夫が私に自分の母親を投影してきてすごく嫌なんですけど。



距離が近づくと身近な人への投影が起きたり、投影を引き受けたり、ということが増えていきます。
それによって不快な思いをすることも多いのですが、今回は現実面と心理面の両方から「どないしたらええか?」という話をしております。

根本先生、いつもブログでお世話になっております。
リクエストです。

主人が私に、自分(主人)の母親を投影しているように見えることが度々あります。これをやめてもらいたい場合、どうすればいいですか?

主人は周りからはとても優しいいい人に見えています。
主人の母親への態度は、ひどすぎます。
主人の両親の夫婦仲が非常に悪く、幼少期から夜中に母親が家を飛び出る際に、寝ているところを起こされて車に乗せられ親戚の家につれていかれる という経験を繰り返していたそうで、非常に嫌っております。
そして
私が主人の思い通りに動かない、発言しないと、どうもその母親を投影しているのか、ぼろかすに言い続けられます。
私が言っていないことまで盛られたり、被害者妄想が激しいのもしょっちゅうです。
自分(主人)が怒っているのに、まるで私が怒ってるかのような言い種も、うんざりです。

もう相当、嫌なのですが。どうすればコケおろされないようになれますか?
もう嫌すぎます。
(Mさん)

えーっと、まだご主人は東京湾に沈められてないでしょうか???生きてらっしゃいますか???(笑)

「母を自分に投影される」という話はあるあるな話でして、逆に妻から母を投影されて「俺はお前のお母さんじゃねえー!」と言われた話などもゴロゴロしております。

だから、「夫に母を投影される」というのは伝統行事・夫婦の風物詩と言ってもいいようなもんでございます。

まあ、理屈も何も嫌なもんは嫌なんで、彼が生きながらえるためにも早めに手を打った方が良いと思います。

距離感と投影については何度か触れてると思いますが、改めて復讐、い、いや、復習を兼ねてお話ししたいと思います。

私たちは原則として、

私<母<父<きょうだい<祖父母<友人<知人<他人

という心理的距離があります。

パートナーというのは元々「他人」だったわけですが、それがだんだん近づいて「私」と統合してひとつになる、というプロセスをたどります。
つまり、パートナーシップというのは、あらゆる人間関係の要素を含むわけです。

パートナーとの距離が「母」まで近づけば、勝手にパートナーに母を投影し、母に対して感じている感情をそのまま感じるようになります。

だから、母のことを非常に嫌っていてひどい態度を採る旦那さんは、その距離感で妻を感じると、なぜか、奥さんに不満を感じてひどい態度を採っちまうわけですね。

奥さんからすると、トバッチリもいいところで、うちの読者の皆さんなら、ついマサカリを取り出して「おい、表出ろや」と金太郎のように決闘を申し込むか、黙ってコンクリートをぶっかけて東京湾に沈めるか、どちらかの行動に出てしまうものだと思われます。

でも、これは逆に見れば、「母」の距離まで親密感が高まって来た、ということも言えるので、ある意味はめでたいこととも言えるんです。
ここから先は「自分自身を投影する」ということが始まると思います。

ちなみに、「母」と問題がある「彼」の場合、一般的には「母」に対して感じる感情なんて二度と感じたくないので、その手前で壁を作って「これ以上近付かないようにしよう」という対策を練るものです。
(あ、もちろん、無意識的なもんですよ)

だから、これ以上、近付けない、「父」くらいの距離から親密感が高まらない、なんて問題が生まれて、それはそれでレスだの、浮気だの、別れ話だの、様々な問題につながったりしますね。

さて、そういう前提はさておきまして、まずは現実的な話から。

こういうタイプの旦那さんを得る奥さんというのは、平和主義で、あまり自己主張をしないタイプの方が多い傾向にあるんですけど、Mさんはいかがでしょうか。
けっこう激しいバトルを選択されることが多いですか?
それとも我慢してしまう方が多いですか?

