自己受容したいけどつい他人と比べて自分にダメ出しばかりして自己受容が全然できない件



他人と比べてしまうのは自分軸が確立できていないからだし、そういう問題を持つってことは自分を押さえ過ぎて大人になり切れていない可能性もあるし、常に自分と喧嘩しちゃってるってことなんですよね。
だから、そうした背景を掘り下げることで自己肯定感もあがりますし、自己受容だってしやすくなると思うのです。

根本先生こんにちは!いつも勝手に大変お世話になっております。
ぐるぐるループしてもう解決のしようがなくて藁にもすがる思いで送らせていただいております…泣

私の中で自動的に他人と比較して、「なんで私は〇〇なんだろう」(〇〇の例:「ブサイク、肌質、体質、育った環境」など 変えられない コントロール不可のもの、「自己受容」など中々変えられないもの)という思考が頭にこびりついて離れません。

そして、「これからも負の感情をこうやって味わわないといけないなんて、生きていたくない。」「もうこれから生きていく自信ない。」と堕ちていきます。ちょっとしたことで挫折しやすく 自分に自信もありません。

カウンセリングにも通いましたが、「頭では分かってるけど心が納得してくれんのじゃい!」となったりで 根本的解決には至りませんでした。

自己受容したいのに、全然自分のこと認められず、許せません。自分のことを認めたくないのは、それらを持っていない自分を認めてしまうと、どこか負けた気分になるのが嫌だからかなと思います。

本当に生きづらいです…。
こんな私が自己受容するにはどうしたらよいでしょうか。
(Aさん)

なるほどー、ということはAさん、けっこう感度高めな情熱女子ということですな。
「やっぱ、人生ってのはジェットコースターじゃねえとおもんないよな!」という主義で生きてらっしゃるわけですねー。好きですよねー、ほんとー。(棒読み)

まあ、「負けた気分になるのが嫌」ってことで紛うことなき自立系武闘派女子ということが言えるんですよね。

ってことは自分とも戦ってしまうわけですよね。

「自分を認めたい自分」vs「自分を認めたくない自分」というなかなか過酷な戦いを繰り広げていらっしゃるようです。

カウンセリングにも通われていたとのことですが、そのカウンセラーと戦ってしまうことはありませんでしたか?

また、「自分は岩のように固いガンコな女だ」と思うことはあるでしょうか?

心が納得しないってことは、相当、心が頑なになってしまってるみたいですけど、なにかそうなってしまう心当たりってありますか?

>自分のことを認めたくないのは、それらを持っていない自分を認めてしまうと、どこか負けた気分になるのが嫌だからかなと思います。

という風に書かれてるように、元々負けず嫌いなのか、完璧主義なところがあるのか、それとも高い理想を求めて空回りしやすいタイプなのか、頭で考えすぎる癖が強いのか。。。

なので、こういうときって「なんでAさんは自己受容したいのにできないのか?」という理由を探して行くのが王道なんですよね。

ほら、人って一般論ってあんまり通用しないじゃない。
Aさんに当てはまるけど、Bさんには当てはまらないってこともたくさんあるじゃない。
だから、ちゃんと自分に合った戦略を立てることが大事なので、カウンセリングでも「なぜなんだろう?」という疑問を解消すべく、ねちねちお話を伺っていくんです。

Aさんについても同じ、自己受容したいけどできない理由が書いてくださった以外にもたくさんあると思うのですね。

まず、

>私の中で自動的に他人と比較して、「なんで私は〇〇なんだろう」~中略~という思考が頭にこびりついて離れません。

たぶん、読者のみなさまも「おぉ、痛いぜー。そりゃ、あたしのことやないかい!」と思わずツッコミを入れてしまった方が多いと思いますが、この「自動的に他人と比較して自分にダメ出しをする」ということを歯磨き以上の習慣にしちまってる方も多いんですよね。

で、そもそもこういう場合の比較ってのは「自分をダメ出しするため」が主目的ですから、比較対象ってのは当然ながら自分より優れてる相手じゃないといけません。

「このブサイクめ!」と自分を責めるためには、自分よりきれいだと思う人を持って来ないと無理ですよね?

