情熱系武闘派女子は元々ヒーラー体質であることが多いので、つい相手の感情を吸い取って自分が辛くなったりしやすいですからきちんと自分軸を確立しておくことが大事なんだぜ?という話。



情熱系な方々は「助けたい!」「癒してあげたい!」「なんとかしてあげたい!」という思いを持つがゆえに、時に領空侵犯を犯して彼の領域に侵入してしまい、自分も振り回され、苦しくなり、収拾がつかなくなるという事件を起こしがちです。
そういう才能があるからこそ、自分軸をきっちり確立しておくことが大事なんです。

こんにちは、初めまして!
普段の生活でアワアワしてしまう時は根本先生のブログを漁り自分を整え、事なきを得るという日々を繰り返しております。
見る専でしたが、私も根本先生のオカズになりたーーい!ということでリクエストさせていただきます。

あまりにも自分が感受性豊かすぎて、パートナーの感情を引き受けすぎて(もはや妄想も入ってる?)苦しくなってしまいます。

今のパートナーは自立男子で花盛りの20代前半を1人で過ごしてきたアラサーで、やっと1人を辞めてもいいかもと思えた時に私とご縁がありお付き合いしています。
彼は、10代の時に、両親の病気、親の死、付き合っていた彼女との間に子供ができたが結婚できず彼女も子供も離れてしまうという苦しい過去があります。
もはや、こんなに大切な人が何人も離れてしまうという事実が、彼にはなぜ必要だったのか気になるところです。

そんな彼の過去の苦しみを想像し、感じて私も苦しく寂しく辛くなるのです。
この苦しくなるのは相手の感情を引き受けているんでしょうか?
それとも、私の知らない彼の過去に強烈な嫉妬をしているのでしょうか?

どちらにせよ、どうして私自身にこのようなことが起きているのか気になります。
ちなみに、前のパートナーも超絶めんどくせぇ問題児で、「お前みたいないい男、愛を諦めんじゃねえよ!!」って助けたくなりました。あれ、愛を諦めかけてるのは私?

とにかく相手の感情を想像してものすごく苦しくなるのが辛いです!
この状況、感情を因数分解お願いいたします!
(Hさん)

あらやだ、わざわざオカズを提供してくださるなんて素敵なお方(はあと)。
とっておきの動画を添付してくれてるのかと思いましたがどこにもありませんけれど?え?笑

ということで領空侵犯の話ですね!かしこまりましたっ!!

情熱系な武闘派女子のみなさまはデフォルトの機能として「彼を助けてあげたい」「彼を心から安心させてあげたい」「彼を深く癒してあげたい」「彼を痛みから救ってあげたい」などが付加されておりまして、「そのためなら何でもしてあげる!」という腹の括り方をされてるものです。

ただ、この思い、もちろん「愛」に基づくものではありますけれど、時に暴走気味に襲い掛かり、内臓もろとも食いちぎってしまうほどの勢いを持つ場合もあるのです。

俗にヒーラー体質なんて言われることもありますが、「あたしがあなたの苦しみのすべてを吸い取ってあげる。」という思いを“実践”してしまうこともままあるのです。

まあ、それは才能なんでどうしようもないのですけれど、ただ、きちんとわきまえておかないと彼の痛みをただ吸い取るだけ吸い取ってその後の処理に困る、なんてこともありますから、それなりの修行というかトレーニングというか学びというのも必要になるかもしれません。

>そんな彼の過去の苦しみを想像し、感じて私も苦しく寂しく辛くなるのです。
>この苦しくなるのは相手の感情を引き受けているんでしょうか?

