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杭が出切るくらい頑張ってきたのに婦人科系の病気になってしまうとは大きなショックだと思います。
そういうときにどういう風に自分の気持ちと向き合い、どう現実を受け止めて行けばいいのかをカウンセラー目線で考えてみました。
意外とカウンセリングでこういうお話を伺う機会って多いんですよ。
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あれからドキドキしながらも自分らしさを意識し、周囲を根負け(!)させるぞと腹を括って頑張ってきました。
今年からリーダー的なポジションにつき、前任者や年の近い男性同僚から仕事を教えてもらえないという地味な意地悪をされつつも(質問すると怒られます)、気持ちは前向きで体調もよく、自己肯定感が上がってきたなと内心ホクホクしていました。
前任者は、以前は私の家に遊びに来て夫と意気投合するほど仲が良かったのでちょっとショックでしたが、仲の良い人に突然意地悪される経験は昔から定期的にあり、またかと思って、色々な人に助けを求めながら「自分すごい!」と自画自賛して乗り切っていました。
ですが先日、数年前から経過観察していた婦人科系の疾患が急に癌にまで悪化し、大きな手術が必要になってしまいました。この仕事楽しいな、向いているかも、と思うくらいだったのに、何が起きているのか分からず、途方に暮れています。
我慢せず、自分を労ることも意識していましたが、足りなかったのでしょうか。
病気はメッセージと言いますが、自分が何か悪いことをした罰のような、あるいは自分が劣等生のような気がして、落ち込んでいます。
このような時、前向きに捉えたら良いのか、自分を見つめ直して反省すべきか、どうしたら良いのでしょう。出切った杭にはなかなかなれそうもないです苦笑
あまり皆さんの参考になりそうもないですが、部分的にでもネタの足しになれば幸いです。
(Aさん)
そりゃあ、ショックですよねー。
自分のことをいたわるようにしてきただけに余計に辛いかもしれません。
自分を責めてしまうのも致し方ないかな、と思うんです。
意外(?)あるいは当然(?)かと思いますけれど、病気関係のご相談もよく寄せられるんです。
うちの常連様も今年、Aさんと同じような状況になりましたし。(彼女は術後も順調で、バリバリ働けるほど復活されてます)
確かに病気はメッセージですけれど、それをどう受け取るか?ってのは自分の価値観に委ねられるものです。
病気については医学の専門と思われがちですが、心理学的解釈も欧米ではメジャーですし、カウンセリングやセラピーは免疫療法のひとつに位置付けられています。
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以前、セミナーで出会った方のお話です。
彼女は4年前に婦人科系のがんが見つかったのですが、そこで「人生やり残したことを全部やろう!」と思い、フランスに移住されたんですね。
それでフランスでの生活を思い切り楽しまれていたのですが、4年後、再発してしまったんです。
大いにショックを受けるはずなのですが、たぶん、その4年間を楽しんだおかげでしょう。彼女はそのできごとを「神様はまだまだ好きなことをやってない!もっと思い切り人生を楽しめ!もっともっと自由に生きなさい!」というメッセージと受け取って、「まだまだあたしは甘かったわ!これからはもっと楽しむわ!」とのセリフを残して再びフランスに舞い戻って行かれました。
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Aさんもそんな風に考えたらいいよ、ということを言いたいのではなく、こういう風に解釈する人もいるんだよ、という情報として受け止めていただけたらと思います。
他にもこういう話はあちこちに転がっているものですが、無理に前向きになろうとすることはあんまりお勧めしません。
「前向きに考えよう!」と思うのは前向きじゃないときに限るわけで、前向きじゃない気持ちを無理やり前向きにさせようってのはかえってストレスの元になります。
それに「前向きに考えよう」としてもしばらく経てばまた後ろ向きの気持ちになるもので、感情ってのはコントロールできるもんじゃないのです。
「感情は天気と同じ」というんですけど、なんぼ晴天を望んでいても雨が降るときは降るでしょう?そこで「晴れさせよう!」と試みるのは何とも虚しいものでして、それなら傘をさして外出した方がずっとお得です。いっそのこと可愛い傘とレインシューズを買っておいた方が楽しめますよね。
ということで、気分が沈むときは沈むに任せて、そんな自分の気持ちを実況中継するように眺めるのがお勧めです。
そして、できれば定期的にご家族、友人、カウンセラーなどにその気持ちを聞いてもらえるようにしたいものです。
そうして自分の気持ちを「否定せず、ありのままに受け入れていく」ということを目指して行きます。
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>病気はメッセージと言いますが、自分が何か悪いことをした罰のような、あるいは自分が劣等生のような気がして、落ち込んでいます。
まあ、そういう風に思っちまうのも仕方がありませんから、「ああ、また自分を責めてるなあ」と観察してみてください。
