ミッドライフ・クライシス?第二の思春期?を越える方法~今のままではダメだ、何かを変えなくては!と思う皆さんへ~



そう感じるということは、それだけ大人になったという証拠。素晴らしいことです。
今を肯定して、自分と向き合い、自分が何者かを知り、自分が好きなもの、したいことに素直になる、ということに意識を向けていれば地に足も着いていい感じになっていきますから、大丈夫です。

根本先生
いつもブログで勉強させて頂いてます。
私は先日29歳になったこじらせ女子です。1ヶ月前ほどから自分でも衝動的な行動が多いな?と感じてます。肌の衰えを感じ、今まで使っていた基礎化粧品を全て捨てて新しい化粧品に一新して肌が大荒れしたり、急にわたしがしたいことは結婚だったんだ!!!と、いきり立ち結婚相談所に入会、そして誰にも会わずに1ヶ月で退会。わたしは自分の意思で独身をやってるんだなと気付いたつもりになっております。
そして今は学生時代に諦めた留学の夢を引っ張り出してカナダ永住について調べ回す。といった具合です。あとは会社で、暇な時間が増えてきて、このままクビになるのではないか?!などと訳の分からない不安に苛まれます。
そんな話を英会話の先生にしていると、それはミッドライフ・クライシスだよと言ってましたが、、そうなんでしょうか?またそれは皆さんはどうやって乗り越えるのでしょう?自己肯定をする余裕がないぐらいテンパっている自分がいます。なにかを変えなければ、今のままではいけない、、早く、早く、と。
なにか心理面でのアプローチがあればご教示頂けると幸いです。
(Aさん)

ミッドライフ・クライシスというのは、ミッドライフ=中年になってきた人が「人生このままでいいのか?」「このまま自分はダメになっちゃうんじゃないか?」「これで悔いのない人生を送れるのか?」という不安や焦りを感じることですよね。
30代~50代に多いと言われますけれど、私はそれを第二の思春期(社会的自立の時)なんて表現をしています。

ミッドライフ・クライシスかどうかは別として、29歳というAさんの年齢を考えると、大人になって社会にも慣れて来て、さあ、これからどう生きようか?という壁にぶつかっていらっしゃるのかもしれません。
そういう方、とても多いですよね。

だから、そういう方のために「ライフワーク」という話をよくしています。
「ほんとうに自分がしたいことをして生きよう」
「自分らしい生き方を確立して、幸せになろうぜ!」
という風に。

そして、例によって華麗なるステマ・タイムがやってくるわけですね。
そんな方のために書き下ろされたライフワーク本はコチラです。

>「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

>なにかを変えなければ、今のままではいけない、、早く、早く、と。

という気持ちになるということは、今の状態に満足感が十分ではなく、もっと違う生き方をしたい、ということなのかもしれないですよね。

きっとAさんと同年代から少し上の世代の方で、同じように思っていらっしゃる方は珍しくないと思います。

ライフワークや自分らしい生き方を見つけるセミナーをすると20代~50代の幅広い方がいらしてくださるのですが、少なからず、その点では共通しているんです。

「今のままではダメだ。何かを変えなくては」

私も実は20代からそういう思いを抱き続けてきました。
その辺は先ほどの本でも書いたのですが、なかなか「自分らしい生き方」を見つけ、それを実践するには様々な抵抗が生まれるものです。
社会の目、お金の問題、変化することへの怖れなどね。

で、「変わらなきゃ」と思うことはいいんですけど、「どう変わるの?」という点が不明確になっちゃうとひたすら迷走します。

セミナージプシーという言葉があります。
自分を見つけるために、あるいは、自分らしく生きられるようになるために、目に着いたセミナーを片っ端から受けまくって、結果、「でも、何も得られてないんじゃね?」という境地に至る人たちのことです。

心理的に見るとそれは「セミナーに参加すれば何か見つかるはず」という期待や依存心があり、セミナーに参加することがだんだん精神安定剤のようになってしまうんです。

同じようなことは自己啓発本を読みまくる人たちにも見て取れますし、「ここじゃない!こんなところは自分の居場所じゃない!」と転職を繰り返す人たちにも表れています。

「青い鳥症候群」という言葉もあります。
常に青い鳥を探してあちこちを放浪してしまう心理的な癖です。

こうした傾向は大人になると少なからず生まれるものでもあり、誰でも通る道でもあります。

だから、Aさんも「ああ、あたしも大人になったんだなあ」と思っていただくのがまずは一番いいかもしれません。

そして、「私はこれから自分の生きる道を探そうとしているんだなあ」と自覚してもらえたらいいでしょう。

こうした変化を望む時期によくやってしまう行動というのが、「今あるものを否定する」ということです。
仕事を辞める、恋人と別れる、離婚する、引っ越すなどのように、今あるものを否定して、別のものに取り換えようとするんです。
Aさんが化粧品を全部変えたり、相談所に入ったり、留学を検討してみたりするのも、そんな行動ではないでしょうか。

