かまってちゃんが続々と寄ってくる問題~自立しすぎているから内なる依存の扱い方を学べということですね~



人間関係にはバランスの法則なるものがあり、かまってくれる人の元にかまってちゃんは集まるのが自然な流れというわけです。
そして、そのかまってくれる人ってのはかまってちゃんが集まるほどに自立していると言え、その心の中にはかまってほしいという欲求を抑圧しているものなのです。

以前何度かお世話になっております!
もしネタになればと思い投稿させていただきます。

今回は「周りにかまってちゃん?が寄ってくる問題」です。
私の中の依存心がかまって~としてるのか、はたまた自立しすぎてしまってるのか。どっちもか。

乳幼児、幼稚園がいるので「ママかまって!」真っ只中で、専業主婦で自分の時間を取るのが難しく、1人時間がないとしんどい私は夫の協力を得て1人時間をもらったりするのですが、夫もどこか切なそうにして心苦しいのです。
夫にも1人時間を、、と提案しても私と一緒に過ごしたいそうです。それはそれで嬉しいですが、1人時間をもらいにくい、、!
もらっても不機嫌だったり、無表情だったり、、。

他にもママ友のLINEが長すぎたり、店内ストーカーされたり、やっと子供たちが寝たと思ったら飼ってるペットが構って~!ときたり。
私は自分のこと(趣味とかのんびりとか)をしたいのに!

しまいには、ある意味縁を切れない知り合い(兄弟の嫁)が私に「死にたい」と相談してきて(過去にもあり)、その対応にヒヤヒヤしたので私はどう向き合えばいいのかご教示いただければと思いました。

春の季節とはいえ寒暖差が激しいこの頃なので、お身体大事にしてください!
(Yさん)

ほんと春分の日を過ぎたのに寒いですねー。風も冷たいし、朝、家を出るときは氷も張ってましたし、日陰にある車のボンネットには雪が残っていました。大阪なのに?

ということで、季節感あふれるコメントからスタートする本日のネタですけれど、かまってちゃんが寄ってくるってことは、それだけ愛されてる証拠ってことでもありますよね。

お子さんやペットはもちろん、夫氏にもママ友にも知り合いにも頼れる姉貴であり、愛されるにふさわしいキャラということになるわけです。

「それは分かってるけどキモい」

というのが正直な感想かと思いますが、

>私の中の依存心がかまって~としてるのか、はたまた自立しすぎてしまってるのか。どっちもか。

これはどっちもイコールなんですわ。(急な関西弁)

「自立」ってのは「依存心」を抑圧して成り立つものです。

ほんとはかまってほしいけど、かまってもらえないならいいもん!と自立するわけですね。

でも、かまってほしい気持ちはなくなることなく心の中に留まり続けます。蓋をされてるだけですから。

だから、何かとかまってほしい気持ちが顔を覗かせるのですが、そのたびに「あかんて!そんな気持ちもったらあかんて!」と蓋の上に漬物石を載せて抑圧するんですね。

その漬物石を大量に積み上げてる状態が「自立の自立」という状態で、みなさまが追いかけまわしているロックマン氏がそういう状態です。

依存が強ければ強いほど、漬物石は大量に必要ですよね?

だから、ロックマン氏がみなさまの力によって自立を崩されると途端にウザいかまってちゃんに変身したりするのです。それでみなさまがドン引きするってところまでがルーティンとなっております。

で、そうした抑圧した依存心というのは周りに投影されるわけです。

もちろんこれは依存心に限らず、抑圧している感情はその解放のために外の世界にそれを映し出し、その感情に気付かせようとする仕組みが心にはあるのですね。(←難しい表現なので何度も読み直してご理解ください。)

だから、かまってちゃんが周りに集まってくる、ということは、それくらいのかまってほしい気持ちを抑圧している、という風に解釈します。

まあ、これも相互作用がありまして、かまってほしい気持ちを抑圧しているとかまってほしい気持ちが外側の世界に投影され、かまってちゃんが集まってくるのですが、当然ながら、そのかまってちゃんたちを素直に受け入れることはできないので、より自立してかまってほしい気持ちを抑圧する、という悪循環もここに生まれます。(←難しい表現なので何度も読み直してご理解ください。2回目。)

そうするとYさんはより強力にかまってほしい気持ちに漬物石を載せ、その分だけ、ますますかまってちゃんが周りに集まってくる、というわけです。

こうした「欲求の禁止」という心理については各方面で現れるものですし、「感情の抑圧が投影される現象」も各方面で確認できるものです。

「なんか最近、イライラしてる人をよく見るなあ。いつもはご機嫌なスタッフが今日はイライラしているし、定食屋のおばちゃんもキレてたし、帰りの駅では酔っ払い同士がけんかしてたしなあ」なんてシーンに出会うのであれば、「あれ?俺がもしかしてイライラしてる?怒りを溜め込んでる?」と解釈できます。

