彼から甘えられるとめっちゃ気分が悪いんですけど?



「受け入れてあげたい」「癒してあげたい」と思う一方で、相手が甘えてくるとめっちゃ気分が悪いってことは、甘えることを禁止してタブーにしちゃってる自分がいるんですよね。
その多くはやはり両親との関係に由来することが多く、まずはそこを扱っていった方がいいんです。

「いずれ~」のはじめまして。ネットで「彼氏 腹が立つ」などと検索しまくった結果、先生のブログにたどり着きました。この桃源郷で私は救われるのでは!?という心境で読み漁っています。
今回ネタになればお送りしたのは、彼に甘えられると強烈な気持ち悪さを感じてしまう件です。

お互い30代半ばと後半、彼の方が少し年上です。彼からのちょっとした触れあいでも、それを甘えだと感じた瞬間、強烈な気持ち悪さを感じてやんわりと避けてしまいます。
ある時に彼から「今日は君にとびきり甘えようと思ってるんだよね」と言われた時にはゾッとし、何をされるのだろうと怖くてたまらなくなりました。

性的な行いも好きではないので、前向きになれるよう努力しています。
彼に家族を投影している可能性は十分あり、それが離婚してほぼ記憶に無い父なのか、大好きな母なのか分かりません。母との癒着については、最近自覚しました。

出来るならば癒してあげたいのですが、現状取引しかできず、与えてあげることにも理不尽さと怒りを感じ、こんな自分こそが不平等でズルい自覚があります。
普通甘えられれば嬉しいはず。私も苦しまず穏やかに過ごしたいと模索する日々です。
(Sさん)

ご安心いただければと思うのですが、

>「今日は君にとびきり甘えようと思ってるんだよね」

こちらのセリフを目にした瞬間、40%の読者は思わず「ウザっ」「キモっ」と叫んでスマホを取り落とし、30%の読者は吐き気を催しトイレに駆け込み、20%の読者はあまりの気持ち悪さに失神し、10%の読者は彼に向かって生霊を飛ばしていらっしゃると思われます。彼のご無事を祈ってやみません。

「甘えられると気持ちが悪い」という話は武闘派女子の皆さまを相手にカウンセリングをしている身としては日常的に耳にする言葉でございまして、「ああ、あなた様もそうなのですね。」とご丁重にお話を伺わせていただくことにしております。

まあ、お察しの通り「自分が甘えることを厳しく禁止しているので、それを相手にやられたらそりゃあキモいよね」という話です。

本音を言えば「あたしも甘えたい」というところなのですが、そもそも甘え方が分からない上に、「自分が男に甘えている姿を想像すると吐き気を催す」ほどの禁止事項なので思考がストップしちゃうことも多いものです。

性的な行いもウザいってことなので、明らかにSさんは親密感への怖れをたんまりお持ちなことが伺え、その原因が両親との関係にあることは言うまでもないと思います。

ちなみに、性的な行いは好きじゃないにしても、性欲はありますか?それとも性欲も感じないですか?

で、

>離婚してほぼ記憶に無い父なのか、大好きな母なのか分かりません。母との癒着については、最近自覚しました。

という話を書いてくださっているので助かるのですが、「父」の影響を考えるならば、離婚に至るまでの両親の関係性に注目した方が良さそうです。

・何歳くらいで離婚したのか?
・どういう理由で離婚に至ったのか?
・父はどんな人だったのか?
・幼いSさんと父とはどんな関係だったのか?

この辺を見てみないと何とも言えないところがあります。

仮にめちゃくちゃSさんがファザコンでパパに甘えまくっていたのに、ある日突然パパがいなくなっちゃったとしたら、「甘えられる相手がいなくなってしまった」という強烈なハートブレイクが起こりますから、その日を境に「甘えてはならぬ」という家訓を持って生きることになるかと思います。

で、やっぱり母との関係というのが直接的には影響が大きいようですが、そこでも

・母はどんなキャラ?
・離婚後、母は彼氏とか作らなかった?
・母は父のこと、あるいは男性のことをどう見ていた?
・母もまた自立系武闘派女子ってこと?
・それとも母はちょっと弱い感じのタイプ?

