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一種の自傷行為であり慰みになっている可能性が高いと思うんですよね。
それはストレスを発散する行動のひとつになっているので、そもそものストレスを解消したり、さらにストレスを生み出さないようにする工夫をしていくことが大事です。
自分の心を一層整えていくことを目標にしましょう。
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いつもお世話になっております。
以前、自己表現とセクシャリティの問題について、で採用していただきましたAと申します。
今回は私の悪癖について、ご相談させてください。
私は学生の頃から、自分の皮膚を傷つける(ニキビやカサブタを必要以上に掻く)という悪癖があります。
学生当時はその癖について特に気にしておらず、何となく出来たニキビを潰したりカサブタを剥いだりしていました。
ですが成人した後もその癖は続き、年齢と共に回復力も落ち、肌はどんどんボロボロになっていきました。
やめようと色々と試行錯誤してみたのですが、止められず。
特に考え事をしている時やストレスが溜まった時なんかはその癖が強く出ていつも酷い状態になります。
自己肯定感を上げようと意識するようになってからは肌荒れも落ち着き始め、このまま悪癖もなくなっていくのかなぁ~と少し安心していたのですがやはりなくならず。
ニキビやカサブタがないのに皮膚をカリカリと掻いてしまう癖のせいで、ニキビやカサブタが出来てしまっているという状態です。
触ってしまう場所は基本的に顔、背中上部、デコルテなど服を来た時に見えやすい所が多く、鏡を見ると悲しくなります。
なんとなくですが、原因は思春期の頃に母に見た目のことについて罵倒された経験が大きいのではないかと思っています。
今では母とかなり仲がいいですし私の容姿を褒めてくれるようになりましたが、昔は太った私の容姿をことある事に罵倒していました。
参考になるかわかりませんが家庭環境として、
母は過干渉、完璧主義、(昔は異常に人目を気にしていました)
父はずっとヘラヘラニコニコしてる。怒れない人。見た目はいいけど浮気性のダメ男。
こういう悪癖ってどうやったらなくせるのでしょうか…。
何かヒントを頂けると嬉しいです。
(Aさん)
最近頂くネタの中には「ああもうそれ答え出てんじゃん。もう言えることないっすよ?」というお話もちょくちょく紛れ込んでおりまして、賢い人が多いねんなあ、すごいなあ、と思っている次第です。
Aさんのお話も「まあ、そういうことだからお母さんと向き合ってみるとかどう?」という結論をいきなり申し伝えれば終わっちゃうなあ、と思ったのですが、興味深いテーマですので(けっこうマニアックそうな話に飛びつく癖あり。)、ネチネチと語って行こうと思います。
>ニキビやカサブタを必要以上に掻く
という癖についてはたぶんカウンセラーのみならず精神科などのお医者さんの記事にも出てくるお話だと思うんですよね。
幼少期にもありますし、思春期にそれが加速しちゃう人もいます。
そして、その原因はほぼストレスで、家庭内、学校などの環境的な要因が大きいと思います。
ニキビやカサブタを掻く以外にも、爪噛み、爪のささくれや唇の皮をむく、髪の毛を抜く(抜毛症)などの行動が見られます。「皮膚むしり症」とか「自傷皮膚症」などと言うそうですね。
そう言えば先日も似たようなお話をご紹介しました。
>「容姿コンプレックスとその要因となる母親との関係、そして、その裏にある才能とは?」
こうした行動は一種の自傷行為と言え、心理的には摂食障害やリスカなどにもつながるものと解釈できる場合があります。
Aさんの場合は少なくともお母さんの影響がとても大きかったように見受けられます。
ここがけっこうポイントだなあ、と思うのですが、
>触ってしまう場所は基本的に顔、背中上部、デコルテなど服を来た時に見えやすい所が多く、鏡を見ると悲しくなります。
ということは、明らかに「見せたい」という心理の表れなんですよね。
お母さんが「昔は太った私の容姿をことある事に罵倒」してきたということで、そこで、Aさんの中に「自分は醜い。ブスだ。汚い。」等々の思い込みができちゃいますよね。
そもそも過干渉で完璧主義で人目を相当気にされるお母さんですから、Aさんとしてはかなりの緊張状態にあると同時に、心の中を荒らされる経験をされてきたように思います。
それが相当なストレスになることは想像に難くなく、しかし、そのストレスを吐き出す場もないということで、それが自傷行為に向かうわけです。
そして、見える場所を傷つけることによって「あたしは醜い。汚い。」ということを証明し続けようとするようになるんです。
容姿を罵倒されて自分の容姿にコンプレックスを持つようになり、それを証明するかのように目に見える場所を「汚す」んです。
「ほら、こんなにもあたしは醜いのよ!」というメッセージを発してしまうわけですね。
もちろん、それと同時に自傷行為あるあるですが、「自分をいたわってほしい。構ってほしい。優しくしてほしい。愛してほしい。」という思いも当然ながら出てきます。
お母さんに優しく愛してもらいたくて、もっと注目してほしくて、何なら「あんたはかわいいねえ」と言ってもらいたくて、心配してほしくて、見える場所を傷つけていたのだろうと思うのです。
>自己肯定感を上げようと意識するようになってからは肌荒れも落ち着き始め
ということですから、明らかにその行為は自己嫌悪、自己否定の表れだと分かりますよね?
