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誰かに安心させてもらいたいというニーズがあるうちは不安は解消されないものです。
自分で自分を安心させるという意識を持つことが重要で、そのためのカギが自分軸であり、自己充足です。
だから他人に向いている意識を自分に向けることが自分を安心させてあげる第一歩と言えるでしょう。
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いつもお世話になっております。
わたしはいつも、脳内がぐるぐる回転しています。安心して、心身をゆるませることが難しいです。
外にいるときは他人に気を使ったり、家にいるときはあれこれ考えて不安になってしまいます。
そして、彼氏や自分の趣味のチームのために何かしなきゃ!言わなきゃ!となってしまい、無理して明るい感じのラインを送り、変な空気になる。ということを延々繰り返しています、、(結局彼氏とは音信不通中)
いつも安心していられないです。
家は全然安心できる環境ではなく、過干渉な母、存在感のない父、精神的に不安定な弟2人がいる中で、わたしはいつも明るく、みんなを支えてきました。
距離が近づくと、家にいるときのように、
がんばって何かしなきゃ!!!みんなを笑わせなきゃ!!!!!!
となってしまい、無理しすぎてしんどくなります。
もう、安心したいです。
ただただ安心していたい。
がんばってみんなを笑わせないと安心できなくて、何もしないでいられないです。
根本先生、自分を安心させてあげるにはどうしたらいいのでしょうか。アドバイスいただけると嬉しいです。
(Cさん)
昨日、とある方のYoutubeチャンネルにお邪魔させていただきまして、そこで育児にビジネスに頑張ってる奥様に「抜くこと/緩むこと」について語ってきました。
家が全然安心できる環境でなかったならば、そりゃあ、常に緊張してるのが当たり前になりますから緩むことなんてなかなかできなかったですよね。
とはいえ、それだけじゃなかなか生き残れない(病気になったりする)ので何かしら「慰み」になることがあったんじゃないかと思うのですが、何か思い出されるものってありますか?
よくある慰みとしては、
・空想、妄想
・ゲーム、漫画・アニメ、ネット
・お絵描き、歌を歌う、踊る
・オナニー
・秘密基地を作る
・犬、猫
・勉強、読書
・お花や自然を愛でる
・自転車などで遠出する
・マクドやスタバ
といったものがよく見聞きします。(秘密基地は男子のものだと思ってましたが案外そうじゃないケースもあるようで)
たぶん、人と絡むと「がんばって何かしなきゃ!!!みんなを笑わせなきゃ!!!!!!」となってしまいますから、ひとりで、しかも、こっそりできることに限られたかと思います。
また、こうした「一人遊び」は年を経て変わっていったかもしれません。
そして、それがこれからのCさんにとっても重要な意味を持つはずです。
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「自分を安心させてあげるには?」という疑問に関しては一部の方には少々抵抗のある価値観をインストールする必要があります。
それは一言で言えば「自己充足」というものになります。
・自分が自分を安心させてあげる。
・自分が自分を満たしてあげる。
・自分が自分を喜ばせてあげる。
という価値観です。
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幼少期から「みんなを笑わせなきゃ!明るく振るわなきゃ!元気づけなきゃ!」と弱みを見せずに「あの子は心配いらない」という生き方をされてきたCさんや同志の皆さんにとって「誰かに満たしてもらう/安心させてもらう」というのはずーっと抑圧されてきた欲求(ニーズ)です。
誰もが持つその思いを封印して、誰かのために頑張って来られたわけですからそれは無理もないものです。
本来ならば親に満たしてもらう/安心させてもらうべき部分が満たされなかったわけですから。
とはいえ、親に十分満たしてもらう/安心させてもらうなんてことは到底不可能で、現実的には誰もが「いやあ、親に安心させてもらうってのはやっぱ無理なんすよね。ある程度まではあるけど完全に不安を払拭してくれるなんてことはないんすわ」と気づき、自立すると共に「自分で自分を満たす」ということを学んでいくものです。
とはいえ、「誰かに満たしてもらう」というニーズが強いと、親代わりに友達、そして、恋人がその対象となるもので、その結果、大人になっても不安が強く、満たされない感覚を持ったままという方も少なくありません。
でも、結局は誰かが自分を完全に安心させてくれるなんてことは無理なので、どこかで意識を変えて「自己充足」を学ぶようになるんですね。
そして、そのヒントになるのが先ほどお話した子ども時代の“慰み”です。
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Cさんのようにいつも不安があり(でも、それは他人には気づかせないようにしてるはず)、誰かを喜ばせなきゃ!という意識で過ごしているとどうしたって「他人軸」になりやすいものです。
そして、「楽しくて面白いCさん」というイメージが浸透すれば、それを維持するために常にそう振舞わなきゃいけなくなりますよね。それがまたしんどいんですけど。
さらに、一人になったときも自分に意識を向けることができずに「一人反省会」を開いて「あのときこうすればよかったんじゃ?」「あの人は心から笑ってくれていたのか?」などと考えてしまうものです。
そもそも「不安」「怖れ」という感情があるときに人は「考えすぎる」という状態になり、そこでは思い切り「他人軸」になりますから、外側(他人)に救いを求めようとしてしまいます。
だから、そうした意識を払拭するためには「自分軸」というのが非常に重要でして、「人は人、自分は自分」と意識しながら「自分」に意識を向けていくことを練習していくわけです。
ちょうど最近文庫になったこの本なんかはそのための一冊と言えますのでまだチェックされてない方はぜひとも実践していただければ幸いです。
*文庫版人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本 (だいわ文庫)
*新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)
また、そういう方はかなり自分を追い込む癖があると思いますので「自分を甘やかす」という概念を採り入れたほうがうまくいくんじゃないかとも思う次第です。