もしかするとそうかもしれないなあ、と思うわけです。

ただ、情熱系な方々は場合によっては「勝手に物語を創造し、自分で作った物語にハマって苦しんだり、感動したりする」というマスターベーションを趣味にしてしまうこともあり、その苦しみがほんとうに彼のものなのか、それとも自分が作りだした妄想なのかはきちんと区別する必要があります。

その見分け方というのは、そこで創作した物語を見て、そこに含まれる「事実」と「想像」をきちんと区別していくことで可能です。

そして、さらに彼の感情であれば、彼と距離を置いたり、「これはあたしの感情ではない!」と宣言したりすることでその苦しみはすーっと抜けていきます。

しかし、自ら作り出した妄想はそもそも自分の中にしかないものですから、彼と距離を置いても何も変わりません。

この「距離を置く」というのは別れるとかそういうことではなく、単純な物理的な距離であり、また、心理的にも一線を引く(自分軸に立ち返る)ことを指します。

情熱系な方々は感情が豊かであるがゆえに、その感情を大きく動かすことで「あたし、生きてる!!」と実感する生き物です。

だから、何かと事実を脚色しまして大感動スペクタクルな物語に仕立ててしまうことが少なくないのですね。

だから、カウンセリングなどでも「ちょっと待った。それって事実?それとも妄想?」とストップをかけることもあるくらいなんです。

もちろんそれは彼のことに限らず、自分のことにもあてはまり、「なんか今日は悲劇のヒロインになりたい気分」だとすれば、上司からミスを指摘された瞬間に「ああ、あたしはやっぱり無能なんだわ。こんなミスをしてしまうなんて。きっと上司の信頼は地に落ち、同僚たちからは笑われ、バカにされ、だんだんこの場所にいられなくなってクビになるんだわ。嗚呼!神様!そんな女を雇ってくれる会社なんてもうないから生活に行き詰まって風俗か新大久保あたりの立ちんぼになって身を売るしか生きる術はなくなるんだわ。嗚呼!神様!!そんな人生・・・も案外悪くないかもね。ぐふふふふふふふふふふふふ」などと想像を膨らませるわけです。

だから、「彼の過去の苦しみを想像し、感じて私も苦しく寂しく辛くなる」というその想像が果たして彼の感情なのか、自らの妄想なのかについては線引きをしておきたいところです。

で、結論から言えば、そのどちらかに偏ることはなく、どっちも含まれるかと思うのですが、妄想の割合が多いほど「誤解」「勘違い」からの「すれ違い」が発生しやすくなりますからやっぱり注意が必要です。

その妄想というのも別に悪いことじゃなくて、「時間あるからネトフリで映画を観よう」みたいな感じで妄想スイッチをオンにするならいいのですが、あまりに情熱的で彼のことが好きになりすぎると常時妄想していることになり、何が事実で何が妄想かが分からなくなっちゃうんですよね。

だから「ああ、あなたってなんてかわいそうな人なの!!」って態度にドン引きされることもありますから要注意でございます。

一般的に彼のような生い立ちの方は感情を抑圧していることも多くて、その苦しみ、辛さ、寂しさ、悲しみなどを封印して自立的に生きてる方が多いです。

そのことを聞いても「まあ、しょうがねーよ。別に自分は何とも思ってねーよ」みたいな素っ気ない態度を取ることも多いものです。

Hさんの彼の場合はどうでしょうか?

そして、敏感というかヒーラー体質というか情熱系な彼女はその彼の抑圧している感情を感じ取って自分が辛くなったり、寂しくなったり、悲しくなったり、絶望したりして、なんでこんな辛くなるんだろう?と思ったりするんですよね。

だから、そういう方の場合は彼を救うためにも「自分軸」の確立が急務となります。

人の感情を吸い取ってしまう人の特徴としては、

・人ごみに行くとしんどくなる。
・さっきまでご機嫌だったのに急にネガティブな気持ちになることがある。
・昔からエネルギーのきれいな場所に惹かれていた。
・誰かと話していると自分の気持ちが勝手にアップダウンする。
・人の話に感情移入してしまうことが多くてしんどい。
・人の役に立ちたい、人を助けたい、という思いを昔から持っていた。
・セクシャリティがたぶん強い方だと思う。
・人から相談を持ち掛けられることが多い。
・相手の感情に露骨に反応してしまうことが多い。

