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きょうだいはとても微妙な関係性。
同じ親を持つ運命共同体でありながら、親の愛を奪い合うライバルでもあります。
友達みたいに仲良くなれることもあれば、憎き敵になることも珍しくありません。
妹の幸せを喜べない、という時点で良い姉なんですけど、そういう心理になるのも無理はない事情もあるんです。
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以前、母との関係性でご相談させていただきました。あれから先生の宿題をする中で、母との関係性で見えてきたものがあります。
私が母に求めていたもの、してあげたことを考えれば考えるほど母が私にしてくれたことばかりが頭に浮かび、そこには確かに愛があったのだなぁと感じました。
小さい頃は完璧だと思っていた母、全て正しいと思っていた母。でも、きっとトラウマだってあるし、心に傷をおっているかもしれないし、私と同じように不器用で強がりかもしれないんだよな、知らない母もいるんだよなと思えると、すっと境界線を引けた感覚になりました。
しかし、そこにはちゃんと愛が残ったように感じます。根本先生のブログにも、最終的には愛に辿り着くみたいなことが書かれている回があって、なるほど先生の宿題の狙いはこれだったのか!私はそこに辿り着けたんだなぁと嬉しくなりました。ありがとうございました。
本当はもう一度カウンセリングをと思いながらも日程が合わなかったり、ベビーの後追いがひどく離れられなかったりで日々が過ぎております。
前置きが長くなりましたが、今回は、 妹の存在について相談させてください。兄弟姉妹の問題は以前も取り上げられていますが、ネタになれば幸いです。正直に書きますので、めちゃくちゃ性格が悪いと思われると思います、、笑
私には、3つ下の妹がいます。小さい頃から、「お姉ちゃんはすごい、可愛い」と崇められていました。
大人になってからかなり減りましたが。親からは、「妹は優しい、あんたは自分勝手」と言われてきました。妹は都合が悪くなるとだんまりタイプで私は言い返すタイプです。
親至上主義の実家では妹の反応が正解だったのでしょう。人の顔色をうかがい、立居振舞がうまい妹を疎ましく思っていました。
しかし、慕ってもくれたので「お姉ちゃん」をしていました。そんな妹も結婚して家を建て、子供も産みました。
私は、自信を持ったり、自立していく妹が気に入らないのです。幸せになる妹に対して、素直に喜べません。
お姉ちゃんが家を建てたから、お姉ちゃんが何歳で子供を産んだから、お姉ちゃんは何人子供がいるから、と私を基準?にされるのもうんざりです。
私の幸せはここにあるし、誰にも奪われないはずなのに、同じように幸せを手に入れられると、自分だけの幸せを邪魔されたような感覚になるのは何故なのでしょう。
こんな自分は嫌だなぁと思いながらも、思いというものは消せません。チャッピーには妹を嫌いなのではなくて、親との関係が原因と言われましたが、少し違う気がします。
世間一般的にこんなにも兄弟姉妹の幸せを喜べないことってありますか?
