愛を受け取らせない罪悪感は自らを孤独にさせようとするもの。



武闘派女子の皆さんがこよなく愛するロックマン氏&野良猫君たち。
その心理がまた少し理解できる話を今日はしてみたいと思います。
もちろん、ご自身に当てはまる要素がバンバンあるかもしれませんし、また、貴重な男性読者の皆さんもご自身に照らし合わせてみると良いかもしれません。

カギとなるのは「罪悪感」。

武闘派女子の皆さんもそうなんですけど、「自立的」な生き方をしている方にもれなく付いてくるのが「罪悪感」という感情です。

とはいえ、「いやー、俺、罪悪感強いからなあ」と自覚している人ばかりではなく、「自分には罪悪感なんてない」と言い切る人の中にも必ずと言っていいほどあるものです。

その辺は絶賛発売中のこの本に詳しく書きました。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)

さて、罪悪感という感情は何が原因であるかに関わらず、

・自分を罰する=自分を幸せにしない
・自分を強く否定する
・自分を牢屋にぶち込む

などの行動を起こさせます。

もちろん、「さあ、今から自分を罰しようかな~♪うふふ」なんてことはあまりなく(まだその意識があった方が自覚している分、救われる)、ほとんど“無自覚”のうちに行われます。

例えば、「割のいい仕事」「恵まれた環境」などが与えられたとしても、その受け取りを拒否し、「ハードワーク」「ギスギスした環境」の方を好みます。

いわば、清流よりも汚れた川を好むようなものです。

特に「幸せを受け取る」なんてことは、罪悪感にとっては最大の敵になりますから、「幸せじゃない状況を創り出す」ことまでして自分を罰しようとします。

そこで、よく出てくるのが「自分に向けられた愛情を拒否する」という行為です。

そう、武闘派な皆さんが大好きな状況を創り出してくれるわけです!!

男女関係ではこんな状況になります。

○とてもいい雰囲気でラブラブな感じで盛り上がった翌日、「ついにあたしもヘラクレスオオカブトを手に入れたわ。根本さんに幸せ報告出さなきゃ」なんてウキウキしていたが、その後、態度が急変。音信不通になったり、訳も分からず罵倒されたりする。

○二人の関係がいい感じに落ち着いてきたなあ、と思っていたら、だんだん彼が理不尽なことを言い出して、挙句、「俺と一緒にいない方がいい」なんて言い始めた。

○子供ができたことを始めは喜んでいたものの、その後から暴言を吐くようになり、また、あまり家に帰らなくなった。

○いい関係を築いていると思ったら、彼が密かに別の女にちょっかいを出していることが分かり、めちゃくちゃショックを受ける。

○不倫の彼から「嫁を別れるから一緒になってくれ」と言われて、狂喜乱舞していたのに、全然その話は進まずに、会うたびに彼がイライラするようになった。

そう、武闘派な皆さんがコーフンするできごとが生まれてくるわけですねっ!!

罪悪感というのは自分を罰するわけで、幸せな関係性になんてなったらヤバいわけです。
だから、「いい感じ」「幸せ」「嬉しい」状態になった途端、彼がさささささーっと引いてしまったり、逆ギレ、理不尽な暴言、冷たい態度、などをとるようになったりするんですね。

そんな時、いたいけな女子たちは「え?あたし、何かした?何か迷惑かけた?え?なんで?」と????で頭がいっぱいになると同時に、自分の言動を振り返り、反省モードになるんです。

まさか「彼自身が幸せを受け取れないからしっぽを巻いて逃げてしまった」とか「私のことを好きになっちゃったので、それはまずいと敵前逃亡した」なんて思えないわけです。

それで焦って「ごめん、あたし、何か気に障ることした?それなら謝るから」なんて殊勝なラインを送ったりするんですね。

そのラインを見た彼がどう思うかは想像に難くないでしょう。

そう、ますます罪悪感を刺激されてしまうわけです。
「ああ、俺のせいで彼女を苦しめてる。悲しませてる。」と。

そこで勇敢に「いや、悪いのは俺の方。なんかお前といい関係になってきたな、と思ったら、急に怖くなってしまったんだ。もうしばらく待ってくれ」などと正直な気持ちを言ってくれたらいいんですけど、罪悪感はそんなこともさせません。

※なお、ここで「あたし、お前って呼ばれるのは嫌い」という派閥に属してらっしゃる武闘派な皆さんは、好みの呼び方に変えてください。

「いや、何でもない。気にするな」と言ってくれたらまだいい方で、結構な確率で「既読スルー」という作戦を採ります。

パニックになりますよねー??