などがありますけれど、幼少期よりそういう環境にある人は耐性が付いているがゆえに「あんた、人の感情を相当吸い取ってるみたいだけど、全然気付いてないでしょ?」とカウンセラーに指摘される場合もあります。

で、こうした人の感情を吸い取って癒してあげたい!と望むヒーラー体質なみなさまは、吸い取ることは得意(というか勝手にやる)のですが、吸い取った感情の処理方法に悩むことが多く、それが時に自己攻撃となって心身を痛めてしまうこともあるものです。

本来、ヒーラーというのは相手の感情を吸い取り、それを自分で燃やし尽くして処理してあげる人のことを言います。

相手の話を聞いて辛くなって悲しくなり、その分、相手が楽になります。
そして、その辛さ悲しさを自らが十分感じ尽くすことで解放します。そこで自分も楽になります。

ただ、これって非常に心身を酷使するものですから、これを本業にされる方はたいていが何らかの行を修められているものです。

でも、多くの方はそれが才能とも使命とも気付かずに、ただ、身近な人(たいていは両親)を救うべく、その才能を勝手に磨いていくものです。

お母さんを助けたくて、お父さんを癒したくて、必死にその感情を引き受け、そして、時に自らが問題児となることによってその感情を昇華させようとするんです。

とても健気でいたいけな姿勢ですけれど、それくらい両親のことを愛し、癒したいと思ってらっしゃるわけですよね。

だから、子どもたちというのは「全身」で親を助けようとします。
その苦しみのすべてを自分の体で受け止めようとするのです。

他に方法を知らないのですから無理はありません。
そして、それくらい強大なパワーを持っているのもまた子どもですからそう簡単に潰れません。(傷はつきますが)

しかし、そうした体を使って相手を癒そうとする姿勢を続けようとすると、傷ついた男性を愛したくなり、その体、すなわちセックスで癒そうとする女性になっていくんです。

傷ついた男ばかりを選んでしまう女性はその傾向が強いものですね。

それで風俗嬢を何年も続けられるような人は「ああ、あんたは一流のヒーラーなんすね」なんて表現したりするのです。

「なんであたしはまともでふつうでちゃんとした男には惹かれないんですかねえ?」というご相談を頂くことが頻繁にあるわけですけれど、そこはもう定型文で「そら、あんたが癒し人だからちゃう?」と返すことにしています。

そういう思いが強くなればHさんのように相手の感情に積極的に関与して、その苦しみを救ってあげようとするわけですし、それは相手を変えても同じことをしてしまうのです。

時に情熱系なヒーラーは自ら進んで相手の感情に入って行こうとします。

これ、カウンセラーにもよくありがちな態度で、相手を救ってあげたい、少しでも楽にさせたいと思うがゆえに、どんどん相手の中に入ろうとしてしまうのです。

それを「領空侵犯」と個人的に呼んでいます。

好きな人のためなら何でもしてあげたい!と思うがゆえに、彼の苦しみを自分が何とかしようとして、どんどん彼の領域に入り込んでしまうのです。

そうしてどんどん彼の苦しみが自分の苦しみのように感じられ、その感情に振り回されたり、自分と彼との区別がつかなくなって癒着してしまったり、その自分とは関係ない苦しみで自分を傷つけることをしてしまったりするのです。

しかし、そうして二人ともが救われるならまだ良いのですが、先ほどお話したように彼の感情を自らが燃やし尽くせるだけの修行をしてなければ、お互いに疲弊するだけですし、癒着まで起こしていれば共倒れに危険性だってはらみます。
(それがDVやモラハラにつながったり、何らかの依存症を引き起こすことだってあります。)

