親密感への怖れ問題を「痛み」ではなく「愛と才能」という観点から解決に導くアプローチとは。



暴力的で過干渉な親の元に育つとどうしても親密感への怖れが出てきてしまうわけですが、それを癒す際に「愛されなくて傷ついた私」に注目するのではなく、「親を助けられなかった私」の無力感・罪悪感に注目することで「才能」を導きだすことができます。
愛と才能をベースに問題を見ていくことで早く解決に導けます。

いつも勝手にお世話になっています。
「罪悪感持ってる人がいるんだー」などと他人事に読んでたのに、ある日自分のことと気づいて愕然というのを日々やってます。

私は今彼と4年目です。物理的距離を縮めたいけど怖いという葛藤があります。
電車で片道2時間半の中距離?恋愛をしてます。LINE通話で毎日話して、3週間に1回ぐらい会ってます。
普段は看護学生と女の子のママをやってます。夫とは裁判係争中です。娘は彼によくなついてるし卒業したら彼の住む辺りで就職して移住したいと思ってます。そしたら育児を手伝うとも言ってくれてます。
でもすごく怖い!!親密感の恐れとは思いますが、どう克服していいかオロオロしてます。
子供時代は父からは暴言暴力、母からは過干渉とネグレクト(両立しますよね?)でした。
今学校に通えてるのは実家のおかげですが、束縛が強く恋愛、車買う、学外への引っ越しはNGです。隠れてやろうとしてるわけですが、、、
夫は最初は優しい人でしたが、モラハラが発症しエスカレートしていくなか、娘を連れて逃げました。
彼と夫は正直似てます。見た目の雰囲気、クリエーター気質、フリーランスなとこです。元は優しいところも同じです。
目指すとこは、パートナーとしてずっと一緒にいることです。彼は結婚願望ありません。(周りが皆離婚するのでよいイメージがないそうです)私も結婚はもういいです。
ただ時間や生活の共有が増えることでまた同じことになるのでは?という不安があります。
親への怒りや肯定されたいなどの葛藤に今も苦しんでいます。
ワークをやってみるのですが、子供時代のことは心が拒否してあまり記憶がないし、子供の私を癒すことできるのか?と途方にくれてしまい、その間に時間は過ぎていくしと焦ってます。

ネタになるようでしたら、取り上げていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
(Tさん)

不思議と同じイニシャルの人が続くなあ、と思ってこの世の仕組みに感動している根本です。こんにちは。たまたまなんですけどねー、ほんと不思議ですね。(どうでもよい話。)

こういう風に感じたときってやっぱ人に相談してみるのがいいと思うのですよね。
ひとりであれこれやってみるよりずっと早いし、簡単だし、楽になれます。
ひとりじゃない!って感じられるのも大きなメリットです。

「カウンセリングって高いじゃん!」と思う方も、うちのお弟子の中にはモニター料金でやっている者もいるので、物は試しと使ってみてはいかがでしょうか?

対面やzoomだけじゃなく、メールカウンセリングやってたり、LINEなどのフォローを付けてる者もいますので。(でも、誰!とは私も知らないことが多いので笑、自分で探してくださいっ!すまぬ!)

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自立系武闘派女子という看板を掲げてふんふん鼻息荒く街を闊歩している集団の中には、

>子供時代は父からは暴言暴力、母からは過干渉とネグレクト(両立しますよね?)でした。

という方がほんと少なくないですよね。(これらがなかったからと言って武闘派じゃないわけじゃないです。私の長文ブログを読み漁れる方は皆さん武闘派だと肝に銘じてください。笑)

「親密感への怖れ」というのは私の動画で最も再生数が多いネタがありますので、こちらも参考にしてみてください。図解してるだけで顔が一切映ってない動画が一番回ってるってさ、どういうこと?と思うんですけど!笑

>「なぜ、親密感の怖れが生まれるのか?~恋愛講座「親密感への怖れを癒す」より~

ということで基本的なことを簡単に解説しておきたいと思います。

親というのは子どもにとっては当たり前に至近距離にいる存在で、母親ともなればお腹の中からの付き合いですから、ダイレクトに影響を受けるものです。

そんな両親が暴言暴力&過干渉&ネグレクトだったとするならば、Tさんは「距離の近い場所でものすごく傷ついてきた」という経験をします。

それはとても辛いことなのですが、これの何が問題かというと「大好きな両親に暴力や過干渉を受けると、大好きな人はそういうことをする人だ」という思い込みが発生するということです。

