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最近はブログや本や動画で勉強をしたり、カウンセリングを受けたりしてそれなりの成果を挙げられてる方によくお会いします。
つまり、それでもうまく行かないことがある!というご相談でして、その場合、前提となってる自己認識が間違ってることもあるのです。
つまり「一生懸命肉を売ってるのに全然売れない」と思ったら「八百屋の看板出してたわ」ということです。
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ありがとうございます。
お目に留まりましたら、ネタにしていただけたら幸いです。
・40歳、女性、会社員、独身(実家より遠く離れた関西在住/結婚歴なし)、彼氏なし
・家族構成:父、母、兄(既婚)
・武闘派女子「待つ女」タイプですが、本当は自由人でわがままに生きたい人
もともとは他人軸、無価値観・罪悪感が強く、コンプレックスの塊で、家族や職場、一部の知り合いからは下僕やパシリのように扱われておりました。
根本先生のおかげで自己肯定感も上がり、自分を守れるようになり、私を大事に扱わない人はぶった切れるようになりました。
自分軸が身についてきて、これは幸せなことだなとつくづく感じております。
相談内容は、自分の父親と接していて湧いてくる感情について、どんなに感謝の気持ちや尊敬できる部分があっても「うざいな~」と思ってしまうことです。
団塊の世代ということもあり、心優しいおじいちゃんとは程遠く、プライドが高く負けず嫌い、よく喋り、感情のコントロールが下手です。
また典型的なマザコンかつモラハラ夫で、私と兄は幼少期の頃から嫁姑の諍いに巻き込まれ、私は母や兄のストレス発散のはけ口にされるうえに、祖母からも母の不満や悪口を吹き込まれるという、人間不信になるような家庭環境で育ちました。
当然の如く、私は親密感の恐れの塊で、学生時代はいじめられており、現在も人間関係の苦手意識が強いです。
現在は祖父母も亡くなり、家族の関係もだいぶ良くなりましたが、それでも実家へ帰省して父と顔を合わせると父はとにかく喋ります。
自分の過去の栄光や嫉妬心むき出しの他人の批判、自分の祖父や両親の身内びいき話ばかり聞かされます。
会話というより父がそのような話を一方的に喋り、私はただ聞くだけ。ホントうんざりしてしまいます。
(私は母とは長いこと癒着関係にありましたが、最近は近所の仲の良いおばちゃん的な距離感に落ち着いたと思います。)
私自身は幸せなパートナーシップを心より望んでおり、居心地の良い家庭を喉から手が出るぐらい欲しています。
しかし今まで付き合った人や出会いの場で知り合った人は、一例に漏れずマザコンやシスコンのモラハラ男オンリー。
現在はそういう気質の方は最初の段階でさっさと切り捨てていますが、私のパートナーシップは父親の影響がこんなにも強いのかとうんざりします。
私自身も裏ファザコンなので、自分よりも年上で精神的にも経済的にも安定した男性を強く望みますが、そういう男性はほぼ既婚者で不倫のお誘いもよくいただき、実際に20~30代に経験済です。
幸せになりたいので不倫は卒業し、最近は前向きにパートナー探しをしておりますが、それに伴って自分の父親と対峙すると、感謝や尊敬の気持ちはあっても、どこか精神的に不安定でデリカシーがなく、自分のことで頭がいっぱいの父にはやはり不満を抱いており、「私は幸せになりたいのに、こいつのせいで…」と被害者意識が芽生えてくるのも確かです。
しかし「本当は私、お父さん大好き」なはずなので、現実は「うざいな~」と感じている父をどのように愛すればいいでしょうか?
諦観気味の40女に根本先生の冷静な視点をいただけましたら、この上ない喜びです。
どうぞよろしくお願いいたします。
(Jさん)
ウザいもんはウザいので、ウザいな~と思っておけばいいんですけど、そういう自分に何か罪悪感みたいなものを覚えたりされますか?
文面からもJさんがとても聡い方で、勉強もされてるのがよく伝わっていますが、その反面、ちゃんとしようとしすぎるところがあるのかもしれません。
「自分の中の毒を許す」というのは成熟性において重要なテーマなのですが、待つ女でいながらも父をウザいと思う自分をどれくらい許せてるのかな?と思いました。
例えば、実家に帰ったときにウザいと思いながらも父がしゃべり倒すのをただ聴いてあげてるのはなぜなのでしょう?
