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親密感への怖れが出てくるとお互いに逃げたくなるものですが、そこは今までの二人が築いてきた絆を信頼し、彼との未来にコミットし、流れに身を委ねていくこと(サレンダー)をしていくと、心は安定し、何が起きても動じない自分になることができます。
これって一種の「悟り」と言っていいんじゃね?という心境を作っていくのです。
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最初は自分が助けられたいなんて?って思いましたが、思い当たる節がどんどん出てきました。
私にも見捨てられる不安があるし、かわいい野良猫ちゃんでした(笑)さすが根本さん…
幼少期は祖母に面倒を見てもらい、両親は遅くまで仕事をしていました。
祖母の性格が強すぎて、兄と比べられたり、暴言を吐かれたり(出て行け、育ててやったのは誰だと思ってる等)していました。
挙句、母との相性が悪く(父方の母が祖母です)、常にピリピリしてて両方の愚痴を聞かされて育ちました。祖母のことが大嫌いだったなぁと。。
子供の頃から私が存在する意味とはとか、死にたいなとかふと思ったりしてたこと、彼と出会い過食症が落ち着いたことを思い出しました。そして仲良しだった友達とは疎遠になり、新しい環境で出会った人には親密感の恐れが出ているのがわかります。
根本さんに相談してから、彼の浮気の修羅場を乗り越え、お金を稼ぐ為に私がお客さんと関係を持ったことが彼にバレて修羅場になりそれも乗り越え、今に至ります。
前に比べて、彼のことを探るのを控え、彼は休日お客さんの付き合いばかりで、キャバや浮気に走ることは少なくなったのでは?と思っていたりします。(実際はわかりませんが)
少しずつ自分の褒めれるところを探してみたり、彼に毎日ご飯のメニューと一緒に「今日もお仕事お疲れ様」のお手紙を書いたり、お恨み帳を書いて彼に対してイライラした感情を出すことがなくなったりしていたのですが、お恨み帳のメモが見つかってしまい彼がパニック?になって死にたいと何度も言って泣いている姿をみて私も彼も罪悪感がすごいです。。
あんなにイライラした感情を彼に対して持ってたのにいざ見つかったら、ごめんなさいって思いと恥ずかしい思いがドッと出てきました。彼も傷付けてばかりで俺が悪いと別れ話をしてきました。
結婚したい私vs結婚したくない彼(だけど私とは一緒にいたい)で別れ話されたり、今回の件で別れ話されたりと、色んなことがあってどうしたらいいのかわかりません。
彼の気持ちを思って別れた方がいいのか、そもそもここまでいろんなことを乗り越えてきて別れるとは??となっていたり、自分でもよくわかりません。私の気持ちは、彼と一緒にいたいです。彼との子供もほしいと思っています。
(Rさん)
御恨み帳はちゃんと処分しないと修羅場になっちゃうよね!ということなんですが、書いたら破り捨てる、という法則は守っといた方が良いと思う次第です。はい。
★【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
さて、さまざまな修羅場も乗り越えるとお互いの絆ががっちり深まって「かけがえのない存在」になっていくものです。
長年付き合ったり結婚したりしてると「別れたいと思ってもなかなか別れられない」という気持ちになることもあるんですけれど、それはその絆がもたらしてることも多いんです。
だから、「どうせ別れられないんだから、どうこの状況を乗り越えるか?変えるか?もっといいパートナーシップを築けるか?」という方向に意識を向けることができます。
ところが、そこで改めて出てくるのが「親密感への怖れ」という厄介な奴でして、「別れられないけど、近づくのも嫌だ」という葛藤がそこで出てくるものです。
そして、その親密感への怖れにつながるのが幼少期の体験や思春期の友人関係や過去の恋愛なので、改めてそこを見つめ直すことをあちこちで提案してる私です。
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Rさんの場合はおばあちゃんの存在がやはり大きいようで、
>母との相性が悪く(父方の母が祖母です)、常にピリピリしてて両方の愚痴を聞かされて育ちました。祖母のことが大嫌いだったなぁと。。
としたら相当気を遣ってたと思うんですよね。
おばあちゃんの顔色を伺いながら、びくびくしていて、そして、頑張って愚痴聞きに務め、そうすると「自分がない」という感覚を持つようになっちゃいますね。
>子供の頃から私が存在する意味とはとか、死にたいなとかふと思ったりしてたこと、彼と出会い過食症が落ち着いたことを思い出しました。
過食症というのも多くの場合「母親からの愛に飢えている」という理由なので、とてもよく分かります。
彼と出会ったことで、愛情不足がある程度解消されたんでしょう。
ただ、こうした幼少期の家庭内のごたごたは誰かと家族を作るときに大きな抵抗として出てくるものです。
これは「彼が、私が」という問題というよりも、体に染みついた癖みたいなものなので、頭で大丈夫と分かっていても、心が拒否反応を示しちゃうのですね。
まるで、牡蛎に当たってどえらい目に遭った人が大丈夫と分かっていてもカキフライに手が伸びないようなものです。
だからそのトラウマを癒していくことが一つのテーマとなりますし、同時に彼と向き合い続けることをやっていくんです。
なので、祖母・母についてはこの本や動画が役立つので参考にしてくださいませ。
*「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナーDVD『本気の手放しワーク』