そして、私たちは一般的に自分の親以外に親を知りませんから、「親ってそういうもんだよね」という思い込みがあります。

例えば、かつてのクライアントさん(男性)の話が分かりやすいでしょう。
彼の父親はカッとすると手が出るタイプで、何かと殴られることが多かったんです。
でも、彼は「どこの家もそうなんだろう」と思い込んでました。

ところが小学校5年生の頃、体育の授業終わりに水道で顔を洗ってると前日に殴られた傷に水がしみて「いててて」となったんです。

隣で顔を洗ってた同級生が「え?どうしたの?」って聞いてきたので「昨日、またオヤジに殴られてさ。しみるんだよ」と答えたら、その同級生は「え?君のお父さん殴ったりするの?僕、一度も殴られたことなんてないよ」と言うんです。

彼は衝撃を受けました。
それが当たり前だと思ってたからです。

それで他の同級生に聞いてみたら、ほとんどのが「殴られたことがない」というのです。
さらに衝撃を受けました。

そこで初めて自分の親は他の親と違うんだ、と気づいたと言います。

Tさんにとっては「暴言暴力の父」も「過干渉でネグレクトな母」も当たり前の存在で、そんな両親を“愛していた”のですね。(この愛してたってところは異論があるかと思いますが、それはスルーして話を進めます!!!!)

その結果、Tさんは「私の愛する人は暴力的で過干渉」というルールを持つようになります。

それが恋愛にも夫婦関係にも出るんですね。

だからこそ、多くの方が「気が付けば父親と同じようなタイプの人と結婚してた」という経験をするんです。

でも、どうしたって殴られたり、暴言吐かれたり、過干渉で束縛されたりするのって嫌ですよね?

特に反抗期を迎えればそんな親に反発して自立していくのが武闘派としての正しい道ですから、そんな奴らは大っ嫌いになるんです。

そして、そんな奴は間違ってるし、嫌いだし、絶対かかわりを持ちたくないと思います。

ところが、その幼少期に染みついた「私の愛する人は暴力的で過干渉」というルールに従ってしまうので、Tさんに残された道は2つになるんです。

(1)勇猛果敢に恋をして暴力的かつ過干渉な男と戦い続ける。
(2)そんな奴らとは関わりたくないから男なんていらん!

そこで、(2)を選ぶ人も多いですし、(2)を選んでいる自覚がなく、「根本さーん、なんであたしには男ができないんじゃ?なんでなんじゃ?」と相談してくれる人も多いものです。

しかし、ここから急に話は深くなるのですが、「そういう両親の元に生まれてくる人ってめちゃくちゃ情熱的かつ、助けたい人だし、癒しの能力を持った人なんだよね」という話になります。

ここに「なぜか親と同じタイプの人を好きになってしまう」というカラクリが隠れています。

その前提として「私たちは親を選んで生まれてくる」という考え方があります。

この辺は池川明先生の著作に詳しいですし、かつ、「かみさまとのやくそく」というドキュメンタリー映画も参考になります。

そこでこういう質問が成り立つんです。

「Tさんが自分の意志でこの両親の元に生まれてくることを選んだとするならばなぜなんだろう?」

他の親を選ぶことができたにも関わらず、この両親を選んだとするならばなぜ?という前提に立ってみるんです。

そうすると、おそらく答えはこれしかないんです。

「彼らを助けてあげたかった。」

だから、こういう両親の元に生まれてきた人は「癒し人」の才能を持ちます。

そういうわけで、Tさんの人生を振り返ってみると今のご主人はじめ、傷ついた人たちとのかかわりが多かったんじゃないかと思いますし、傷ついた人を放っておけない自分がいることに気づくかもしれません。

さて、両親を助けたくて生まれてきたのに、そのミッションは成功したでしょうか?