「なんでダイエット頑張ってるのにあんたはあたしの前でそないカツ丼(大盛り)を爆食いすんねん。友達やろ?ああ、辛い。夏に向けてぽっこりお腹を凹ましたいのに、通りすがりのケーキ屋は春の新作を発表するし、コンビニでも気になるお菓子がいっぱい目に付くし、ああ、つらたん。」という風に食欲を我慢してダイエットしていると、食欲を刺激するものばかりが目に付くようになるわけです。

だから、かまってちゃんが寄ってきてウザい!とYさんが感じるのであれば、「ああ、あたしのかまってちゃんが暴れてるんだー。あたしを満たして―!と叫んでるんだー。ああ、ウザい」と思うようになるのです。

そもそも乳幼児や保育園児、並びにペットがかまってちゃんなのは当たり前でございまして、それだけ自立してる妻を持つ夫がかまってちゃんになるのも世の摂理ですな。

だから、通常運転で元気なYさんであれば「はい、はい」と受け入れられるはずなのですが、それがうぜーよ、めんどくせーよ、あっちいけよ、と思うってことは、それだけ元気じゃないってことを表してもいます。

何があったの?

自立しすぎて余裕失ってるの?

ひとりで全部抱え込んで余裕なくなってるの?

ということで、「かまってほしい」だけでなく、様々な欲求を抑圧しちゃってるのが今のYさんなのかもしれません。

それは今の1人時間では足りないほどのボリュームに膨れ上がってしまっているし、もしかすると、1人時間では処理できない類の欲求がデカくなっちまってるのかもしれません。

何を我慢してるのでしょうか?
何を禁止してるのでしょうか?

人の欲求ってのはけっこうシンプルでして、思考や感情がそれを複雑化させているだけってことも多いものです。

例えば、そうした不満を掘り下げていけば「甘えたい」とか「くっつきたい」という当たり前の欲求が出てくることも珍しくありません。

けど、それを様々な理由によって禁止しているがゆえにストレスになっているわけです。

だからストレス溜まってんなー、とか、最近イライラしてんなー、とか、余裕なくしてるなー、とか、ウザいことが増えてるぜ!とか、そういうときってのは「シンプルな欲求が満たされていないだけ」なのかもしれません。

「寝不足」でイライラするってのはみなさまよく分かると思うのです。
睡眠欲が満たされてないわけですね。

忙しすぎて「購買欲」が満たされてなければ、「アウトレットに行って思い切り爆買いしたい!」という気持ちが出てくるでしょう。

でも、睡眠欲にせよ、購買欲にせよ、これはひとりで何とかできる範囲なので皆様認めやすいのですね。

「今週末は決して予定を入れないようにしよう。根本さんのセミナーに課金するのもやめておこう(え?)。思い切り寝たいだけ寝て、午後からはアウトレットに突撃しよう」と決意すれば済むことです。

しかし、かまってほしい、ただくっついていたい、人肌が恋しい、なんて欲求の場合は「相手」が必要ですから、素直に認められないものです。

その欲求に気付くだけで惨めな思いがしたり、寂しくなったり、怒りが湧いてきたり、傷口が疼いたりするものですから、「かまってほしいなんて子どもみたいなこと思っちゃダメだ」と強く禁じるのです。

だからこそ、より漬物石が大量に必要になるのですが、さて、Yさんは「どういう風にかまってほしい」のでしょうか?

話を聴いてくれて、よしよししてくれて、甘えさせてくれて、好きなだけ寝かしてくれて、家事も全部やってくれて、好きな映画を好きなだけ見させてくれて、たくさんくっついて、弱音を受け入れてくれて、たくさんほめてもらって、何もしなくても美味しいご飯を作ってくれて、とろけるような愛撫をしてくれて、添い寝をしてくれて、世界で一番かわいいと言ってもらって、、、、、、、エンドレスに続きますか?笑

「どうせ、かまってほしいと思っても誰もかまってくれないし、それってすごく惨めでむなしいから、だったらかまってほしいなんて思わない方がいい」と考えていてもかまってほしいもんはかまってほしいわけですからなかなか消えません。

例えば、とあるうちのクライアントさま。子どもを3人育てながらも医療業務に従事し、家のことができない夫の分も家事を頑張り、なおかつ、親、きょうだい、友達の面倒を見まくっているスーパー武闘派女子がいらっしゃいます。

彼女は月イチ、カウンセリングに来られてるのですが、そこであれやこれやとしゃべくり倒し、弱音を吐いたり、愚痴をこぼしたり、甘えたり、駄々をこねたり、いろんな欲求を吐き出したりしています。

