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不倫、に限ったことではないのですが、やめたいけどやめられないのはちゃんと感情的な理由があるものです。
それをまずは知り、受け入れ、理解することが第一歩。
それだけで心は落ち着いていき、冷静にこれからのことを考えられるようになります。
不倫に至る心理について掘り下げながら今後の方針をお話します。
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不倫をやめたくて?どうしたらいいかわからなくてメールさせてもらいました。
私は優しい旦那さんと4人の子供と暮らしています。
元々不倫する人なんて最低!と思ってたんです。
不倫したきっかけは夜の営みが少なくなったのが最初の原因かと思います。今は仕事も忙しくストレスとかもあるかもしれません。
当時、私なりに何度も旦那さんにアタックしましたが、「子供がいるから」「声出るでしょ?」って今はだめみたいな感じで言われたんです。でも私としては「今」も大切にしたくて。不倫した後も旦那さんに構ってもらえたら二度と繰り返さないと思って「デート(ホテル後ランチなど)の回数を増やしてほしいです」と伝えたのですが全くです。
しかし最初の不倫相手がほんとに体目的の最低な人で(不倫してる私も最低なんですが)やっぱり私はこれは望んでないとわかり、根本さんのブログや本を読んで少し立ち直ったのですが、やはり寂しさに勝てず不倫をしては「こんなことだめ」と繰り返しています
そして半年前に出会った人がほんとに優しくて愛情表現もすごくしてくれてすごく好きになってしまったんです。
もともと惚れやすい性格なんですが。相性もいいと思います。ただお互い子供もいますし、離婚などは考えておらず、このままずっと続けばいいなと思っていたのですが、最近また「不倫はあかんよな」と思うのと「こんなに素敵な人とお別れは考えられない」という思いですごく苦しいです。
不倫のことは妹には話しています。全否定されず、話を聞いてくれてうれしかったですが。
藁をもすがる思いでメールさせてもらいました。
ネタにしていただいてアドバイスいただければめっちゃうれしいです。
よろしくお願いします!!
(Mさん)
私たちのマインドってのは「絶対ダメ!」とか「禁止!禁止!」とか思うと余計に興味を持ってしまうものでして、私はそれを「タブーの心理」などと呼んでいます。
そして、それは「嫌悪感」というのものも同じものがありまして、「不倫なんて最低!」とか「不倫する人の気が知れない!」とか「不倫するなんてキモい!」とか思っていますと、その嫌悪感が自分のマインドをそっち方面に持って行ってしまうわけです。
「だからMさんが不倫にハマっちまったのだ」などと言うつもりはないく、むしろ、なんでそんな「不倫する人なんて最低!」と思っていたのかが私としては興味深いところです。
そして、「こんなことだめ」「不倫はあかんよな」とか思えば思うほどやめられなくなるものですので、今日の記事などを参考にしながら「理解」を深めていただければな、と思います。
つまり、「せざるを得ない状況にMさんは追い込まれてしまったんだよねー」という気持ちをまずは作っていきましょう。
さて、実は最近もMさんと似た状況にあった方が「このままだと不倫してしまいそう」とか「不倫はダメだと思って無理やり彼を切ったけど、辛くて寂しくてまた連絡してしまいそう」という相談に来られました。
まず、みなさまにお伝えするのは「そんな気持ちになっている自分を責めないで!」ということでして、やはり「そうならざるを得ないこと」を理解していくことをお勧めします。
つまり表面的な「結果」だけを見て判断しちゃいけないし、その結果をもとに自分を責めるなんて「自分いじめ」以外の何物でもないわけです。
もしMさんはじめ、同志のみなさまが「ひとりSMごっこ」が大好き!という方ならば、「まあ、それは性癖だからしゃあないわねえ」と済ませてしまうのですが、Mさんはどう??笑
>不倫したきっかけは夜の営みが少なくなったのが最初の原因かと思います。今は仕事も忙しくストレスとかもあるかもしれません。
「夜の営みが少なくなった」という“表面的事実”はMさんにどんな感情を生むのでしょうか?
それは今の彼との関係を見ると分かりますよね。
>ほんとに優しくて愛情表現もすごくしてくれて
ということは、Mさんは優しさに飢えており、愛情表現を喉から手が出るほど欲しがってたわけですね。
優しい旦那さんが優しさをくれないってなかなかサービスが悪いですよね?笑
なんでそんな出し惜しみするようになっちゃったんでしょうか?
夫氏からはもらえないので、仕方なくほかの男を求めざるを得なくなった、ということでしょうか。
あ、まだここから掘り下げていくので、ここで「そんな自分はひどい!」とか思わないことが試験に出るポイントですね!
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「今思えば、いつ頃から寂しかったんでしょう?」
夫氏に迫っていた“当時”はもうすでに寂しかったんですよね?
もう少し核心に迫りましょうか?
「今思えば、いつ頃から女として寂しさを覚えていたのでしょう?」
場合によってはその答えが「1人目を出産してから」という方も少なくないんです。
なんなら「思い返してみれば、結婚してからずっとかもしれない」とか「もしかしたら結婚前からもずっと寂しかったかもしれない。今思えば、彼氏はいたけどずっと寂しくて満たされない思いを抱えていたかも」とおっしゃる方もいます。
なんなら「子どもの頃からずっと寂しさは抱えていました。仕事を頑張ったり、彼氏や友達を作ったりすることで紛らわせてきたけど・・・」という方もいます。
となると話は過去にさかのぼっていくのですが、まずはMさん、そして同志のみなさまはいかがでしょうか?
