*
なんか昨日と似たタイトルになっておりますけれど、今日はセックスのお話、からのコミュニケーションがテーマです。
不満を持つことは悪いことではないのだけど、そこに「私が正しい、相手が間違ってる論」を持ち出すと、二人の間にせっせと壁を建設することになりますね。
*
何度かセミナーにも参加させていただいたりご著書を拝読したりしてるひそやかなファンです。
3年前に離婚して小学生の子どもが2人いるシングルマザーです。
婚活アプリで知り合った同い年の男性と何度か会って、何度かいたしました。
相手のSEXがイマイチだったら育てますか?
ほかにいきますか?
キスも淡白だし、前戯もあまりなくてすぐに挿入。
でも、その挿入もイマイチで、彼が達することもほとんどないのです。
Fは好きみたいでしてほしいって言われるんですが、クンニなどわたしのリクエストはほぼ聞いてくれません。
ゆっくりお互いの身体を愛し合いたいのにな…
理想のSEXってなかなかないものなのでしょうか。
お顔やら雰囲気などは申し分ないのです。
でも、今すぐ結婚は考えていません。
だからって他の出会いもなかなかないし、寂しいし…
メルマガなどのネタにしてください!
どうぞよろしくお願いします?
(Mさん)
どうしたい?というところには結局なってしまうんですけどねー。
お互いの年齢にもよると思うのですが、「まあ、セックスなんてこんなもんだろう」という思いがあるわけですね。
まあ、彼をちゃんと教育してくれなかった過去の女子たちを呪うとしましょう(笑)
例えば、Mさんのようなご相談というのはセッションでもセミナーでもちょくちょく耳にします。
また、そういう理由で別れた人もいれば、別にセックス専用の男性をキープする女性もいます。
以前、右京みさほさんとの「交換書簡」にも書いたことがあると思うのですが、男性はセックスを「性欲の処理」のように捉えている部分が多く、「愛し合う行為」ということは頭でしか理解していないことが多いものです。
>https://nemotohiroyuki.jp/category/letters
もっと言えば、自分がしてもらったり、射精したりすることでの快楽はあるけれど、お互いを愛し合う喜びとか、つながりを感じるとか、そういうところは大変疎いものです。
日本人の男性は特に「思考的」であろうとします。
感情をあまり出さなかったり、感情をコントロールしようとしたり。
だから「感じる」ということはとても苦手。
「つながる」ということもとても苦手。
それこそ、思考的にロボットのように動くことを良しとしている風潮もあります。
だから、セックスも自分本位になりがち。
仕事ができる人って思考的な人も多いですよね?
感情を抑圧して、仕事、仕事、仕事ってなる人。
そういう人は収入も高いし、スマートだし、人付き合いも上手なタイプも多いのですが、やっぱり感情を抑圧しちゃってるのでセックスが下手な人も多いようです。
「感じる」ということがとても苦手。
だから、セックスも淡々とこなしてしまうか、ワンパターンになってしまいがち。
はい、キスしてー、おっぱい揉んで―、ほんで軽くクンニしてー、で、Fしてもらってー、挿入してー、はい、いっちょ上がり~!!みたいなね。
AVや風俗の影響からか「してもらうことが当然」みたいな風潮もあるのかもしれません。
それから仕事人間で、仕事モードで生きている人ほど、セックスも仕事になります。
はい、キスしてー、おっぱい揉んでー、(以下同文)
「そういうもんだ」という思い込みがあるんだろうと思います。
だから、彼はセックスに関してはあまり問題を感じてないと思いますよ。
中折れしちゃうことが悩みかも知れないけれど、うまく行ってるって感じてるんじゃないでしょうか。
*
だからこそ、「教育!!!」と高らかに宣言することを推奨したりしているわけですけれど、あとはMさんが「そこまでして彼にこだわりたいか?」というところなんですわなー。
ただ、こういう問題ってセックスに限らず、仕事への考え方、家事分担、お金の管理、子どもの教育、住宅問題、親との距離感などなどあらゆる場面で出てくることが想定されます。
今日のMさんは
「理想のSEXってなかなかないものなのでしょうか。」
とおっしゃっていますが、それがあるときは、
「理想の家事分担ってなかなかないものなのでしょうか。」
「理想の介護ってなかなかないものなのでしょうか。」
という風に話が展開していくものです。
だから、「お顔やら雰囲気などは申し分ないのです。」という彼で練習してみるのもアリかもしれませんね。
何の?
コミュニケーションの。
「彼はこれでいいと思っている」vs「私はそれに不満を感じている」について、どう解決していくか?を練習・トレーニングしていくのです。
逆に言えば、Mさんはこのコミュニケーションに関してはまだ初心者だということを自覚することが大事です。
いきなりうまく行かないってことですし、試行錯誤が必要ってことだし。
そのモチベーションになるものが「愛」であることは言うまでもありません。
彼との関係を良くしたい、もっと充実したものにしたい、もっと官能的なセックスをしたい、ということが「私の欲」だけでなく、「彼への愛」につながる必要があります。
「欲」からコミュニケーションをするとこういう話の仕方になります。
「ねえ、なんでもっとクンニしてくれないの?自分ばっかり要求して。ずるいじゃん」
「もっと愛し合ってお互い気持ちよくなるセックスをしようよ。あなたはそれでいいと思ってるかもしれないけど、私は不満なの」
「セックスってお互いがお互いを愛する行為だと思うの。今のままでいいと思ってるの?」
もちろん、現場ではこれらの気持ちにオブラートをぐるぐる巻きにしてお話されるだろうと思いますが、これは「私の欲」の話でして、彼をコントロールしようとするコミュニケーションになります。
じゃあ、「愛」からのコミュニケーションってどういう風になると思います?
これはぜひ、皆さんに考えてもらいたいなあ、と思うんです。
そしたら、今日はここで終われるし(笑)
まあ、こんなのはどうでしょうか?
「あなたともっと愛し合いたいし、深くつながりたい。あなたの愛をもっと感じたいし、あなたをもっと愛したい。もっと特別な関係になりたい。」
「あなたとのセックスでもっと感じたいの。すごく素敵なあなたとベッドインできるんだから、その時間は私にとってすごく特別だから。」
これは一例ね。
「愛」があると彼を責めたいとは思いません。コントロールもしません。
「一緒に作っていく」とか「もっと高め合いたい」みたいな思いが出てきます。
もちろん、そのセリフを言うあなたは官能的な表情をしているはず。
(だから、こうした不満の影には自らのセクシャリティブロック問題が潜んでいることが意外と多いんです。自分でも気づかないんだけどね~)
そして、その「愛」を感じながらセックスすると、今の彼のお作法でも十分感じられちゃうのが女子のすばらしいところ。
もちろん、彼のことを肉体的にももっと愛してあげられるでしょう。
彼に「セックスってこんなにもすばらしいものなんだ」ということを言葉でも、体験でも伝えてあげるのです。
それは先生と生徒の関係ではなく、対等な目線で。
そのためにも「まず自らが愛とつながって、彼を愛すること」から始めることがベストだと思うんですけど、いかがでしょうか。
〇セックスの問題もウェルカムです。
東京:5/25(土)11:00-18:00
「自立系武闘派女子のための1DAYセミナー~親密感への怖れを手放す~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29813
〇「愛」とつながる2日間。
6/23,24 軽井沢プレミアム・リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29926