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子どもが欲しいと思えない心理というのはカウンセリングでもよく上がるので様々なパターンがあると思います。
その代表的な例の一つが「子ども時代に子どもができなかった分を夫で取り戻しているから」というものです。
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子供を望まない心理についてお聞きしたいです。
私は結婚して6年になる夫がいまして
(付き合って6年になる彼氏もいるのですが…)
子供がいないことに毎日罪悪感を感じながら過ごしている自分がいます。
夫は非の打ち所がない人で、夫も親族も、子供を心待ちにしている感じがあるのですが、私に拒否感がありどうしても望めません。
でもどこかで将来子供がいる人生を思い描いていたのかタイムリミットを感じ焦りもあります。
子供欲しいってどんな感じなんでしょう?
愛する人との子供が欲しい!と思うもの?
人生設計的に考えて行動してるんしょうか。
パートナーがいなくても子供を持つ人もいますよね
この辺りどう考えて良いのかわからず悶々としています。
私のスペックですが
・両親が教育的・過保護で武闘派として生き抜いてきた長女(家族は仲良し)
・私が夫に対し少女のように甘えてしまう
・私自身はクリエイターで、一度も就職せずやれてこれた
・仲良くなるのはゲイが多かったり特殊な環境を好んでる気もします。
・でも自分はとても普通なソフトな人間なんです!笑
・女性になかなか心を開けません。
根本さんはどう思われますか?
(Hさん)
どう思います?と聞かれても、いいんじゃね?しか言えないっすよねー、と思う根本さんです。こんにちは。
最近、多いと思います。
特にお仕事されてる奥様は。
それに彼氏がいるなら子どもが欲しいとは思えませんよね?(彼の子どもなら欲しいと思う人はいますけど)
で、Hさんの文章を読みながら、ああ、ほんとあるあるよねー、と私のクライアントさんの顔が何人もぱぱぱぱぱっと浮かびました。
子どもが欲しいと思えなくても別にいいんですけど、そこですっきりしないのが女心なのかもしれませんよねー。
特に30代半ばからはかなり悩む方が多いようです。
「このまま子どもを産まずに年齢を重ねて行ったら後悔しない?」って誰かに聞かれても、正直、分かんないですもんね。なってみないと。
私のクライアントさんには結果的に産まないことを選択した方々もいますが(独身の人も含め)、産まなくてよかった、と思っている人もいれば、産みたかったなあ、と思っている人もいまして、それもまた人それぞれですね。
正解ってのはないわけです。
じゃあ、子どもを産んだママたちがみんな積極的に子どもを作ったのか?というとそれもまた様々なケースがありますよね。
でも、「愛する人の子どもを産みたい」と思うのは女性にとっての本能のひとつみたいで、それを実感する方は案外多いと思います。
「女に生まれたんだから子どもはやっぱり産みたい」と表現される方もいますね。
もちろん、授かり婚という言葉もありますけれど、知らんうちにできちゃった、というケースもありますね。望んでたわけじゃないんだけど避妊し忘れてできちゃった、という。
あとセックスするから子どもができるわけでもないらしく、そういうことがないのに妊娠したケースをいくつも知ってるので、これは神様の仕業か、この子が絶対この家に生まれてきたかったんだね!と話してます。
だから、必要なときに、望むと望まざると関係なく赤ちゃんはやってくるもの、と思ってます。
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さて、そういう一般論をご紹介しているうちにどんどん話が広がってこんがらがってしまいそうなので、Hさんのお話に戻りたいと思います!
>子供がいないことに毎日罪悪感を感じながら過ごしている自分がいます。
どんな罪悪感なんでしょうか?
旦那や実家の家族が望んでいるのに、それに応えられないことに、でしょうか?
あるいはもっと世間体的なものもあるでしょうか?
なんでそんな罪悪感を覚えてしまうんでしょうね?
ちょいとここを見つめてみてください。
>どこかで将来子供がいる人生を思い描いていたのかタイムリミットを感じ焦りもあります。
年齢を考えると焦る気持ちも分かるんですが、けど、それって本音だと思いますー?
それとも頭で考えた結果の焦りだと思います?
もし、このまま子どもを産まなかったら後悔すると思いますか?
