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サラブレッドはそのスピードやパワーがゆえに、自らの脚を傷つけやすい、という矛盾した一面を持ちます。魅力的な人も同じで、そのエネルギーが強いがゆえに、自らのエネルギーに振り回され、運命に翻弄されやすいのです。
そこを抜けるカギは毎度おなじみですけど「自分軸」です。
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もう自分の恋愛が手におえず途方に暮れてメールをさせて頂きます。誰にも言えない恋愛遍歴があります。きっと引かれます。
19歳で初めて恋をしました。けれども彼には彼女がいて、すんなり別れてくれず三角関係の末に疲れて身を引きました。3人目の女性も現れたようです。
24歳の時に同じ年の人と社内恋愛をしました。また彼女ありの人できちんと別れてくれず。お相手の女性は9歳年上のバツイチ子持ちで彼の両親に反対されてたようです。三角関係がもつれて、女性から慰謝料を請求され彼が私の分も払ってくれました。結婚の話も出ましが破局しました。
37歳の時に社内の既婚者と仲良くなりました。肉体関係はありませんでしたが、彼の奥様から慰謝料を請求されなんと彼が虚偽の証言をし、それが認められ慰謝料を払いました。
まだあります。39歳の時に恋をした彼は既婚者でした。すでに離婚の話は出ていたのですが、私の存在が発覚して離婚裁判に発展して私も慰謝料を請求されました。なんと私は裁判中に彼と別れて、社内恋愛を始めました。新しい彼も既婚者で3回目の離婚調停中でした。私はもう不倫関係はいやだったので半同棲はしていたけど肉体関係は中途半端なところで止めていました。時間はかかったけど彼の離婚は成立しました。そして浮気も発覚。お相手は婚姻中にも関係があった女性でした。
彼の言い分は養育費が高くて私を養っていけないから結婚もできないとのことでした。
彼と別れて4ヶ月ほどたちました。色んなところに出かけたり、人にあったり、交際を申し込まれたりしました。でも元カレとは職場で毎日会うし、私が風邪でダウンした時には自宅へ差し入れもしてくれて吹っ切れずにいます。今後、何か困ったことがあれば頼ってくれとのメールも来ました。彼女がいるくせに。失恋後、元気になりつつあるかな?と思っていましたがここ最近は無気力で独りは嫌だけど誰とも会いたくないような気持でいます。
もう私の人生がどこに向かっているのか分かりません。慰謝料を月々払っているので自分を無罪とも思えません。心理学の専門家から見て私はやはり重症でしょうか?
(Kさん)
ときどき「私って重症ですよね?」と聞かれるので、「そういうときはネタ満載の人生でして」と思うといいですよ、とお伝えしている私です。
ネタが満載ってことは、いつかたくさん笑い話ができるってことで、幸せになった自分へのプレゼントみたいなもんなんです。
「人生最大の悲劇は人生最大の喜劇になる」なんて格言もありまして、そういう意味では、将来、Kさんが幸せになったりしたら、いろんな人を楽しませるネタがたくさんあるってことなんですね。
ツッコミどころも満載なので、どこから手を付けたらいいのか分からないかもしれないんですけど、私なら「まあ、それは置いといて、どんな家庭環境で育ったの?」というところからお話を伺うかなあ、と思いました。
Kさんの周りにはあまり同様の体験をされた方って見当たらない(あるいは言わない?)かもしれないんですけど、カウンセラーを長年やっていると、思い当たるような事例はひとつやふたつじゃなく、「まあ、そういうことってあるよね~♪」と思っちゃうんですねー。
よくあるとは言えないけれど、決して珍しくはないと思うんですよねー。
なぜか付き合う男性が既婚者(彼女あり)がいる人ばかり。
自分に近付いてくる男性も既婚者(彼女あり)ばかり。
というケースでは、やっぱり「お父ちゃん、お母ちゃんとの関係ってどうだったの?」というのがいの一番に気になるところです。
そして、見た目だけでなく、中身も雰囲気もステキな女性だから男が切れないと思うんですけど、その自分が持っている女性的魅力をどれくらい認めていらっしゃるの?というのもひとつのポイントになるでしょう。
そして、
>もう私の人生がどこに向かっているのか分かりません。
という思いになるのもしゃあない状況が繰り返されているわけですけれど、以前はどこに向かおうとしていたのか、覚えていらっしゃいます???
