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生きていると「なんでこんなことが?」と思われるできごとに遭遇するものです。
しかし、そのできごとを掘り下げていくと自分の中に根付く観念が引き起こしていることに気付かされるものです。
今日はそんな心の中の深い現象についてお話したいと思います。ちょっと難解ですぞ。
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以前、根本さんにお金のネタ提供をさせて頂きその説は大変お世話になりました、ありがとうございました。
あれから根本さんの書籍やセミナー動画を購入して更に自分と向き合っております。
今回はもう一つ根本さんにお聞きしたい事がありましてネタを提供させて頂きました。
自分のお金の問題と向き合っているうちに両親以外の人に復讐しているのかな?と思う事がありました。
私は26歳の時にキャバクラで働いていてたのですが、その時の店長に裏切られました
私は当時、お店の圧倒的ナンバーワンとしてかなりお店に売上を貢献して頑張っていたにも関わらずお店の経営が傾いて店長が女の子達にお給料が払えず、私が1番稼いでるからとの理由でお給料を渡す順番を1番最後に後回しにされて遂には40万ほど支払いが残ったまま店が潰れてしまいその後かなりお金に苦労して苦しかったです
又、その前には店長の馴染みのお客様が来店された時に勝手に私を指名に付けて(私は指名されてると一切聞いていない)その店長の馴染みのお客様がお店で使った金額をその日に支払わずに売掛にしたのちにそのままバックれられて指名の私がその売掛の金額をお給料から引かれてしまいました(10万程だったと思います)
とにかく、この店長のお陰様?で私はお金に大変苦しめられて惨めで情けない思いを沢山しました
普段は絶対に買わない宝くじを買って一発逆転を狙っていたほどです
(まぁ、当時の私の心の状態ではまず絶対に宝くじ当たりませんが笑)
正直、店長を許せないと思っていた事をつい、先程自分と向き合っている時に思い出して思い出した瞬間に号泣しました
よくお金の問題は親との関係と言われますがこんな風に親以外の人間との関係にも現れるんでしょうか?
ちなみに私は店長の事を恋愛感情ではなく人として大好きで信頼していたからこそ当時は裏切られた、利用されたと思ってました
それともここからもっと踏み込んで父親との関係を見直せば宜しいのでしょうか?
私は自分がお金を稼いだら奪われる、利用される、そんな思いがあります
何かヒントをくださると幸いです、宜しくお願い致します。
(Rさん)
前のネタはこちら。けっこう深みのあるお話ですので興味あればぜひご一読ください。
>お金に困る現実から抜け出すにはどうしたらいいのか?~お金はエネルギーだから自分のマインドを整えること~
>あれから根本さんの書籍やセミナー動画を購入して更に自分と向き合っております。
ありがとうございますー!!
めっちゃありがとうございますー!!
今後とも御贔屓にっ!!(手もみしながら)
さて、水商売の世界ではよくあることとはいえ、実際、そんな被害に遭ってしまったらそりゃあ「自分がお金を稼いだら奪われる、利用される」という思いを持つに至りますよね。
人間不信にも陥ろうってもんです。
だから、
>正直、店長を許せないと思っていた事をつい、先程自分と向き合っている時に思い出して思い出した瞬間に号泣しました
という体験ができたことはめちゃくちゃデカいなあ、と思いました。
これでまた一皮ムケたんじゃねえかな?とも思います。
さて、こうしたお話を「一般論」で語るのであれば、その店長を訴えたほうがいいよ、弁護士に相談した方がいいよ、泣き寝入りはよくないよ、みたいな話になるかと思います。
また、「その店長、最悪!ひどいね!ほんといっぱい呪いをかけてあげなきゃね!」という風に慰めてもらえるかと思います。
まあ、それはそれでOKですし、私もカウンセリングの中で「それは法的措置を取ったほうが良くないですか?」という話をすることもあるくらいです。
だから、
>よくお金の問題は親との関係と言われますがこんな風に親以外の人間との関係にも現れるんでしょうか?