私たちは何か予想外の問題が起きると「自分の何がいけなかったのか?何が足りなかったのか?何がダメだったのか?」ということを考えてしまいます。
それはもう幼少期からの癖であり、親子代々続く伝統みたいなものだと思います。
確かに足りないことやダメなこともあったかもしれませんけれど、でも、少なくとも自分を傷つけよう、病気にしてやろう、呪い殺してやろうと思ってやってきたわけではないと思うのですね。(もちろんたまにそんな気分になることはあると思いますけど)
まあ、もちろん、病気になったのは自分ですし、他の誰のことも責められないものですから、その理不尽な思いを自分にぶつけ、「あたしが悪かったんだー!」ということにしたい気持ちもあるものです。
気持ちのやり場がなくて自分にぶつけるしかない、というのもまた私たちの十八番と言えるでしょう。
だから、罰のように感じてしまうのも、劣等生のように自分を見てしまうのも、健康な他の人を見て嫉妬してしまうのも、絶望してしまうのも、ある意味仕方のないことだと思うのです。
でも、そう思うのって大切なある思いがあるからです。
当たり前すぎて気付かないんですけど。
病気の告知を受けたとき、あるいはその結果を待っている間、ものすごくメンタルが落ちている中でずーっとあることを思い続けたと思うのです。
「死にたくない」
つまり、
「生きたい」
のです。
そうすると自分を責めてしまうのも、前向きになろうとするのも、途方に暮れるのも、すべて「生きたい」からだということが分かりますよね。
もしそうじゃなかったら告知を受けたときに「やったー!!」と思うはずですから。
ある治療家の先生が患者さんに言うんです。
「痛みがあるってことは生きてるってことなんです。」
「ここ(クリニック)まで歩いてきたんでしょう?生きてるから歩けるんですよね」
もしかするとAさんも食欲がなかったり、不眠が続いていたりするかもしれません。
何かを食べても砂を噛むような感じがするかもしれません。
でも、何も食べていないときにおかゆでも口にしてみると味はしないけど力が湧いてくる感覚が味わえるかもしれません。
眠れなくてあまり食べられなくてもおしっこはしたくなると思います。
胸に手を当てればいつもより早いかもしれないけれど鼓動が感じられると思います。
つまりは今のAさんは「生きている」んです。
そして、Aさんの体はAさんの意志とは別に淡々と生命活動を営んでいるのです。
そう、今のAさんはおそらく「生きている」ということを様々な点で実感できると思います。
「死を意識したときに生が輝く」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
この瞬間も私たちの体は勝手に活動をしています。
こうしたときも動きを止めない内臓があり、自分の意志で動かせる手足があります。
そうして自分の体に意識を向けてみてください。
もしかしたら自分にいとおしさを感じられるようになるかもしれません。
つまり、この瞬間、Aさんは自分を愛するということを学んでいるのです。
ふだんの生活では当たり前になっていることが当たり前じゃないことに気づき、自分に感謝し、愛することを今、まさに学び中なのです。
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さて、そんな風に生きる気が満々なAさんですけれど、せっかく生きてるんだからその先に何をしたいと思いますか?
先ほどのフランスに移住したお姉さまは「もっとやりたいことをやるぞ!フランスでもっと楽しいことやるぞ!」と決意されてました。
それは「生きている」ということが前提だから思い浮かぶことです。
もし手術がうまく行き、その後の治療も順調で、さて、ふつうの生活が営めるように回復していったとしましょう。
そしたらAさんは何をしたいでしょうか?
ある人は「みんなに感謝して回りたい。人の役に立つことをしたい」と思い、ある人は「周りに気を遣わず自由に生きたい」と思い、ある人は「もっとあちこちを旅したい。いろんな人やモノと出会いたい」と思い、ある人は「今まで以上に1日1日を大切に生きたい」と思い、ある人は「絶対推しに会いに行く!」とか「うちの猫を最後までちゃんと看取りたい!」「子どもの成長をもっと見たい!」とかほんと様々ですし、自由です。
今すぐに浮かばなくてもいいのでしばらくあれこれ考えてみてください。
希望を持て!というわけではなく、こうした「欲」がAさんの生命力を強めてくれるのです。だからできるだけ下世話なものでもかまいません。
ちなみにかつて30代で子宮を全摘することになった武闘派女子は「これでナマでヤリまくれる!!」とおっしゃっていました。
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さて、そんな中で病気に関する考え方としてこういうものがあります。
「病気はデトックス」
つまり体の中に溜まっていたネガティブなエネルギーが解放されようとして現れるのが病気である、という考え方です。
つまり、デトックスが起きてるんだからそれは悪いもんじゃない、という解釈です。
ネガティブなエネルギーをかき集めて症状として放出されるわけですから、これでむしろ体中が浄化されると思っていいんですね。
高熱を出したあと、体が妙にすっきり軽くなった経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
