女性性が強い男性は素敵なのですが、ちょっと物足りないので男性性も欲しいと思ってしまうのですが、それはワガママなんでしょうか?



最近は女性性豊かな男性も増えてきまして優しくて何でも受け入れてくれて居心地は良いのですが、刺激が足りなくてちょっと物足りない、という自武女たちの声をよく耳にします。
そのためには自らの女性性の解放が求められているのですが、そこを解説したいと思います。

根本さん、こんにちは。
以前にこちらのブログでご返答いただいたK.Oと申します。

男性嫌悪はどうやったらなくなるのか?<お父ちゃん編>~思い込みの怖いところとその改善への第一歩~

あの後、父親のワークをしたり婚活したりして、彼氏ができました。
初対面から「この人なんだかいいなぁ」と思えて、細やかで気遣いを感じられる人。
私にとってそう思える男性はとても貴重で、不思議と嫌悪感がありませんでした。

身体の関係を持つのは抵抗があると言っていたけど、付き合ってからまぁまぁスムーズにセックスもでき、何回かしたら慣れてきて「もっとしたいなぁ」と思えた次第です。

が、彼の細やかさや過去の恋愛トラウマで心身の不調が多く、ぎくしゃくするようになりました。
私が依存気味になってしまったこともあり、重くて受け止めきれないと(他にも理由はありますが割愛)別れを言い渡されました。
私はもっと一緒にいたかったし乗り越えたかったけど、彼を引き止められませんでした。

ちなみに彼とのセックスは、丁寧で心地よいですが、つきぬける感じ?解放できる感じ?では無く、回数や頻度も少なかったです。
私としては内心「もっと充実させたい」などと思っていました。(こちらが積極的に動けなかったところもありますが)

こういう男性、女性的なところは素敵なのですが、そうすると男性的なところが弱いというか…。どちらも欲しいというのはワガママでしょうか。
こちらの女性性が解放されれば、相手の男性性がアップするものなのでしょうか?
相手が弱っていると、こちらががんばらなきゃ、と思ってしまいがちです。

次の恋愛に向けて、アドバイスいただけるとうれしいです。
(KOさん)

まあ、問題というのは次から次へと起こるものでして、ましてや自立系武闘派女子を標榜するみなさまは「人生はドラマじゃ!わらわは情熱を掻き立てたいのじゃ!」とばかり、火のないところにじゃんじゃん煙を立てる趣味があるわけです。

それくらい成長欲求が高く、情熱的、かつ、この人生を思う存分楽しみたい意欲が高いとも言えるわけで、その結果、「人生山あり谷あり、谷、谷、谷、小山、谷、谷、谷、大山」というドラマティックな展開をワクワクしながら過ごされていることと思います。

ということで、1年前のKOさんは「男がキモい。けど性欲はある。けど怖い。けど男がほしい、けど、嫌い」という葛藤の最中にいらっしゃったわけですが、こうしてKOさんのペースに合わせて進めてくれる優しい彼氏に出会ったわけですよね。

結果的に別れてしまったのだけど、一旦はその成功体験をきちんと受け取ってみるのも大事です。

一つの課題をクリアして、次のステージに進むとまた新たな課題が出てくる、というのはあらゆるゲームに共通するものですが、やはりひとつのステージをクリアしたならその喜びをしみじみと味わう時間も大切です。

それが自信とか自尊心とか自己肯定感とか自己価値とかを高めてくれるんです。

だから、1年前はこう思ってたけど今は違うなあ、とか、ちゃんといい彼氏ができたんだよなあ、という事実を見つけた「あたし変わったなあ。成長したんだなあ。えらいなあ。よしよし」と自分で自分を褒めてあげるわけです。

この記事をお読みの皆様、1年前の自分と比べて今の自分がどうなのか?をチェックしてみるといいですよ。劣化したところは放っておいて、成長分を探してみてください。

>こういう男性、女性的なところは素敵なのですが、そうすると男性的なところが弱いというか…。どちらも欲しいというのはワガママでしょうか。

ええ、こうしたご相談は近年、とみに増えておりまして、数日前のカウンセリングでもそんなお話を伺ったところです。

あるあるよねえ、どうしましょうねえ?なんて話をしてました。

ワガママってのは大切なことなので、ぜひとも求めていただきたい(というか、そのワガママのお陰で次なるターゲット層が明確になりますよね?)のです。

前回のネタに「デリカシーのないお父さんによって男性嫌悪が根付いた」というお話がありましたが、その辺からこのあるあるな話を展開していきたいと思います。

1)父や兄、元彼、親戚の叔父さん等との関係で「男性嫌悪」「男性不信」などが根付いた。
 ↓
2)男性性が強い男性が苦手になる。
 ↓
3)けど、彼氏欲しい。セックスしたい。
 ↓
4)女性性の強い男性ならば受け入れられることを知る。
 ↓
5)見事打ち落として付き合うことにする。
 ↓
6)居心地もいいし、安心できるんだけど、男性性が足りないところが不満になる。
 ↓
7)もっと男らしい人がいい!ガンガン突いてくれるような(何を?)男がいい!
 ↓
8)別れる or 浮気する

けっこうこのパターンをきれいになぞってらっしゃる方って多くないですか?

