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ずっと他人の面倒ばかり見てきて自分のことを放置していると、気が付けば自分自身が置いてけぼりになってよく分からなくなってしまいます。
そして、外を見る癖が付いている分だけ内を見る勇気が出なく、ここでもまた自分を後回しにしてしまうのです。
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私は、ずっーと自分の事を考えるのが怖く、仕事も恋愛も本腰入れて取り組むことができないという問題を抱えています。(最近は心境の変化があり、少しずつ怖さが薄れてきています)
人から「何でも出来そうなのに」「本気を出したことないでしょ」とか「やる気がない」と言われる事もあり、その度に私は「頭が悪いし能力も足りないからだ」と心のなかで反発していました。
ですが、一年前に燃え尽きた事や恩師的な人との出会いがあり、自己内省を自分なりに進めたところ、うまく行かないのは自分の能力のせいではないのかも、、、という心境に至りました。
ほんとに、ずっと頭が悪いことがコンプレックスだったのですが、案外頭が良い(学力的な意味でも世間知的な意味でも)、少なくともそう見えるらしいのです。
えっ、じゃぁ自分のこと考えるの怖いって何でなん!!?!?
自分なりに過去を振り返ってみました。長いのですが、良かったらなにか感想もらえると嬉しいです!(無くても全然かまいません)
私は、6歳のときに父が自殺し、母子家庭で育ってきました。母と私、弟です。父が亡くなった後は、母の実家に帰り、祖母、母、叔父、私、弟の5人で暮らしてきました。
帰った当初は、曾祖母の介護で祖母はピリピリしており、母も仕事で忙しく、私自身も小学校の人間関係で問題があって、、という環境でした。
引越し前も、父は体が弱く入院がちだった記憶がありますし、弟も小児喘息で母が付き添いで入院していたり、あまり誰かに面倒を見てもらった、甘えられる環境だった記憶はありません。
思春期にはいると、天然キャラにキャラ変し、学校でも家庭でも、人の気持ちを和ませることに尽力してきました。
しかし、内心は恐怖と自責でいっぱいで、中々、自分を出すということが出来ませんでした。その無理がついに来た感じなのが、一年前です。
他人に尽くしてしまうから、自分の事が考えられないのでしょうか?もっと自分優先になりたい!
とりとめのない文章なのですが、なぜ自分の事に本気になれないのか、コメント頂けると助かります。
(Hさん)
まあ、私たちは様々な理由を使って「ブレーキ」を踏んでいるものでして、それは「怖い」からなのですが、いつしかそのブレーキを踏むことが癖になって、ブレーキペダルから足を離すことを忘れちゃうものでもあります。
みなさんにとっての「ブレーキ」って何でしょうか?
Hさんの場合は「頭が悪いから」とのことですが、人によっては「お金がない」「能力がない」「人望がない」「取り柄がない」「人に嫌われたくない」「迷惑をかけちゃいけない」等々、さまざまな種類のブレーキを使ってらっしゃるようです。
でも、中には自分でも気づいていないブレーキも存在するようでして、「ほんとは目立ちたがり屋なんだけど目立つと叩かれるから目立たないようにしている」的な葛藤や、「やりたいことがあるんだけど母を心配させたくないから無難な道を選んでた」とか「自分だけが幸せになっちゃいけないと思っている」みたいなものもあるものです。
あと「本気になれない」ということについては「本気になるのってなんかかっこ悪いし、恥ずかしい」という中二病を発症しているケースや、「本気になったら地球を割っちまうぜ!」という自らのエネルギーの強さを無意識に自覚しているケースなどもあります。
けど、本気になれてない分だけ、人生はつまんないですよね。
どう?みなさん。
今の人生、本気で生きてる?
その質問にYesって言えます?
本気になるのが男に逃げられそうなときとか、会社をクビになりそうなときとか、病気になったときとか、限定的になってない?