特に罪悪感が強い彼女の場合はなおさら「やっぱりあたしが何かしたんだ。それで怒ってるんだ。ヤバい。取り返しのつかないことしちゃったかも」なんて思い込んで、ますまず絶望し、時には自分を責めるようになります。

「ああ、あたし、やっぱりうまく行きそうになると潰しちゃうんだ。いつもそう。もう少しで幸せって時にいつもダメになっちゃう」

そんな風に受け止めちゃったりするわけです。

すっかり「私のせいで彼を怒らせた」と思い込んでいるわけですし、その考え方によって彼女側にも「罪悪感」がわんさか出てくるようになるんです。

そこで「パートナーは同じ感情で苦しむ」という法則を覚えておかれると良いと思います。

自分が「あたしのせいで・・・」と罪悪感を感じていることに気付けば、「ん?もしかして、彼も罪悪感で苦しんでるの?」と推測できるからです。

そこで「こんな罪悪感は要らね」とサクッと切り離して、「彼を愛する」モードを再起動し、武闘派女子が苦手な「信頼して待つ」というアプリを立ち上げることができれば、まあ、平穏に収まることも多いんです。

「信頼して待つ」=「泳がせる」というくらいの意味だと思って下さい。

だいたい1、2か月は放置しておくと良いと思います。
その間にほとぼりが冷めるので、その辺に「返事の要らない連絡」を取ってみるといいでしょう。

何事もなかったかのように「元気してる?最近、またパンケーキにハマってて、昨日なんて6軒もカフェ、ハシゴしちゃったわ。でも、大丈夫!2時間筋トレして、50km走ったからその分のカロリー、きっちり消費されてるから!」的な生存情報を送っておくといいと思います。

さて、再び彼の心理に戻りましょう。

罪悪感により、彼女とのラブラブな関係性を受け取れず、また、当然ながら彼女からの愛も受け取れず、また、彼女を愛することも禁止する彼としては、もうこの関係性を終わらせるしかない、と思い始めます。

ホンネとしては、手遅れなくらい彼女にハマってるんですよ。

でも、それを許せないので、「愛するがゆえに別れる」ということを選択しようとしてしまうのです。

理由は「俺は悪い奴だから。俺は汚れてるから」です。

当然ながら、武闘派な彼女の方が数千倍は汚れてる悪党なわけですけれど(???)、そんなことは露とも思わず、自らの罪悪感に飲み込まれていきます。

そして、彼女から連絡がこないことを「ああ、もう終わったな。彼女は他の男に食指を動かしているんだろう。幸せになってくれ」なんてことをメンヘラちっくに思っていたりするんです。

そんな時にパンケーキをハシゴしてまでバカ食いしている彼女からのラインが届くと、どう思うでしょう?

そう、ほっこりしちゃうわけですね。
そして、何か許されてるような気がしてきます。

でも、まだ返信をするほどには回復していない(女子に比べて、男子の方が一般的に心の傷の回復は遅いです。)ので、スルーしちゃいますし、そこで、また罪悪感を少し積むわけです。

しかし、その後も「今日は一升瓶を空にした」とか「二丁目でオカマと親友になった」とか「ムカつく後輩をシメた」とかの何気ない日常のラインが届くと、(基本、男はバカなので)何事もなかったように連絡しちゃったりするんですね。

まさかそれが武闘派女子が仕掛けた罠とも思わずに・・・ああ、かわいそうですね・・・。

なんか趣旨がズレてきたので話を戻します。

要するに「罪悪感という感情は自分を牢屋にぶち込むべく、孤独な状況を作り出す」のです。

何かと一人になろうとしますし、ほっといてくれオーラを出しますし、敵を作って防衛モードになります。

そんなことをしてしまったら情熱系武闘派女子たちがむしろやる気になって、腕をまくりして喜々として突進してくることなど想像できないのです。

でも、そうした突撃を何度も受けるうちに、鉄壁と思われた防御が崩れ、彼女の愛情を受け取り始めます。

もちろん、彼が鉄壁と信じた壁も、彼女からすればぺらっぺらな段ボール程度の強度しかないことは言うまでもないのですが、ともかく、その防御を打ち破って差し伸べられる手をつい掴んでしまうのです。

なぜならば、潜在意識の奥深くでは「救い」を求めているからです。

逆に言えば、そうでもされなければ受け取れないほど、彼は罪悪感をたんまり抱えているのです。

罪悪感は自らを独居房に入れて孤独にさせる。

この心理はパートナーシップだけでなく、職場でも、友人関係でも起こりうるものです。

そういう人がいることを見たら、ここまでお話してきたように、

・信頼して待つ
・何事もなかったように振る舞う
・たまに生存確認を行う
・罪悪感ではなく、愛を選ぶ

ということを意識されてみると、彼の態度がどんどん変わっていくのが感じられるようになると思います。

とりあえず3か月くらいはその戦法で行ってみるといいでしょう。

ただ、大前提として自覚して頂きたいことは、そういう態度を採る人は、今後も同じようなことを繰り返す可能性があります。
つまり、罪悪感を感じるたびに逃げようとするわけですから、「そんな男はメンドクサイ」と思われたら、サクッと削除されることをお勧めします。

また、こういうパターンの恋愛・夫婦関係によくハマる方は、文中にも出てきましたが、「自らの罪悪感を癒す」ということにも着手されると良いと思います。

★相手の罪悪感をどう癒してあげたらいいか?についても言及します。

『罪悪感から自分を解放する4時間ワークショップ』
名古屋:7/21(日)14:00-18:00
東京:7/28(日)13:00-17:00
大阪:8/10(土)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/30876

★武闘派な皆さんに贈る恋愛講座

東京:7/27(土)13:00-16:00 自立系武闘派女子のための恋愛講座~幸せって何?幸せになれんの?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/30988

★自分を愛する、ということ。

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
札幌:7/13(土)15:00-18:00
仙台:7/15(月祝)15:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420


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