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親が敬虔なカトリック信者で恋愛を禁止された場合だけでなく、様々なプロセスで「恋愛=悪いこと」という思い込みを持ってしまうことがあります。
そうすると「悪いこと=罪悪感=刺激物」となり、刺激的な恋でないと幸せを感じられない不感症になってしまってるんです。
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突然ですが、根本先生。
「家族が、欲しいです…涙(スラムダンク風)」
私の両親は別居婚で、父親はほとんど家に居ませんでした。加えて、母親が敬虔なカトリックで、恋愛はご法度。
20歳で親の好きそうな相手とお見合い婚約したんですが、アホほど嫌で過食嘔吐になりました。が、別れられずに約8年関係を続けました。
25歳で、ようやく自主恋愛デビュー。数人ですが、どれも「映画みたいな恋」!役者はゴールデンヘラクレス大カブト!
が、皆さまもれなく既婚者でした(苦笑)。
最後の彼は、私と結婚したいと離婚をし、プロポーズを繰り返してくれました。私も婚約者と別れ、両親に彼と結婚したいと申告。母はもれなく半狂乱となり、私は罪悪感で病み、気付いたら彼も去っていきました…。
それから約3年。根本先生の本に出会って、できる限りの“自分癒やし”をしてきました。
結果、父親とは沢山話すようになり、母親も激変。今では両親共に、私の自由恋愛を応援してくれています。
それでも未だ「私ってこのまま独りか…」との不安が消えません。最後の元彼を想わない日もなく、定期的にアプローチをしては、撃沈しています。
根本先生、私、どうしたら良いのでしょう…
(Tさん)
まあ、大丈夫ちゃう?そない心配しなくてもそのうちうまく行くと思うで~。
という風に軽く言っちゃう私ですけど、案外本気なんですけどねー。言い方がまずいのかなあ、あんまりみんな信じてくれなくてー。「またテキトーなこと言うて」と言われる今日この頃です。
さて、こんなにも親の影響は甚大なのか!という話ですよね。
恋がうまくいかない。
仕事が嫌だ。
お金の問題がある。
結婚しても幸せを感じられない。
人間関係がうまくいかない。
・・・そんな現実の裏に幼少期の親子関係を通じてインストールされた観念が深く影響しているのか、とカウンセラーは思ってしまうのです。
昨日のカウンセリングでも「ファザコン」の影響の大きさを実感させられたところでした。
でも、この3年で両親との関係が激変したことってめちゃくちゃ偉大で素晴らしく、Tさんはミラクルを起こしたと胸を張ってよいと思います。
なので、両親との良い関係を築き続けていたらだんだんマインドにも変化が訪れて(つまりますます癒されて)、素敵な恋がまたできるようになると思うんですよね。(で、冒頭の言葉に続く)
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で、その時間を短縮するために少し掘り下げていきましょうね。
別居婚の影響がTさんにどれくらい残っているのか?は、もうちょっと話を聴いてみないと分からないんですが、一般的には
「異性の親と心理的距離が空いている=恋の相手も何らかの障壁を持ちやすい」
という傾向があります。
好きになる人はみんな既婚者/遠方に住んでる人/仕事が超多忙/複数の彼女がいる人みたいな感じで。
また、子ども時代にパパに甘えられなかった分だけ、既婚者と付き合うことでパパからの愛を満たそうとする、という心理もあります。
だから、彼との関係は「対等な男女関係」というよりも「なんとなく父娘みたいな感じ」になりやすいものです。
この点については、パパがいなくて寂しがっていて、パパと遊びたい、パパに甘えたいと思っている「小さなTちゃん」にパパの愛を積極的に与えてあげることが役立ちます。
セラピーで言えば「インナーチャイルドワーク」というメジャーなセッションがありますし、自分でも「心の中の小さな女の子」を育てていくことができます。
また、今、実父と仲良くなってきたのであれば、あれこれ「子どもらしいワガママ」を言ってみることがいいと思います。
「ご飯おごってー」
「○○に連れてってー」
「駅まで迎えに来てー」
「クリスマスプレゼント買ってー」
なんて風に、子どもっぽいなあ、と思うようなことを実父にやってもらうことで、満たされていくことも多いものです。
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で、「母が敬虔なカトリック」という部分。
最近「親が宗教に入ってかなりがっつりやってた」というケースを扱うことがちょくちょくあり、なんか流れなんかなあ、という気がしています。
私の古いクライアントさんにも「両親が敬虔なカトリック信者」であり、めちゃくちゃ抑圧されて育ったがゆえに、大人になってめちゃくちゃ男とヤリまくる人生を送っていた女子がいます。5股とかふつうにしてたし、セフレが両手くらいいたんですよね。
ただ、先にお断りしてますが、私は宗教を否定する者ではございませんので、そこは誤解なきよう。
さて、この辺、具体的に聴いてみたいことがありまして。
母親が熱心に宗教を信仰している場合、子どもは親について教会に通ったり、カトリック系の幼稚園に入ったり、子どもの頃から聖書に親しんだりすると思うんです。
お母さんも「子どものため」を思ってやっていることなので、愛情なんですが、それが時に子どもの心を抑圧することにつながったりするんですね。
例えば、宗教が禁止している行事には参加できないので学校で寂しい思いをすることがあったり、それがいじめやからかいに通じたりすることがあります。
友達と遊ぶにしても宗教的な禁忌と重なるものは親から禁止されるので、なかなか友達ができにくかったり、「ちょっと変わった子」として認識されたりします。
「初詣は神道のものだから、あなたは行っちゃダメ!」みたいな感じ。
もちろん、メリットもたくさんあると思いますけどね。
で、恋愛禁止や処女性の問題もあると思うんですけど、ほかにどんな影響を受けて来られたのでしょう。
思春期になればやはり異性に興味を持つでしょうし、性的欲求だって感じ始める子も多いです。
周りの子は「○○くんかっこいい」とか「○○ちゃんと△△くんが付き合ってる」なんて話題で持ち切りだと思うんですが、そんなときTさんはどう過ごしていたのでしょうか?
