自分の意志で生きようとすると厳しくも愛してくれた叔母に罪悪感を覚えてしまう。



「家」の束縛からどう抜け出して自由になるか?というテーマです。
厳しくしつけられた一方で、面倒を見てくれた感謝もあれば、自分も大好きだった叔母の存在は、自由に生きようとする際の足かせになることがあります。
そこを脱して自分らしい生き方を手に入れるための心のあり方を考えます。

いつもブログ見させてもらってます。
ちょうど罪悪感の記事があったので、書かせて頂きました。 

私は四姉妹の長女として産まれました。昔ながらの家で祖父母や叔母も一緒に住んでおり、実の母にほっとかれてた私は叔母を母親のように慕っていました。
可愛がられながらも家の考えや価値観など厳しくしつけられ、また、母は家柄や価値観が違う家から反対されて結婚したので、母親似だった私は母親みたいにならないようにと育てられました。
小さい頃は叔母の事が大好きなものの、いつも顔色をうかがって暮らしていました。
18歳位の時に摂食障害になり、そんな中、大好きだった叔母が急に亡くなりました。
毎日吐いてボロボロになった私に実の母が何とか理解しようとしてくれるようになり、私も立ち直り母親とも小さい時ほどわだかまりはなくなりました。

ここ何年か前位から自分軸で生きていない事に気付き、根本さんの本に出会い、読みまくり「そっか、自分のしたいでいいんや!」と思って実行しようとするのに、ギリギリで「いいの?私の意志で生きていいの?」と叔母の思うような人で生きてない自分に罪悪感が出てきて、なかなか消えません。
本当は実の母親に甘えたいし大好きて言いたいのにここにも叔母に悪いような気がして(叔母と母は仲が悪かったので)罪悪感で言えません。
あともう少しで、と思う所で罪悪感に足を引っ張られる感じです。

もし何かアドバイス頂ければ嬉しいです。もう自分で生きたいです。
(Mさん)

年が押し迫った時期に扱うテーマとしてはとても頃合いのものではないかと思う次第です。(狙ったわけではなくたまたまですけどね。笑)

罪悪感が出てくるとどうしてもそっちに引っ張られてしまうもんですよね。
これがなかなか厄介で、「好きにしようとすると叔母の顔が浮かび、罪悪感を覚える」ということが逆に足を引っ張ることになって自分を牢屋に逆戻りさせてしまいます。

ということで罪悪感についてはこちらの本や動画がお勧めなのでぜひ目を通してみてください。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』

さて、例によって華麗なるステマを発動しましたので以後、Mさんのお話をネチネチと掘り下げていきたいと思います。

4姉妹の長女という時点で自立系武闘派女子の資格アリ!ということですし、旧家なんでしょうか?庄屋の家系なんでしょうか?昔ながらの大家族の中で育つと「旧来の習慣vs現代の生活」がバトルを起こしますのでやはり自立系武闘派女子としてすくすくと育つことになると思います。

ここで一旦、旧来の大家族の心理的影響について触れておきましょう。

祖父母・叔母と同居しているケースもそうですが、例えば「父の実家の離れに住んでいた」とか「一緒には住んでないけど同じ集落内に祖父母や親戚が多数いた」みたいなケースも同じような傾向がみられるものです。

古い家(と言っても明治以降)の習慣として、よく言われるのが家族の中に明らかなヒエラルキーが存在することです。

典型的なのは、祖父母・父・長兄の支配者階級(生産者階級)と、母・その他子どもたちの被支配階級(非生産者階級)でして、「長男は祖父母が面倒を見るので、母はほとんど子育てに参加できなかった」とか「外からきた母は明らかに疎外されている環境だった」みたいな状況になります。

要するに母は労働者として家に来たようなものですし、時には奴隷のように一日中働かざるを得ない場合もあります。

そんな母を不憫に思いつつも絶対的な権力を持つ祖父母&父に逆らえない子どもたちはそこで様々なことを感じながら育ちます。

ところが現代はそうした風潮も廃れてきており、一歩外に出れば「核家族で祖父母は遠いところに住んでいる」「お父さんが家事を手伝っている」「父方の親戚より、母方の親戚の方が付き合いが深い」と言った「え?うちの家とは全然ちゃうやん?」という現象に出会うことになり、そこで気の強い娘(すなわち自武女)などが母を守るべく祖父母や父と戦闘を繰り広げる図もあります。

とはいえ、長らく続く家の習慣は手ごわいので、なんだかんだ祖父母に懐柔されたり、反乱の芽を摘まれたりしてそれがトラウマになっているケースも珍しくありません。
(二度と実家の敷居は跨がねえ!とか、家族は作りたくねえ!とかね。)

