慢性的な問題は習慣化するけれど、それは自分の才能に気付くチャンスでもある~才能はただ気付いておくだけで開いていくもの~



育った環境が戦争状態で、それに心を痛めてきたというならば、きっと自分の中には「平和」という才能があります。
しかし、その才能がある分だけ行く先々で戦争が起こり、一人になれば心の中で戦争を起こします。
それにはその才能に気付く必要があり、それにただ気付いておくだけでいいんです。

心をやられて職場で倒れ、1年以上休職療養中の元医療従事者です。
常時戦争状態の実家と疎遠になり、3年前に元夫の金銭・女性問題をきっかけに離婚して、療養中とはいえ、ずっと欲しかった「お金の心配もそれほどなく、誰にも自由を邪魔されない」環境を手に入れたのに何もしない自分が不快です。

ライフワークかもしれないと思い通っていた創作系の講座も辞め、女性性や手放しワークなどにも取り組んではやめるのを繰り返しています。
自分のための家事以外ほぼ何もせず、ネットを見たりぼんやりして一日が過ぎていきます。
休めたらやりたかった読書などの趣味は最近できるようになってきましたが、生活リズムは無茶苦茶で何もする気にならなかったりします。
世情もありますが、家に閉じこもってコミュニケーション力の低下を感じるのに友人とのLINEすら面倒くさがり、動こうとも変えようともしない、かといって現状の恩恵を受け取って今しかできないことにも取り組まない、再婚活も面倒臭がる自分に「お前なんなの?」と日々感じています。

手当を貰いながら休める期間もあと数ヶ月。
貯金を崩せばもう少し休めるものの、いい加減、現場復帰なり転職なり自活していくためのエンジンをかけなきゃ人としてやばいと思うのに動けません。
ビジョンも青写真じみていて動機になりきらず、けれど切羽詰まるまで動かないのはもう怖いのに動かない自分に必要な燃料がわかりません。
(Yさん)

心がやられてるときってだいたい本が読めなくなったりしますし、それまで好きだった趣味も手つかずになることが多く、それが心の状況を表しているんですよね。
つまり、好きなことができなくなるくらい、疲れてる、と思っていいです。

だから、読書ができるようになってきたということはたいがい回復段階にあるということで、それはとても明るいニュースです。

しかし、体調が底を打って状況局面に入るとYさんが感じていらっしゃるような新たなイライラが出現するのがまた厄介なんですよねー。

動けるようになってきてからこそ、動けない自分を責め始める。
実は余裕が生まれているので、あれこれ先のことを考え始めるけど、実際行動に移すほどではないのでイライラする。
元気になってきた分、かつての自分と今の自分を比較して、できてないことで自分を責め始める。
回復してきた分だけ、かつての「自己嫌悪癖」が再び顔を覗かせてくる。

まあ、要するに良くなってきているからこそ、ダメなところが目に付くようになるんですな。

あと「現状否定のクセ」というものあって、何かと「今の自分」を否定するクセが付いちゃってるのかもしれません。

悩んでいる自分もダメ、心をやられた自分も最低だし、できないことを見つけて否定する、という風に。

これがあると、右に行っても、上に行っても、前に行っても「ダメ!」としか思えません。

>ずっと欲しかった「お金の心配もそれほどなく、誰にも自由を邪魔されない」環境を手に入れたのに何もしない自分が不快です。

という風に、欲しいものを手に入れたり、自由だったりするにも関わらず、そんな「今」の自分を許せないんですな。

なので、「現状を肯定する」ということがやっぱり基本形となります。

Yさんのようにずーっと戦争状態の環境に育ち、結婚したって問題が生じて離婚に至ったならば、心の中ではずーっと葛藤が渦巻いてきたはずですから、その人生が苦しかった分だけ、自分を責める癖がついてしまうのも無理はないことかもしれません。

さて、家庭内でずっと揉め事が続いている場合、それが潜在意識にインストールされるので「戦争状態がふつう」というマインドが生まれます。

あちこちでドンパチやってるのが日常的光景であり、良いの悪いの以前にそこが「実家」となるわけです。

例えば、下町のごちゃごちゃした環境で育つと、子どもにとってはそれが当たり前ですから、そこに適応した暮らし方を身に着けていきます。

それで大人になって、一般的には環境が良いとされる「自然が多い」「家並みがきれい」「庭付き一戸建て」の家に住むようになると、なぜか、めちゃくちゃ落ち着かなかったりします。

そして、たまに街に出てごちゃごちゃした雰囲気に入ると「なんか落ち着くー」という気分になります。「やっぱ自分はこっちの方がいいな」と。

そんな風に私たちが子ども時代に過ごした環境というのは、自分にとって「実家」のような落ち着きがあるので、Yさんのように戦争状態の家庭で育ってきたなら、戦争状態に入ると「なんか落ち着く―」と感じられるわけです。

