自己判断は間違ってる!?~自分が思っていることがすべてではなく、他の解釈もあるから、自己判断が正しいを思い込むのは危険だぜ?~



最近はよくブログや本、動画などで勉強してくださってる方が多く、ある程度、問題の原因等について自己分析されてる方も多いのですが、時には「そういう解釈もアリだけど、私から見たらこっちの方が筋が通ってるなあ」と思うケースも多いのです。
そうして微修正していくとよりピタッとハマる感じがすると思うのです。

うちのブログを読んでくださる方は一般的に知識水準が高く(もちろんそうでない奴もいる)、たいへん自立されており(その自覚のない奴もいる)、それゆえ「我が身に降りかかる火の粉は我が払う」という決意も固く(これはたいていみんな思ってる)、ゆえにひととおりの自己分析をしてカウンセリングだのグループセッションだのにいらっしゃる方多いんですね。

そりゃ、超長文でもある私のブログを読み漁り、理解なさるほどですから無理ないわね、と思うのです。

「自分ではこれが原因で、だからこうした方がいいと思うんですけど、どうですかね?」みたいな。

で、「確かにその通りですね~。さすがですね~。すごいっすね!!」ということもあるんですけれど、その一方で「うーん、その筋も悪くないけど、たぶんこっちの線の方が強いと思うよ」と見解をひっくり返しちゃうこともあるんです。

やはり自武女のみなさまであっても自分の痛いところを自分で触るのって嫌なんですよね。
だから、つい、そこを回避しちゃう。スルーしちゃう。そっちは大丈夫と思いたい!という風にスルーしちゃうんです。

けど、根本先生ってその辺を気にしないというか容赦ないときもありまして、素手で傷口に触れてくるようなアブナイ人なんですよね。

で、「あんたはそれお父ちゃんとの問題だと思ってて、確かにそれもあるけど、本命はお母ちゃんだと思うねん」などと言われちゃうんです。ほんと失礼ですよねー。自分なりに勉強してあれこれ考えてきたのにそれをひっくり返すなんて!!

あるいは「女性性の解放がテーマって、あんた、めちゃくちゃ解放しまくってるやないの?女性性の塊みたいなもんやないの?解放っていうか、それをちゃんとパートナーシップに活かす段階やで?」みたいな話になったりするんです。

その段階はもう良しとして次の段階に進んだ方がええでー、というわけで。

ちょいと話はズレますが、私はお弟子さんたちにも「自己判断は7割は間違ってる」ということを伝えています。

クライアントさんの話を聴いて「これはお父ちゃんとの問題に違いない!」と“判断”することもあるのですが、それは7割は間違ってるから思い込みに注意せよ!という話です。

「お父ちゃん問題に違いない!」と思ったら、それを矛盾なく説明できるための“資料”をクライアントさんの話からちゃんと得るように!という注意喚起です。

でも、この話は私たち全員にも言え、基本、「自己判断は間違ってる」と思ってもいいんです。

その解説を今からしたいと思います。

私たちがふだん親しく接している人たちはそのほとんどが似たような環境に生息している方々のはずです。

家族、友達、恋人、同僚からお客様まで。

基本的に“身の丈に合った人たち”とふだんお付き合いしていると思うのです。

例えば、それなりに偏差値の高い大学の出身の方々は、そこに入るために塾に通ったり、私立の高校に行ったりされるわけですから、それなりにお金のある家庭で育ったはずですよね。そして、その家の近所の子たちも土地の価格や家賃が同じわけですから、たいてい同じような経済水準の家庭で育ちます。

そして、大学で出会う友達も出身地は違えど、同じように勉強にできる子たちのはずで、その子たちと一緒に学生生活を送り、そして、ふつうに就職すれば、その会社も大学は違えどそれなりに偏差値の高い大学の子たちが集められます。

もちろん、経済水準や知的水準だけで決まるわけではなく、また、中にはめちゃくちゃお金持ちの子もいれば、親が離婚して経済状況が苦しい子もいると思いますけれど、平均的に見れば、自分と同じような環境で育ってきてる人たちと集っているはずです。

そういうわけで「下町で育ったからなんかおしゃれな街には住みづらい。やっぱごちゃごちゃした場所の方が落ち着く」「周りの友人たちは独立志向が強くて、自分も含めふつうの会社員をしている奴が少ないんですよ」「うちは祖父母の台から公務員で、親族にも多いですし、友達も公務員か安定した企業に勤めている人が多いかも」「うちの母も祖母も筋金入りの自武女でして、そりゃあたしだって自武女になるし、気の合う友達もみんなそう。だから根本さんのセミナーに行くと実家に帰ったときのように安心するんです」みたいなことが起きるのです。