*「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)
*セミナー動画「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座~もっと深く自分を許し、愛する~」
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さて、華麗なるステマを連発したわけですが、Cさんの目標としてはまず「一人でも楽しめる自分になる」ということですし、さらに大目標としては「他人といても自分らしく振舞える」というところになろうかと思います。
そうして幼少期から人を楽しませることを訓練してきたCさんにとっては、それもまた才能・魅力のひとつです。
けっこう芸人さんの中には似たような状況で育つ中で笑いの才能を磨いてきた方もたくさんいらっしゃるんですよね(代表例としては明石家さんまさんかと)
けれど、他人軸な状態でその才能を使ってしまうとどんどん振り回されて自分が疲弊していくだけでなく、全然安心できないし、そんな才能いらん!と封印したくなるし、やはり良いことはないのです。
自分軸で発揮してこそ、その才能は輝くものです。
しかし、今まで他人軸で頑張ってきた方というのはそもそも「自分が分からない」という問題にぶち当たります。
アイデンティティの喪失問題と言いますが、「あたしは誰?何者?」という状態になっちゃうんです。
自分の好きなものが分からないし、やりたいことも特に浮かばないし、自分の長所や短所もよく分からなくなっています。
人から評価されてもそれは「外向け」「他人用」の自分ですから、それが自分の価値だとはなかなか思えません。
だから、改めて「自分」と向き合う意識を持つことが大切です。
また、カウンセリングを受けようにも「カウンセラーさんを喜ばせる」ということを頑張ってしまいますから、その辺をきちんと線引きできるカウンセラーさんを選ぶ必要もあります。
私は「人との間で生まれた問題は人との間で解決していけんじゃね?」という見方をしているので、そういう特別なセミナーに参加されることもお勧めしております。
リトリートセミナーとかコレとかがそれに当たります。
大阪:3/12(日)11:00-18:00 問題解決のための1DAYセミナー~愛で問題を解決する!~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/47893
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ということで「自分との対話」をする時間を1日何分か持ってみることをまずはおススメしたいと思います。
〇今日あった楽しいこと、嬉しかったこと、幸せを感じたこと、美味しかったことをノートに書き出す
〇今日あった嫌なこと、辛かったこと、寂しかったこと、悲しかったことなどをノートに書き出す
〇自分が「好きだなあ」と思うものをノートに書き出していく
〇自分が「嫌いだなあ」「やだなあ」と思うことをノートに書き出していく
〇人には言えない気持ちをノートに書き出していく
〇Youtubeなどを使って瞑想する時間を5分程度作る
〇体を動かす(はじめはお散歩で十分)
さらには、
〇ヨガやダンス教室に通ってみる
〇パーソナルトレーナーを付けて筋トレする
なんてことも効果的だったりします。
こうした「心の問題」には「体」からのアプローチがけっこう有効ですので。
これらの目的は「自分に意識を向ける」ということになりますし、こうした時間を作っていくことで「他人から自分を切り離して自分軸が確立されていく」効果も見込めます。
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そうして「自分を取り戻す」ということをやっていくんですね。
Cさんのように子ども時代から人のためになんやかんや頑張ってきた方にとっては「他人」を「自分」に置き換えるコツがつかめると「自分を喜ばせる、笑わせる」ということもできるようになっていきますから、案外時間はかからないものと踏んでます。
「他人じゃなくて自分、自分」と日夜呪いのように呟いてみてください。
そうするとだんだん「自分」の輪郭がはっきりしていくので、そこから「自分で自分を満たす=自己充足」に取り組んでいきましょう。
自己充足についてはこの本や動画で紹介していますので、こちらも良かったら参考にしてくださいませ。
*「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)
*セミナー動画:「つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ」
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自分を喜ばせることがある程度できてくるとその不安感はなくなっていってると思います。
その不安感は「自分とつながること」で解消していくものですから。
そのためにも「自分と向き合う時間」を作るところから始めていきましょう。
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少し上級編な話を最後にさせていただいて今日の締めにしたいと思います。
不安そのものと向き合うということで解消していくことが実は本筋なのです。
その不安の正体を自分と向き合いながら見つけていくんですね。
何が不安なんだろう?
どうなることが不安なんだろう?
なぜそれが不安なんだろう?
その問いをひたすら自分に問いかけます。
「人に嫌われることが不安」ならば同様に「なぜそれが不安なのか?」と自分に問うていきます。
「人に嫌われたら一人ぼっちになる」ならば「なぜそう思うのか?」とやはり自分に問うていきます。
「一人ぼっちになったら孤独で生きていけない」ならば「そっか、自分は死にたくないんだ。生きたいんだ。」ということに気付かされるでしょう。
そこまで掘り下げて本音が分かると、ふわーっとした温かい気持ち(安心感)が心に広がって不安から抜け出すことができます。
ただ、このやり方が上級編なのは「考える」のではなく「感じる」だからです。
なぜそれが不安なのか?の問いに対する答えが「思考的分析」や「知識・情報」ではマズいのです。一般論ではなく、「あたしの場合は」という特定論なのです。
だから、予想外の答えが返ってくることが多く、それを素直に受け入れる器も必要なのです。
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