いつも「まだまだ話したいことがあるのにー、もう時間ですよねー、また来ますー」と言って来月の予約を取って帰られるわけですが、ある日「なんか最近、娘がわがまま言って来ても受け入れられるようになったし、夫がなぜか家事を手伝うと言ってきたり、息子が何も言わなくても朝ひとりで起きられるようになったり、親が積極的に子どもの面倒見てくれたり、なんかすごく変わったんですよー」なんて言い始めたのです。

「それって多分あんたが優しくなったんじゃね?だって最近、表情とか変わってきたやん?」と指摘すると、「え?そう?ほんまに?」とニヤニヤ喜んでいらっしゃいました。

今まで漬物石で抑え込んでいた欲求をカウンセリングの場であれやこれやと吐き出しているうちに余裕ができたり、バランスが取れたりするようになったんでしょう。

言い方を変えれば、カウンセラーに頼ることによって「自立を手放した」わけです。

元々自立的で武闘派な彼女ですから、誰かに全部やってほしい!ってわけじゃないんです。

できることはやりたい!何ならもっとやりたい!という気持ちを持っています。

そもそもが愛したい人だし、与えたい人だし、助けたい人なのですね。

だけど、それが容量オーバーになってしまえば、余裕がなくなってしまうわけで、そのオーバーした分を、別のところで処理することで「流れ」が生まれるわけです。

Yさんも彼女の気持ちが分かるんじゃないかと思って紹介したのですけれど、すなわち、Yさんにとっての課題は「誰にかまってもらうか?」ということになりますね。

おそらく長年、幼少期からそれを禁じて来られたと思うので、すぐには誰かにかまってほしい気持ちは出せないかもしれません。

そして、重要なのは「今、Yさんにかまってほしがっている人が、Yさんをかまってくれる人とは限らない。。。いや、むしろ違う可能性が高い」ということです。

これは以前にも何度かネタにしたことがある自武女あるあるなお話です。

「助ける人」は助けることが好きなので気が付けば周りに「助けられる人」を集めてしまうもの。そうすると、あたしは誰に頼ればいいの?と思うのですが・・・。

「いつも人から相談されてばかりいるから、自分も相談してみたら冷たい反応をされて悲しい。いつも話聴いてあげてるのになぜ?と思ってしまった」的なお話と同様なんです。

Yさんの周りの人は「Yさんはかまってくれる人」という認識で一致してるわけです。
だから、Yさんをかまってあげよう、とは思っていないんです。

「いやいやあたしはYさんをかまってあげられるほどの器じゃございません」という感じで、かまってもらおうとしても引かれてしまうんですね。

この辺は人間関係の「役割」とも言うべきもので、残念ながら受け入れざるをえません。

また、長らく「かまう側」であるYさんは、「かまってもらう」ということは慣れてないし、初心者だし、バージンだしってことなので、すぐにはうまくできません。

だから、「あたしのこともかまってよー」とニーズを出したところで、周りの人はどうしてあげたらいいのか分からないのですね。

「え?Yさんもかまってほしいの?意外~!」みたいな反応をされることだってあるんですな。

ということで、中には「Yさんのこともかまってあげたい」と思っている人もいるかもしれませんし、「子どもたちは良い。ペットも仕方ない。でも、夫であるあなたがあたしをかまえないってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、それは料理したことない人にいきなり肉じゃがを作れ!って言うのと同じようなものなんです。

だから、もしかまってもらうとするならば「あたしをかまってくれそうな人」を選ぶことが大事なわけです。

まあ、ここで欲求が溢れかえって思わずアンダーグラウンドに突入して沼ってしまう人もいるのですけれど、できれば安全に執り行いたいですよね。

なので手前味噌な話、その辺はカウンセラーに一度委ねてみるのがよろしいかと思う次第です。

そうして自らの欲求とちゃんと向き合っていくことで、周りのかまってちゃんにもそれなりに対応できるようになっていくものですし、場合によっては「今はごめん。むり。」と言えるようにもなるでしょう。

もちろん、1人時間も堂々と確保することができますから、心置きなくのんびりしたり、趣味に没頭できたりするようにもなります。

要するに自立し過ぎなゆえの「依存」の取り扱い方を学べ!ということになるのですが、自武女のみなさまは、それをひとりで学ぼうとする“矛盾”にハマりやすいのでご注意くださいませ。

あ、ところで!ふと気になったのですが、みなさま「漬物石」って分かりますよね?
見たことなくてもイメージはできますよね??
分かんない!という若者はググってもらえたら幸いです。
あ、ググるって分かる?笑

◎東京:3/24(日)12:00-17:00 ゆるむ・解放する・アク抜きする・頭を空にするワークショップ
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