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悟りってのは悟れないことを悟ることだという名言があるのですけれど、大人になる、とか、年相応の魅力ってのは他人軸になりやすく、何よりも自己否定を生んでしまうものです。
だから、そんなことを目指すよりも子どもっぽい自分を受け入れ許した方が「自分らしい魅力」につながると思うし、自己肯定感だって上がると思うんですよね。
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いつもブログや動画でお世話になっております。
年相応の振る舞いというのはどうすれば身につくのでしょうか。
私はアラフォー2児の母ですが、精神面だったり振る舞いだったりがすごく幼いなと自分で感じることが多いです。よく若くは見られるのですが、ほめ言葉というよりは年相応の落ち着き(貫禄)がないからだろうなとネガティブに受け止めています。
自分の事を幼いなと感じる場面は主に以下です。
・これは年齢関係ないかもしれませんが、人前でしゃべることが苦手で保護者会での自己紹介、職場での大勢の前での発表や挨拶は特に緊張して顔が引きつってしまい自信のなさが露呈されいつも恥ずかしいです。
他の親御さんでこんなに緊張してる人はいないな、私より若い子でも堂々としゃべっているなと感心すると共に落ち込みます。
大勢の前であればだれでも多少は緊張するのかもしれませんが、他の人よりも度合いが違うなと感じます。
・既婚子持ちにも関わらず、周囲の男性に異性として認められたい、ちやほやされたいという思いが強いです。(プチ不倫経験あり)
先日は職場の飲み会で酔い過ぎてしまい後輩の独身ちゃんを差し置いて、アプローチ的な悪絡みを独身男性にして周囲をドン引きさせました。
酔いが覚めて果てしないほどの自己嫌悪。。。完全にイタイおばさんです。
・何かとすぐに庇護下に入ろうとします。
特に仕事では、後輩を育成・リードするポジションにも関わらず指示待ち受け身人間でマインドが若手の時のまま。育児においても「子供が子供を育てている」感覚で、親としての自覚があるのかと不安になります。
「アラフォー」と聞くと随分と見上げる感じがして大人だなぁと思うのですが、いやいや自分もだから!と。
参考までに。父は典型的な仕事人間で亭主関白、母は3歩下がって夫を支える専業主婦と典型的な昭和の家庭で育ちました。
父に対しては威厳を感じており昔はすごく近寄りがたかったのを覚えています。
母は、母自身が中学から親元を離れて暮らしていたせいかすごごく抑圧的で思考優位なタイプのように感じます。
私に対しては心配性、過干渉気味で思春期は最大限の反抗をかましておりました。
兄とは小さい頃は仲が良かったですが、思春期になると私の存在をひた隠しするようになったためすっかり疎遠です。
夫とは仲が良く、家事も育児も自分ごととして動いてくれますが完全に家族という感じでレスです。
先生のブログを読んていると、自己肯定感の低さ、親密感の恐れ、ラスボスかあちゃん、セクシャリティの解放、どれも自分に当てはまる気がしてどこから手を付けていいのやら。アドバイスいただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
(Aさん)
最終的にどこから手を付けるかはおいおい考えていくとして、最初にAさん並びに同志のみなさまが「えー、ちがうよー。そうじゃないよー」とおっしゃるような話から始めてみたいと思います。
「自分はまだ幼いな。子どもだな。大人になり切れてないな。」と多くの方が感じていると思います。
そして、そんな話をするとみなさま揃って「いやいやあたしの方が子どもよ!あなたの方が大人だよ!」という押し付け合いが始まるのがマナー(?)となっておるわけです。
たぶん自分が思う「大人」とか「アラフォー」という定義・基準があって、そこと綿密に比較することが癖になっているのでしょう。
感情的になっちゃうあたしはまだまだ幼い。
この程度のことも知らない、分からないあたしは全然子ども。
周りの人たちがふつうにできてることができないあたしは大人じゃない。
たいがい私たちは勝手に「基準」を設けて、その基準に達していない自分を責める、というプレイを好むのですけれど、まあ、それはもう癖なんですよねー。
いつも誰かと自分を比べて自分を落としていたり(比較競争)、
何かしらの基準を設けてそこに至らない自分を責めていたり(理想主義)、
自分の不完全なところを探してはチクチク自分をいじめていたり(完璧主義)、
ほんとにみなさん、自分を責めるのが好きねぇ、と思うのです。
中には会話のほとんどがこれらで占められている方もいて、内容とは別に「ねえ、そういう生き方しんどくない?息苦しくない?」と聞いてしまうものです。
で、そういう考え方を持っている限り、なんぼ周りから「大人だよねー」と言われても、「いやいやまだまだあたしは子ども」という証拠を次々見つけ出してくるので、ずっと「大人になり切れてない。まだまだ子どもだ。」という結論に“執着する”のです。
それって辛いですよね。
この文章を読みながらAさんや同志のみなさまは「いや、違う。あたしは違うの。他の人は大人だと思うけど、あたしは子どもなの。」と主張されていませんか?
