「自立」を癒す「女性性」というアプローチ。



個人セッションやセミナーはネタの宝庫でして、おしゃべりしながら「ああ!これはあるあるだー!ネタにせねば!!」とコーフンすることが多い根本です。こんにちは。

昨日は自立と女性性の話が出て参りましたので、今日はその話を。

お会いしたのは家庭内で色々ゴタゴタがあったという奥さま。
まあ、私の読者あるあるっちゃあるあるなのですが、見た目は美人で清楚で華奢なのに中身はバリバリの武闘派というパターンにまさに当てはまる御方で「戦場から戦場へと渡り歩く傭兵」という言葉が幾度も出てくるほどでした。

実家でも嫁ぎ先でも学校でも行く先々でゴタゴタが起きるものですから、まさに傭兵ですなあ、と。

それで心の中で何が起きてるのだろう?というところを見ていきます。

例えば、子ども時代に両親がケンカばかりしていた、とします。
そうするとその光景が幼い心にインストールされて、内なる「男性性」と「女性性」がケンカすることを覚えます。

また、親が過干渉で支配的だったりすると、親元を離れても「自分で自分の行動を支配する」という癖が付きます。つまり、自分に非常に厳しく規制を付けるようになるんです。

それから、いじめに遭うとそれが短期間であれ、傷ついた分だけ「自分で自分をいじめる」癖が付いてしまいます。同級生に言われた心ない言葉を、自分自身に浴びせかけ続けてしまったり、先輩に否定された分だけ、自分を否定することが“日常”になってしまいます。

また、モラハラやパワハラなどを職場や学校(アカハラですね)、恋人、配偶者などから受けると、やはり自分自身に対して自らモラハラを与えるようになるんです。

また、性的ないたずらを受けると、自分自身の性を否定し、嫌悪し、傷つけ続けるパターンを生むようになります。

この、両親のケンカ、過干渉、いじめ、モラハラ、性的トラウマと「例え話」として列挙したのですが、これらが連続して起きることも珍しくないものです。

もちろん、こうしたできごとは日常生活ではごくごく当たり前に起きることなので、誰もが少なからずそんな問題を抱えることになりますが、そこで何かのタイミングで自分を癒してくれるような人と出会い、その関係性によって緩和され、そのパターンを手放していくことが多いのも事実です。

親から全然愛されなかった子どもが、親戚のおばちゃんや学校の先生によって救われたり、優しい恋人によって癒されていくこともよくあるものです。

ところが、そうした出会いがあってもなくても、戦場から戦場を渡り歩くような人生になると、癒されつつも再び傷つくことを繰り返していきます。

そんな「虎の穴」で育った人は、自覚してようがしてまいが、精神的にとてもタフになっていくので、自立も早まり、中には「超自立」して、ロックマン&ロックウーマン化する人も珍しくありません。

それは依存時代に傷ついた分だけ、もう二度と傷つかないように自立するからで、それゆえ、自立度が高い人ほど実は心の中に傷を抱えていると言えるんです。

そんな「内なる戦争状態」が当たり前になると、自分ではその気はないのにあちこちでゴタゴタに巻き込まれたり、自らが問題児となったり、さらには問題をたっぷり抱えたパートナーに恋をしたりします。

これは「内なる戦争状態」が投影されて、周りに現象化するものなのですが、そうしたゴタゴタによってもまた傷つき、新たに「自分で自分を攻撃するパターン」が確立され、さらに自立度を高めていくことが多いものです。

つまり、もう二度とこんな嫌な思いはしたくねえ!と強く思い、鉄壁のガードを築くべく心を閉じたり、理論武装したり、「先手必勝」ばかりに自らが相手を支配しようとしたりするパターンを強めるわけです。

ところが、そうして自立が高まっていくということは、人に対して心を閉ざし、人を近付けないようにしますから、どんどん孤立していきます。
それでも心の中では戦争状態が続いていますからやがては燃え尽きてしまいます。
そして、死の誘惑がやってくるデッドゾーン状態が起きるんですね。