などの情報を欲するところです。
あときょうだいのこともお聴きしたいところですね。

で、そんな大好きな母との癒着という問題は、昨日のファザコン問題の逆と言えますので、昨日の記事も大いに参考になると思います。(セクシャリティの抑圧に至る部分は特に)

子どもって「甘える」ということが仕事の一つみたいなもので、今朝も電車に乗っておりましたら幼い男の子が「パパ、抱っこー」と抱き着いておりましたし、若い彼女が彼氏にもたれかかっていました。

そうして自分の依存心を満たしてもらうことも大切で、子ども時代に十分味わうことで自然と自立していくものです。(理想論)

ただ、様々な事情で「甘えられない環境」というものがありまして、

〇親が躾に厳しかった。
〇親自身が親密感への怖れを持っていた。
〇親が精神的に弱く、子どもに甘えてくる側だった。
〇親が忙しすぎて甘える暇がなかった。
〇親が子どもに関心がないタイプだった。
〇親が家におらず、親戚等に預けられることが多かった。

などが代表的なものですが、マニアックなパターンも色々ありますね。

その結果、「甘えたいけど甘えられへん」となり、それは苦しいので「甘えることは悪いことなり」と思い込むことにして、「甘えられない」という状態を作ります。

そうして甘えることを禁止するようになるんですね。

ところが甘えたい気持ちは抑圧されただけでなくなったわけではないのです。

心の中にずーっとしまわれているのですね。

そうして抑圧し続けているので、本音を言えば「めちゃくちゃ甘えたい!もうトロトロになるくらい甘えたい!」というところなのですが、そんなことは“決して思ってはいけない”のです。

そうすると目の前にいちゃいちゃしてるカップルが現れたら無表情で吹き矢を飛ばし、パパ抱っこ―!と言うてるガキがいたら問答無用で袈裟切りにし、彼氏が「今日は君にとびきり甘えようと思ってるんだよね」などと言おうもんなら機関銃をぶっ放すことになるのですね。

しかも!

ここがめんどくさいところなのですが、私たちがそうして抑圧している感情は、投影の法則ならびに共鳴の法則により、なぜか「甘えん坊」が周りに集まってきたり、目に付いたりするようになるのですね。

まあ、「甘えたい気持ちを抑圧しちゃうと甘えん坊を引き寄せちゃうんだよね」ということです。

それゆえ、Sさんが彼氏と仲良くこの先も進むためにもここはぜひとも取り組んでおいた方がいいテーマですね。

「上手に甘えられるようになりたい!」と思う武闘派女子はいっぱいいて、それをテクニックで何とかしようと思うのもアリなんですけれど、やはりここは母との関係から入っていくのが望ましいでしょう。

昨日の記事にも通じますが、お母さんと癒着している状態だとセクシャリティや親密感への怖れなどの問題がでてきます。(それで甘えられなくなるわけです)

これにも例えば、次のようなパターンが代表的でして、

◆「母と娘」の関係で固定化してしまい、いつまでたっても「娘」を卒業できず、ゆえに大人になれない。

◆母の面倒をみる「母の母」で固定化してしまい、「いやあ、もうおかん役はごめんですわー。」と思う一方で、母を見捨てられず、パートナーが間に入り込む隙間がなくなる。

◆おかんを背負って生きているのでそれに伴う様々な問題が出てくる。

そうすると恋愛がアンダーグラウンド化しやすかったり、ハードワーカーになったりすることが多いものです。

>出来るならば癒してあげたいのですが、現状取引しかできず、与えてあげることにも理不尽さと怒りを感じ、こんな自分こそが不平等でズルい自覚があります。

そういう状況だとこうなるのは無理はないんですよね。だから、「まあ、今はしゃあないかー」と思っていただいて、おかんとの関係にまずは注目されることをお勧めしたいです。

そうした背景を触らずに「彼が甘えてくるのを上手に受け入れる」とか「自分も彼に甘えられるようにする」なんてことをしても無理やり感が出ちゃいますし、継続することは難しいです。

それこそ犠牲になり、取引になっちゃいますよねー。

だから、今はしゃあない、と思いつつ、心の方と向き合っていくことにしましょう。

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