妹も本心では私のことをどう思っているのか分かりません。しかし、妹の幸せを心から喜べる人間になりたいです。どうしたらよいのでしょうか。
(Aさん)
性格悪いですねえ~♪と言いたいところですけど、まあ、よくあることなんでね。別に性格悪いとか思わなくていいんですよ。
兄弟姉妹の愛憎ってけっこう根深いものがありますし、お互い微妙な立場なもので葛藤が付いて回ることもよくあります。
もちろん、すべてのケースに当てはまるわけではないんですけど、一般的に親はなんだかんだ言って育ててもらったという恩が多少なりともあるし、心理学でも宗教でも社会的にも「親に感謝せよ」と言われておりますから、なんだかんだ感謝の気持ちは持ちやすいものです。
しかし、きょうだいともなりますと関係が複雑なものでして、「12歳上の長姉が母親代わりになって面倒を見てくれた」などのケースを除けば、ほぼほぼ「親の愛を奪い合うライバル」になり、「目の上のたんこぶ」のように何かと競争相手になるものです。
その一方で、運命共同体として一緒に育ってきた特別な存在、同志であることも間違いはないので、その感情は複雑になります。
だから、妹のことを純度100%で「かわいい!」と思えることはかなりレアでして、「かわいいと思ってますよ。素直だし、いい子だし。けど、やっぱムカつくこともあるし、嫉妬してる自分もいるし、ウザいと思ってた自分もいますよね。」というところが姉たちの本音ではないでしょうか。
一般的に「姉妹」の関係を見れば、たいてい姉はしっかり者で、ちゃんとしてるいい子、優等生であることが多いものです。
小さい頃は妹の面倒をよく見てきた、ということも多いんじゃないでしょうか。
一方、妹は姉が防波堤かつ実験台になってくれたおかげで、たいてい要領がよく、親の扱い方も上手で、そこが姉からすれば「ずるい!うらやましい!くやしい!」というところになるんですけど、妹からすれば、親からなんでも一番に与えられるし(自分はおさがりが多いし)、しっかりしているし、自分より大人だし、ということで「ずるい!うらやましい!くやしい!」と思うことも多いわけです。
まさに立場変われば、というところですよね。
そういうわけで、兄弟姉妹の問題ってのはややこしいわけで、それゆえ「ファザコンはまだいんだけど、ブラコンの部分がややこしいんだよね」と婚活のカウンセリングでは実感するものです。(完全なる余談)
「兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか」(WAVE出版)
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カウンセラーらしい言い方をすれば、Aさんのお話からこんなことが言えるんです。
「Aさんは妹さんへの愛情をたっぷりお持ちなんですね」
証拠を並べましょう。
>妹の幸せを心から喜べる人間になりたいです。
なぜ、そうなりたいんでしょうか?
それは「なんだかんだあるんだけど、妹のことが好きだから」ではないでしょうか。
「きょうだいの幸せを喜べない自分なんてダメだし、嫌だから~」という理由もあるのかもしれませんが、そう思う時点で「好きだから」とも言えますね。
「そもそも仲良くないし、仲良くなりたいとも思ってない」という姉も世間には数多くいるもので、そういう人は妹の幸せを喜べないのは当たり前だし、喜ぶ必要もねえ、と考えているので、そんな願望を持たないのです。
つまり、「妹のことを愛しているのに、その幸せを喜べない」から問題になるんです。
ここ、重要ですよ。試験に出るポイントです。
だから「Aさん、ほんまは妹さんのことがめっちゃ好きってことやんな」という前提に立つことがとっても大切です。
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さて、Aさんと妹さんとの関係を深掘りしていきたいので、いろんな可能性を考えてあれこれ質問したいと思います。
>「お姉ちゃんはすごい、可愛い」と崇められていました。
今もそんな風に崇められていると思います?
そして、そういう風に思われていることはうれしかったですか?
それがちょっと重たいと感じたり、そのせいで頑張らなきゃいけなかったり、しっかりしなきゃいけなかったりなど“被害”もありましたか?
つまりそれって「期待に応えようとする」ということだと思うんです。
すごい!って言われるように頑張らなきゃいけないし、しっかりしなきゃいけないし、常に妹に崇められる姉でいなきゃいけないのってかなりのプレッシャーだと思うんですよね。
>親至上主義の実家では妹の反応が正解だったのでしょう。人の顔色をうかがい、立居振舞がうまい妹を疎ましく思っていました。
要領のいい妹を疎ましく思うのは姉の宿命みたいなものですけど、他にも疎ましく思っていたことって何かありますか?