つまり「自分軸」というものが非常に重要なのです。

ヒーラーとして相手の感情を吸い取って燃やしてあげることもまた「自分軸」でなければ難しいものです。

でも、プライベートで、しかも好きな人が相手であれば、なんとしてでも助けてあげたい!と暴走してしまうのも無理はないことで、だから、そういう方々には「その才能を仕事にした方がちょうどいいよ。プライベートはむしろ自分を癒してくれる相手にするとバランスが整うよ」なんてお伝えするのです。

まあ、それがゆえにうちのお弟子はヒーラー体質な奴らがうじゃうじゃ湧いてくることになるのですが、「カウンセラー」という立場で、「お金」「時間」という制約を作ることで「自分軸」が確立されやすいわけですから、むしろその方が良いのです。

Hさんもまたそんな体質の方ですから、その彼のことを思い、救いたいと感じるのはごくごく自然なことですし、それは過去の男たちを並べてみてもよく分かると思います。

しかし、その情熱に任せて走ってしまうと「妄想族」になり、彼を救いたいはずがお互いに傷つけあい、泥仕合になり、お互いがボロボロになってしく流れを作ってしまいやすくなります。

「自分軸」という意識がとても大切です。

例えば、

>もはや、こんなに大切な人が何人も離れてしまうという事実が、彼にはなぜ必要だったのか気になるところです。

ということに興味を持つことはある意味素晴らしいことですから、ぜひ理解を進めていただきたいのですが、その前提となるのは「あたしはあたし、彼は彼」と一線を引くことなのです。

あくまでそれは彼の人生であり、あたしの人生とは関係ありません。
たまたま現在お付き合いしているので、今の彼を作っている彼の過去に自分自身が影響を受けることもありますが、それはあくまで彼の問題であり、彼が向き合うべき問題です。

彼を助けたい、救いたい、癒してあげたい、と思うことは愛情の証ですが、それができるかどうかは彼の許可が必要ですね。

彼が「助けていらん!」って言ってるのにその彼を助けようとするのは、単なる押し売りですね。それは欲であって愛ではありません。

Hさんはきっとそんな彼を癒してあげる才能があると思いますが、その才能があるだけに、それが使えない状況は苦しいでしょう。

しかし、そこでは武闘派女子のみなさまが苦手な「信頼して待つ」ということが必要なんですね。

彼が扉を開けてくれるのを「待つ」のです。

でも、ただ指をくわえてじっと待つだけでなく、できることはいっぱいあります。

彼を理解することもその一つですね。その際は心理学が大いに役立つことでしょう。

また、彼を癒せるように自らを整えておくこともすごく大事ですね。

その彼を癒せるほどの自分になるために、自らを磨いたり、手法を学んだり、自らのエネルギーを解放して、イキイキとした自分でいることです。

もっと素敵な女になるー!!というのもいい目標です。

まあ、こういうプロセスに興味があったり、そんな自分の才能を開きたかったりするならカウンセリングでもリトリートセミナーでも受けてみてよ、ということです。

とりあえずは「自分軸」の確立からですかね。
「あたしはあたし、彼は彼」

そうするとよりその才能を発揮できるようになりますから、彼の感情に振り回されることなく、彼を救ってあげることもできるようになるでしょう。

★自分軸を取り戻すための本と動画

*セミナー動画:ワークショップ「自分軸とは何?なぜ自分軸が大切なのか?どうしたら自分軸が確立できるのか?」
*文庫版『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』 (だいわ文庫)
*新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)
『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

◎自分を知る、才能を開く、そんな1日がかりのセミナーです!

オンライン:1/21(日)11:00-18:00 1DAYリトリートセミナー~オンラインでは初めてのリトリート~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51378

◎オンライン:【平日夜3日間】【休日昼1日】女性性を解放し、体感し、会得する短期集中プログラム|ゆるむ・うけとる・ゆだねる
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/50955

◎オンライン:自分との対話講座~心の声を聴く。心とつながる。本音を聴く。~
 1/6(土)21:00-23:00
 1/9(火)20:00-22:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/51106

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★武闘派女子のみなさまのための新たなバイブルが生まれましたっ!

戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)

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