ざっくり見て自分と似たような人たちと一緒に暮らしているのでそれが自分にとっての「普通」「標準」になり、ときにそれが「世界のすべて」のように見えるのです。

でも、実際、世界はもっと広いんですよね。

自分とは違う価値観や考え方を持った方もたくさんいるんですよね。

・・・ってことはもちろん知識としては知っていますし、何かしらで違う世界の人と接点を持つから知らなくはないんです。

でも、やっぱなじみのある世界に居心地の良さを覚えるのも当然で、その中で自分はこうだああだ、と判断するわけです。

その結果、東大を出てる方が「僕は頭があまり良くないんです」、青山のモデル事務所に所属してる方が「あたしはきれいじゃないのがコンプレックスで」、などと語り出したりして、は?お前、一回表出よか?みたいな展開になるのですね。

この例は極端ですけど、似たようなことを私たちもやっている、ということです。

筆者自身だって、職業柄、どうしても世の中の女子ってのは全員が武闘派だと思っているので、たまにそうじゃない方とお会いするとびっくりしますもんね。

つまり、何が言いたいか?というと、私たちが自己判断をするときの基準ってのは、あくまで自分が生きて来た世界の中での基準であって、そこが間違ってる可能性も高いっすよ!というお話なんです。

基準が間違ってれば判断も間違えるのは当然なわけで。

昨日のライフワークグルコンでこういう事例がありました。
ご本人から感想を頂いたのでそのうちアップされると思います。

「お父さんが問題児で、そのお父さんを助けられなかった無力感・罪悪感を抱えていて、それで夫もいるけど彼氏もいる問題を抱えている。」という判断をされていました。

ええ、確かに一般的にはそういう解釈をします。
そして、その見解も間違いではなく、お父ちゃんに罪悪感を抱いてるってことも間違いではないと思います。

しかし、彼女は九州の出身でした。もちろん、母も九州の女でして、しかも、自武女の巣窟と呼ばれる職業で役職を持つ、自武女の総元締めのような方でした。

つまり、彼女の母は想像を絶するものすごく強い女なのです。
そして、男が問題児で女が強い、というのは地域柄「ふつうのこと」として受け止められる現象でもあるのです。

そうなると「お父さんが問題児」という影響も見直す必要があるんです。

父がどれだけ暴れようとも、母の心は表面的な傷は付くものの、深手を負う可能性は低くなります。
そして、母がどう自分に接していたかに関係なく、その強い母によって「守られている」部分は必ずあります。

つまり、どれくらい彼女が問題児の父の影響を受けていたのかについては、一般のケースよりも大幅に割り引いて考える必要があるのです。

とある女性は小学校時代、とてもひどいいじめを受けていたのですが、父が地域でも有名な危険人物で、かつ、娘である彼女を溺愛していたため、いじめを受けてることを父が知ったら、いじめてる子はもちろん、その親も担任の先生も無事では済まない、と彼女は信じていました。

つまり、間接的に父に守られていたのです。
なんならいじめっ子やその家族、そして学校の先生を守っていたのでした。
だから、彼女はいじめの傷はほとんど残っていないんですね。

で、この自武女の総元締めのようなスーパーおかんを持つ彼女もまた、間接的に母に守られ、父の影響はあまり少ない、と解釈できるのです。

だから、ほんとうに向き合うべきは「母との関係」の方でして、「女として生きられなかった母親の分も女として生き、母に女の幸せを教えてあげる」ということが彼女のミッションではないかと思うのです。

それで女性をキラキラと輝かせるお仕事(アクセサリのデザイン・製作)を手掛けられており、SNSのフォロワーもけっこうな人数を集められているのだと考えられるのです。

他にも彼女には父の影響もあって「傷ついた男性を癒してあげる才能」があることは間違いなく、だから、傷ついた男たちに手を出してしまうし、夫もまた彼女の前で弱さをさらけ出すことができるのだと思われます。ここは今後の課題ですわね。

つまり、父が問題児でその影響を受けていることは間違いなんだけど、母がどうだったのか?きょうだいがいればそこの関係がどうだったのか?で、自分が抱える問題は変わりやすいのですね。

そこに、地域性が入ってきたり、家庭の事情(例えば、旧家の本家の家に生まれたので跡取りが必要、転勤族だったので転校が多かった等々)があったりすると、一般論が通らないケースも少なくはないのです。

私たちの人生ってのはそれはそれは数多くの変数が入るものですし、自分で自分の傷には触れたくないものですから、自己判断は間違ってる、と言ってもいいのですね。

なので、私のブログ等で心理学を学び、自分の問題と向き合っていらっしゃる方で、それがうまく行ってるならばいいけど、「ん?なんかおかしいぞ。矛盾が出て来たぞ。」とか「頭打ちしちゃった!なかなか進まない!」「いろいろ取り組んでるけどなかなか状況が変わらない」なんて場合は専門家の意見を聞いてみるのもいいかもしれません。