「またその話?聞きたくねーよ」くらいは言えると思うんですけどね。
明らかに「母や他の人に話を聴いてもらえないので、娘が返ってきたらこれ幸いとしゃべり倒す父」みたいな図式ですよね。
つまり、父からすれば自分を受け入れてくれる(話を聴いてくれる)娘だと思ってるわけです。
なぜ、それができてしまうのでしょうね?
もしかしてそんな父を可愛そうに思っていたの?
そんな祖父に同情していた自分がいるの?
つまりは助けたかったということ?
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いきなり方法論をお伝えしてしまうのですが、なかなか許せない、怒りが消えない相手に対して時にお勧めする強いお薬があるんです。
ただ非常に感情を揺さぶられる上に自己嫌悪も増大する可能性があるので、取扱注意な劇薬ですけどね。
それはその人と自分との共通点(類似点、似てる点)を山のように見つけ出し、それを受け入れていく荒療治です。
つまり、Jさんの場合で言えば、父と自分の似てるところを探していきます。
ええ、たいへん屈辱的なワークだと思います。
しかも、分かりやすい見た目や性格、言動などだけでなく、ちょっとした想像も含みます。
「もしかしてあたしも父のように自分の話を聴いてくれる人がいたらしゃべり倒してしまうのだろうか?」
「他人への嫉妬や批判を父ほどじゃないにせよ、誰かにしゃべってしまうことはないだろうか?」
「父と同じような、居場所のなさ、自信のなさ、コンプレックス、自己嫌悪を自分も持っているのではないだろうか?」
けっこうこうしたケースでは「同族嫌悪」という部分も大きいんです。
自分の中にあり、強烈に嫌っている部分を相手(今回は父)が見えてくるから、父のことがウザくなる、という風に。
例えば、「ほんとうはあたしだって愚痴を言いたいし、嫉妬もするし、劣等感も強いから誰かに受け入れてほしいと思ってる。けど、父みたいになりたくないからそれを我慢してるの!」みたいな感じ。
あるクライアントさんは父との関係がどうにも良くならないのでこのワークをやってみられたんです。
彼女の父はふだんは優しいのですが、何かの折にすぐにキレてモラハラに走ってしまう人で、母や彼女はずっと理不尽にキレる父の被害者でした。
そこで彼女は自分の中にもそのような部分がないかを探って行ったところ、決して表には出さないようにしているけれど、意外と自分も怒りんぼで、気を許した人についキレそうになることに気付いたのです。
そして、かつて付き合った彼氏は、父が自分や母をそうしたように、どこか「自分よりも下」に見ているところがあり、キレたりはしなかったけどあれこれ不満をぶちまけていたことを思い出しました。
でも、そこから自分の中にある(封印されている)父と似た部分を受け入れ、許していくことをしていきます。
そしたら、父との関係が一気に改善したというか、それまで父に抱いていた恐怖心や嫌悪感がきれいになくなったそうです。
そして、それはパートナーシップでの変化よりも仕事での変化として現れるようになり、職場の上層部から今まで以上に信頼・重用されるようになりました。(なのになんであたしが好きになる人は既婚者ばかりなんじゃ?まだファザコンが抜け出せないのか?と文句を言うてましたが。笑)
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さて、いきなり重たい課題を出してみましたが、これまでも自分と向き合い、母との関係を改善させたJさんならある程度はひとりでこなせる課題じゃないかと思いまして。
一般的にはこのワークを一人でやるのはおススメではありませんし、タイミングもあるのでカウンセラーなどに相談してみてください。
「シャドウとの統合」というテーマになるんですけど、これを父や母、きょうだいという親しい距離でやるのはリスクもありますからね。
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話はいきなり飛躍するんですけど、パートナーシップならびにライフワークを実現していく上で重要なカギは「ほんとのJさんは待つ女じゃないんちゃう?」という視点にあると思っています。
うちのクライアント様には「後方待機部隊の衣をまとった突撃部隊」というスパイみたいな奴がいましてね。
処世術上、待つ女をやってんだけど本当は真っ先に敵陣に殴り込みをかける積極的な女じゃね?というわけです。
Jさんは環境的に、
>家族や職場、一部の知り合いからは下僕やパシリのように扱われておりました。
>私は母や兄のストレス発散のはけ口にされるうえに、祖母からも母の不満や悪口を吹き込まれるという、人間不信になるような家庭環境で育ちました。
という状態でしたから、幼い女子としてはただ受け身にならざるを得なかったんだろうと思います。
また、父に口答えすると母のように喧嘩になってしまうので、それはめんどくさいと積極的に受身でいることを選んだのかもしれません。
つまり、Jさんが待つ女になったのは環境的にそうせざるを得なかったからで、本質的には特攻隊長みたいな性質を持っているのかもしれない、と思うのです。
その一端が垣間見えるのが、
「私を大事に扱わない人はぶった切れるようになりました。」
「現在はそういう気質の方は最初の段階でさっさと切り捨てています」
という表記でして、これは自己肯定感があがり、自分軸で生きられるようになった恩恵ですよね?
