自分自身が持ち、与える影響力にもっと目を向けてみない？～私が変われば相手が変わる～

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私たちは自分のことをちっぽけに扱いやすいので、自分に影響力があるなんて思えないのですが、いやいや全然そんなことはないんですよ、という話です。
だからこそ、自分自身の心を整えていくことで周りによい影響を与え、また、自分自身も良い状態になるから幸せになれるのよ、という話でもあります。

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夫婦というか人はつながっているんですよね。

例えば、一卵性の双子の一方に何かあったとき、他方がそれに気付くって話、聞いたことありませんか？

だから、夫婦関係の問題で、旦那がやらかしているとしても、妻が自分の問題として取り組むと夫にも変化が現れるってことはよくあるんですね。

こうした事例はめちゃくちゃいっぱいあって「夫の鬱を奥さんが自分を解放することによって夫の状態が良くなっていった」「子どもが病気になったとき、母親が自分を癒すことによって良くなった」「いわゆる“あげまん”の話」等々、目に見えないものですから理屈では筋が通らないのですけど、「まあ、そういうこともあるよね」ということです。

特にパートナーってのは自分に非常に近い存在ですから、自分の取り組みが夫に影響を与えるってのもよくある話なんです。

だから、「旦那が病気で・・・」みたいな話をお伺いするときも「それを自分の問題と捉えて徹底的に癒していくといいですよ」という提案をするものです。

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アメリカで祈りの実験というのがなされたことがあります。
詳細は「祈り〜サムシンググレートとの対話」というドキュメンタリー映画を観ていただければと思います。（※読者様から教えていただきました！ありがとうございます。）

西海岸の病院に入院している同じ病状の人をＡグループとＢグループに分け、その人たちとは縁もゆかりもない東海岸在住の方々が一方のグループの人たちに祈りを送ります。
そうするとその後の病状の改善に、統計的に有意な差が表れたんです。
それで「祈りっていうのはほんとうに通じるんだ」ということが明らかになりました。

こういう実験はけっこうアメリカなどでは行われてまして、ヒーリングってやっぱり効果があるんだね～なんて結果も出ているそうです。

そもそもカウンセリングやセラピーというのは免疫療法の一種として確立されてますしね。

古来から祈りや目に見えないものに対して深い信仰を持っていた日本人が、今は一番そこから遠いところにいるのかもしれませんね。

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その罪悪感の本で紹介した夫を癒すイメージワークというのも「けっこう効果がありまっせ」と書いているかと思いますが、こうした手法も以前から数多くのクライアントさんに使ってもらっていまして「へぇ！！！」という効果を聞かせていただいています。

ただ、それだけだと今日のネタがサクッと終わってしまいますので、今日は「自分の影響力」という話をさせていただこうと思う次第です。

それこそ、無価値感が強くて自分に自信がなくて自己肯定感も底辺を這ってるような方だと「あたしなんて・・・」という思いを日々抱かれていると思います。

自分なんていなくてもいい、自分の代わりなんてなんぼでもいる、なんてことを職場で１日１００回くらい念じてる方もいらっしゃるでしょ？

好きな人に「あたしのことなんてどうでもいいんでしょ？」と詰めることを趣味にされてる方もいらっしゃいますよね？

でも、実際、ここに生きてるってことは存在価値があるわけでして、無価値感も幻想です。

ただ、無価値感を抱えなければいけない事情ってのが各々にありますので、そこは尊重しなきゃいけないし、その事情を解消していくのが私たちのお仕事なのですね。

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例えば、「彼が何かイライラしてるみたい」というときに何も言わず一緒にいたらなぜか自分もイライラしてきた、という経験はありませんか？

また、「あの人と一緒にいるとなぜか気分が明るくなるんだよね」とか「あの人に会うとすごく心が落ち着くからパワースポットみたい」みたいに感じる人っていませんか？

これ、一応、受身側の話なのですが、裏を返せば、自分も誰かにそういう影響を与えているってことなんです。

「また野良猫に逃げられてご機嫌斜めで職場で仕事してたら、向かいの席のお局様もなんかイライラしてるようで険悪な雰囲気になって最悪の一日だった」なんてこともあったでしょ？

それってあなたのイライラがお局様に伝播しちゃったのかもしれないっすよ？

お子さんがいらっしゃる方なら自分の影響力についてはイヤでも受け入れなきゃいけませんが、私たちは何かと周りの人に影響を与えているんです。

感情って「共鳴」するんですね。

怒りを覚えたら、その怒りは周りの人にも伝わります。
あなたが幸せな気分でいたら、その幸せな気分は周りの人に伝わります。

だから「自分のご機嫌を自分でとる」ってことがめちゃくちゃ重要なんです。

「あたしなんてそんな力はないもん」と無価値感にハマるのは勝手ですが、そんな人でも影響を与えています。

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あるクライアントさんが自己肯定感をあげるべくセミナーに出たり、ワークをやったりして頑張ってたんです。

そんなある日、ふと気づいたんです。

「あれ？職場の人たち、みんな優しい。みんな明るい。みんないい人。」

以前の職場は愚痴や不満を言う人が多く、お互いに協力し合わない、すさんだ環境だったんです。

それが笑顔で「ありがとう」を言い合ったり、「これ、僕、やっときますよ」と進んで仕事を引き受けたり、「おつかれさま～」と明るく言い合ったりしてるんです。

メンバーは誰一人変わってないんですよ。

ただ、その間に自分に起きた変化もまたそれと同じだったんです。

かつての彼女はカウンセリングでも愚痴や不満を連呼し、「どうせ、だって、でも」の３Ｄを連発していたんですね。

それがいつしか影を潜め、前向きな発言や感謝の思いなどを発するようになったのです。

自分が変われば人は変わる。
自分が変われば世界は変わる。

まさにそんなことが起きているわけです。

でも、彼女が特別なのではなく、それくらいの影響力を人は持つんですね。

自分が自分のことを勝手に過小評価して「大したことない」と思い込んでいるだけなんです。

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離婚問題ネタもたいへん多いので、ひとつ典型的な事例を紹介しましょう。