という質問に対しては「うーん、まあ、そういう風に考えればそうなんだよねー」というたいへんあいまいな回答をしてしまうものです。
それはRさん(というかクライアントさん)がどのレベルの回答を求めているのか?そして、どのレベルでこの問題と向き合いたいか?によって見方が変わってくるんです。
がっつり本格的に向き合いたい!ということであれば「そういう風に表れてくることもあるんですよね。具体的に言えば・・・」みたいな話をしていくと思います。
一方、そこまで掘り下げて捉える気は今のところはないから、ということであれば「とりあえず御恨み帳をガンガン書いて、店長への怒りや憎しみを解消していきましょう!」というレベルで留めると思います。
「レベル」と書くとなんか上下があるみたいですけれど、それはパーソナルトレーナーを付ける際に「ガンガン自分を追い込んで筋肉付けたい?それとも、日々の運動不足解消的な目的?」と聞かれるのと同じだと思ってください。
要するに自分が望むレベルはどれですか?という話ですから。
とはいえ、「体のキレを良くしたいです!そんな筋肉付けることは目的じゃありません」と宣言したにも関わらず、毎回限界を超える重量を背負わされて酸欠にされてしまうケースもありますけどね。(ほんまになんでやねん、といつも思うんですけど。)
それで、Rさんには確認しようがないことと、筋金入りの武闘派女子ということで、遠慮せずにガンガン踏み込んで参りたいと思う次第です。うちの読者ってハードプレイの方が喜びますよねー(笑)
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ということでいきなり深い話をするんですけれど、「なぜ、そんなお金に困る状況を引き寄せたんでしょう?」と主体的に問題と向き合うことをいつも推奨しています。
「~された」「~と言われた」と受身言葉を羅列して被害者になったって何も解決しないことが多いですから、ここは一発、気合を入れて意識を切り替えたいところです。
とはいえ、「裏切られた」というか「騙された」というのは大いに同情の余地があり、「なんでそんなことになっちまうんだろうね。何も悪いことしてないのにね。」という見方をするのも時にあ必要です。(この辺はとてもややこしいですね。)
というのも、裏切った店長のことを憎むだけでなく、裏切られた自分への自己攻撃もけっこう激しくなりやすいからです。
「騙された自分が悪い!」と思って自分責めを日夜繰り返すことは自己肯定感を著しく下げますし、他者不信に加えて、自己不信にも陥ります。
だから、「騙されたあんたは何も悪くないよ」という風に自分に言ってあげることも大事なんです。
とはいえ、心の中を掘り下げていけば「なんでそんな騙される状況を招いたんだ?」という主体的な見方も肝心になってくるのですが、だからってそれで自分を責める必要はありません。
この辺のバランスはたいへん難しく、それこそ、自分軸に立って自分を見つめないとすぐに自責の念にとらわれてしまいますね。
そうした前提でRさんの物語を振り返ってみましょう。
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前回のネタを軽く振り返ってみたんですけど、「私は小さい頃にお金がなくて、パートで働く母親を助けられなかった自分を責めてた自覚はあり」という記述がありました。
かつ、「人(母親)の役に立つ事、人(母親)を喜ばせる事で自分の価値を認めている自覚もあります」とのことですから、だいぶ犠牲的な振る舞いと、責任感の強さから来る自己攻撃を日々の習慣とされていたようにお見受けします。
そしてお金に対しては「お金がなくて苦しい思いをするもんだ」という思い込み(観念)が存在しているような気もします。
だから、その点から見ると今回Rさんがシェアしてくださった文章で目を付けるべきは、店長に騙されたことよりも、
>私はお金に大変苦しめられて惨めで情けない思いを沢山しました
というところだと思われます。
ここを理解するのはけっこう難解に思われる方も少なくないと思いますが、私たちは「自分の思いを現実化する」ものです。
「今の状況はかつての自分が望んだことだ」
「起きてることはすべて自分が望んで創り出したものだ」
みたいな言葉を聞いたことがあるかと思いますが、私たちは自分の思いが正しいことを証明するかのように、その思いを現実化させるんです。
これが私たちの心の重要な仕組みのひとつです。
子どもの頃にRさんが見ていた景色は「お金がなくて必死にパートで働く母親の姿」です。
つまり、大好きなお母さんがお金にすごく苦労していた様子を見てきたのであれば、自分もまたそうなることを“望む”ようになるんです。
もちろん意識的に望むのではなく「ああ、自分もいずれこうなるんだろうなあ」という風に母親を見ていたという感じです。
大好きなお母さんを助けられないことで自分を責めてたくらいお母さんのことが大好きなわけですから、「お母さんみたいになりたい(はあと)」と思ったとしても不思議ではないですよね?