そういうわけで旧来の習慣と現代のあり方がぶつかる葛藤を抱く方は少なくないようです。(そして、そうした葛藤を持つのは一般的に次男以降と娘たちです。)

さて、Mさんの実家の場合は、母が冷遇されていて、叔母が面倒見役を買って出ることになったと思うのですが、この場合、叔母は支配者階級に属しますので、やはりお家の価値観を強くねじ込まれてそだったんじゃないかと思います。

そう、長男がいない家では長女がその役割を担うことも多いんです。(ただ、長女が逃走を図った場合、次女、三女がその役に付くことも珍しくはありません。)

だから、家を継ぐことを期待されたわけじゃなくても、少なくとも墓守役などを見越して厳しく育てられることもよくあります。

実はカウンセリングをしていますと、そうした旧家や大家族で育った長女にお会いすることも多いのですが、知らず知らずのうちに家を背負い、家の価値観に縛られて不自由な生き方をしてしまっている方も少なくないものです。

またちょっと話が逸れますが、そうしたお家の価値観でがんじがらめにして育つのであれば、その後の結婚(婿取り)や仕事についてもきちんと面倒を見てもらいたいところなのですが、思春期以降は「もう子育ては終わった」とばかりに放置されることもあって、その辺は理不尽に感じることもあるものです。
(もちろん、私のところにいらっしゃる方ですから、自武女として立ち上がり、自ら家を放棄しつつも、その価値観だけを引きずっているケースが多いんですけど。)

Mさんの場合は「叔母」ですが、それが「祖父母」であったり、「一族郎党」であるケースも多いですね。

そして、叔母からあれこれ厳しくしつけられたということはMさんの場合は、「叔母」だけでなく「家」の影響も相当大きんじゃないかと思います。

つまり、今も「家」を背負って生きてるフシはないですか?と疑問に思うんです。

で、一般的に母と切り離され、祖父母や叔母の価値観に従って生きることになる長男・長女は、幼少期より葛藤を抱えながら育ってきます。

直接面倒を見てくれる叔母と、母を求める気持ちがぶつかるわけです。

叔母さんに「ほんとうはお母さんがいい」なんて口が裂けても言えないわけですから、幼少期のMさんはもうそれが当たり前になって感じられないほど母を求める気持ちを我慢してきたんだろうと思います。

叔母さんとお母さんとの間で板挟みになっているような感じですね。

このハートブレイクは案外影響が大きく、特にパートナーシップにおいて問題になることが多いんですけど、その辺はいかがでしょうか?

叔母・・・大好きだし、かわいがってくれたし、感謝もしてる。けど、厳しくて顔色を伺う相手。

母・・・ほんとうは大好きだし、甘えたいけど、近づけない相手。

こうした思いを持つのでMさんのマインドはけっこう分裂しやすいんですよね。

「母に近付けば叔母に罪悪感を覚え、叔母と仲良くしていると母に罪悪感を覚える」というわけです。

この「母への罪悪感」というのは意外と認知しにくいものですが、もしかすると根深いものがあるかもしれません。

ちなみにこの葛藤は「浮気をしているときの心理=浮気相手といるときは本命に罪悪感を覚え、本命と仲良くしていると浮気相手に罪悪感を覚える」に酷似しておりまして、それをそのまんまパートナーシップで再現している(あるいはそれを相手にやられる)事件も多発しているようですね。

そこにさらに叔母さんの急逝という大事件が起こるわけですから、Mさんとしては大好きな人を失ったハートブレイクも重なっているんですよね。

叔母さんが厳しく、顔色を伺いながら「叔母軸」で育ったということですから、叔母さんが亡くなられたときにはまだMさんは叔母さんから「自立」できていなかったと思います。

つまり反抗期ってのはなかったんじゃないかのかな?と思うんです。

この反抗期ってものすごく大事なプロセスでして、これにより精神的にも大人になり、親との関係性が対等になっていくんです。(Mさんの場合は叔母ですけど)

しかし、反抗期がないってことは他の記事でもよく触れてますが「親と子」の関係のまま大人になるということで、いい年になっても親に対して気を使い倒すことになってしまうんです。

だから、叔母さんの顔色を伺う子どものまま、叔母さんを失ったわけですから、Mさんは叔母さんに対しては子どものまま今に至っているのかもしれません。

死というのは確かにその存在が物理的になくなってしまうんですけど、その相手はそれ以降も心の中に生き続け、そして、影響を与え続けるものです。

つまり、18歳のMさんとそのときの叔母さんの関係のまま、今に至っているんですね。

だから、お母さんに甘えたり、お母さんに大好きな気持ちを伝えたかったりしても、18歳の自分にはそれが許さないと思っているがゆえに、そう思うだけで罪悪感が芽生えてしまうのです。

つまり、「叔母vs実母」という葛藤は叔母さんが亡くなって久しい今も生き続けているんですね。

そんな中、自分軸を取り戻すべく「好きなように生きていいんや!」という意識を持てたことは素晴らしいことです。

逆に言えば、今のMさんが抱える罪悪感ってのは自分軸を確立しようとしたからこそ出てきた問題でして、それは大きな前進と言っていいんです。

だから、その素晴らしいチャレンジをしている自分を褒め称えることはとても大切なことですので、ぜひとも「あたし、偉いよなあ~」と祝杯をあげていただきたいところです。(乾杯!)

