自分の考え方を変える意欲はある?~社会人失格だと思ってしまうガンコな思い込みはどうしたら外せるのか?~



心が傷つくと私たちはそんな痛い思いを二度としないような考え方を身に纏い、防衛的になります。それが「頑固さ」で、そうなると人は意地を張ってその考え方に固執し、傷つかないように防衛し続けるのです。
そうすると現状は何も変わらないので、もし変わりたいのであれば、その考え方を変える意欲を持てるか?がカギになるのです。

おとといのネタの方に家族環境(父は甘く仕事人間、母は放任で過干渉、4つ上の兄は概ね頼れる存在)と悩みが似ており、先生のお答えに質問したく筆を執りました。
本当の自分で振る舞うのと社会人(会社員)失格の違いが分かりません

同じ職種で転職を繰り返してます。規則が多い、同調圧力強い、正確さとスピードが欠けると命にかかわる、マルチタスク、低賃金、な医療事務職です。
シフト制で出勤時間間違えるわ、遅刻するわ、どこに行っても『お局』には目をつけられ、10年近くやってるのにミスのダメ出しばかりで、限界です。

根本先生に『もっと合う場所がある』『カリスマ性があるから』ともし言われたら嬉しいけど、私の場合単に社会人として欠陥があるだけだと思うのです。
どうやって見分けるんでしょうか?

そんな素で行ける夢見たいな職場って本当にあるとか信じられません。
“会社”という所は概して素な奴(我儘)は忌み嫌われると思いますが、どうなのでしょう?

昔から上の人に、協調性がない、感謝が足りないとよく言われました。
実際、職場で感謝される経験もあまりないので“感謝が足りてる”とはどう言う態度なのか知りたいです。

内戦や貧困で苦しむ子供の映像を見る度に何日もフラッシュバックしたり泣いたりするわりに『人の気持ちをもっと考えろ』とも言われます。
もしかして口に出す事が足りてないのかと思い付き、最近はお局にやってくれた事に対しては都度お礼を表明しています。
実は、10年以上前に経験のある業界にチャレンジしたいのですが、社会人として欠陥があるなら、改善されない限り組織で本来の自分で生きていくのは難しいのは?と思い付き、絶望感でいっぱいです(ADHDを疑いテストを受けましたら低めのプラスでした泣)

子供が成人した今、ひとり親だから選んだ今の仕事を続けていく動機も既に無くなりました。
かと言ってこれから始めたい転職活動が全て残念な結果だったらと思うと恐ろしく、足がすくみます。
こんな私の背中を優しく強く押して頂けますと幸いです。

でも先生に2年前に(本屋で)出会ってから随分自分軸ができてきたな~と実感してます!
あと、サンミー初めて聞きました!
(Kさん)

おとといのネタはこれですね。

「自然体な自分」にNGを出して隠していると、それ相応の人間関係を築くようになるので、変わることに抵抗が出るんです。

ネタを頂いてから採用させていただくまでのタイムラグがバレちゃいました。笑

しかし、サンミーは美味いよね。私の学生時代を支えてくれた一品と言っても過言じゃないほどかつてはお世話になりました。これが関西限定だと知ったときには驚愕しましたよ!

ということで、Kさんのネタなのですが、こういう話をお伺いすると「ああ、○○だよなあ」と感じるところがあって、カウンセリングなどでは開口一番、こんな質問をすることがあります。

「Kさん、自分の考え方を変える意欲はありますか?」

けっこう多くの問題(悩み)あるあるなんですけど、「それってたぶん考え方の問題なんですよね。その考え方を変えたらたぶん簡単になると思うんですけど、自分の考えを変えるつもりってどれくらいあります?」ということなんですね。

2年前よりは確実に変わってるんですよね?
それは素晴らしいことです!
だから、それを自信に変えるというか「あたしって変わるんだ!自分を変えられるんだ!」という意識をちゃんと持つことは大事です。