例えば、こういう恋愛を繰り返してしまう裏には「夢破れし物語」というのがあって、かつて追い求めていた夢が叶わなかったゆえに、辛い恋愛を繰り返してしまうことも珍しくないものです。
おそらく、Kさんは「魔性の女」という、たまらなく男性の心を惹き付ける魅力を持っていらっしゃるんだろうと思います。
要するに、セクシャルエネルギーがとても豊かなんですね。
そういう女性は時に運命に翻弄されるように、男たちに振り回される人生を送ることがよくあるのです。
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家庭環境があまり良くなくて寂しい思いをしていたある女性は、高校時代に付き合った年上の男性と同棲を始めます。
しかし、その男性はお金にも女にもだらしがなく、彼女は彼の借金を返すために風俗で働くようになります。
そこで知り合った人と仕事以外でも関係を持つようになり、複数の人の愛人になっていきます。
20代半ばで「そんなことではいけない」とOLになるのですが、そこでも上司や取引先の人から誘われ、Kさんのように泥沼の三角関係から慰謝料やら色んな思いをします。
何の関係のない人の奥さんから勝手に嫉妬されたり、職場の女性には嫌な噂を流されるので職を転々とすることにもなります。
しかし、行く先々で同じことを繰り返してしまっていて、私のところにご相談に来られました。
その当時も既婚者の彼がいて、他にも以前から関係を続けている人が複数いまして、お金には全然困っていないのだけど、居場所がない感覚をずっといだいていました。
彼女には「自分軸」という話を散々して行ったんですね。
Kさんに先ほどお話ししたこと同じような話も含めて。
自分の魅力に価値をちゃんと見ましょうね~。
私を見たら男は惚れるって自覚しましょうね~。
それだけのセクシャリティがあることに価値を見ると同時に、大切に自分を扱いましょうね~。
そして、Kさんもそうですが、こういう状況になると罪悪感が満載ですので、それをヒーリングしていくことも忘れませんでした。
(本でご紹介しているようなイメージワークやアファメーションもガンガンやってもらいましたねー)
親子関係にも触れていくわけですけれど、彼女のとのセッションの目標はすべて「いかに自分が素晴らしい女性で、魅力的なのかを受け入れること」でした。
名画は様々なお金持ちの手を転々とし、時には盗難にあったり、行方不明になったりして、最後は美術館にて厳重に守られるものです。
宝石にもそんな話は付きまといますね。
Kさんもご自身がそれくらい魅力的であることを受け入れることができれば、より主体的に恋愛を楽しむことができるようになるでしょう。
美術品は「意志がない」とされていますけれど、Kさんは「意志がある」わけですから、自分で自分の人生を選ぶことが可能なんです。
もし、Kさんが今よりも自分自身を美しい宝石のように扱うことが目標ですね。
何カラットもあるダイヤモンドは普段使いしないでしょう?
大切な場のときだけ身に着けていくし、ふだんもきちんと保管するでしょう?