繰り返しますが、その判断がほんとうに間違ってるというケースは少ないものです。
ある程度までは合ってるけど、その先が間違ってる、という感じでしょうか。

まあ、ほんとは「間違ってる」なんて言いたくないし、ほんとうに間違ってるわけではないので、この辺はもどかしいところですけどね。

だから正確に言えば「自分が思っていることがすべてではなく、他の解釈もあるから、自己判断を思い込むのは危険だぜ?」ということをお伝えしたいのです。

例えば、私自身もセラピーを何度も受けましたけど、いつも父との関係ばかりを指摘されていました。

もういい加減父のことは大丈夫だろうと思っていても師匠からは「まだまだ父です」と言われ、「お父さんとの関係はようやくスタート地点です」などと言われて「は?」と思ってましたけど、やっぱりその通りでした。

まあ、それだけ父の影響が大きかったとも言えるのですけれど、同時に、自己判断はまだまだ甘かったか、と思い知らされてもおりました。

自分を俯瞰して客観的に見ることを推奨しますが、それをするためには多くのデータが必要です。

つまり、どれくらい様々な人たちに出会い、深く親交したか?によってそのデータは蓄積されるので、学生時代にバックパッカーとして世界を旅してきた人と、ずーっと地元にとどまっている人では、データの量は違わなくても、その中身が異なるのですね。

そうするとやっぱりいろんな人と接してきた人の方が自分のことを客観視するのが上手になるものです。

※じゃあ、地元にとどまってる人がダメなのか?というとそういうわけではなく、その地域に深く根付いている分、そこから生まれるメリットも多大なるものがありますから悲観的になる必要は全然ありません。

だから、自分を俯瞰して見ているようでも、あくまでその視野は限定的であり、それゆえ、「自分の知らない自分がまだいる」「自分ではこう思うけど、それはあくまでひとつの見解に過ぎない」ということを謙虚に受け入れておくのが賢い選択だと思います。

思い込みは危険だぜ?ということです。

そうすると頑固にならず、意固地にならず、人の話に耳を傾けられるようになるのです。

話は飛びますが、カウンセラーとしての修行中、私は毎週金曜日に仲間を自宅に招いて勉強会をしていました。

そこではネットから拾って来た相談事例を一緒に解いて見解をシェアすることをやってたんですね。

そうするとある人は相談者の気持ちに丁寧に寄り添い、ある人は直感的に自分の見解を述べ、ある人は自分の体験に基づいて解釈し、ある人は心理学的にゴリゴリ分析するというスタイルを取っていました。

いかにひとつの問題に対して様々な見解があるかをそこで知りましたし、どのスタイルもすごくいいと思ったものです。

だから、いまだに自分の分析・提案はone of themであるという認識を持ち続けています。

そのお陰で今も様々なケースに出会うことを喜びとしており、マニアックな事例であればあるほど燃えますし、よくよく見れば始めはふつうだと思ってたことも超マニアックなことに気付いて嬉しくなったりもしています。

そうして今もデータ集めに余念がないので、地域性やら学歴・職歴やら、父ちゃん母ちゃんの職業やら、そのキャラ以外の情報も大事にして全体像を見渡すようにしています。

いわば、クライアントさんの心の中に地図を描くような感じで全体像を把握したいんですね。

ま、それが私が好きなスタイルなので、お弟子たちにそれを強要することもありません。

ということで、自分で何でもやりたい気持ちは分かりますが、その一方で、客観的な目も時には活用してみるといいんじゃないでしょうか?という話でもあるんです。

◎オンライン:自分との対話講座~心の声を聴く。心とつながる。本音を聴く。~
1/6(土)21:00-23:00
1/9(火)20:00-22:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/51106

オンライン:【平日夜3日間】【休日昼1日】女性性を解放し、体感し、会得する短期集中プログラム|ゆるむ・うけとる・ゆだねる
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/50955

根本の個人セッション
お弟子さんを検索する!

★武闘派女子のみなさまのための新たなバイブルが生まれましたっ!

戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)

問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト(ネタ提供)」をお選びください。

またお弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。
(こちらの方が圧倒的に採用率&回答率が高いです!!)


より深く学びたい方のためのオンラインスクール「根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則」
無料で読める根本のメールマガジン「予約の取れないカウンセラーが送る“毎日使えるココロの講座”」


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
 『(準備中)』
 


★Youtubeの公式チャンネルでも同じ内容を公開してます!(チャンネル登録よろしくお願いしますー!)
 
 (準備中)
 


★voicy/youtubeで配信した話を文字起こしして公開してます!テキストで読みたい方はこちらからどうぞ!

 『(準備中)』

★自宅で、カフェで、移動中に、どこでも学べる根本の心理学講座

メルマガと動画付きで深い内容を学べるオンラインスクール(毎週月曜配信!)
セミナー動画を販売中!!


あわせて読みたい