たいがい失敗に終わります。癒し人の才能を持っていても、小さくて何もできない子どもには親を十分助けることはできませんから。

そこで巨大な無力感(罪悪感)を持つに至ります。

「あたしは人を助けたくて生まれてきたのに、全然助けることができないじゃないか!」と思って自分に絶望し、自分を激しく否定するわけです。

しかし、才能ってのは恐ろしいもので、なぜかその才能を使わなきゃいけない方向に導かれてしまうんですね。

付き合う人が問題児だったり、仕事仲間に傷ついた人がいたり、なぜか傷ついた人たちの集団に関わってしまったり。

要するに、だからこそ好きになる人が似たタイプになりやすいのです。

そして、彼らを助けることによって才能を使うと同時に、両親を助けられなかった無力感(罪悪感)をそこで癒そうとするんですね。

ちょっとすぐには理解しがたい話かもしれませんけど、こういう「才能」という面からカウンセリングをしていくのが私の特徴のひとつですけれど(宣伝)、けっこう自分の人生に辻褄が合ってくると思いませんか?

親密感への怖れが生まれる理由も、そして、なぜ似たような人たちを好きになってしまうのかの理由も、何となく分かってきませんか?

>ワークをやってみるのですが、子供時代のことは心が拒否してあまり記憶がないし、子供の私を癒すことできるのか?と途方にくれてしまい、その間に時間は過ぎていくしと焦ってます。

それは無理ないことだと思いますが、実はこうしたワークというのは通過点で、ほんとうの目的は

〇あのような両親でも自分は深く愛していたことに気づくこと。
〇その両親を助けたくて、癒したくて必死に頑張ってたことを受け入れること。
〇でも、両親を助けられなかった自分を許すこと。

というところにあるんですね。

恨み辛みや怒りを解放して終わりじゃないんです。
酷い親だなあ、と思えば解決するんじゃないんです。

「あんなひどいことをした親ですら、必死に愛した自分の偉大さを受け入れること」なのです。

暴力的で過干渉な人を愛するなんてマニアックですよねー。
そんなことにチャレンジした自分ってすごいと思いません?

そして、その両親を助けることができるだけの力を持っている自分と出会うことがライフワークにつながります。

だから、看護師になろうとしてるんじゃないの?

※看護師が最高レベルの自立系武闘派女子集団であることに疑う余地はありません!笑

なので、その角度から見るとTさんや同志の皆様が取り組むべき課題はちょっと意外なものになります。

(1)さて、具体的にあなたはどんな風に両親を助けてきたの?

(2)自分が両親を十分助けたことを受け入れる。完璧でなかったかもしれないし、理想通りではなかったかもしれないけれど、できることはすべてやったことを受け入れる。

(3)自分ができることはすべてやったんだから、両親を助けるという役割から卒業する。

なので、Tさんみたいな方は看護師にも向いてるし、カウンセラーにもめちゃくちゃ向いてるんです。(なので、うちのお弟子たちは「自立系武闘派女子の精鋭の集まり」という側面を持っているのです。怖い。)

こういうアプローチを「愛」(才能)というラインから見るカウンセリングと言います。

親から受けた傷を癒し、怒りや恨み辛みを解放していく、そして、親を許していく、というプロセスが一般的ですが、いきなりその先にある「愛と才能」から問題を扱うアプローチです。

これは「自立系」な方々には大変効果的なもので、「与える側から自分の問題を癒す」というスタンスになるので、モチベーションも維持できるし、また、スピードがめちゃくちゃ早いんです。

このプロセスを経るといち早く「この両親の元に生まれてきた意味」を理解できるだけでなく、「その中で必死に頑張ってきた自分」を承認することができるので、子ども時代の苦しみが無駄じゃなくなり、むしろ、価値すら感じられるようになります。

要するに「癒し人としての修行の場としてこの両親を選び、見事、その修業を成し遂げた私」というわけです。

だから、ライフワークに目を向け、ライフワークを生き始めることが可能になるんですね。

これが受け入れられるようになると、傷ついた人をパートナーに選んで修行を続ける必要はなくなり、対等でかつ愛し合える人をパートナーに選び、その才能は仕事やボランティアとして外の人たちに提供していけるようになるものです。

ということで、良かったらこういう見方をしてみると一気に人生が変わるかもしれないのでお勧めですよ!というお話でした。

★さあ、罪悪感を本格的に癒していこう!!

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