分離感と離人感はどうして生まれるのか?そして、どうしたら癒すことができるのか?



人の輪からいつも分離しているような感覚(分離感)と、自分が自分じゃない感覚(離人感)が生まれる背景と、その癒し方についてお話しします。
確かにそれは辛い感覚ではあるのですが、私はそこに素晴らしい才能が眠っているとも考えているのです。

長年分離感(自分が自分じゃない感覚)があります。この数年心と向き合ってきて少しだけ良くなりました。
一人っ子で、幼少期に両親が不仲でした。母は可哀そうなタイプ、父は気が利かないタイプです。何不自由ない生活でしたが、どこか居心地が悪いと感じてました。思春期に母が突然家を出ていき、数年間会いませんでした。
今現在の関係は良好です。
20代後半で対人恐怖症になり、心の勉強を始めました。
現在35、マリッジブルーです。
悩みを書くこと自体にもまだ罪悪感がありますが、分離感の正体を知りたく、投稿させて頂きます。宜しくお願い致します。
(Yさん)

一般的に「分離感」というと「人(あるいは世界)から自分が切り離されているような感覚」を指しますが、たぶん、Yさんもその感覚は強いでしょうね。

「自分が自分じゃない感覚」というのは「離人感」などと言いまして、どこか自分が自分から切り離されたような感覚を持っている状態をさします。

だから、「離人感があると、それを世界に投影して、分離感を覚えるようになる」というところでつながっています。

さて、こういう感覚を持つ方ってのは幼少期に分離を体験したり、辛い思いをして自分の感情を切り離したりした方に多いのですが、その一方で、スピリチュアリズムと言いますか、独特の世界観を持つと言いますか、そうした特別な才能を持っていることも多いものです。

有名どころではウォルト・ディズニーなんかが典型とされてまして、辛い子ども時代にひとりで空想に耽るようになり、それがあのディズニーの世界観を創り上げたと言われます。

だから、Yさんにあるかどうかは分かり兼ねるのですが、離人感に分離感がある方は空想癖を持っていることも多いものです。が、決してそれが悪いものとは言えないのがこの世の面白いところです。

そういう意味でYさんの頭の中というか、その才能に興味を持ってしまうのはこの仕事をしているサガみたいなものです。

さて、「分離感の正体が知りたい」というリクエストに素直にお答えしまして、簡潔にまとめてくださった文章からその解説をお届けしたいと思います。

きっと少なからずその思いを持っている方もいらっしゃると思いますし、そもそも私たちはもれなく全員が「母から切り離された経験」を持っているので(出産時)、誰にでも分離感はあるものです。

もちろん、その後、母親との関係において再びつながりを取り戻せば、その分離感は軽くなっていきますし、他人とつながることもできるようになっていくものです。

とはいえ、その分離感が完全になくなってしまうのもまたあまり望ましいとは言えません。

その感覚は「自立心」を養う上で非常に大切なものになり、自立した大人になる上では必要な栄養素みたいなものです。

何でもほどほどが良い(中庸が良い)ということですね。

すぐに話題が逸れてしまうんですけれど(苦笑)、Yさんの場合、

・ひとりっ子
・幼少期に両親が不仲
・母が可哀想なタイプ

というお話がありますが、ああ、これで分離感と離人感が強くなる理由は説明できるなあ、と思います。

両親が不仲というだけで、子どもは「自分がここにいていいんだろうか?自分なんて居ない方がいいんじゃないだろうか?自分は迷惑な存在なんじゃないだろうか?自分がいなければ母は幸せなんじゃないか?」などという思いを抱きます。

これは「罪悪感」を作り出すものでもあります。

また、きょうだいがいたり、祖父母と同居していたりすれば、まだ逃げ道はあるんですけれど、不仲な両親と3人暮らしであればそれがありませんから、居心地の悪さを覚えるのも無理はないと思います。

めちゃくちゃ両親に気を遣うようになり、自分のことは自分でしなければ、という自立心が養われます。

そこに母親が可哀想な人という認識が加われば、Yさんはさらに強く「早く自立しなければ!」という思いに駆られるようになります。

つまり、辛いことがあったって母に頼ってはいけないし、甘えることもできません。
父が気が利かないタイプってことは、父に頼ろうにも逆効果な体験も多いでしょう。(悩みを言ったら怒られる、みたいに)

そうするとYさんは非常に早く自立されたんだろうと思いますが、自立するってことは「自分の感情を抑圧する」ということでもあります。

だから、寂しくても、悲しくても、甘えたくても、嬉しいことがあっても、欲しいものがあっても、それをグッと我慢して「自分で何とかしなきゃ」という思いを幼少の頃から抱かれてるんだろうと思います。

そこで空想(ファンタジー)に走ったかもしれませんし、ゲームやアニメなどに没頭されたかもしれません。

3人家族の中で自分だけがポツンと浮いてるような状態をずっと感じていらっしゃったので分離感は相当強かったと思います。

言い換えれば、とても寂しい子ども時代を過ごしてこられたんじゃないでしょうか?

