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みんながふつうにできてることが自分にできないと思うと惨めや虚しさや悔しさやいろんな感情が出てきますよね。
でも、なぜそんなことが起きるのか?そして、どうしたらいいのか?を感覚的に話してみたいと思います。
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タイトルのような思いを抱くことはないでしょうか?
周りの人が当たり前にしていることが自分にはなぜかできない、ということ。
このテーマはほんと多岐にわたります。
「みんなふつうに○○できているのに自分にはなぜできないのか?」ということ。
例えば、
「みんなはちゃんと仕事ができているのに自分にはなぜできないのか?」
「ふつうに結婚していく人ばかりなのになぜ自分にはご縁がないのか?」
「周りの人はみんな成功していっているのに、なぜ自分はこんなところにとどまっているのか?」
「みんな元気に過ごしているのに、自分だけ元気になれないのはなぜなんだろう?」
まあ、ちょっと痛みに触れちゃうかもしれないので、この辺にしておきますが。
あと、子育てとか夫婦とか職場で他人にそれを要求しちゃうこともあるかも。
「ほかの子はちゃんとできてるのに、なんでうちの子はできないんだろう?」
「最近の旦那は家事を手伝ってくれる人も多いのに、なんでうちの人は・・・」
「他の部下たちはちゃんと締め切り守るのに、なんでこいつはそれができないんだ」
自己肯定感を下げる意味ではとても効果的なこの問いかけです。笑
もちろん、そこには「比較」という罠に引っ掛かってます。
他の人、しかも、ちゃんとできてる人、と、できてない自分、を比べてるわけです。
当然ながら同じような人もたくさんいるわけです。
自分と同じように仕事ができない人もいるし、「自分に合う男はどこにおるんじゃー!」と叫んでる武闘派女子は山ほどおりますし(試しに夕方の海岸に行くとそんな雄たけびをあげてる同志に出会えると思う)。
自分から見て「できてる人」と比べるわけですから、まさに「自分をいじめるために、その材料を必死に探してる状態」かもしれません。
そうすると自己肯定感をあげようぜ!って話になるんですけど、そんな話は聞き飽きたでしょ?笑
でも、結局はそういう話になると思うんですけど、もう少し段階踏んでみましょう。
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「みんなふつうにできてること」vs「自分にはできていないこと」
そういう図式が見えたとき、あなたが感じる感情って何でしょうか?
・惨めさ
・卑屈さ
・悲しみ
・寂しさ
・虚しさ
・嫉妬
・劣等感
・自己嫌悪
・無価値感
・不安、怖れ
・怒り
・理不尽さ
・悔しさ
・情けなさ
等々。
感じたくない感情がてんこもりなわけで、ある人はそこからその感情を感じないようにするために「正当化」という作業を行います。
※これが「良い人・悪い人・正しい人。心の層から読み解く心の仕組み」でお話しした「心の傷がルール(正しさ)を作る」ということになります。
例えば、「自分が悪いんじゃない、社会が悪いんだ」「自分の親の育て方が悪かったんだ」「前に私を振ったあいつのせいで」「遺伝やご先祖様のせいだと思う」という風に責任転嫁をして、自分の正しさを証明しようとします。
また、「この仕事が自分に向いてないだけ」「いい出会いがないだけ、ほんと男たちはどこに目を付けてるんだか」「偶然周りの人たちが先に成功しただけ。自分は大器晩成型だから」と言った正当化もあります。
それから、これ幸いと自分を否定する形での「正当化」もあります。
「自分には才能も能力がないんだから」「いい女じゃないんだからしょうがない」「自分なんて成功するわけがないんだから」みたいな感じ。
もちろん、何とか前向きにこの状況をとらえようとする向きもあります。
これは決して悪いことではないんですけど、その感じている感情を無視する形でやると痛々しいんです。
「きっといつかは成功するから前向きに頑張ろう」「出会いを求めていけば必ずいい人がいるはず」「頑張ってるんだからいつかは報われる」と。
こういう思いって悪いわけじゃないんですよ、もちろん。けど、感情に蓋をして無理にポジティブに考えようとするのはちょっと辛いです。
・・・な風に正当化しようとしても全然すっきりせず、ふとした瞬間に虚しさや寂しさや怒りがこみあげてくるものでしょう。
つまり、その感情からは逃げられないんです。
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カウンセラーはそういうときに「その感情ってもしかして昔からあったもんじゃないの?」って。
例えば、周りの人がふつうにできてることが自分にはできなくて、すごく惨めで情けない感情を感じているとしたなら、そんな惨めさや情けなさって過去にも体験してないですか?と聞いていくわけです。
心の痛みには再現性があります。
それはその痛みを癒すための心の動きの一つなんです。
だから、例えば過去に勉強ができなくて、運動ができなくて、すごく惨めな思いをしたとしたなら、その感情が形を変えて今やってきてるのかもね、という風に見るんです。
じゃあ、ルーツはその学生時代にあるから、その感情を見ていきましょうか。そして、その感情を解放していきましょうか?そのできごとの解釈を変えていきましょうか?というアプローチをします。
そうしてその感情のルーツを変えることで今を変えていこうとするのです。
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次に着目するのは「そんな風に思うことであなたが得てるメリットって何なのさ?」という見方です。
私のカウンセリングではここにけっこう重きを置きます。
もちろん、周りの人ができてるのに自分にできないことってすごく嫌な感じなんですけど、その感情を感じる目的があるとしたら何だろう?って考えていくんです。
これが先ほどの再現性に結び付くことも多いですけど、私はこんな見方をしていきたいと思ってるんです。
周りの人ができていて自分にはできないことが教えてくれることって何だろう?