つまり、より本来のJさんがある部分では出てくるようになったという、たいへんめでたい話なのですが(それはほんとに素晴らしい!)、その結果「わらわのご機嫌を損ねる輩は死刑なのじゃ」という姫マインドが露見してきたことを表していますね。
ということは、婚活にせよ、仕事にせよ、「わらわを誰と思っておるのじゃ?姫ぞ」というマインドにて行動することが成功の秘訣と言えそうです。
実際、今まで親しい関係だった人に「あんたは姫よなあ」みたいなこと言われたことありませんか?
まあ、実際ご自身も「本当は自由人でわがままに生きたい人」と書かれてますから薄々自覚はあるんでしょうなあ。
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もちろん、姫を進化させて女王様として君臨するのもアリですけれど、少なくとも姫や女王様がご尊父様のネガティブな話を一方的に聴いている姿は似合いません。
そんな風に「もしほんとのあたしが姫だったとしたら?」という前提で人生を見つめ直してみると色々と辻褄が合ってくるかもしれませんね。
そうすると祖父や父が自分にモラハラをしてきたのも「あいつら不器用なだけで、あたしのことがめっちゃ可愛くて好きだったらしいわ」と理解できてしまうかもしれません。(それは不倫希望者が列をなしている点からも推測できますね)
すなわち、Jさんが父のことが好きなのは分かりますが、父もまたJさんのことが大好きで、Jさんは父からめっちゃ愛された娘という自信を持つことも必要だということです。
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そもそも婚活や就活をしていて「自分に合う奴がなかなか現れんぞ。どこにおんねん!」というケースは「八百屋の看板掲げてるのに肉を売っている」という矛盾がどこかにあるもので、「待つ女のふりをした突撃部隊」もそのひとつです。
自分を待つ女だと扱うということは、婚活をするにしても「向こうから勝手に寄ってくる獲物を捕まえる」という作戦になります。まあ、クモとかアリジゴクとか食虫花とかそういう奴ですね。魚でも物陰に隠れて獲物が現れるのをじーっと待ち続けるのもいますね。
でも、そこで自分がライオンだと思ってください。(基本的にうちの読者様は自分のことをライオンだと思った方がいいと思います。ライオンが気に入らなければトラでお願いします。)
ライオンがクモの糸にかかる虫で満足できるでしょうか?
虫がクモの糸にひっかかるまでじーっと待っていられるでしょうか?
すなわち、自ら狩りに出たほうが美味しいエサにありつけると思うんですよねー。
けっこうそういうケースってよくあるんですよ。ほんまに。
ただ、あくまで今日のお話はJさんが書いてくださった情報を元に推測していまして、私も100%確信を得たものではありません。
実際のカウンセリングでは、仕事っぷりや人間関係、幼少期のことなど色々と“事情聴取”しまして「肉屋なんだから堂々と肉屋の看板掲げろや」と推奨することになります。
そうするとJさんの今後の作戦としましては「自分よりも年上で精神的にも経済的にも安定した男性を」草の根をかき分けてでも探し出す、という作業に邁進することが重要なのかもしれません。
その場合は「父からの愛情を求める少女(姫)」を手放して、大人の女性として自分を扱うことも必要となってくるはずです(つまりはセクシャリティの解放的な奴)。
元々賢い人ですし、環境への適応能力も高いので、自ら行動するのは抵抗があるかもしれませんが、そうした女性性がたいへん豊かな方は引き寄せ力も半端ないので、きちんと狙いを定めてそういう男を引き寄せるようにエネルギーを集中させていくことも有効です。
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ということで、なぜかうまく行かず、同じパターンを繰り返してしまう場合は、そもそも出発点(セルフイメージ/自己認識)が間違ってんじゃね?ということも多く、Jさんもそうじゃねえかなあ?と思って今日のお話をさせていただきました。
今日のお話により理解したい場合や「あたしはどうやねん?」と思われた方は個人セッションも良いですし、ちょうど大阪でこんなセミナーをするので利用してみられると色々と目からウロコが落ちるんじゃねえかと思います。
◎大阪:3/12(日)11:00-18:00 問題解決のための1DAYセミナー~愛で問題を解決する!~
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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
また、感想を送ってくださったり、SNSで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます!
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