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で、彼とのことなのですが、パートナーシップってなんだかんだ「お互い様」なところがあって、自分に親密感への怖れがあるなら、彼にもあると思った方が良いものです。
だから、修羅場を乗り越えて絆ができて離れられないようになった分だけ、強い力で離れようとするできごとが起こります。
まるで綱引きですね。
でも、逆の見方をすれば、そうして別れ話が連発するのは「別れられない」という根拠があるからかも知れません。
変な話ですけどね。
だから、カウンセリングでも「どうせ彼と別れられないんだからさ、ね?もう覚悟決めるしかないんじゃない?他の人とか考えられないでしょ?ね?そろそろ肚括ろ?」と猫なで声でよしよしすることもよくあるわけです。
まあ、そこで歴戦の武闘派女子たちが素直に「うん。分かった。そうする。」なんて言うわけもなく、「分かってますけどー、でもー、ほんとにこれでいいのか悩むー」とかうだうだ言い始めるんですけどね。ついでに「ああ、こんなあたし、かわいくないですよねー」と机に突っ伏したりします。
ま、そういうのもかわいいんですけどね。笑
>私の気持ちは、彼と一緒にいたいです。彼との子供もほしいと思っています。
と言う気持ちが決まってるんだったら、もうそれで行けばいいと思います。
よく「結婚したいあたしvs結婚したくない彼」というタイトルマッチが後楽園ホールで開かれてるんですけど、その勝負は「肚を括ったもん勝ち」と相場は決まってます。
お互いなんだかんだこれ以上親密になることが怖いわけで、ああ言えばこう言うスタイルになっているのも確かだし、なんだかんだうだうだ言ってる状態なので、「決めたもん勝ち」なんです。
「あたしは彼と結婚する!そして、彼の子どもを産む!3人産む!!」みたいな感じで、まずは自分の中で宣言しちゃってください。
「決める」ということがこういう場合ものすごく大事で、特に親密感への怖れがあると、何かあると逃げようとしてしまいます。まずは「決める」ということがものすごく大事なのです。
*『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)
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逆に言えば「彼と別れる」「彼と結婚はしない」という選択肢を“捨てる”ということです。
で、「あたしは彼と結婚する!」って決めちゃうと、何があっても「ま、結婚するから」というところに戻ってくることができます。
彼が別れ話を切り出したとしても、また別の修羅場が訪れたとしても、自分が怖くて逃げだしたくなっても、「でも、あたしは彼と結婚するから」という意識に戻れます。
そうすると親密感への怖れを無視するのではなく、むしろ、直視したまま前に進むことができるようになります。
つまり腹を括る、決める、ということは親密感への怖れという向かい風の中を進ませてくれる動力になるのですね。
こうした一連の流れを「コミットメント」という風に言います。
「彼にコミットする」とか「彼との結婚にコミットする」と表現します。
コミットメントというのは「肚を括る」という意味であり、かつ、「決断し続ける」ということを表します。
一度決めるだけじゃなく、何度も何度も選択し続けることを言います。
そうするとどんどん腹が括れるようになるので、物事に動じなくなっていくんですね。
このコミットメントは男性性の力がけっこう必要なのですが、名うての武闘派女子であるRさんや読者の皆様にとって男性性はお手のもんだと思いますので大丈夫ですよね?笑
え?そういうときにだけ女の子になっちゃうって?笑
そして、コミットメントともう一つ重要なポイントが「信頼」です。
これは「プロセスを信頼する」「自分を信頼する」「彼を信頼する」など様々なシーンで出てくる重要な意識でもあります。
信頼ってのは良いことも悪いことも全部受け止める覚悟のようなもので、だからコミットメントとセットで語られることが多いです。
そして、このコミットメントと信頼があると「サレンダー」ができるようになるんですね。
つまり、彼との結婚にコミットし、プロセスを信頼すると、その流れに身を委ねることができるので、仮に状況が不安定で、彼が別れ話をぶちかましてきたとしても、心は不思議と安定するんです。
カウンセリングを継続されていてこうした段階まで来てるクライアントさんはそんな不思議な体験をされることも多いんです。
「旦那との関係は最悪だし、冷静に考えれば元に戻らなそうなんですけど、なんかあたしはすごく落ち着いていて、ま、何とかなるやろ、と思ってる自分がいるんです。まったくもって変なんですけど」と言ってた奥様はその後、離婚の危機を回避し、レスも解消し、ラブラブになっています。
「やれることは全部やった!と思えるようになってきて、今ってすごくヤバい状況だと思うんですけど平然としてる自分がいるし、従業員にも大丈夫だ!と胸を張って言ってる自分がいるんです。自分はおかしくなっちゃったんでしょうか?」と言ってた経営者の方はその後、奇跡的なことが立て続けに起こって業績がVの字回復しました。
そんな思考では処理しきれないことが起きるのもコミットメントと信頼とサレンダーのすごいことですし、ほんと世の中は理屈じゃねえんだな、ということをしみじみ思わせてくれる事例でもあります。
ということで、いろいろあった修羅場を乗り越えてきた絆を「信頼」して、彼との結婚に「コミットメント」して、あとは流れに身を委ねなさい、というお話でしたー。
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