もちろん、4)から5)のところで躓いちゃってる方も多いと思いますし、そもそも4)みたいな男っているの?どこに?見たことない!という方もいれば、「そんな男はやだ」という方もいらっしゃるでしょうけれど。

で、KOさんにとって大切なことは「ああ、自分が付き合いたいと思える男がこの世にいる」ということであり、「100点満点じゃないけれど、ちゃんと性欲を満たせる彼氏ができた」ということです。

この「いる」という体験と「どこにおんねん!おらへんやろ!」という状態では、雲泥の差がありますよね。

そういう男と付き合えたから「もっと突き抜けるようなセックスがしたい」と思えたわけですから、めちゃくちゃ前進しているわけです。

さて、ここからは色々とお話ししたいことが山積みなのですが、とりあえずポイントを2点に絞っていこうと思います。

ひとつめは、

>私が依存気味になってしまったこともあり、重くて受け止めきれないと

という点であり、ふたつめは

「まあ、結局のところ、男性性が強い男がいいんだよね」

というところであり、さらに

>相手が弱っていると、こちらががんばらなきゃ、と思ってしまいがちです。

という話ですね。あ、2点じゃなくて3点でしたね。笑

それぞれがリンクしてるのですけれど、まずは「重たい女になる問題」から。

ずーっと我慢していたことがあるんです。それは性欲だけじゃなくて、甘えたい、受け止めてほしい、守られたい、ずっと一緒にいたい、あたしを理解してほしい、あたしだけど見て欲しい、等々の思いです。

これらは欲求(ニーズ)であり、依存心でもあるんですけれど、誰もが当たり前に持っているものであり、誰もが密かに願っているものでもあります。

そして、同時にそれは「傷」のありかを指し示すものでもあります。

子どもの頃にパパに守られたい、受け止めてほしかった、というニーズは残念ながら満たされませんでした。

それどころかそう思うことで傷ついてきた自分がいますから、その思いは心の中にしまわれてきました。

「欲しい、けど、手に入らない。望んでも痛いだけ。だから我慢しよう、諦めよう」ということをして自立してきたわけです。

それが今回の彼のような「女性性強めの彼」が現れると最初は警戒してたけど、徐々に「この人だったら満たしてくれるんじゃね?」という思いが出てきて、少しずつ出してみるんですね。
そして、「ああ、受け入れてくれる!すごっ!」と思うとどんどん出てくるんですが、抑えてきた量が半端ないですから自分でもびっくりするくらいニーズが出ちゃったりします。

それで相手から「重い」と言われるようになるわけです。

「恋をすると自分の中から重たい女が出てくるからやだ」という声をよく耳にするのですが、その正体ってのは子ども時代からずっと我慢してきたニーズなのです。

このニーズに関しては「彼に満たしてもらうのもいいんだけど、大人になったのだから自分で自分を満たしてあげることが大事ですよ」という方向性を見ていきます。

自己充足ってやつですね。

さて、先に「バランスの法則」についてお話します。

女性性の強い男性との恋愛はよく「男女がひっくり返ってんだよね」という関係性になることも多いものです。

そういう男性は優しくて何でも受け入れてくれるのですごくありがたくて居心地がいいのですが、その一方で、「ちょっと頼りねえなあ」とか「なんか弱っちい奴だなあ」という印象を与えるものです。

そのとき自立系武闘派女子のみなさまはつい「じゃあ、あたしが強くならねば!」という思いに至り、頑張ってこんどは「彼の面倒を見る側」に移ってしまうんですね。

そして、その「あたしが頑張る」という思いは幼少期から繰り返し感じていたことなので(だから自武女になったの)、「よっしゃ、あたしが強くなって彼を守ってやるわ」ということは案外簡単にできてしまうんです。

そうすると「バランスの法則」により、「彼女が男性性を強く出せば、彼は女性性を強く出す」ということになり、男女がひっくり返ったような関係になるんですね。

それで幸せなら全然問題ないのですが、一つ前の項目でお話ししたように「あたしだって満たされたい!あんたあたしを満たしてくれるんじゃねえの?」という思いもあるわけです。