そんな風に自分を扱うことができれば、人生は大きく変わっていくでしょう。
ちなみに先ほどの女性は少し時間がかかりましたが、今ではヒーラー/セラピスト/コンサルタントのような活動をして、女性も男性も幸せになるサポートをしているそうです。
そこでは、かつての自分の体験が全部役に立っているんですよね。
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セクシャリティに限らず、エネルギーが強い人は、その才能・魅力ゆえに、自分で自分が振り回されてしまうことがよくあるものです。
サラブレッドがその速さゆえに脚を痛めやすいのと似ています。
だからこそ、「自分軸」の確立がものすごく大切です。
私を知る、ということ。
私を受け入れる、ということ。
私をゆるす、ということ。
私の望みを明確にしていくこと。
私をまるごと肯定すること。
今のKさんにとっては罪悪感や疲れなどからとてもハードルが高いように感じられてしまうかもしれませんが、でも、ちょっとした工夫でそれも可能になります。
「私は」という主語を意識してみてください。
そして、自分を否定するのではなく、自分の気持ちをありのままに受け入れていきます。
自己肯定感をあげる言葉のひとつとしてよくお勧めしているのは「それが今の私だからしょうがないよね~」というセリフです。
これを日々、口癖にしてみることも効果があるでしょう。
鏡に自分の姿を映し出してみてください。
そして、そこに映る自分の魅力的なところをたくさん見つけます。
ダメなところを探すのではなく、美しいところ、きれいなところを見つけるのです。
内面も同じです。
内面は周りの人たちに投影されます。
だから、あなたの周りの人の魅力を見つけることは、自分の魅力を見つけることと同じです。
その上で、「私は何がしたいのだろう?どんな人生を生きたいのだろう?」ということをデザインしていくんです。
そう、おなじみの「ライフワーク」ですね。
先ほどの自分軸の確立は、すなわち、「自分らしい幸せな人生とは何か?」を見つける基礎になります。
「私って結局、男が好きで、男がいないと生きていけない女なんだよね。」
「本来の私って、けっこう気まぐれだから、一人の人を愛するってことは向いてないのかも。」
「私は好きになると全身全霊で愛そうとしてしまう人。だから、いつも恋をするとボロボロになるんだけど、それが私なんだよね」
「私はいつも傷ついた人を癒してあげたいと思っている。だから、そういう恋ばかりしてしまうのは仕方がないんだよね。」
いい、悪い、ではなく、「それが私なんだよね」というのが「自己肯定」です。
もちろん、疲れていたり、無気力だったりしたならば、こういう風に自分を肯定していきます。
「男がいないと寂しくて死にそうだけど、なんか今は疲れちゃってるのよね。だから、しばらくはひとりでいた方が楽かもしれないなあ。ちょっと恋はお休みして、自分をいたわってあげようかな」
例えばある女性は恋多き女性でしたが、ちょっと男に疲れて、意識的に仕事を頑張ったり、女友達と仲良くするようにしました。
そしたら、その方が楽しくなってきて、「ほんとうに私は男が必要なのか?」という境地に至りました。
でも、その後、やりたい仕事が舞い込んで来たり、いろんな友達ができてきたりして充実していた頃、今までの男とは全然違うタイプの男(ヘラクレスオオカブトくんですな!)と出会い、あっさり結婚に至りました。
その後は家庭と仕事と友達を充実させて、ほんとキラキラした毎日を送っているみたいです。
「今の自分」を受け入れて、「今の自分」を喜ばせてあげて、「今の自分」がしたいことをしていく。
Kさんのようにエネルギーが強い人は、より意識的に「今」と「自分」に意識を向けていくことがものすごく役立つと思います。
慰謝料払っていたって「無罪」ですよ(笑)
誰とも会いたくなければ、会いたくなるまでひとりでいましょ。
自分を許せなければ、それが今の自分だからしゃあないですよね。
怒ってもいいし、恨んでもいいし、好きなら好きでしょうがないし、ぜひ「私は自由だ!」と夕日に向かって叫んでみてください。(意外と効きまっせ)
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三角関係の基本は「父、母、私」です。
お父さんが全然こちらを振り向いてくれず、お母さんが私に依存しているような状態だった。
お父さんにすごく溺愛されて、母親に嫉妬されて育った。
両親がケンカばかりしていて、全然愛された記憶がない。
父が突然亡くなって、心がぽっかり空いたまま大人になった。
両親はよくしてくれたけれど共働きだったのでいつも寂しかった。
ずっといい子をしてきて、自分を出せずに大きくなった。
どのケースでも、不倫や三角関係にハマりやすい環境です。
それで親子関係をもう一度見つめ直してみましょうか、というテーマをよく掲げるんです。
私たちはそこで満たされなかったものを求めて恋をするものですから。
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「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
「魅力的でエネルギーが強い人ほど運命に翻弄されやすい。」
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