そうなる前に「何とかしなきゃ」と変化を求めてブログを見つけて下さったのが、今日の記事を「あたしのことだ!」と思って読んでくださってる皆さんですね。

で、そういう方にどんな話を提案するか?というと「女性性」です。
女性はもちろん、男性でも「女性性」です。

一般的に依存時代から自立するためには、頑張る、思考する、戦う、といった「男性性」を使います。
ところが、そのやり方だと戦いは起きるし、理論武装もできるけれど、先ほどお話ししたように常に戦い続けなければいけなくなって燃え尽きてしまいます。

楽になると思って自立したのに、全然楽にならないんです。

でも、自立は傷つかないために「自分のやり方」にこだわり、「正しさ」を主張したがるので、なかなか新しいやり方を受け入れることができなくなります。
「自分で何とかしなきゃ」
「人に頼っちゃいけない」
「誰も自分を助けてくれない」
そんな思いが出てくるわけです。

でも、自分ではどうしようもないからGoogle先生に自分の状態を入れて検索した結果、怪しげなカウンセラー氏のブログに出会い、まんまと今日の記事を読まされているのが皆さんなわけですね(笑)

(平身低頭で)ありがとうございます。

で、そこで自立から次のステップである「相互依存」に移行するための必須教科が「女性性」というわけです。

じゃあ、女性性って何なのか?というと「感じる、受け取る、直感を信頼する、助けを求める、委ねる、つながる」といったアプローチです。

やだ。めっちゃやだ。そんなのやだ。

自立時代はそうした女性性のアプローチをじゃんじゃか否定して、真逆をやってきましたよね。「考える、自分でやる、計算する、答えを出す、誰にも頼らない、他人を信じない」という風に。

だから、ものすごく抵抗が出てきます。

「それをやるくらいなら死んだ方がマシだ!」と夕日に向かって叫びたくなります。

そう、自立を手放して相互依存に向かうには「それをするくらいなら死んだ方がマシ!」ということにチャレンジすることなんです。

やだ。やっぱりやだ。こわい。むり。

自立時代は「思考的」なので、そこでは「こういう風にすれば幸せになれる」とか「こうやれば幸せになる」と“考える”わけですが、そもそも「幸せ」って“感じる”ものなので、このアプローチはたいてい失敗します。(かりそめの成功はありますが)

「こういう風にすれば幸せになれると思ったのに、全然幸せじゃない」となるわけです。
だから、「幸せ」を“感じられるようになる”ためには、女性性の力を借りる必要があるんですね。

また、自立時代は「一人で頑張る」わけで孤立します。
ひとりぼっちなんです。強がってるけどほんとは寂しいです。
「一人で頑張って幸せになろう」と思っていても、その寂しさは消えないですし、そもそも幸せって頑張るものなの?という話になるので、やっぱりうまく行きません。

誰かのサポートがそこでは必要になってきますから、助けを求めたり、信頼したり、委ねたりする女性性の力がやっぱり必要になります。

さて、私のアプローチは基本的に「自立を手放して相互依存に向かう」ものでして、だから個人セッションはもちろん、セミナーでも女性性的なアプローチばかりを使います。
リトリートセミナーなどでは「自立を手放すセッション」を毎回のようにしているものです。

そうして女性性を自分に許していくことを覚えると何が変わるか?というとまず表情が変わります。

硬かった表情が柔らかく、明るくなります。
暗かった雰囲気がキラキラしてきます。
考え方が柔軟になっていきます。
孤立感が癒されてつながりを感じられます。
一人で何とかしようという発想がなくなって人を頼れるようになります。
(たまにバストが大きくなる方もいます)
束縛から解放されて自由を感じられるようになります。
感情を豊かに感じられるのでイキイキしてきます。
暗黒だった将来に明るい光が差し込んできます。
今まで出会わなかった素敵な人たちとの出会いが増えます。

なかなか良いでしょう???