その結果、彼とどっちがどっちに面倒を見てもらうか?という「依存の争い(依存の取り合い)」というドロドロした関係性が展開されることになります。

だから、ここではOKさんもお察しのようにどんどん女性性を出していく方向に向かうのが正しいのですが、まあ、そんなことやったことないですからね。男になる方が簡単なんですよね。難しいよね。

なのでこの「女性性の強い男と付き合ったときに、さらに自分が女性性を出していく方法」についてはご自身で研究するか、カウンセラーのサポートを受けるかした方が良いと思うわけです。

その上で「まあ、結局のところKOさんは男らしい男を求めるんじゃね?」というお話になるのですが、これはすぐにはピンと来にくい話かもしれません。

例によって父との関係になるのです(お手数ですが詳細を知りたい方は前回の記事をご覧ください。)。

ものすごく大雑把に言えば「まあ、みんな女子はファザコンだからねえ」という話になるんですけれど、そんなこと言ったらみんな武装蜂起しちゃいますよね?

でも、デリカシーがなくてモラハラなパパだったとしても、やっぱりそのパパのことが好きという思いを幼い頃は持っていたんです。

そのパパのことが嫌いになるのは物心が付いてからか、遅くても思春期からで、それまでの間はそんなパパでも嫌いになれなかったんですよね。

もちろん、パパの種類(?)によっては「助けてあげたい。パパを幸せにしてあげたい」と思っていた女子も少なくなく、長じてからも「助けが必要な男にばかり惹かれる」という問題をカウンセリングでシェアしてくれたりします。

で、先ほどのニーズに戻るんですけれど、そんなデリカシーがなくモラハラもしてくるパパであっても「甘えたい、一緒に遊びたい、抱っこされたい、頭なでなでして欲しい」等々のニーズはあるんです。

そして、子どもたちはそこで研究をします。どうしたらそれを手に入れられるか?

それがうまくいくかどうかは別として、パパのことをずーっと見て研究しているわけですから、心の中にある「男性像」の基準は「パパ」になるわけです。(だれでもね)

だから、パパのことが嫌いになってキモいと感じるようになると、即それは「男は嫌いで、男がキモい」という思いになるわけです。

ということで、おそらくデリカシーがなくモラハラなKOさんのパパは「明らかに男性性が優位な男」なので、結局はそういう男を心の中で求めている自分がいるんです。

それで今回の女性性の強い彼は「なんか満たされん。ありがたいんだけど違う。」みたいな思いが出て来ちゃうってことです。

なので、やっぱりパパとの関係が出てくるので、こうした場合は気長に、

・パパに感謝できることを地道に探す。
・パパなりの愛情表現を見つけ、パパなりの愛情を受け取る。
・幼い自分がパパに与えたかったことは何なのか?

あたりから攻めていくのが王道かなと思います。

で、そうすると「じゃあ、パパと似た人じゃないとうまくいかないの?それはやだ!」という声が多数を占めるはずですね。

で、たぶん、パパと今回の彼の間くらいの人に落ち着くんじゃないかなあ、という見立てをしています。

今回の彼よりも男性性は強いけれど、パパほどデリカシーがないわけじゃなく、女性性もそれなりにある感じの、男らしさを感じられる人。

次のステップでそこにたどり着けるか分かりませんが、最終的にはその辺に落ち着くんじゃないかなあ、と思います。

じゃあ、そういう男に巡り合うために今のKOさんは何をしていけばいいか?ってことを最後にお伝えしたいと思います。

すでに3つも課題が出ちゃってるので荷が重いかもしれませんけど、先ほどのバランスの法則を思い出しましょう。

そもそも今回の彼と出会え、お付き合いできたってことは「KOさん、けっこう男性性が強く出過ぎちゃってるみたいね。だから女性性が強い彼が現れたんよね」という解説が可能です。

ということは、KOさんがさらに女性性を自ら解放していくことができれば、出会う男とのバランスを変えられるんじゃね?という計算が成り立ちます。

もちろん、今回の彼の出現によってKOさんの女性性が刺激されたことは間違いありません(そのネガティブな面としてニーズが出て重たい女になっちゃった)。

だから、彼と付き合う前と今とで、女性性はきっと解放されてるはずです。

その流れをさらに強化していきませんか?ということです。

ということで一言で言えば「もっと女を楽しもうぜ!」という話になりますので、他の記事なども参考にしながらぜひともさらに素敵な女性に成長しちゃってくださいませ。

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