でも、これ頭で考えると変な話なので、なかなか気づかない上に腑に落ちません。

「だってずっと平和がいいって思ってきたんですよ。そんな人が争う姿なんて嫌じゃないですか」と思ったりするんですけれど、実はそう思うこと自体が「実家」なのですね。

だって、子ども時代からずっと「平和がいい。人が争う姿はイヤだ」と思ってきたわけですから。

そして、Yさんの場合はそれがきっちり前の結婚生活で再現されたのかもしれないし、医療従事者時代には仕事でもその環境が生まれていたかもしれません。

で、今はなんもないですよね?
1日中スマホを見ていても誰も文句言わないですよね?
一人なんだから、もう人が争う姿を見なくても済みますよね?

けど、その私たちが潜在意識にインストールした環境というのは、一人であってもそれを再現しようとするんです。

だってその方が「なんか落ち着くー」わけですから。

なので、今度は自分の中で戦争を起こすわけです。

「こんな自分はダメだ」「こういうこともできるのに何でやらないわけ?」「ほんと何様のつもり?」「このままだったら社会復帰なんてできないでしょ?」「時間があるんだったら少しはためになることしたらいいのに」「何もしてない自分なんて生きてる価値ないよ」云々。

そうしてひたすら自分の中に争いを起こすことで「実家」を満喫するわけですな。

頭で考えれば変な話ですけれど、心の世界で言えば「クセ」「習慣化」ですから、こんなことが当たり前に起こるわけです。

で、このことってあらゆる面に出てくるわけで、子ども時代の家族関係ってやっぱりめちゃくちゃ重要なんですよねー。

皆さんにとっての「実家」ってどんなところでしたか?
そして、周りの人は変われど、今もついつい実家を懐かしんで「落ち着く―」という環境を作り出していませんか?

例えば、「お金がなくて苦しかった」という家庭に育った方、まんまとその環境を再現していたり、そうならないようにお金への執着が強くなったりしていませんか?

例えば、「お父ちゃんがだらしなくて、いつもお母ちゃんが困ってた」という家庭に育った女子のみなさま。彼が欲しい、結婚したい、と思っているんだけど、なぜか男性不信が根っこにあってその望みが遠のいていたり、なぜか誠実な男性よりもいい加減な男に惹かれたりしていませんか?

ただ、この「実家の再現性」についてはもう一つ重要なファクターがありまして、それは「自分と家族との距離感」なんです。

つまり、「実家」が「落ち着く―」には、自分自身が実家が好きで、実家に入り浸るような、とても近い距離感であった場合、再現度はグッと高まります。

逆に、思春期頃から家と距離を置き始めるようになっているならば、その再現度は低いでしょう。

だから、今日の話を読まれて「あれ?私の場合はなんかちゃうな」と思われた方は、実家との心理的距離感が空いているのかもしれません。

そういう理由で同じ家庭環境に育ったきょうだいなのに「妹はさっさと結婚して幸せな家庭を築いているのに、あたしは未だに野良猫を追いかけている」という現象が起きるんです。

というわけで、Yさんが結婚生活でも、またそこから解放された一人暮らしの中でも「戦争状態」を巻き起こしているということは、それくらい家族に近い距離にいらっしゃったということを表しています。

で、ここからが重要なんでございますけれど(つまりは抵抗が生まれる話ってこと)、それくらい家族と近い距離にあったということは、それくらい家族を愛していたということであり、その家族がずっと戦争していたということはYさんの中に強烈な無力感(助けられなかった)が生まれていることを表します。

家族を愛していた分だけ、助けられなかった無力感(罪悪感)が生まれ、そんな自分を罰し続けることにもなってしまうわけです。

つまり、今の生活においても暇さえあればせっせと自分責めを繰り返してしまうYさんは、「家庭内にあった戦争」を自分のマインドの中で再現するだけでなく、「家族を助けられなかった罪悪感」から自分を罰し続けている、という二重の自己攻撃をされてるわけです。

あら、イヤな話ですねぇ。。。

しかし、それは裏を返せば、あんな家族(両親)だったけど、深く愛し、救いたかった自分がいるということです。

・・・吐き気とか催してないですか?笑

さらに、ここからが最も重要な話なのですが、そんな家族をさっさと見限ることなく、これほどまでに家族を背負って生きてきたということは、Yさんの中に「女神性」というものが強く存在していることを表しています。

例えば、多くの人はミシュランで3つ星を取りたいとは思わないでしょう。3つ星が欲しいと強く望む人は、自分にそれに値する料理の腕があることを“潜在的に”知っている人だけです。

そんな料理人が3つ星を取れなかったときには、自分にその能力があることを知っている分だけ、悔しいし、ムカつくし、自分が情けないし、調査人に不満を抱えるんです。

つまり、私たちは自分にできないこと、興味のないことは望まないんです。

そういう意味では「男がいねー。けど、いい男が欲しい―。幸せな結婚してぇー」と夜な夜なうめき声を挙げている武闘派女子の皆様は、“潜在的に”自分がそれを手に入れられることを知っている、ということになります。

・・・ほんまか!?