じゃないと人は「ないものねだり」をして「でもね、これができてないんですよ。あれもできないんですよ。それもまだダメなんですよ」ということを言い勝ちです。

できてるところは華麗にスルーして、できてないところをいっぱい語るんですね。

だから、そういう方のお話は「~がない。」「~ができてない。」「~がダメ。」という構文で成り立つんです。

それは向上心じゃなくて、単なる自分いじめです。

でも、私たちってガンコになって自分の考えに固執します。

そして、その自分の考えは自動化あれてるので気づかないうちに発動され、気が付かないうちにその考えに沿った言葉を発します。

あるクライアントさんはいつも文末に「こんなあたしじゃダメですよね」とか「こんなこともできないんです」あたりの文言が付く人なんですよね。

で、そういうことを指摘すると「あっ!」と思うのですが、その数秒後にやっぱりその言葉が出ちゃうんです。

なので、あるときカウンセリングを録音してもらいまして、帰ってから最低3回は聴くことをお勧めしました。

で、1か月後「どうだった?」とお聴きしたら、「なんか凹みました。あたし、根本さんが言ってることほとんど聴いてないですよね。でも、も多いし、否定語が多いし、こんなんじゃダメだな、ってほんと思いました。」と、やっぱり文末は自己否定語になっていました。笑

ということで、それくらい自動化された(習慣化された)考え方から抜け出すのは難しいのですね。

ガンコになると意地を張るようにもなりますから、ますますその考え方に固執します。

これを俗に「正しさの争い」と言い、自分の考えを正当化して自分を守ろうとします。

自己否定だって立派な自己正当化なんです。

なので考え方を直接改めることを目指すというよりも、それにまず気づくことを優先し、かつ、新しい考え方をインストールしていくことで、結果的に元々あった考え方を減らしていこう!という作戦を取ります。

だから、先ほどの「Kさん、自分の考え方を変える意欲はありますか?」という質問の意図というのは、「Kさん、新しい考え方を導入する意欲はありますか?」ということになります。

まずはここで「自分は人の話を聴く耳があるかどうか?」ということが問われているんですけどどうでしょうか?

自分を否定する言葉はすーっと入って来るのに、
自分を肯定する言葉はすーっと抜け落ちていきませんか?

たぶん、この話はKさんのみならず、多くの方に当てはまると思ってます。

傷ついた分、私たちは自分を守るためにガンコになります。
そして、ごの内側で自分の考え方をずっと抱きしめ続けます。

>本当の自分で振る舞うのと社会人(会社員)失格の違いが分かりません

という本題ですけれど、ちょっと意地悪な質問をさせてもらっていいでしょうか?

「Kさんって“社会人”“会社員”を語れるほど多くの職場を渡り歩いてきたんですか?」

いやー、こういうことを聞く奴ってたいがい性格悪いですよね。
私も職務上仕方なくやってることで、プライベートではそんなことたまにしか言いませんよ!笑

つまり「社会人失格」とおっしゃるからには、医療事務だけでなく、アパレル、公務員、ホワイト企業、ブラック企業、零細企業、大企業、メーカー、IT、商社、フリーター、ニート、家事手伝い、専業主婦等々、あらゆる社会や会社を経験されてるんですよね?

え?違う?

じゃあ、なんで社会人(会社員)失格って言えるの?

・・・ということで頑張って悪い性格を出してみたのですが、こういう正論をぶつけられると何も言えなくなりますけれど、たぶん、Kさんにはこれくらいの刺激がいいんじゃないかと思ったわけです。

つまり、何が言いたいかっていうと、「自分のその考えはまだまだ視野が狭いぜ!もっと社会は広いぜ!」という話です。

それを受け入れることを「謙虚さ」と言います。

「あくまで自分が選択してきた世界に自分の居場所がなかっただけなのかー」と言いたいんですけどね。さっさとそう言えよ!そんな正論とか嫌味とか駆使しないでさ!と思われるかもしれませんけど、そうストレートに言っても響かないでしょ?笑

会社員失格という意味では私がまさにそのタイプでして、IT系企業の人事部で人事システムを作っていた会社員時代、私はとても苦痛を感じていました。

ホワイト企業です。
財閥系なので安定してます。
良い先輩同僚に恵まれました。
じゃんじゃん出張させてくれました。
上司もかわいがってくれました。

けれど苦痛だったんですよね。

「なんで朝9時に会社に行かなきゃいけないんだろう?」「なんで頑張って頑張らなくても給料変わんないんだろう?」「ボーナスは嬉しいけど、そもそもなにこれ?」「有給もありがたいけど何それ?」という人事部員としてはあるまじき疑問を持ち続けてました。