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>私は、ずっーと自分の事を考えるのが怖く、仕事も恋愛も本腰入れて取り組むことができないという問題を抱えています。
それってさー、もうカウンセラーとかコーチとかを付けちゃえばいいじゃん案件なんですよねーーーー。
今日はこうしてご相談してくださって、それはほんと大きな一歩なのですけれど、自分のことを考えるのが怖くて、何に対しても引いちゃってるのを自分ひとりで何とかしようってのは無理があると思うんですよねー。
「いやあ、ずっと奥歯が痛いんですよねー。色々と本を読んだり、セミナー受けたりして自分で何とかできないかなあ、と思ってるんですけど全然よくならなくて。やっぱ自分のことは自分で何とかしないとって思うんですよね。人を頼ればいいとは分かってるんだけどちょっと勇気がでないっていうか」
・・・とっとと歯医者行け!と思いません?
ということで、こちらからうちのお弟子さんを検索できるので自分に合いそうな奴を見つけてみると良いですよ。モニター価格でカウンセリングやってる奴もいますしー。
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で、Hさんの話。自武女らしいハードモードで生きてらっしゃるようでして、だいぶ人のために自分を後回しにされてきたんですよね。
けっこううちの読者様にも多いと思うのですけど、家族や周りがたいへんでいつも自分よりも他の人を優先して生きてきた、みたいな。
戦場で救護に当たるナースたちのように、自分がけがをしていてもその手当てを後回しにして、傷ついた兵士たちの看護に当たるような。
でも、冷静に考えてみればそのナースが倒れてしまったら救える兵士も救えなくなるわけで、自分が怪我してるのだったらまずは自分をケアして元気にしてあげないといけないのですよね。
だから、「人の役に立ちたい!」とか「誰かを救いたい!」とか「人の希望になりたい!」という野望を掲げる方こそ、自分のメンテナンスを最優先する必要があるのです。
>あまり誰かに面倒を見てもらった、甘えられる環境だった記憶はありません。
だとしたら、自分のことは自分でする、問題があっても自分で解決する、誰かを頼ることはできない、ひとりでなんとかせねば!という骨太の方針が出来上がると思うのですよね。
ばあちゃんも大変だし、母ちゃんも忙しいし、弟も心配だし、ということで結果的に放っておかれることになっていたと思います。
寂しい、ですよね?
「怖い」ってのもあるんですけど「寂しい」というのも根強いんじゃないかと思うのです。
「あんたは手のかからない子だった」と言われてきた皆さんも同感じゃないですか?
学校で問題があってもそれを一人で抱え込まなきゃいけないのって苦しいですよねえ?でも、それを「仕方ない」と思って隠してきたのであれば無理もないと思うのです。
そうしておそらくものすごい葛藤を抱えて「自分を作る」ことにしたと思うんですね。
それが、
>思春期にはいると、天然キャラにキャラ変し、学校でも家庭でも、人の気持ちを和ませることに尽力してきました。
ということだろうと思います。
チャーマーになることでみんなを救おうとしたのでしょう。
けどね、それができたってことは、それもまたHさん自身でもあるんですよ。
そして、Hさんが持つ才能もこういう環境の中で育まれ、花開いていくものなんですよ。
とはいえ「頭が悪い」と思うようになったのはいつ頃なのでしょうか?
このキャラ変した頃からでしょうか?
「頭が悪い」というブレーキを「これは使える!」と思って使い始めたきっかけもあると思うのですよねー。
それって案外大事なことかもしれないです。
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自分のことを放置して周りにばっかり意識を向けるのが当たり前になるとするでしょう?
そうするといざ自分を見ようとしてもどうしていいのか分からんし、そもそもずっと見て来なかった分だけ実態がどうなってるのか心配だし、不安だし、怖いものです。
だからそれでまた後回しにしちゃうんですけど、そうするとけっこうデカい問題が起きて自分を見ざるを得なくなるものです。
よく「自分を愛しましょう」とか「自分のために頑張りましょう」とか「まずは自分を満たしましょう」という話をするのですけれど、そういう言葉が必要な人ほど「どうしていいのかわからん」と思っちゃうものです。
無理もないですが。
でも、実はまだ一般的に女性の方が自分に目を向けることはされていて、ひとつはメイクをするでしょ?