ふつうそういう思いはポジティブな面において起こると思いがちですが、ネガティブな要素についても同じように起こるんです。
その結果、ナンバー1キャバ嬢になってお金ががっぽがっぽ入ってきたときでも「お金がなくて苦労しなければならない」とRさんの心(潜在意識)は思っていたわけです。
そうするとNo.1の売上を誇り、相当な収入が見込める状態はタブーになるんですよね。
そんな状態は良くないわけです。
そしたら私たちの心(潜在意識)はそのタブーを解消し、「お金に困る状態」を作り出そうとするんですね。
それが「店長の裏切りで大金を失った」ならば、“Rさんにとって”大変都合が良い状態になるのです。(だからと言って店長に罪がないという話ではありません)
つまり、誤解を恐れずに言えば「Rさんにはお金に困る状況が必要で、だから、大きく売り上げを出したときもそのお金が手に入らないように仕向けた」ということなのです。
だから、その店を辞めて店長とは縁が切れた今も「お金がなくて払えなくて困る様な現象が度々起きます」(前回の記事より引用)ということになるわけです。
ここはにわかには信じられないと思いますので「へえ、そういうこともあるんだー」とだけ思っていただければよいです。
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つまり「お金がなくて困るのが私」という“観念”に縛られてるRさんがいらっしゃるということです。
この辺はちょうど昨日のネタにも通じるところですので、暇なときにご一読いただければと思う次第です。
私たちの自由を縛り罪悪感を起こさせる「観念」とその手放し方について~人生を楽しめないのはそれを禁止する「観念」があるから~
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ということで、やはりまずは「母」がキーパーソンになってくると思いますから、母との関係を見直してみることが一つの手かな、と思われます。
そこにはもう取り掛かっていらっしゃるかと思いますが、
・お金がなくて苦労をしていた母を許し、手放す。
・その母を助けられなくて自分を責めてばかりいた自分を受け入れ、許す。
というプロセスがまずは役立つかなあ、と思います。
お金の話だったのに、いつしか話が母にすり替わってるかと思いますが、そこはみっちりつながってますので、「ああ、母は母で幸せだったんだ」「お金がなくて苦労していたと思ってたけど母はそこまでの思いは持ってなかったんだ」「そんな母を助けたかった自分は母のことをほんとに愛してたんだなあ。偉いなあ、あたし」みたいな思いを持てるようになったらだいぶお金に対する思いも変わってきてるかと思います。
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さて、深掘りついでに話を広げてみますと、店における「店長」というのは家でいう「父親」の立場であり、ゆえに「店長に父親を投影する」ということが頻繁に起こります。
その店長のことが人として大好きで信頼していた、ということは、父親に対しても同じような思いを持っていたのかしら?と推測するものです。
そして、その店長に裏切られて苦しい思いをしたことですら、父親とかぶってくる部分はないかな?と思ってしまうわけです。
※家によっては権威の象徴が母の場合もありますので、必ずしも父とは言えないですが。
となると改めてRさんのお父さんの存在が気になるなあ、と思うところです。
どんなお父さんで、どんな性格で、そして、どんな人生を歩んでる人なのか。
Rさんとの関係はどうだったのか?
また、Rさんはお父さんをどう見ていたのか?
もしかするとそこもまたお金の問題を解くカギになるかもしれません。
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今日は「お金」をテーマにしましたが、当然ながら観念はあらゆる場面で登場するもので、パートナーシップでもライフワークでも「なんかうまくいかねえなー」という場合はネガティブな思い込みが影響しているかもしれません。
不仲な両親を見て育ったので「夫婦は仲が悪くなるもの。パートナーシップは不幸なもの。」という思い込みを持っているがゆえに、婚活が全然うまくいかなかったり、「恋愛は絶好調なのに結婚するとあかんようになる」だったりするかもしれません。
両親とも共働きで家ではいつも疲れている様子を見てきたので「仕事って自分をボロボロにしてしまうものだ」という観念が根付き、就職先がいつもブラック企業というケースも多いものです。
だから、あれこれ手を尽くして取り組んできたけどなかなか変わらないパターンがある場合は、今日のお話のようにかなり深いところまで踏み込んでみると解決策が見つけるケースが多いと思います。
その辺はひとりで取り組んでもなかなか埒が明かないのでぜひともカウンセラーなどを頼っていただきたいものですねー。
このセミナーやリトリートはそんな深いところばかり扱うので、自分の問題を解決したい方だけでなく、そうした深い心の世界に触れたい方は参加してみると良いですよー!
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