そういうとこなんすよ。笑
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で、確かに子どもっぽいところがまだあるかもしれないんですけど、それがなんであかんの?
大人として不十分だ、と感じるところがあって、それがなぜダメなの?
例えば、私はカウンセリング中にふつうに「うんこ!」とか言って、お客様から「ほんとに小学生男子なんだから」とため息と共に呆れられることが多いのですけれど、「小学生男子で何があかんねや!パンツ!」とか言い返すんですけど、これってマズいですかね?
なんて話をすると「いやいや、根本さんのそれは分かってやってるし、それはいいと思うんですけど、あたしの場合はもっと本質的なもので、ほんとにヤバいんです。」って思わない?ね?思うでしょ?笑
なんか「自分はまだまだ子どもである」ということに、相当の自信をお持ちなんですよね。
そんな完璧な大人になりたいんですかね?
「少年の心を持った男の人が好き」とかいう人多いじゃないですか。(でも、ウンコ!パンツ!はダメなの?なんで?)
自分を責めるための口実に使ってるだけじゃないですかね?
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で、そういう風に「あたしは大人になり切れてないんです」と話される方ももちろんそう思わざるを得ない事情があるわけでして、Aさんのその事情についてはのちのちねっとり話をする予定なのですけれど、その一方で、ちゃんと受け入れなきゃいけない“事実”もあるんです。
「大人になり切れてない部分がある人は、すっごく大人な部分を持っている」
この辺もバランスの法則と言いますか、子どもの部分を持っている人って、同時にすごく大人な部分を持ってるものです。
例えば、仕事中は「ウンコ!」を連呼しながらも、夜になればバーのカウンターでコニャックを舐めながらシガーをくゆらせるように。(え?そういうことじゃない?え?)
だから、Aさんが真っ先にすべきところは「大人なあたし」を見つけることです。
とりあえず、Aさんのご相談を読ませていただければ子どもが書いた文章じゃねえな、ということは分かります。つまり、Aさんの文章ってかなり大人なのです。一応作家だし、たくさん本書いてる人が言ってるんだから間違いはないです!だから信じろ!受け入れろ!否定すんじゃねーぞ!(圧)
つまり、自分では気づいていないけど、そして、受け入れ拒否をしているけれど、大人な部分ってのはたくさんあるんですな。
さらに!Aさんは「こういうところがまだまだ幼いんですー」と思っているのだけど、「は?違うよ、それ。大人だよ」という部分もあろうかと思います。
例えば、Aさんはセックスは好き?もしYesだったら子どもじゃないよね。
私たちはそんな誤解をいっぱいいっぱいしてるのかもしれないので、「自己判断は間違ってんぞー。」ということを口を酸っぱくしてお伝えしているのです。
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さて、ここからAさんの具体的な話についてねっとりツッコミを入れていこうと思うのですけれど、なんかあれこれ伝えたいことが出て来ちゃってなんか説明するのがめんどくさくなってきたんですよね・・・。(ため息)
とりあえず
>私に対しては心配性、過干渉気味で思春期は最大限の反抗をかましておりました。
この反抗ってのがどの程度かにもよるんですけど、こうして反抗してるってことは、ちゃんと大人になってる部分もあるって動かぬ証拠ですね。
ただ、母が心配性・過干渉ってところから抑えつけられちゃったAさんも確かにいるわけで、この時期に「大人なAさん」と「お子ちゃまなAちゃん」が分離していったようです。
>父は典型的な仕事人間で亭主関白、母は3歩下がって夫を支える専業主婦と典型的な昭和の家庭で育ちました。
これとつながるのが
>・何かとすぐに庇護下に入ろうとします。
という部分でして、母が父の庇護下に入っており、当然ながら子どもたちもそれにお付き合いするのでその癖が付いてしまうのでしょう。
それだけ父の権力が強かった、ということと、母が父を相当頑張って支えてきたんだな、ということが分かりますね。
そして、
>父に対しては威厳を感じており昔はすごく近寄りがたかったのを覚えています。
という点も合わせて考えれば、Aさんが自分のことを大人だと思えない、まだまだ幼い子どもだ、と感じてしまうこともよく分かります。
意外かもしれませんが「人前でしゃべることが苦手」という部分もここから言えるかもしれません。(母との関係も影響してると思いますが)
そして、この父との関係に加えて、
>兄とは小さい頃は仲が良かったですが、思春期になると私の存在をひた隠しするようになったためすっかり疎遠です。
という経験から、
>夫とは仲が良く、家事も育児も自分ごととして動いてくれますが完全に家族という感じでレスです。
という状況が生まれますし、さらに、
>・既婚子持ちにも関わらず、周囲の男性に異性として認められたい、ちやほやされたいという思いが強いです。
という思いも生まれやすくなります。
ね?全部つながっているでしょう?