>お姉ちゃんが家を建てたから、お姉ちゃんが何歳で子供を産んだから、お姉ちゃんは何人子供がいるから、と私を基準?にされるのもうんざりです。
たぶん、この気持ちがしんどいんだと思うんですよね。
「お姉ちゃんをしてきた」という一文もありましたが、“基準”とか“目標”とかにされるのって・・・元気なときはいいけど、そうじゃないときはウザいもんなんですよね。
「だって自分にはないじゃん、そういう基準が。
姉だから自分で道を切り開かなきゃいけないじゃん。
でも、妹はわたしがいるからそんな心配ないじゃん。」
みたいに思っちゃっても仕方がないものです。
例えば、人気馬って他の馬から目標にされちゃうんですよね。
すぐ後ろにぴったり付かれたり、自分が動くと他の馬も動き出しちゃったり、人馬ともにプレッシャーに晒されるんです。
中には人気馬に過剰なプレッシャーをかけてつぶしにかかる騎手もいますよね。
・・・あ、競馬の話なんですけどみなさん分かりますよね?え?
まあ、要するに、基準とか目標にされるのって一時的なものならまだしも、ずーっとそれが続くと疲れちゃうものです。
Aさんが妹さんから基準にされたことって何があるか書き出してみませんか?
進学先とか習い事とかファッションとか推しとか好きなマンガとかどうでしょう?
さすがに男の趣味が被って、同じ男を巡って争ったことはないと思いますが。
基準にされるのって、真似されたり、反面教師にされたり、何かと注目されてるってことなんですよね。
そしたら、なんぼかわいい妹でもちょっと嫌な気持ちになることってあると思うわけです。
そしたらね、「わたしにもっと感謝しろや!!」という気持ちになったりもするんです。
自分が苦労して切り開いてきた道を妹はすいすい歩いてくるわけで、「苦労が足りんのじゃ!」とムカつくことだってあるでしょう。
かわいい妹の成功や幸せはうれしい気持ちもある一方で、「楽しすぎてない?」という気持ちも出てきてもおかしくないんです。
でも、「いいお姉ちゃん」だから、そんな不満は溜め込むしかないわけですよね。
それが膨れ上がったら・・・ねえ?そりゃ嫌いになっても無理はないわけです。
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それと同時に「独占欲」が刺激されることだってあります。
「私だけのモノ」と思っていたものを妹が欲しかったらね。
例えば、自分がすごく好きで見ていたアニメがあって、でも、妹がそのアニメを見たいと言ってきて、母の手前、一緒に見るしかなくて、そしたら、妹もそのアニメが好きになって・・・ってうれしいですか?
嬉しい気持ちももちろんあると思うんですが、自分だけの楽しみを奪われた、という思いがそこで動いても無理はありません。
「私だけのモノじゃない」ってことは分かっていても、やっぱりなんか嫌な気持ちがするわけです。
だからそこは「頭で考えれば何ともないことなのに、なぜか嫌、ムカつく」という心理が働きます。
こうした心理は「縄張り意識」とでもいいましょうか。
「パーソナルスペース」と言いましょうか。
誰もが持っている心の縄張りがありまして、そこに妹であっても他人に入り込まれたら嫌な気持ちがするんです。
そうして「いい姉」をしていて、「かわいい妹」だと思っていると、いろいろと縄張りが荒らされたように感じてそんな不満やイライラや嫉妬心をつい無視しちゃうんですよね。
それが積もり積もって・・・ということじゃないかと思うわけです。
だから素直に妹の幸せを喜べないし、「奪われた感覚」がするんだと思います。
「いい姉」の顔の裏側に、ずーっと我慢してきた別の顔があるって感じですよね。
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また、チャッピーの肩を持つわけではないのですが、自分の縄張りに妹を侵入させた一因は「母」にもありますよね。
妹を褒めて私を落とす母との関係が。
そうするとイヤイヤながらそれを受け入れざるを得ない私もいるわけです。
「いい姉」をやるためには母の影響も大きいわけですから、そういう意味では母との関係もこの問題にからんでくるのは事実です。
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だから、どうしたらいいのか?と言えば、まずは「いいお姉ちゃんはもうやめる!!」と宣言することです。
とりあえず宣言だけで構いません。
それでどんな気持ちがするのか?を感じてみましょう。
すっきりしたり、軽くなったり、楽になったりする一方で、罪悪感がでてきたり、不安になったり、抵抗を感じたりするかもしれません。
その感覚をただ感じてみます。
こういうの「やめようとすればするほど縛られる」ということもあるものです。
だから「やめる」だけの宣言を続けるだけの方がいいんです。
具体的なやめ方についてはまだ考えない方がよく、直感が教えてくれるのを待つのが理想的です。
長年「すごいお姉ちゃん」をやってきたので、すぐにそれをやめるのも難しいものです。
宣言を日々しつつ、その一方で、妹に対して素直に感じていることを見つめてみましょうか。
「すごい」って見上げられ、崇められてくると、つい妹のことを「下」に見ちゃいますよね。
そこで「対等」を意識してみましょうか。
子どもの頃は確かに幼くて何もできなかったんだけど、今はもう大人になって、家庭を持ってらっしゃるわけですよね?