(1)そのやり方(場所)が自分に向いていないのかもしれない。
(2)うまく行ってしまったら何か困ることがあるのかもしれない。
(3)自分だけできないことで今の場所から抜け出させようとしてるのかもしれない。
(4)本来の自分じゃない生き方をしているからかもしれない。
(5)誰かへの復讐に役立ってるのかもしれない。
(6)自分ができないことで「誰かを守っている」のかもしれない。
(7)自分だけそれを手にしないことで自分を罰し続けてるのかもしれない。
他にもきっとありますが、「今、自分が手にしているものはすべて自分が望んだこと」という前提に立つと、そんな推測ができるようになります。
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けっこう「自己評価」と「その人本来のエネルギー」が合ってないなあ、と思うことってよくあるんです。
「自分は前に立つタイプじゃなくて、一歩引いてその人を支えるのが向いてるんです」とおっしゃる方がいて、確かにそういうタイプの人もいるんですが、「でも、あんたはそういうタイプじゃないよね?」と思うことも多いです。
「自分なんてそんな魅力的じゃないし、ダメなところいっぱいあるし」とおっしゃる方ってめちゃくちゃ多いんですけど、「いやいや、そんなことないじゃん。なんでそっち見ちゃうのよ。魅力、めちゃくちゃあるじゃん」なんて毎回思ってます。
そんなとき、あることに気付きます。
【本来の自分自身で生きることを怖れてるんじゃないの?】
ほんとうの自分を解放してしまったら・・・ヤバい。めちゃくちゃヤバい。
だから、周りの人と自分を比べて「みんなできてることが自分にはできない。情けない。」と思うことで“自分のエネルギーを封印している”わけです。
でも、これ、たぶん、本気で怖いんだと思います。
自分が今、感じている以上に怖いんだと思います。
だから、「自分本来のエネルギーを解放したい!」と思ってセッションやセミナーに参加してくれるのですが、思い切りブレーキ踏んでることも少なくないです。
「もし、自分自身を解放してしまったら○○になってしまう」という怖れ。みなさん、いかがでしょうか?
「周りの人がふつうにできてるのに自分にはできないこと」って、たぶん、ボタンの掛け違えが起きてるだけで、あなたには何の非もないんです。
ただ、そのボタンを掛け違えなければヤバいと思ってる「怖れ」があって、ゆえに、なかなかそこを抜け出すことができないわけです。
だから、「自分を変えよう」とか「その状況から抜け出そう」とか「本来の自分らしい生き方をしよう」とか「ありのままの自分で生きよう」と思っても、なかなかコミットしきれず、何となく奥手になってしまうんです。
例えば、その目的をもってセッションに来てくれて「いい感じになってきたねー、本来の自分が見えてきたよね?これから先、楽しみだよねー」なんて話をしてると、なぜか仕事が忙しくなったり、予定が合わなくなったり、なんやかんやあって疎遠になる人もいるんです。
無意識で抵抗しているのかもしれませんね。
なので時には半強制的に「とりあえず半年は諦めずに通ってくださいねー」なんて言ったりもしますが。
本気になることが怖い?
ほんとうの自分が出てくるのが怖い?
自分にフィットする場を作るのが怖い?
自分らしい生き方をするのが怖い?
今までの自分とは違う自分が出てくるのが怖い?
自分が壊れちゃうのが怖い?
そんなところから「周りの人はできてることが自分にできない」という現実を創り出しているのかもしれません。
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自分とつながっていこうねー。自分自身のエネルギーを感じてみようねー。そこに委ねてみようねー。
そんなテーマで最近セミナーをしたなあ、と思ったら、あ、そうか。リトリートセミナーだ、と思い出しました。笑
理屈ではなく、感覚の世界に入って行って、そこで自分にたくさん許可を与えます。
実際、5月のリトリートセミナーではそんなセッションをやりました。(忘れてた!笑)
頭で考えるのもアリだけれど、周りと比較することなく、自分らしく生きるためには、そんな心の中に入って許可を出し続けることが大事なのかな、と思います。
「だって、みんながふつうにできてることが自分にはできてないんだもん。あんた、ふつうの人じゃないってことだよね?だから、ふつうの人と同じようにやってもたぶん無理だよ」
結局は、この一文をお伝えしたかっただけかもしれませんが。笑
つまり「みんながふつうにできてることを自分ができるようになる」が答えじゃないんです。
「自分は自分の人生があるんだから、自分らしい生き方ができればいい」ということなんです。
その結果、みんなができてることが自分にもできるようになるかもしれないし、あるいは、そこに興味すら失うかもしれないし、どうなるかは分かりません。
けれど、どっちにせよ、幸せだと思うんですよね。
さて、準備ができたらぜひ腹を括ってセッションなりセミナーなりをご利用いただければと思います。
☆例えばこのワークショップ。おいでませ、名古屋へ。
名古屋:7/25(日)13:00-16:00 女性性とセクシャリティを解放する3時間ワークショップ
☆例えばこんなセミナー動画はどう?
〇セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
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