そうすると一定時間、鏡と向き合うことになるし、自分の肌質とか特徴とかをじーっと見なきゃいけません。
また、生理があるし、それに伴い体調も変化するわけですから、どうしたって自分の体に意識を向ける必要が出てきます。
だからほんとうは男性の方が自分のことを放置しまくりやすいのですよね。
そういうわけで、Hさんも完全に自分を見放してるとは言えませんので、その点は安心してください。ゼロからの出発ではない、ということです。
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Hさんが自分の人生に本気になれるために何が必要かと言えば、継続的にカウンセリングなどを利用することです!
いや、けっこう本気で言ってまして、「自分のために時間とお金を使う」ということをレッスンしつつ、自分でやろうとしてもつい癖で後回しにしちゃうものですから強制的に自分のための時間を作ってあげるのです。
なので1回ではなく、半年、1年くらい定期的に「人生に本気になる」というテーマで“継続”することがお勧めです。
また、その恩師的な人と出会いがあったそうですが、その人の元で自分を見つめてみるのもいいのですが、そういう機会はありますでしょうか?
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で、鍵となるのが「怒り」と「欲求」だと思います。
本気になるのができないのも、自分を見ることが怖いのも、おそらくこの2つの感情の存在に薄々気付いているからかもしれません。
「自立」ってのは「怒り」を伴うものであり、その「怒り」を使って「欲求」を抑え込むものです。
子どもの頃のHさんは心の中でこう叫んでたと思います。
「なんであたしの面倒をもっと見てくれないのー!なんで弟のことばっかり構うのー!あたしだって小さい子なのにー!」
そして、そんな自分を「そんなこと言ってもしょうがないだろ!我慢しろ!我慢!」と怒ってたと思います。
「そんなわがまま言うたらあかん!おかんだって大変なんやし、弟やってしんどいんやから、あんたは元気なんやろ?だったらそれくらい我慢せえや!」と。
だから、本当は甘えたい、本当は頼りたい、本当は面倒見てほしい、本当は頑張りたくない、本当は我慢なんてしたくない、本当はあたしだけを見てほしい、本当はあたしだけを大切にしてほしい、、、、、、という思いがあるんです。
「本気」になると、それが出て来ちゃうんです。それはイヤですよね。
もちろん、自分のことを放置した家族に対する怒りもあります。
それに、、、自死を選んで勝手にいなくなった父に対する怒りだってあります。
もちろん、寂しさ、ショック、悲しみもあれば、悔しさ、罪悪感、無力感などもあるでしょう。
自死が家族に与える影響は甚大で、それは子どもであっても変わりません。
「なんで死んだんや!」という嘆きと怒りと理不尽さと悔しさもまた家族の心の中に抑え込まれているのかもしれません。
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ほんとの自分を出したら人から怒られる、嫌われる。人が去っていく。ひとりぼっちになってしまう。
ほんとの自分を出したら人に迷惑をかける。人を困らわせる。人を振り回す。
ほんとの自分を出したら今の自分が救われない。今までの我慢が無駄になってしまう。
そういう怖れを持たれる方も少なくありません。
だから、偽りの自分と分かっていても偽りの自分で生きていくしかない、という「諦め」を持っている人もいます。
でも、それって虚しいんです。寂しいんです。
なんとか辻褄を合わせようと理論武装するんですけどね。無理があるのでしょう。
だから、「もういい加減、ほんとの自分で生きたい!」と強く思う=怒りを出すのもひとつの手かと思います。
ということで、Hさんや同志のみなさまにいくつかの課題を出しておきますので、うーむ・・・分からん・・・と悶絶しながら取り組んでいただけると良いかと思います。
あと、カウンセリングを継続的に受けるってのはマジで検討してくださいねー!
○子どもの頃に我慢したことってどんなことでしょうか?それは今、どうなっていますか?
○子どもの頃にしたかったこと、将来の夢、大人になったらやりたかったことってありますか?それは今、どうなっていますか?
○子どもの頃に父、母、弟(きょうだい)に対して感じていた思いを正直に書き出してみてください。それらの思いが今、他の人に向かっていることはありませんか?
○今の自分が望む「理想の家族」はどのようなものでしょうか?形や関係性について考えてみてください。
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