そんな妹をできるだけ対等な目で見てみようとするんです。
・正直、妹のここがすごい。
・ここだけの話、妹に嫉妬していること。
・妹に対して素直に感じている気持ち。
対等な友達を見るような目を意識しながら、自分の素直な気持ちと向き合ってみましょう。
そうして意識的に妹を認めていく、妹に対して素直になる、ということを心がけていきます。
もちろん本人を前にすれば、今まで通りに振舞っちゃうかもしれませんが、それはそれで構いません。
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さらに話を広げると、その妹との関係って、そこだえにとどまっているのかな?という風に意識してみるのもいいでしょう。
「すごい姉」を期待されて、それに応えてきたならば・・・
「すごい妻」「すごい母」「すごい社員」「すごい先輩」をやろうとしてきた自分はいないかな?と。
そこに意識を向けてみるとまた違った自分が見えてくるかもしれませんね。
すごいお姉ちゃんを卒業すると同時に、「いい妻」「いい母」からも卒業することをしていきたいものです。
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「いい人」(いい妻、いい母、いい社員等)をやっている方にカウンセリング中に「じゃない私」を意識してもらうことがあります。
「わたしって実は・・・」という自分について話してもらったり、それを出してもらったり。
「わたしって実は性格悪いと思うんです」といういい人に、その性格の悪さを語ってもらったり、わざと悪態をついてもらったりします。
となれば、Aさんには「妹に対して素直に思っている悪口」をたくさん語ってもらったり、ついでに「いい母・いい妻」の裏に隠している本音を暴露していただいたりするかもしれません。
ある人は「自分って全然きちんとしてなくて、だらしなくて、がさつなんです」とおっしゃるので、「それを出してみるとどんな感じ?」とお伝えしました。
しばらく考えたあと「ふつうに胡坐とかかいちゃうし・・・」っておっしゃるので、「じゃあ、今日はあぐらをかきながら話をしましょ!」としました。
「実は私、すごく怒りっぽくて」という方には壁に向かって怒りを出してもらったり、「実は私、けっこうエロいこと考えちゃって」という方は、勇気を出して、そのエロいことを話してもらったり。
そのときはけっこう抵抗感じてらっしゃいますが、やってみると「憑き物が落ちた感じ」がしてめっちゃ楽になるんです。
カウンセリングという閉じられた世界だからこそできる「レッスン」なので、カウンセリングを受けるときに「実はわたし・・・」という話をしてみるのもお勧めです。新たな扉が開くと思うんです。
機械があれば、みなさまもぜひ。
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◎東京:8/30(日)11:00-18:00 「あのときの私を癒す1DAYヒーリング ~インナーチャイルド・セラピー & トラウマセラピー~」
◎東京/オンライン:8/29(土)13:00-17:00 自分軸を取り戻すワークショップ~頭では分かってるのに、体はまた他人軸に戻ってしまうあなたへ~
◎オンライン:8/25(火)20:30~心理学講座「“我慢していることに、気づけないくらい我慢してた”あなたへ~抑圧・我慢・忍耐の心理学~」
◎オンライン:9/14(月)& 9/17(木)20:30-22:00 母と向き合う2days~いい娘・息子を卒業して、私の人生を生きるために~
◎新しい学び「どうしたらいい?」が解決する 自分と他人の心理学(池田書店)
◎11/21,22,23 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
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