「肌質がダメ、最悪!」と自分を責めるためには、すべすべお肌の人を連れてこないと難しいですよね?

つまり、私たちは自己否定するために比較をするわけですから、「隣の芝生は青い」ならぬ、「青い芝生の隣の家に引っ越す」ということを日常的にやっとるわけだがや。(合ってる?今、愛知県を走行中なんだ)

だから、自分がきれいになって周りから「Aちゃんきれいになったね」なんて言われるようになったら、さらにきれいな○○ちゃんを連れてきて「いやいやあたしなんて○○ちゃんに比べたら全銭ブサイクだよ!」と言わなきゃいけないんですよね。

なかなか骨の折れる作業です。

とはいえ、そういう現象は少なからずみなさまの中に起きているはずで、何なら繊細さん、敏感さん、感受性高めさんな方々はほんと日常的にやってらっしゃると思います。

だから今後はぜひ「自分いじめ」を特技欄に書くようにしていただければと思います。

さて、そもそも日本人は周りと自分を比較するのが得意なんですけれど、元をたどれば親から比較されてきたんでしょうし、親自身も比較の罠にハマってることもあるでしょう。

また思春期になれば勝手に周りの人と自分を比べるようにもなるものです。
それは精神的に自立を始め、体も大人になる準備がスタートするからで、この頃はみんな自意識過剰になりやすいものです。

自意識過剰になっちまってるから「あの子はかわいくて羨ましい。あたしはブサイクだ」という風に思うわけです。

そうして、子どもの頃は「近所の子」「きょうだい」「親戚の子」などと比べられ、思春期になれば自ら他の子と自分を比べるようになり、それがクセとなって大人になってからもその習慣がやめられないのです。

これは同時に「自分軸を確立するのが苦手」ということも教えてくれます。

比較の罠にハマるときって「他人軸」になってますよね?

「あの子に比べればあたしはブサイクだ」と思うときって、意識は「あの子」に向いてるわけです。

あの子はあの子で、あたしはあたしなんだけど、そこに線引きができておらず、同一線上に並べてるんですよね。

だから「比較」ができるわけですけど。

つまり、他人と比較する癖がある方ってのは何かと他人軸になりやすい方でして、やはり日々、自分軸を鍛えるトレーニングに励む必要があるんです。

「あたしはあたし、人は人」というセリフを1日1000回くらい言うつもりでいた方がいいでしょう。

1000回っていうと膨大な気はしますけど、1回言うのに2秒もかかりません。
ってことは、単純に500秒、すなわち8分20秒で1000回言えます。

駅まで歩いていくときに、ドライヤーで髪を乾かしている間に、ウンコを踏ん張っている間に、満員電車に揺られてい最中に、呪文のように唱えてみてください。

つまり、Aさん自身も何かと他人軸になりやすいってことなので、ふだんから自分軸を意識すると良いと思います。

そして、誰かと比較して自分にダメ出しするってことはやはり「競争心」も強いわけで、誰と張り合っちゃってるんでしょうね?というのも課題になります。

例えば、子ども時代なら「きょうだい」と競争するのはメジャーな話ですし、思春期の同級生と競争するのもよくあります。

大人になってからは「女子同士」という競争もありますし、「同期」でも競争は起こります。

Aさんは誰と競争しちゃってるんでしょうか?

負けず嫌いならば常に誰かと競争してるのかもしれませんね。

それを手放すためにも自分軸は重要だし、そんな他人に目を向けんと自分に目を向けようぜ!って話になりますし、もっと自分ができることをやりましょう!という提案もよくあります。

また、「ダメ出し」をする目的なんですけど、それはいったいなんだと思います?

そんなに自分のことが嫌いなんですよね?

なんで自分をそこまで嫌わないといけないんでしょうか?

やっぱり幸せじゃないことが辛いのかなあ?

それともそれだけ自己嫌悪しないと情熱があふれ出てしまうからかなあ?

そう、自己嫌悪にエネルギーを使うことによって、キラキラした素敵な自分って隠せるでしょう?