一方で、その家族の中でYさんがどのように立ち振る舞われたかは分からないのですが、こういうケースですと「両親の仲を取り持つように動く」と「両親から分離して一人の世界で暮らす」に大きく分かれるものです。

何となく後者じゃねえかと思われるのですが、罪悪感もあり、分離感もある状態で自分ひとりの世界を創り上げるとすると、感情を抑圧している分だけ、自分とのつながりが切れて「離人感」が生まれるようになります。

自分の意識を空想などに飛ばしたり、両親との関係が成り立つように自分を殺して役割を演じたり(極端にいい子になる、とか)するようになるんですね。

この分離感と離人感は「鶏と卵の話」と同様、どっちが先なのかは微妙なところですが、実際はそれぞれが関与し合って育まれるものと考えています。

「自分は迷惑な存在で、ここにいてはいけない。けれど、ここにいるしかない。」という思いを幼少期のYさんが感じていらっしゃったのであれば、子どもらしい感情は抑圧し、空想の世界に旅立つようになりますから、離人感も分離感も強くなると想像されるのです。

あと「思春期に母が突然家を出て行った」というできごとがどれくらいYさんに影響を及ぼしているかはもう少しその当時の感情を伺ってみないと何とも言えません。

その時点ですでにYさんが超自立モードであれば、母が出て行ったとしても表面的には平静を保っていたでしょうし、逆に、母を求める気持ちが強ければ「母に捨てられた」というマインドが少なからず生まれます。

もちろん、幼少期に母が出て行くのと、思春期にそれが起こるのでは若干意味は異なりますが、女の子にとって母というのは子どもから大人に変わっていく段階ではけっこう重要な役割がありますから、そのタイミングで母がいなくなるのはさらに自立を強める傾向があります。

私のクライアントさんでも「初潮を迎えたときに誰にも相談できなくて、学校の先生がそれに気付いてくれて対処してくれた」という方もいらっしゃいましたし、「胸が出てきたときに父親にそれを気付かれるのが嫌で必死に隠すようにしていたら、親戚のおばちゃんが気づいてくれてブラを買ってくれた」みたいな話を耳にするものです。

もちろん、思春期ならではの多感な部分は母親でなければサポートできないものも多いですから、その母が不在となればますます「一人で何とかせねば」と自立心が強化されるようになるんです。

そんなYさんの意識が「悩みを書くこと自体にもまだ罪悪感があります」という一文にも表れているように思います。

悩みなんて一人で何とかすべき!とずーっと思って生きて来られたんじゃないでしょうか?

ということで、そういう経緯を辿れば対人恐怖症になるのも無理はなく、人間関係をうまく築きたいけれどそれができない、という悩みや、いわゆる「親密感の怖れ」が強くなって恋人ができない、という問題につながるのは自然な流れと言えましょう。

ただ、それをただ問題として捉えるのではなく、先ほどチラッと書いたようにそこにYさんの才能があるという見方もできまして、その創造性とかユニークな世界観はもちろん、おそらく(封印されてる可能性も高いけど)セクシャリティは相当強いタイプだろうと思われるのです。

そうすると何かしらクリエイティブな仕事や趣味を持ったり、自分の中の世界観を表現していくことで、他人とは違う輝きを放つのようになっていくと思いますので、私がYさんをカウンセリングするならば、即ライフワークをテーマにするだろうと思います。

辛い経験を経てきた裏でひそかに培われてきたその才能を何とか活かしたいと思うのです。

暴論を怖れずに言えば「アーティスティックな生き方で、どんどん自分を表現していくと、人生ってもっと面白くなるよ」ということです。

なかなかイメージはしづらいかもしれませんけどね。

逆に言えば、人とうまくやりたい、ふつうの人間になりたり、という思いで、周りの人と同じ生き方をしようとすれば、途端に行き詰まってしまうんじゃないかと思います。

あ、ちなみにそんな超自立なYさんが誰かとパートナーシップを組もうと思えば、そりゃあ、マリッジブルーも相当強くなりますよねっ!と思います。

さて、そんな分離感や離人感を癒すプロセスですけれど、これはカウンセリングやセラピーにとっては得意分野とも言えるジャンルでして、ほんとうに様々な手法が開発されています。

私の場合は、まずは「自分とのつながりを取り戻す」というところに着目するか、その才能を開花させることやセクシャリティを解放していくことを目指すだろうと思われます。

そのどれを選ぶかは現場で「どれがいいっすか?」と話し合いで決めていくことが多いです。(なので、どれがお勧めかってのはありません。)

で、自分とのつながりを取り戻す、というテーマを扱うとすると(これがたぶん一番一般的で説明がしやすいので)、まずは「感情」を見ていくことにするでしょう。

「今」もそうですし、「昔」もそうですが、そのとき何を自分が感じていたのか?どんな感情を持っていたのか?ということを感情的に取り戻していきます。

例えば、子ども時代に感じていた「居心地の悪さ」を思い出していきます。

たぶん、その感覚は今も集団に入れば出てくると思いますので、その感覚を辿っていってもいいでしょう。

中学生の頃はどうだった?学校でどんな気分で過ごしていた?
友達はできた?友達と一緒にいるときはどうだった?

みたいな感じですね。

また、両親とは今は良好な関係ということでそれは素晴らしいことですが、子ども時代に両親に言いたかったこと、分かってほしかったことなどを思い出していくのも効果的なことが多いです。

同様に、自分が今までどんなことを我慢してきたのか?ということに目を向けるのもひとつの手ですね。

そんな風に色々と質問を通じて感情を解放していくこともできますし、手っ取り早くイメージワークを使うこともあるでしょう。

また、リトリートとか1DAYとかであれば、もっと早くその感情にアクセスできますから、ロールプレイなどのセッションを使って感情を解放するだけでなく、リアルなつながりを感じていただくこともできそうです。

まあ、とはいえ1発で何とかなるかどうかは保障できないんですけれど、そういうアプローチを繰り返していけば徐々に改善していくものと思います。

★お弟子さんのカウンセリング。

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が、やはり同時にライフワークを見ていくこともしていきたいと思うのが私のスタイルでして、いったいどんな才能が眠っているのだろう?というのはワクワクしてしまうんですよね。

まあ、とりあえずカウンセリングやセミナーに行く前に自分で何とかしてみたい、と思われるならば本とか動画をたくさん紹介しておきますので、片っ端からやってみるか、ピンと来たものから手にとってみられると良いと思います。

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