要するに私はその会社のシステムに合わなかったんですね。

だから、出勤時間自由、給料はインセンティブ、仕事場も自由という会社だったら退職を考えなかったかもしれません。

・・・ああ、でも、基本的に人に使われるのがダメなタイプなのでやっぱりいつかは辞めてたと思います。

同時に、私の先輩たちがこれまたとても良い人たちで、この仕事・この職場をほんとに愛してました。

その姿を見て「ああ、自分はこうはなれないなあ」と思ったのが退職を決断した理由です。

なので、私は会社というシステムが自分に合わないから、もっと自由度の高い仕事をしたい、と思ってカウンセラー&講師という仕事に縁あって就くことができました。

2,3年は二足の草鞋だったので、まあ大変なことも多かったですけど、何とか自分に合う世界を自分に与えるために(←かっこよく言ってます!)、相当頑張ったと思います。

という話を前提にして語らせていただくわけですけれど、今からいくつか質問を投げますので、それにKさんの心がどう反応するかをちょっと見てください。

「いやっ・・・」「でもっ・・・」「え?」などの否定的、もしくは質問の意味が分からないなどの反応が出てきたり、「いたっ!」「うっ!」などの刺さった反応がでてきたりするかと思います。

そして、意識していただきたいのは「怒り」です。

ということで参りましょう。

質問1)なぜ、明らかに自分に合わない職種に固執してるんですか?

質問2)「私の場合単に社会人として欠陥があるだけだ」と思う根拠って何ですか?

質問3)下のような特徴を持つ人の長所ってどこですか?

「シフト制で出勤時間間違えるわ、遅刻するわ、どこに行っても『お局』には目をつけられ」
「協調性がない」

質問4)質問3のような人がふさわしい職場ってどんなところですか?

質問5)自分が欠陥だと思うところを長所や強みに変えられる!と聞いて素直に受け入れられますか?

質問6)そんなKさんにぴったりの職場環境なんて無限にあるよ!と言われたら信じられますか?

たぶん、カギは「怒り」だと思うんですよねー。もちろん自分への怒りも大きいですけれど、周りの人、職場、上司などに対する怒りも相当強いように感じるんですよねー。

怒りがあるからついつい攻撃的/素直じゃない/反抗的/イライラ/ぶっきらぼうな態度をとってしまって「感謝が足りない」とか言われちゃうんじゃないでしょうか。

さて、たぶんKさんは各方面にてたくさん傷ついて来られたと思います。
そして、その傷をかばいながら自立してきました。

そこで自分なりの考え方を持ち、それを正当化すべく証拠を集め、これ以上傷つかないように防御を固めて来られました。

でも、その内側では猛烈な自己否定の風が吹いているわけです。

「変わりたい。良くなりたい。けれど、こんな自分じゃダメだ!」という思い込みを強く持つことになるんです。

だから、仕事を変えるのも大事なことだし、自分に合う職場を見つけることが目標には違いないんですけど、まずやんなきゃいけないのは、そうした考え方を改めるということなんです。

自己否定癖を直す、とか、自分の価値や魅力をもっと認める、とか、自己肯定感をあげる、とか、要するにそういう話なんですけど、そういう風に頭で考えても、自らが作りし防御癖に自らがぶつかってしまうので、「そう思っているんですけどなかなか難しくてできません」という状態を作るんですね。

しかも、そういうときって他人の話が耳に入ってきません。

カウンセリングを受ければカウンセラーがいろいろとKさんの価値を伝えてくれるでしょう。
ビジネス系に強いカウンセラーやコーチなら、そんなKさんの特徴を活かした仕事を提案してくれるでしょう。

けれど、それを受け入れる耳がなければ机上の空論になってしまいます。

だから「自分の考えを変える意欲はありますか?」という質問が必要ですし、そこから「もっと自分を知る」ということをやっていくわけです。

つまり、私がお伝えしたいのは「私たちは自分自身のことを何も知らない」ということを受け入れることなのです。

知ってるつもりになってるけどね。
自分のことを自分が一番分かってるつもりになってるけどね。
実は全然分かってないのよ。

だから「私は私のことを何も知らない」というアファメーションもおすすめ。
ガンコで意地っ張りで人の言葉を素直に聞けねえな、と思っている方は特におすすめ。

そうすると自分を俯瞰して観られるようになっていくので、自分の価値や魅力や特徴も受け入れられるようになるし、そんな自分がどう生きて行けばいいのかも見えてくるでしょう。

そのときって自然と人の力を借りたくなるし、人の話を聴けるようになってるからスポンジが水を吸い込むように信頼する人の言葉を受け入れられるし、人生にワクワクしていくようになります。

そしたら「根本さんに出会って人生がめっちゃワクワクして素敵なものになりましたー!」という報告をしたくなると思うので、ぜひともメールにて教えていただき、ブログ上で紹介させていただければと思う次第です。

(参考)「「この仕事を続けようか?辞めたほうがいいんだろうか?」と迷ったときに役立つ意識の向け方。」

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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