母親に容姿を罵倒され、自分もその通りだと思い、そんな自分を大嫌いになり、そして、そんな自分を傷つけようとする、という心理があったんだろうと思います。
・・・と書いてしまえば簡単なのですが、おそらくかなりしんどかったし、苦しかったし、悲しかったし、虚しかったし、辛かったんだろうと思います。
よう頑張ってそこを乗り越えて大人になられたものだと思います。
今ではお母さんと仲良しになられたということも素晴らしいことですね。
ほんと良かったです。
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さて、こうした自傷行為というのは心理的に見ると「ストレスのはけ口」であると同時に「慰み」になることが少なからずあるものです。
話がどーんと飛んでしまうように見えて実は飛んででないのですが、先日誤って豪快に無料のメルマガに配信しちまったオンラインスクールの記事はこんなタイトルでした。
>「刺激的なアダルト映像を見て自慰行為に耽るのはどんな心理からなのか?」
ふだんは有料会員様しか閲覧できない内容なのですが、つい私が操作を誤りまして無料のメルマガに流してしまったんですね。(なので、無料のメルマガのバックナンバーを遡っていただけるとこの記事と動画を視聴していただけます。笑)
結果的に「こういう内容を配信してるから、皆さん良かったら登録してね(はあと)」という宣伝のようになってしまったので(年に1,2度こういうことがあるし)、みなさん、よろしくお願いいたします。10月から内容がガラッと変わりますし!(宣伝)
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実は摂食障害もそうですし、Aさんのような皮膚むしりもそうなんですけれど、思春期の頃に始まることが多く、セクシャリティと非常に関連性が高いんですね。
容姿を気にする、ということがそもそも思春期の典型的な心理ですし。
で、自分では全然望んでいない刺激的な動画を見たり、想像をしたりしてオナニーをする癖が付いちゃう場合があるんですね。
このAさんの行動も一種の自慰行為にあたると考えていいんです。
それで「慰み」という表現を使いました。
カサブタを掻いてしまうのがオナニーと同じと言われると違和感しかないかもしれませんけど、ストレスを緩和し、心を落ち着けるためにする行為と言われると、何となく分かる気はしませんか?
イヤだし、痛いんだけどカサブタをむしるとなんか安心感に似たようなものがあったりしませんか?
だから、
>特に考え事をしている時やストレスが溜まった時なんかはその癖が強く出ていつも酷い状態になります。
という風になるんだろうと思います。
癖ですから、「ストレスが溜まってくる」→「解消したい」→「肌を傷つける」という一連の行動が習慣づけられてしまってるわけです。
だから、これを辞めようと思ったら、根っこを断つ意味で日ごろからより一層のストレスケアが必要になってきます。
けど、いつも私がこういうときに提案するのは「それをやめようと思わないこと!」です。
「いけないことだからやめよう」と思うのって「禁止」ですし「我慢」ですよね。
つまり「やめようと思うことがストレスになる」という悪循環が生まれるんです。
やめたいのにやめられないってことでも自己嫌悪が生まれるし、ストレスになります。
だから、多くのケースでは「気が付けば最近やんなくなってきてるな」という状態になるんですね。
「あれ、どうなりました?まだ時々出ちゃいます?」
「え?ああ、あれですか・・・。そう言われてみれば最近は出てないですね」
という風に解決していくものです。
だから、カサブタを掻いちゃうことをやめようとするのではなく、その根っこにあるストレスをどう処理するかに注目した方が良いと思うのです。
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で、そのストレスに関しては様々なものがあるんですけれど、そこにはたぶん自己嫌悪、無価値感、罪悪感、劣等感(コンプレックス)などの問題もきっとあるんですよね。
だから自己肯定感を意識することはとても有効な対策になります。
また、先ほどチラッと触れましたように、セクシャリティともつながっているので、その解放を意識してみることもいいことです。
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なので、ここから先、どうしたらいいのか?というのはAさんからもう少し情報を頂きたいとことなんですよね。
「どんな仕事してるの?楽しい?自分に合ってる?」
「将来の夢は何かある?」
「パートナーシップはどう?野良猫とかにハマってない?」
「趣味は何かある?推しはいる?」
「セクシャリティについてはどう?」
「今は一人暮らし?実家暮らし?」
「暇なときってどんなことしてる?」
なんだかお見合いの会話みたいですけど(笑)、こうした状況から「ストレスが生まれる根っこを処理する」「自分にあったストレスケアの方法を探す」というところに意識を向けたいと思います。
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また同様にそもそもお母さんとの関係から生まれたということで、今は仲良しでも、かつては相当苦しい思いをされましたよね。
その頃のAさんの気持ちがまだ心の中にとどまっている可能性があるので、そこを解放していくのも本筋かな、と思います。
また、お母さんの愛に飢えてた自分がいるわけですから、仲良くできてるお母さんにもっと甘えてみることももしかしたら役立つかもしれません。
さらにはそうした今のAさんの状況から「ライフワーク」をデザインしていくのもかなり有効なアプローチだと思います。
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https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45894
・・・とまあ、めちゃくちゃいっぱいできることがあるので、希望は大きく持っていただきたいのですが、自分の心を整えていけば必ずその癖はなくなる、と思ってください。
たぶん、そうした子ども時代の経験から相当自分に厳しくなってると思いますし、自分いじめが日常化しちゃってたと思いますから、もっと自分に優しくできたらいいですよね。
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