夫が離婚を言い出して家から出て行っちゃったケースです。
本人は認めませんが女がいることは明らかで、どうやら女の家で生活しているようです。
彼女は小さい子ども２人との生活が始まりました。

そこでカウンセリングが始まったのですが、いつものように「旦那のことは放置して自分のことをやりましょうや」という方針で進めて行きました。

自己肯定感（自己承認）や女性性、セクシャリティの解放、本来の自分との出会い、、、旦那の手放しワークすらせずに、ひたすら自分と向き合い続けました。

旦那のことよりも両親やきょうだいとの関係を扱い、旦那のことよりも元彼のことを題材に挙げ、半年くらい頑張ってくれました。

その間に彼女はずいぶんと変貌を遂げました。
自分でも「別人」と思えるくらいに。

娘からも「ママ、めっちゃきれい」と言われるようになりましたが、それは職場でも友達関係でも同じでした。

するとある日、ご飯を食べていると夫が急に帰ってきました。
それまでも事務的な連絡をすることはありましたが、それ以外は放置プレイだったのですが。

そして、「俺もご飯食べていい？」と言って一緒に食事をし、どうするのかと思っていたら、久しぶりに娘たちと一緒にお風呂に入り、そのまま寝室で寝る態勢です。

彼女はどうしていいのか分からないこともあって、何も言わずに、もちろん眠りも浅いまま朝を迎えました。

そして、彼は朝、ふつうに支度をして仕事に向かいました。

一体何なんだろう？と思って自分も子どもたちを送り出してから仕事に行きましたが、一日ボーっとしたままです。

そのとき彼女は正直「もしかして今日も家に帰ってくるのかな？イヤだなあ。３人で楽しく暮らしていたのに」と思っちゃったそうです。

それで家に戻ると夫はすでに帰宅をしていて、なんと料理をしているんですね。
（元々料理好きでかつてはよく作ってくれていたそうです。）

「どういうこと？」と思わず彼女は夫に聞いてしまいました。

そうすると夫は蚊の鳴くような声で「今までごめん。戻ってきてもいいかな？」と目も合わせずに言うんですね。

で、いろいろ聞きたいことはあったのですが、根本先生から「事情聴取は禁止」というお達しが出ていたので、そこをグッと堪えて夫を受け入れました。

子どもたちはパパがいてすごく喜んでいていたし、やっぱり４人揃うとなんか必要なパーツが全部そろったような感じがしたんですね。

それでしばらくはまあいいか、と思い、とりあえず次のカウンセリングでは報告したいことと、夫の代わりに根本先生を詰問してやろうと日々ノートに状況を書き記すことにしました。

それで何となくそのまま４人の生活が再開したのです。

で、カウンセリングに鼻息荒く現れた彼女は「何があったんですか？どうしてなんですか？夫はどういうつもりなんですか？夫は女と別れたんですか？あたしはどうすればいいんですか？」とまくしたてられますので、根本先生はその攻撃を素早く交わしながらこう伝えたんだそうです。

「まあ、そういうこともあるわねえ。で、あんたはどうしたいの？」

なぜかは分からないけれど、何が起きたのかは知らないけれど、そういうことが起きたんです。

「あなたが自分自身を取り戻し、自分らしく生きられるようになったから、夫もそれに気づいたんじゃね？帰ってきてからの旦那ってなんか前とは違う人っぽくない？」

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自分が自分に戻れば、相手も周りも自分に戻ろうとします。
それに抵抗し、拒否する人は自分の元から去っていきます。
そして、その自分に合う人たちで場が構成されるようになります。

ただそれだけのことと言えばそれだけのことです。

そして、自分自身に戻り、自分らしく振舞っていると、自分も気分が良いですよね？

自分の気分が良ければ、その良い気分を人々に与えることができます。

そうして、良い気分をあなたから与えられた人はどう思うでしょう？

あなたにますます良い気分を返してくれるようになりますね。

そうして好循環ループが始まるのです。

良い影響力を持ちたければ自分のご機嫌を自分でちゃんと取ってあげることです。

そして、自分らしく振舞うことを意識して実践するんです。

そうするときっと身の丈のあった幸せがちゃんとやってくるってことなのです。

Ｍさんの話からずいぶん逸れてしまいましたけど、まあ、そういうこともあるよ、ということと、今後の夫婦関係の改善にも役立ててもらえればと思う次第です。

★今日のネタに関連する本や動画、セミナーなど

◎【9/3大阪、10/29東京】女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント～実習メインのグループセッション～
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

◎東京／オンライン：9/25（日） 根本裕幸の応用心理学講座・５本一挙大公開！
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45903

＊動画配信／DVD：「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

＊「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」（ディスカバー２１）
＊セミナー動画：『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
＊心理学講座動画：『罪悪感と癒着の心理』

＊「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」（学研プラス）
＊セミナーＤＶＤ『本気の手放しワーク』
＊セミナー動画／ＤＶＤ：「自立系武闘派女子のための恋愛講座～過去の恋を清算する、棚卸しと手放しセッション！～」
＊セミナーＤＶＤ『手放す愛で夫婦関係に奇跡を起こす～愛で問題を解決するセミナー～』

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