Mさんの場合は叔母さんですけれど、同様に祖父母、父、母の影響を受け続けている方はめちゃくちゃ多く、「好きなことをやろうとすると我慢と犠牲を繰り返してきた母に申し訳ない気持ちになる」というお話はよく耳にするものです。

それだけ(いい意味で)いい子なんですよね。優しくて思いやりがあって、ちゃんと人の気持ちを考えられる人なんです。

Mさんが自由に生きることは、叔母を裏切るような感覚がしているんだろうと思います。

が、果たしてそれはほんとうなのか?というのは検討の余地があると思うんです。

叔母さんはMさんに不自由な人生を望んでいるのでしょうか?

厳しかったけど自分を可愛がってくれた叔母さんは、自分が幸せになることを心底望んでいらっしゃるんじゃないでしょうか?

姪っ子を可愛がって育ててきた叔母さんがその最中にこの世を去らなきゃいけないことをどう感じていたのでしょうか?

罪悪感に引っ張られている姪っ子のことを叔母さんはどう思っているのでしょうか?

ちょっと叔母さんの気持ちになって考えてみて欲しいと思うんですね。

まずは自分軸を取り戻すためにここが大切なポイントだと思います。

そして、母とのこと。

母と仲良くすることは叔母さんを裏切ることになるんでしょうか?

たぶん、そのように感じていらっしゃると思うのですが、客観的にその事実を見たらどう思いますか?

たぶん、「え?実母じゃん。何の問題もなくね?」と頭では理解できるんじゃないでしょうか?

とはいえ、すぐにやっぱり受け入れがたいものがあると思うんですよね。抵抗が強く出るというか。

実は私はここに「母への罪悪感」が隠れてるんじゃねえかなあ?とも思うんです。

仕方がなかったこととは言え、母を捨てたのは自分です。

幼少期のMさんがお母さんをどのように見ていたかは分からないのですが、「いや、むしろ捨てられたのはあたしの方だと思ってる」としても、その罪悪感が根っこにあるんじゃねえのかなあ?と思うんです。

それが母との距離を縮める障壁になってるんじゃないかという見立てです。

叔母さんへの愛情が理由になっている部分も大きいのですが、意外と母への罪悪感もあるのかもしれないなあ、と思ってみてください。

さて、今、母と和解できているのであれば、Mさんのマインドは「子ども時代を取り戻そう」とするはずです。

つまり、子どもの頃できなかった「ママに甘える」ということをしたいし、「ママ、大好き!」でいたいと思うんです。

それは大切なプロセスですので「今できる範囲で」(つまり罪悪感を覚えない範囲で)母に甘えてみるのも良いと思います。

逆から見れば、母は自分が最初に産んだ子の子育てがほとんどできなかたんですよね?

だったら「母にちゃんと母をやらせてあげる」という意識を持ってみるのもいいと思います。

たぶん、そういうつもりの方が母に甘えられる大義名分ができると思うので。

つまり、改めて流れを整理するとMさんをカウンセリングしていく場合、

1)叔母を失ったハートブレイクを癒そう!
2)叔母を手放して自立していこう!
3)母との関係で子ども時代を取り戻そう!
4)母からも自立して大人の女になっていこう!

これらを「自分軸」を元に進めていくのがいいのかな?と思うんです。
もちろん、1~4は順番というわけでなく、どこから手を付けても良いものです。

そして、意外かもしれませんが本文ではまったく触れられていなかった「パートナーシップ」というのがこの問題の解決に一役買ってくれる可能性があります。

この問題の裏には「少女から大人の女性への成長物語」というプロセスが流れています。

となると「大人の女性」の象徴としてのパートナーシップ(新たな家族を作るプロセス)というのが重要な役割を担っているようにも思います。

さらには「ライフワーク」も当然大事なものでして「好きなことをやる人生」を生きるために、「あたしは何がしたいのか?」を自分に問い続けることは大切なことと思うんです。

そのライフワークというのがパートナーシップからの家族を作るプロセスになる可能性もあると思ってます。

そうした環境に育つということは「家」に関する才能を持っていることが多いので。

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好きに生きたり、幸せになろうとしたりするとアノ人になぜか罪悪感を覚えてしまう件。


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