同級生で好きになった男の子などいなかったんでしょうか?
あるいは男の子から告白されたこととかなかったんでしょうか?
そのとき、Tさんはどう感じていたんでしょうか?
「恋愛は絶対禁止」というのは周りがみんな同じ環境だったり、自分自身がそう決断したりしたのであればまだいいのですが、押し付けられたそのルールは自分を抑圧することにつながるんです。
他に抑圧してきた感情ってないでしょうか?
で、結果的にTさんのお母さんもけっこう過干渉というか、Tさんをあれこれコントロールしてくる人だったと思うのです。
母娘の癒着もきっとあったんだろうと思います。
だから、「親の好きそうな相手とお見合い婚約」したんだろうと思います。
これっていわゆる「許嫁」ってやつですかね?
過食嘔吐になるほど嫌だったにも関わらず8年も関係を続けたこと。
それくらい「母の期待通りでなければならない」という思いに縛られていたんだろうと思います。
実際、彼のことをお母さんに告げたら半狂乱になったくらいですからね。
かなりお母さんの呪縛にきつく締め付けられていたんだろうと思います。
そんな状態になると「母親の期待に沿わない」という時点で膨大な罪悪感を持つようになるものです。
「こんなことバレたらお母さん悲しむだろうなあ?」と思ってしまうんですね。
だから、既婚者の彼と付き合ってるときなんてのは罪悪感をどんどん積み上げてる状態だったろうと思います。
そうしてアンダーグラウンドが構築されていくんですね。
表の社会では母親の思い通りの娘を演じなければいけないのであれば、自由恋愛というものは当然ながらアンダーグラウンドでしかできないんです。
それで「相手は既婚者ばかり」というのはあまりにもデキ過ぎた話ですけれど。
だからこそ、そんな環境から抜け出し、両親との関係を激変させたTさんは素晴らしすぎるんです。すごいなあ。
その実績を自信に変えて欲しいなあ、と思います。
抜け出すのに時間がかかったでしょうし、様々な衝突や葛藤もあったでしょう。
こういうケースだと罪悪感で束縛されることが多く、罪の意識を大きく背負います。
カトリックの世界にいたとするならば、なおさら罪悪感は強くなるでしょう。
両親との関係は改善しましたが、この罪悪感はどうでしょうか?処理できているのでしょうか?
アンダーグラウンドで恋をすることを覚えると、「恋愛=悪いこと=アンダーグラウンド」という図式が心の中に刻まれます。
両親が自由恋愛を応援してくれていたとしても、Tさんの心の中にはその図式が残ってしまうことだってあります。
もしかすると「私ってこのまま独りか…」という不安を抱くのも、「表の社会で恋愛したことがないから」かもしれません。
この手のパターンはけっこう多くて、「アンダーグラウンドな恋は刺激的で楽しいけれど幸せじゃない。表社会の恋はつまんなくて幸せじゃない。」という思い込みを抱えている方って少なくないんですよね。
これをお読みで「恋愛がうまくいかねぇ」とお嘆きの方、心当たりはありませんか?
だから、「なんでこのまま独り…と思ってしまうのか?」は新たな課題としてはいいテーマだと思います。
さて、アンダーグラウンドでしか恋ができなかった女子たちが、表社会に華々しくデビューするにはその罪悪感を癒す必要があるんです。
ああ、もちろん、この罪悪感ってのは無自覚だと思うのですが。
「恋愛=悪いこと=アンダーグラウンド」という方程式を崩す必要があるのです。
このマインドがあると、恋愛というのが罪悪感による刺激物になります。
「恋というものは刺激物であり、刺激的な恋じゃなきゃそれは恋ではない」みたいな思い込みがあるんですよ。
※「恋」じゃなくて、それが「セックス」な人もけっこうたくさんいますね。
表社会の恋ってのは、罪悪感という刺激がないから全然盛り上がらないんです。
「独身の人と付き合ってもつまんない。やっぱり既婚者の方が刺激的でいい」なんて人、いません?
だから、Tさんや同志のみなさまの心の中にある「恋=罪悪感」を捨てて、「恋=自然なもの」に書き換えてあげる必要があるのですな。
根本流に言えば「不感症になっちまってるんだよな。だから、ふつうの恋はつまんねーんだよ」ということになります。
恋をいけないものと思っていた自分がまだ心の中に健在なのかもしれません。
その子に「恋って素敵なもの。自然なもの。私の人生にとっては水や空気と同じくらいふつうのもの」ということを教えていきます。
これに気付けば大きな実績を残してるTさんは恋のパターンを変えられるんじゃないかな?
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このパターンが変わっていくと、始めの頃は恋がつまらなく感じます。
刺激がないので当然ですが。
話していて楽しかったり、一緒にいて安心したり、ふつうに連絡ができたり、手をつないで街を歩けたり、誰に遠慮することもない関係が、アンダーグラウンドに慣れた身にはちょっとつまんないんです。
だから、そんな「ふつうで退屈な幸せ」を自分に与えてあげるんです。
そんな関係を築いてる友達カップルに話を聴いたり、ハッピーエンドな恋愛モノの映画を観たり、自分でそういう恋をイメージしてみるのも効果的ですね。
まあ、一度刺激物に慣れてしまうとそこから離れるのはかなり勇気が要りますが、誰かと一緒に作る人生を実現させるためにぜひ取り組んでいきましょう。
あ、もちろん、カウンセリングを使うのもとても効果的だと思いまーす!
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*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
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