自分はダメなんだー!と思うためには素敵な自分って敵ですから。

だから、その自己嫌悪の裏にはものすごく素敵な自分が隠れてることも多いのですね。

また、比較からのダメ出しをやる人ってセクシャリティが強いんです。

思春期の頃にセクシャリティって大きく成長するんですけど、それが怖い、気持ち悪い、汚いって感じを覚える人も多いのですね。

そうするとそんな自分に嫌悪することにより、セクシャリティを押さえちゃうんです。

Aさんは自分はまだまだ子どもだなあ、大人になり切れてないなあ、と感じることってありませんか?

また、男女の関係で子どもになっちゃったり、女を隠しちゃったり、おばちゃんになったりしてロマンスを避けちゃうところってありませんか?

こないだ、30代半ばの女子が「いい歳なのに情けない」とため息をついておられましてね。よくよく聞けば、感じのいい人に言い寄られたんですが、恥ずかしいし、どうしていいか分からないし、それでまるで女子高生みたいにきゃっきゃ騒いでしまって場の空気を冷やしてしまったらしいんですね。

自分でもそんな騒ぎ方はねーだろ、とツッコんだらしいんですけど「やっぱりあたしは大人の女になりきれてなーい!」と思ってひどく落ち込んだらしいんです。

もっと大人な対応ができるようになりたーい!ということでカウンセリングを利用されてます。確かにファッションなどは大人女子になれますけれど、中身を大人女子に成長させるには継続的に意識を変えていく必要がありますものね。

ということで、Aさんがそれくらい自己否定をされてるってことならば、セクシャリティは強めなんだよなあ、と思っておいていただければ幸いです。

よくカウンセラーさんは「自己受容できない自分を受容するところから始めよう」というんですね。

自己受容がうまくない自分を「今はま、それで大丈夫だよ!」って励ましてあげる感じなんですけれど、それもできないんでしょうか?それも悔しいんでしょうか?

また、「自己受容できないってことは自己受容したくない目的があるんだ」という話からの「自己受容しちゃったら何が困るの?」というところから、「それらを持っていない自分を認めてしまうと、どこか負けた気分になる」のはなぜなんだろう?ってことを考えて行ったりするわけね。

カウンセリングを受けられてきたってことはその辺は明らかになっているんでしょうか?
また幼少期の頃からの家族関係とか習慣とか思春期の頃の友人関係などについても一通り見て来られたということで良いでしょうか?

そうするとどのあたりに問題があるかは分かってる感じでしょうか?

さて、そうして自己受容できない理由を潰していくと、だんだん自己受容もできるようになっていくものです。

このあたりは自己肯定感をあげるプロセスとよく似ていますね。

そもそも「自己受容」ってのは「今の自分を丸ごと受け入れること」であり、「できることもできないことも、あるものもないものも、あるがままに受け入れること」ですよね。

だからいわば開き直れるといいんですよね。

そのためのおまじないが「それが今の自分なんだからしゃあないよねー」と自分に言ってあげることです。

こうしていくつかの角度から「自己受容できない理由」を掘り当てていくとあの手その手も使えるようになりますから変わり始めるんじゃないでしょうか?

でも、こうした問題は根が深く、子ども時代からの習慣であることも多いので、やはりじっくり取り組むことをお勧めしたいです。

◎自己受容が苦手とか、つい比較と競争の罠にハマっちまうという方はぜひ自分を変えに来た方がいいと思うよ!(9/12(火)18:00締め切り)

9/16,17,18 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
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★自分軸を取り戻すための本と動画

*セミナー動画:ワークショップ「自分軸とは何?なぜ自分軸が大切なのか?どうしたら自分軸が確立できるのか?」
*文庫版『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』 (だいわ文庫)
*新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)
『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

★自己肯定感をあげる動画&通信講座&書籍&ムック本

自己肯定感とは?(Youtube)

セミナー動画「自己肯定感をあげる3daysプログラム」

セミナー動画「自己嫌悪克服トレーニング~自己攻撃パターンからの脱出~」

自己肯定感アップカウンセラー資格取得講座(キャリアカレッジ)

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法

「まんがでわかる 敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)

ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)

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自己受容と、競争と比較の罠、そして自分軸


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