で、どうしたらそういう風になれるのか?というと、まあ、セミナーに来てみなせえ!と言っちゃうわけですけど(笑)日常でできることはたくさんあります。

女性であれば「女性らしさ」に今以上に気を使ってみます。
メイク、ファッション、行動、何でもいいです。

自立が強まると女性は飾りっ気がなくなって機能性重視になります。
以前、とある女性は「家に帰ってクローゼットを開けたら寒色系ばかりの服が並んでて愕然とした」と告白してくれましたし、また「気が付けばもう長いことスカート履いてません!」と宣言してくれましたし、もちろん「下着は・・・まあ・・・そういうことです・・・」と顔を伏せるわけです。

元々女性であるということは女性性を豊かに持っていることが多いので、めんどくさいと思いますが、女性らしさを意識することで元々持ってる女性性が解放されていくんです。
シンプルですね。
でも、恥ずかしいですよ。変な感じしますよ。

ある女性は「この間のセッションの後にワンピース買って帰ったんですけど、試着したときに鏡を見たら『男がスカート履いてるみたい・・・』ってすごく気持ち悪かったんです」なんておっしゃってました。

まあ、スカートを履くことが正解なわけじゃなくて、「女性らしさ」を考えたときにそれがスカートだったならば、スカートを履くことがいいです。

とはいえ、じゃあ、男はどうすんねん!男もレースの下着付けてスカート履くんかい!というと違う趣味になっちゃうわけで、女性も含めて内面的なアプローチも多々あります。

「感じる」ということに目を向けてみましょうか。
映画を見る、芸術に触れる、小説を読む、など感情に訴えるものも女性性を育ててくれますが、その他、こんなアプローチもあります。

好きなことをする。
ワクワクすることをする。
自分を楽しませる。
自分が笑顔になれることをする。
今ある幸せを探す。
人にたくさん感謝する。

ん?

おい。

またあれか。

またあれなのか。

これでまた「ライフワーク」とか言って、本の宣伝に結びつけるのか?

賢明な読者はそんな風に先読みされていると思うのですが、、、、正解です(笑)

とはいえ、ライフワークという大きなものじゃなくてもいいんですけどね。
もっとシンプルに「今」を楽しめる選択を常にするってことです。

「思考」はあなたに制限をたくさんかけ、気持ちを否定するような悪事をたくさんしでかします。

「ちょっとお茶したいな。せっかくだからホテルのラウンジでゆっくりしようかな」と“自分が笑顔になれること”を見つけても、思考は「おいおい、なんでそんな高いところでお茶するんだよ。もっと安いチェーン店でいいだろ?」と説得してきます。

自立時代は「ワクワクすること」よりも「理論的に考えて意味があったり、効率的なこと」を選択して来ました。
でも、それを手放すならば、堂々とグランドハイアットのティーラウンジに入ってアールグレイの紅茶を頼むのです。(実は今の私です(笑))

すぐに見つからなくても大丈夫です。
探し続けると心の麻痺が取れてだんだんワクワクすることが見つかってきます。

人間関係で言えば、「ありがとう」を連呼することです。
自立時代は論理的ですから、相手の粗や問題点を見つけることが得意になってしまいました。
それを手放すのであれば、感謝して受け取ることを選択しましょう。
それが「ありがとう(^^)」という言葉です。

自分が心地よいことを選択していくと、心は和らぎ、頭も柔らかくなり、表情も自然なものに変わって行きます。
穏やかな気持ちを感じられることが増え、安心感も芽生え、信頼できる人との出会いが増えていきます。

女性性と言うと難しいように思えるし、自立を手放すってすごい大変な作業のような気がするのですが、実はとてもシンプルだと思っています。

「女性性、女性性」と案じながら、「幸せを感じる」方に選択していきましょう。

★そんな女性性を使ったアプローチを体験できるセミナーはこれだー!

〇ワークショップ『自分を愛する、ということ』
名古屋:3/3(日)13:30-16:30
広島:4/20(土)13:00-16:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420

〇3/9,10 神戸・北野リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/28183

〇ワークショップ「さあ、流れに身を委ねて新たな一歩を踏み出そう!」
大阪:3/31(日)13:00-17:00
東京:4/6(土)13:00-17:00
福岡:4/21(日)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/28936

★毎週月曜日はオンラインスクール!

登録はこちらから!!
https://www.mag2.com/m/0001677732.html


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