ということで、Yさんはそれだけ家族に近い分だけ、本来の自分は家族を救える力があることを知っているんです。
にもかかわらず、そのミッションが達成できてないからそれほど強烈な無力感(罪悪感)を抱えるに至っているのでしょう。

では、そんな戦争状態を治められる力を持つ者ってどんな存在なんでしょう?

ってことで「Yさんの中には平和を司る女神性がある」と断言する次第です。

・・・あ、スマホ、握りつぶしてないですか?

でも、まさか自分に女神性があるなんて思わないどころか、むしろ、その逆で自分は不幸の使者だし、争いを好む魔女のように捉えられていると思います。

いや、まあ、女神性を持つ人は当然ながら魔女性も強いので、あながちその分析は間違ってないんですけれど。

ということで、さあ、Yさん。自らの才能(=女神性)を受け取りましょう!

・・・あ、他人事にしてみなかったことにしてませんか?

ということで、大事な話なので、もう一度。

さあ、Yさん、自分が女神であることをそろそろ受け入れましょう!

ということで、私たちが慢性的に抱える(つまり、何度も繰り返されるパターン)を持つ裏には、自分の本質たる才能が隠れており、その才能を受け入れると問題も氷解していく、というのが本日のネタです。

Yさんが女神性を持つ分だけ、その才能を使わざるを得ないように同じ環境を再現するわけで、実家→結婚生活→現在に至る人生において、常に戦争がどこかで起きていることに変わりはありません。

じゃあ、どうやってその女神性とやらを活かせばいいのよ!と事務所に怒鳴り込んで来られては困るので、その方法を伝授しようと思うんですけど、怒らないでくださいね?

「それが自分の才能であることを知っておくだけ」でいいです。

「ああ、そうか、私の中には豊かな女神性があるのかー。ふーん。」と思っておくだけで良いのです。

「そんなんでいいの?何もしなくていいの?そんなわけないでしょ?」

「ええ、何かしたかったらしてもいいですけど、とりあえずそう思っとくだけでいいです。」

「けど、そんなことじゃ何も変わらないでしょう?それでいいとは思えないんだけど!」

「ええ、それで良いのです。今までそう思ったことなんてなかったでしょ?だから、あたしは女神なんだ、あたしには平和をもたらす才能があるんだ、って思っておくだけで良いのです」

「え?ほんまに?ウソやったら〇すからな!」

・・・こ、怖い。。。

なんもせんでもできることだから才能なんですわ。
歌が上手い人、センスのいい人、運動能力が優れてる人等々、その人の才能って何も努力しなくても勝手に出てくるもんでしょ?

そして、その才能に気付いた人が、それをさらに磨くから一流になっていくわけでしょ?

だから、何もしなくても勝手に女神性ってのは発揮されるので大丈夫なんです。
そして、その女神性を実感として感じられたら、勝手に磨きたくなるし、成長させたくなるので、努力も惜しまなくなるんです。

私たちが何かしら持つ才能ってのは、問題の陰に隠れて見えなくなっているわけですが、その存在に気付き、ただ、そうなんだー、と思っておくことでその才能が徐々に開いていくものです。

それがまあライフワークというものにもつながりますし、「本来の自分を生きる」ということでもありますし、何よりも「自然体な私」がそこに誕生しています。

ということでYさん。そして、Yさんの話にたいへん共感されたみなさま。ぜひ、次のワークをやってみてくださいませ。

1)女神性ってどのようなものだと感じますか?

2)女神様をイメージしてみてください。その女神様が発するエネルギーをただ感じてみてください。

3)「もし、私が女神だったら」という視点で自分の人生を振り返ってください。

1)は自分の持つ女神性を具体化したものです。女神性ってひとことで言っても出現方法は人によって異なりますから。

2)は女神性を自分の中で目覚めさせる効果があります。ていうか、そのイメージに出てきた女神が自分なんですけどね。

3)辻褄合わせです。女神を必要とするのってどんな場面かと言えば・・・。

◎女性性とセクシャリティを解放する3時間ワークショップ
 東京:8/28(土)13:00-16:00(キャンセル待ち)
 東京:8/29(日)13:00-16:00(キャンセル待ち)
 大阪:9/5(日)14:00-17:00(まもなく満席)
 オンライン:9/18(土)13:00-16:00(全然余裕っす)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/40806

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慢性的な問題は才能を使って乗り越える。
 


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