題をおもむろにさせていただきます。

「一番大好きな友達に嫉妬してしまう」というSさん。

もし、その嫉妬がなくなったら自分はどうなると思います?
今の生活、今の人生がどう変わると思います?

また、いいことばかりじゃなくて、嫉妬がなくなったら起こるであろう嫌なことってどんなことが想定されますか?

嫉妬って結局のところ「自分の価値や魅力を全然認められない」というところから来るものです。

ということは上記の質問は「Sさんが自分の価値や魅力をもっと認めたらどんな風に人生が変わると思いますか?」と同義です。

さらに、そんな自分の価値や魅力をもっと認めたSさんは何をしたくなるでしょう?どんなことをするでしょう?

「嫉妬」はよく「ブレーキ」の役割を果たすんです。

「あの子みたいにかっこよくないし、きれいじゃない」と思うことがブレーキになり、一歩も二歩も引いた人生になります。

Sさんの文章には「一番大好き」という言葉が多いでしょう?
また「かっこいい」という要素がどうも大好きみたいですね。

嫉妬が強いことからも分かりますが、だいぶ母と競争してきたみたいで、とにかく「一番になりたい」という欲求が強いのかもしれません。(それが悪いわけじゃないので自己嫌悪に陥りませんように)

でも、自分の魅力や価値を受け取れてないから、「一番」から一歩引いた場所に自分を置いているのだろうと思います。

友達が一番で、自分は・・・という風に。
母が一番で、自分は・・・と今までやってきたように。

だから、嫉妬がなくなったらどうなるか・・・

「一番になっちゃう」

わけですけど、それはどう?嬉しい?怖い?恥ずかしい?

ほんとはみんなの注目を一身に浴びてきゃーきゃー言われたいし、チヤホヤされたいのかもしれません。

異性にはもちろん、同性から「憧れのお姉さん」「Sさんみたいになりたい」「Sさんってほんと素敵だよね」という賞賛を思い切り浴びたいのかもしれません。

でも、たぶんそのときに「一番憧れ」「一番素敵」と言われたいのかもしれませんけどね。

話はまだまだ先に進みます。

じゃあ、一番になったSさんは何がしたいのでしょう?何ができるのでしょう?

もちろん、嫉妬深い人あるあるですが、「人からの嫉妬が怖い」というのもあるかもしれません。

自分がめちゃくちゃ嫉妬するから、それを周りの人に投影して、自分が前に出たら、自分が1番になったら周りからめちゃくちゃ嫉妬される、、、と思っちゃうんです。

私のカウンセリングってだいたいこの辺が軸になりまして、「嫉妬によって何にブレーキをかけているのか?」という。

一番大好きな友達に嫉妬することで、しなくても良いこと、やめなくても良いことって何なのかなあ?と。

一般的に、ですけれど、「かっこいい」とか「きれい」に嫉妬しちゃう人は、自分のかっこよさと美しさを認めていくことが課題なことと同時に、いわゆる「前に出る」ということがテーマになりやすいのですね。

だから、仕事にもつながる話になりやすいのですけれど、それはまたの機会ですね。

嫉妬しちゃう人には大事なことがあるんです。

「とことん自分に正直に、素直になること」

欲しいモノ、手に入れたいモノに素直になる、ということ。

逆に言えば、そういう欲求を抑えないこと。

世の中のすべてのイケメンを手中に収めたい!と思ってもいいんです。
人のモノが欲しくなっちゃう!と思ってもいいんです。
同時に4,5人のいい男と付き合いたい!と思ってもいいんです。
有名になってお金をいっぱい稼ぎたい!と思ってもいいんです。
いい男にたくさん貢がれてハイブランドで身を固めたい!と思ってもいいんです。
ラグジュアリーなホテルに長期滞在したい!と思ってもいいんです。

自分の欲に素直になる、自分の気持ちに素直になる、これが課題です。

それを嫌って押さえてるから嫉妬にもつながりやすいのですよね。

ということで、Sさんが自分を思い切り出したら何がどう変わるのか?

楽しみにしてますね。笑

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