そんなの分かんないかもしれませんけど、ちょっと想像してみるのはアリです。
例えば、50歳、子供なし、という奥様を見たときにどう思います?
全然そういうのもアリ!と思います?
夫婦が仲良ければいいじゃん!と思います?
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で、「子どもを産むべきかどうか?」という話がカウンセリングで出てくるときに、根本先生は「それはどっちでもいいんちゃう?けど、なんでそんなこと思うの?そっちの方が大事やん。」と話を進めていきます。
なんで、そのことで悩むん?というわけです。
例えば、Hさんが「人の期待に応えまくる長女らしい人生」を送ってきたとしましょう。
優等生を望まれましたよねー。
だいぶ頑張りましたよねー。
親や先生や周りの人はHさんにどんな人生を期待したと思います?
それに応えられてないなあ、と思う分だけ罪悪感は芽生えます。
で、期待に応える人生なわけですから、職場でも恋愛でも相手の期待に応えることを無意識にやっちまいますよね?
そんなHさんが結婚したら周囲は子ども(孫)を望みますよね?ってことは、それに応えなきゃマズい!と思ってまた罪悪感を覚えちゃってる可能性もありますね。
感じなくてもいいと分かっているんだけど、なぜか感じてしまうものです。
いい子で居ることのクセ。
で、そんな教育的かつ過保護的な環境だったので子ども時代に子どもがちゃんとできなかったのかなー?
そうすると「優しくて穏やかで家事ができる夫」を理想の母親代わりにして「娘」をやり直そうとするんですね。
母親にしてもらいたかったことを夫にしてもらうわけで、そうすると幼児退行とは言わないですけど、10歳とか14歳くらいに精神年齢が戻ります。
そんな年齢では子どもを産むとか産まないとかって現実的じゃないですよね。
だから、子どもはいらないんです。特に夫との子どもはいらなくなるんです。だって母親だもん。
あ、もちろん、セックスだってできませんよね。親とのセックスなんてめちゃくちゃタブーなわけで。
ただ、離婚はなかなかできないんですよねー。
理想の親と絶縁なんて・・・ちょっと無理でしょ?
だから、彼氏との間が盛り上がってそっちに行くー!!となってもいざ離婚となると躊躇してしまうものですね。
そう、理想の親を手に入れたので、次は彼氏が欲しくなるんです。
で、これを違う角度から眺めれば、表社会で人の期待に応えるいい人をやってきたとするならめちゃくちゃストレス溜まるし、反抗期の反抗心は内に追いやられます。
それを満たしてくれるのがアンダーグラウンドって奴で、そこで「彼氏」という存在が必要となります。
いい子、優等生ほどアンダーグラウンドを必要するって心理ですね。
そうすると「家族」という単位でみると、やはり自分はまだ大人じゃない!子どもでいたい!という心理が芽生えるので、そこでは自分が子どもを産むということは現実的に捉えられなくなります。
などという風に考えてみれば、子どもが欲しいと思えないという気持ちも理解できるんじゃないでしょうか?
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お仕事がクリエイターで、ゲイの友達が多い、という点と子どもを望むかどうか?というのはそれだけでは何とも言えないかなあ、というのが正直なところです。
Hさんの彼氏が女性ならば性的嗜好から子どもを望まないことも分かりますけれど。
だから、ここが引っ掛かる場合はもうちょっとお話を伺いたいところですねー。
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で、どうしたらいいのか?っていう話ですけれど、やはりここはどうしたいのか?という自分の意志が大事でして、「それでいいじゃん」ってことならそれでいいし、「そんな自分を変えたい」ならばその方向性を見ていけばいいと思います。
たぶん、Hさんの中に何らかのひずみがあって、もしかしたら「ほんとうは子どもを育てたいと思っているのに、そう感じられないだけ」かもしれないし、「今生は子どもを産まないことに決めてるの!」かもしれないし、これはもうちょっと心の中を見つめていかないと判断しかねるところですね。
ということで、とりあえずは「子どもが欲しいと思えないのはなぜ?」という理由が少しは理解できたでしょうか?
その先についてはまた機会を作って考えてみる/掘り下げてみる/本音を探ってみると良いかと思いますー!!
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『子どもが欲しいと思えない心理』
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