もし、平和主義で争いを好まないタイプの方にとってはちょっと過酷な提案になってしまうかもしれませんけど、大事なことなんでちょっと頑張ってほしいところです。

「No!!って言えてますか?」

そういうことは嫌だ!やめてほしい!ということをオブラートなどに包まずはっきりと言えてるでしょうか?
もちろん、言うのは10回や20回じゃなくて、100回、1000回という単位です。

先ほどの話のように旦那さんも「無意識にやってること」なので、あんまり自覚がないことが多いんです。

だから、それに対して「あたしはそれやだ」ということをどれくらいはっきり伝え続けるか?というのがポイントになるんです。

平和主義の方は自らさざ波を起こすような気がして嫌なもんですけれど、我慢してたって何も変わらない(相手はそのことに気付かない)んです。

直接伝えるのがいいんですけど、それがもし難しいようなら、ライン、メール、手紙なんでも構いません。

それがイヤなんだ!ということをとにかく意思表示することです。

それによって相手に問題意識を持たせることを目指します。

もちろん、変わるかどうかはわかりません。

でも、もし、ほんとうに嫌ならば、離婚を考えることだって大事です。

「そのうち相手が変わってくれる」「きっといつか気付く」というのは20年、30年計画でのみ有効だと私は思っているので、あとそれだけ長いこと待てるのであれば全然OKです。

離婚も視野にいれつつ、はっきり「それ嫌なんだけど!」という表現を意識しましょう、というのが現実的なお話です。

さて、ブーメランのように自分に返って来るのがカウンセリングや心理学の世界でして、心の世界でこの問題を解決していこうというんなら、まず大事なことは

「彼は母を私に投影しているのだけど、私は彼に誰を投影しているのだろう?」

という目で見ていくことです。

その時の見つけ方としては、

・かつて、同じような気持ちになったことはないだろうか?
・かつて、似たような関係になったことはないだろうか?

という風に、感覚・感情的に過去の人間関係を見つめ直してみることです。

彼が母を投影してくるってんなら、お父さんを彼に投影しているのかな?それとも、私も同じく母を投影しているのかな?という風に考えてみるんですね。

つまり、

・ボロカス言われて嫌な思いをした体験
・すごく嫌な思いをしたんだけど、それを我慢しなきゃいけない体験

これが過去になかったかな?なんて風に見ていくわけです。

そうすると例えば「そっか、私も彼に母を投影していたのか?」ということが分かります。

しかし、「いやー、誰も思いつかないんだけどー。今までそんな体験したことないんだけどー。」という場合も実はあるんです。

となると答えはひとつなんですね

「自分の中にいるもう一人の自分を彼に投影している」

ということになります。

彼がMさんのことをボロカスに言うように、自分で自分のことをボロカス言ってないかな?って考えるわけです。

つまり、自己嫌悪・自己攻撃・自己否定は激しくないですか???というわけです。

自分が自分にしていることって意外と気付きにくいもんですよね。

特に「パートナーは鏡」と言われますから、彼がやっていることって、自分が自分に対してやってることと同じケースはものすごく多いもんです。

もちろん、彼に「母と自分の二人を投影している」なんて場合も当然ありますよ。

そうして、誰を彼に投影しているのかが分かれば、次は、彼ではなく、その相手との関係性を見つめ直す(癒す)ことが次のステップです。

その相手を許す、手放す。
自分と仲直りする。

この辺をテーマにしていくんですね。

これはものすごく事例がたくさんありますが、自己肯定感があがり、自己攻撃が減るにつれて、彼との関係が改善し、

「モラハラ彼がめっちゃ優しくなって、正直、怖い、ていうか、キモい」

「アスペってる彼が最近、すごく紳士になってて騙されてる気がする。キモい」

「パワハラ上司が最近、笑顔が増えて、優しくなって、うわ、なんだか、めちゃキモい」

という報告をよく頂くんですが、皆さんおっしゃってるように、最初はキモいと感じるもんなんで、そこは耐えてください。

だいたい1~3か月で「慣れ」ますので。

心理学で見ると、外側に起きている事象はすべて心の中に起きていることの投影ですから、どっちみち「自分と仲直り」というのは大きなテーマの一つになるもんです。

ということでMさんに置かれましては、発注したコンクリートはキャンセルしていただいて、そのあたりをテーマに取り組んでみられてはどうかな、と思う今日この頃です。

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『自己肯定感をあげる3daysプログラム』

東京:8/25(日)、9/15(日)、9/28(土)
名古屋:10/19(土)、11/16(土)、12/15(日)
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