私のクライアントさんでも大きな病気を経て「なんか価値観が変わったんすよねー」とおっしゃると同時に、「生まれ変わったような、新しい命を吹き込まれたような、すごく新鮮な感じがするんです」とおっしゃっていました。
デトックスが完了したんだから体も心もリセットされたんでしょう。
まあ、体の意志によって勝手に心地よい家にリフォームされたようなものと思ってもいいですね。
でも、逆に言えば、それだけネガティブなエネルギーが溜まってたことを表しているわけで、そのネガティブなエネルギーを溜めてしまう「システム」には手を加えたほうがいいかもしれません。
もちろん、これは後々着手すればいいので、今は実践しなくても構いません。
例えば、うちのクライアントさまにも多いのですが、「えー、趣味ですかあ?そうですねー。自分を責めることですかねー。暇さえあればいつも自分を責めてるんです~♪」という方は少なくないものです。
そうした自分責めという趣味は案外歴史が長いことも多く、幼少期の親との関係に端を発し、今の年齢まで熱狂的にハマり続けてる場合だって珍しくありません。
そうすると人生の大半を自分責めという趣味に没頭してきたわけですから、それはもう「ウンコをしたらお尻を拭く」くらい自然なことであり、意識せずとも勝手に体がトイレットペーパーに手が伸びるように、意識せずとも勝手に自分を責めていらっしゃるものです。
だから自分でも自分を責めてるなんて気付きません。
みなさまもウンコをした後にお尻を拭かないと気持ち悪いかと思いますが(え?違う?平気?マジ?)、自分責めが趣味の方は自分責めをしないと気持ち悪いんです。
ちなみにその習慣を辞められたある方は「気持ち悪いだけでなく、すごくヒマになっちゃった」とおっしゃってました。
趣味に費やしていた時間がなくなったんですから、そりゃあヒマで、手持無沙汰になるでしょう。
ちなみにその彼女はその分周りのことがよく見えるようになり、今まで以上に「気が付く女」になっていました。自分責めに向けていたエネルギーを周りの人に与えるようになったのでしょう。
だとすると、この自分責めという趣味に気づき、それを手放して行くことを目標にしてみるわけですね。
Aさんだったらもしかすると「趣味は我慢です!」と言える状態だったかもしれません。
以前に比べれば我慢しないようになったかもしれませんが、まだまだ我慢していることがあるのかもしれません。
あるいは「仲の良い人に突然意地悪される経験は昔から定期的にあり」という点が私は気になっておりまして、こういうことが起きる人ってのはたいてい「自分の力をずいぶんと低く見積もりすぎてるねぇ」という傾向があるので、その辺が今後の課題かもしれませんね。
杭が出切ってしまうくらいのパワフルなAさんですから、本来は自分が今感じている以上のパワーをお持ちなのかもしれません。
※大金持ちにお金を恵んであげたいと思う人っていないですよね?東大を主席で卒業するような人に勉強を教えてあげようと思う人っていないですよね?そんなことが起きてるんじゃない?ということです。
だから、そうして自分の人生を生き始めたときに癌という病気をデトックスに使われるわけですから、いやはやどれだけのエネルギーの持ち主で、どれくらい大きな器をお持ちなのかと思ってしまいます。
そういう視点からネガティブなエネルギーを溜めてしまうシステムを変えていくことに今後はチャレンジしていくのが良いと思います。
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さて、やはり癌とも言えば大きな病気と思われるのでそれを受け入れるのはなかなか大変なことだと思います。
どうしても「癌=死」というイメージもありますからね。
でも、世の中には様々な考え方がありますからそういう見方に出会えることを願っています。
私もかつてはそういう認識を持っていましたが、いろんな方との出会いで決して怖いものではないということを知るに至りました。
そして、最終的には「天に任せる」という、いわゆるサレンダーをしていくことになると思います。
私のクライアントさんの中には様々な病気をしていたり、大変な人生を歩んで来られた方もいらっしゃいまして、「ほんまよう生きてきたね」と思わず言ってしまうような方も含まれます。
そういう方々を見ていると何かしら「天命」が与えられているのだろうな、と思うのです。
「まだまだあちらには行かせてもらえないようで、この世でなすべきことがあるんだろうと思います。」と粛々と語られる方もいます。
だから、なるようになる、という思いを持てるようになると心が平穏になっていくんだろうと思い、そういう方にお会いする際はそんな姿勢で向き合わせていただいています。
最後に参考になりそうな資料を添付しますので良かったら参考になさってくださいませ。
*昔からご縁のある先生です。登録者数、あっという間に抜かれてしまいましたわ。笑
統合医療医ドクターみうらの自然療法講座
*50歳を超えてもガンにならない生き方 (土橋 重隆著)
*Dr.三浦直樹 新次元の「ガンの学校」
*「病気は才能」(おのころ心平氏)
*「改訂新訳ライフヒーリング(旧ライフ・ヒーリンク゛) You Can Heal Your Life」(ルイーズ・L・ヘイ 氏)
*「チャック・スペザーノ博士のこころを癒すと、カラダが癒される」
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