そうした家族とのことが今のAさんに強い影響を与えていることが分かるでしょう?
まあ、もっと細かく詳しく分かりやすく説明してくれ!と思われたらまた何かの機会に聞いてくださいませ。小学生男子は忙しいの。笑
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だから、Aさんが何から手を付けたらよいか考えてみれば、まずは「親離れ」ですかね。
最大限の反抗がどういう形で終わりを迎えたのか?(それともまだ終わってないのか?)にもよりますが、これだけ両親や兄との関係が如実に表れるのは、まだ家族との心理的なつながりが強いんじゃないかな?と思われるんです。
だとすると、きっちり親から自立したいところなのです。
まあ、過干渉や心配性な親から距離を取るってのは娘としてはなかなか抵抗が強いものがありますが。
母とのことはもちろんですが、Aさんはおそらくファザコン&ブラコンの両手持ち状態だと思われますので、ここもきっちり手放しておきたいところですねー。
この本や動画のワークは「親離れ」にも使えますからやってみてくださいませ。
*「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナー動画『本気の手放しワーク』
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さて、別に既婚子持ちアラフォーだからってチヤホヤされたい!女扱いされたい!って気持ちは全然ありだと思いますし、むしろ、それは正しいことだとも思ってます。
よくAさんと同じような思いをお持ちの方が「よくないですよね?」って聞いてくるんですけど、「そう思っちまってるもんはしゃあない。良いとか悪いとかじゃない。それが自分なんだ!」と熱血先生のようにお答えしていますっ!!!
旦那さんとはレスで、男女の関係じゃなくなっているんだから、そりゃあ、外に男を求め、女になりたいって気持ちはまこと自然なことだと思います。
そして、その思いが強いのも家族との関係が強く影響していますし、また、それまでの恋愛遍歴にその原因が描かれているものと思われます。
PCC(個人セッションの連続コース)の方にはよく「恋の棚卸し」を命じるのですが、そうすることで「ああ、この男が分岐点になってる」「なんか20代は修道女みたいな生き方をしてた」「この頃のあたしってかなりヤバかったよな」みたいなことが見えてきますし、「なぜ、夫とこういう関係になっているのか?なぜ女として認められたい気持ちがこんなにも強いのか?」という理由が解き明かせるかもしれません。
その理由が分かれば対応策も分かるのですが、ここでは「セクシャリティの解放」に取り組むことが多いものです。
「女として扱われたから女を出す」というのは「後手」です。
Aさんはきっと「誰かあたしを女にして!」と叫んでいて、だからこそ、チヤホヤされたい欲求うが強いのだと思います。
「後手」ってことはすなわち「待ち」なのですから。
だから、むしろ積極的に「女の自分」と向き合い、ありのままに表現していくことが課題になるでしょう。
「あたしは女なんだ」という当たり前の事実を受け入れることがここでのテーマであり、それゆえ、セクシャリティの解放が必要なんです。
ただ、これをひとりで見様見真似でやるのは危険なので、カウンセリングとかグループセッションを使ってくださいね!
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「年相応の魅力」という言葉は巷でも耳にしますし、私だって使うのですが、正直言えば、そんなもんは他人との比較から生まれるものだから全然かんけーねーよ、という認識です。
実際あるのは「今の自分らしい魅力」というものでして、年齢は全然関係ないんです。
誰もが不完全であり、幼いところもあれば、大人な部分もあります。
つい誰かに怒鳴っちゃって「大人気ねえなあ」と感じることもあれば、後輩に寛容さを表すことで「大人」を見せびらかすことだってあるでしょう。
大人な考え方をすることもあれば、子どもっぽい考えが出てくることだってあるでしょう。
それが今の自分なんだからしょうがないのです。
その自分を否定することによって、自分の魅力や価値が捻じ曲げられてしまいます。
子どもっぽさがあるならば、それはそれで魅力なんですよね。
そういう風に思えるように心を整えましょう、ということを私はやってるわけです。
今のありのままの自分を受け入れ、今の自分自身で生きていく、ということが何より生き易さになり、自己肯定感につながり、幸せになる秘訣だと思っているのです。
それは完璧さを求めるのではなく、不完全な自分を受け入れ、許すことでもあるのです。
◎オンライン:3/10(日)14:00-17:00 ありのままの自分を知って受け入れる究極の自己肯定感ワークショップ~ありのままの自分ってなんだ?~
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◎大阪:3/20(水祝)、東京:3/24(日)12:00-17:00 ゆるむ・解放する・アク抜きする・頭を空にするワークショップ
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戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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