「今あるものを否定する」というのは、思春期によくある行動でもあるので、今は第二の思春期と捉えてもいいかもしれません。

ただ、その今あるものを否定するという行動は手っ取り早く変わる手段ではあるのですが、残念ながら行き先が決まってないので迷走することになるんです。

とはいえ、これはとても大事なことなのですが、「迷走」が悪いわけではありません。
後から考えれば「無駄な寄り道だったなあ」と思うことでも、ほんとうに無駄なことは何一つなく、そこで得られた価値あるものも少なからずあるものです。

ところが、この「今あるものを否定する」ということになると、迷走も寄り道も全部否定してしまうんですね。

ある研究者の人が「あらゆる実験に失敗はないんだ。もし、結果が思わしくなかったとするならば、その実験方法は正しくないということが分かったんだから、それは成果なんだ」とおっしゃってました。

それもまた「見方」によるんです。
否定的な見方をするのか、肯定的な見方をするのか、の違いなわけです。

焦り、不安に駆られると、どうしても浮足立ってしまい、自分を見失いますよね。
そして、藁をも掴む勢いで、変な情報に引っかかってしまいがちです。

とはいえ、そんな状況ですから、腰を据えて自分と向き合う、というのはなかなか今の状態では難しいかもしれません。

そこでカギとなるのは「思考」ではなく「感情」であり、「~すべき」「~しなければ」という義務ではなく、「好き」「楽しい」という思いです。

私が好きなものは何だろう?
私がしたいことは何だろう?

そんな問いかけを自分にたくさんしてみてください。

それを未来に結び付けたり、仕事に繋げようとしたりしなくてもいいんです。
「自分を知る」というために、自分がワクワクする心のツボ(ワクワクの源泉)を見つけていくんです。

「それが私」なんですから。

化粧品を変えても、婚活をしても、留学をしても、全然OKです。
それがしたいことで、好きなことであれば、大丈夫です。

しかし、今を否定して、~しなければ、という思考で行動してしまうと、それは心から離れたことになってしまいがちです。
それは更なる焦り、不安、虚しさを引き起こすものです。

幸せも豊かさも充実感もすべて「感じる」ものですよね。
だから、ここでは思考を一旦停止して、感情に目を向けてあげるのがお勧めなのです。

それが「私の好きなもの、したいこと」です。

このブログでは告知などはしていないのですが、私、リトリートセミナーの参加者向けにライフワーク宿泊セミナーというのを企画しています。
リトリートセミナーの次のステップとして用意している非常に濃いセミナーです。

そこに参加して下さった方は結局自分自身と深く向き合うことを余儀なくされていきます。
周りの人を気にしたり、思考的になっていても自分らしい人生を生きられないことを思い知るからです。

「じゃあ、結局自分はどないしたいねん?」という問いにいつも行き着くようになります。
そうして、自分らしい生き方を形作っていくのです。

私はこのセミナーの参加者とは最低でも3~5年はお付き合いするつもりで接しているのですが、皆さん、数か月~半年の間にびっくりするくらい変化を起こされてます。

自分と向き合った成果ですし、私は彼らがこれからどんな人生を生きていくのかを楽しみに見ています。

Aさんにとっても「自分がどうしたいのか?どう生きたいのか?」を考えられる時期に来ていると思うのです。

ある意味、それだけ余裕ができた証拠でもあります。

つまり、この第二の思春期、あるいは、ミッドライフ・クライシスを乗り切るカギは、「私って何者だ?私は何をしたいんだ?」という問いと向き合い続けることだと思っているんです。

このプロセスは葛藤を繰り返しながらも数年は続きます。
でも、数年間苦しみ続けるわけではありません。
より楽しいことも増えるし、ワクワクする出会いもあります。そして、思わぬミラクルに遭遇することも珍しくありませんし、もちろん、苦しみや葛藤も出てきます。
しかし、どれもが「生きている!」という実感を伴わせてくれるものなんです。

私の本やセミナーが役に立つと思えば、ぜひ、ご参加ください。

特にこのセミナーは時間も長いですし、人との出会いもありますし、自分と向き合うには最適だと思って開催し続けています。

沖縄:11/10,11 沖縄リトリートセミナー

11/10,11 沖縄リトリートセミナーを那覇で開催いたします!!

「今あるものを否定する」という癖を脱却するには、やはり自己肯定感が大切なカギとなります。

毎度おなじみですが、こちらの本もお勧めです。

>「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

さて、まとめです。
要するに「今を肯定して、自分と向き合い、自分が何者かを知り、自分が好きなもの、したいことに素直になる」ということに意識を向けていれば大丈夫ですよ、という話でした。

そのためにもがくのも全然OKだし、迷走しても大丈夫です。
「ああ、これは違ったなあ~」という学びになりますからね(^^)


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