だから、その「寂しさ」に焦点を当てるといいと思うんです。
この本や動画も参考になると思います。
*「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)
*セミナー動画:「つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ」
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お子さんが産まれると子育てで超多忙になりますし、またかわいい子どもたちがいれば寂しさを紛らわせることは可能です。
だから、ずっと寂しかったんだけど、子育ての最中はそんなことも忘れてた、というケースは大量にあるものです。
だから、子育てがひと段落すると寂しさがドッと出てくるようになるんです。
とはいえ、それはイライラとかストレスとか一見寂しさとは感じないところで出てくるので気づきにくいものでもあるんですけどね。
ほんとカウンセリングに来られて先ほどの質問をされて初めて「あ、あたし寂しかったんだ」と気づかれる方も珍しくないものです。
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そして、その寂しさってのは子ども時代から縁がないわけではないので、いつまでも「誰かに満たしてもらうもの」という思い込みを持っているものです。
大人になると「誰か」は変わらずに、新たに「何か」がプラスされるのですが、私たちは、寂しさを何とかしようと思えば、外側から採り入れるしかない!と思い込んでいるようなのです。
だから、
恋人や友達で“寂しさを埋める”。
忙しくすることで“寂しさを紛らわせる”。
スケジュールをいっぱい入れることで“寂しさをごまかす”。
そういう表現が使われますよね?
外側からの何かは一時的な対処方法としては有効なのですが、持続性がないものですから、一瞬は埋められたとしても、次の瞬間にはまた寂しくなってしまい、それを求めるようになってしまうんです。
だから、寂しさというのは「依存症」を作り出してしまうんです。
寂しさを埋めてくれる彼氏に依存する。
寂しさを紛らわせてくれる仕事に依存する。
寂しさをごまかせる甘いものに依存する。
寂しさを忘れさせてくれるセックスに依存する。
だから、寂しさを外側に求めると依存症みたいになってしまうので、寂しさは内側から満たしていくものと知ってくださいませ。
どうやって満たすの?と思う前に、まずは「知る」ということが大事ね。
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さて、寂しさは非常に大きな理由なんですけれど、そこから派生した別の感情にも注目しておく必要があるものです。
そのひとつめは「怒り」。
夫氏に対して激おこな自分に気づくことはとても大切なプロセスです。
「このあたしを放っておいてムカつく!!」
「あたしが一生懸命なんとかしようとしてるのにのらりくらり逃げ回っててめっちゃムカつく!」
「仕事が忙しいかどうか知らんが、あたしのことを全然かまってくれなくてものすごくムカつく!」
だから、けっこうMさんと同様の思いをお持ちの方にはこの怒りに気づいていただくと同時に、その怒りを吐き出してもらうことを良くやってます。
「目の前に夫氏がいると思ってね。それで吐く息にその怒りを乗せて思い切り息を吐き出してください!」みたいな。
これ、けっこう安全な方法なのでご自身なりに試してみてください。
意外とすっきりします。
もちろん、お恨み帳を夜な夜な書いてもいいですし、妹さんや友達に話してすっきりさせてもいいです。
まあ、この怒りも寂しさ由来であることが多いものですが、まずはある程度怒りを吐き出さないと寂しさとも向き合えないですからね。
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「夜の営みが少ない」=「女として価値がないの?」という風に思うことはありませんか?
無価値感と呼ばれるこの感情もまた寂しさ同様、かなり心を削ってくる感情ですね。
だから、体目的の最低な男であっても女として求められることで「うれしい」と感じてしまったことはありませんか?
「夢中になって求められたり、あたしの体を見て大きくなってるモノを見たり、あたしを満足させようとしてくれたりする姿を見て涙してしまった・・・」という逸話もたくさんあるものです。
特に子どもを産んで「母」になると、「女」でいる時間が圧倒的に少なくなります。
また、「もう人の親なんだから」と変な観念を持ち出して女を自ら捨てちゃう人もいます。
けど、「母モード」が強すぎて隠れているだけで、女は女なんですよね。
そして、この女としての無価値感。
結婚するよりはるか前から持っている方も多いのです。
だから、夫氏が体を求めてきてくれる間はその無価値感を感じなくても済んだんです。
でも、それが少なくなっていくととむくむくと無価値感が出てきてしまうんです。
これもまた寂しさと同じで、誰かに満たしてもらわなければ、と思ってしまう感情のひとつですね。
特に「夜の営み」を受身で待ってしまっている方は「お呼びがかかれば女として愛されている、そうでなければ、女として価値がない」くらいの潜在的思い込みを持ってしまっていることも多いのです。
近年では「勃たぬなら、勃たせてみせよう、ホトトギス」なる肉食系女子も増えているわけですが、「求められること」に価値を見出してしまっている方も少なくないのでしょう。
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話変わってMさんの
>今は仕事も忙しくストレスとかもあるかもしれません。
という部分についてなのですが、一般的に「仕事=男性性」なんですよね。
もちろん女性性が皆無なわけないのですが、家にいるときよりも男性性を発揮していることは間違いないと思うのです。
そうすると仕事が忙しいとなれば、男性性が優位になってしまうわけでして、そうすると心身は女性性を欲するんです。
つまり、「女に戻りたい」という欲求が芽生えるのですね。
そうすると夜の営みへの期待はもちろんですが、女性として扱われたい、女として見られたい、という思いになることが自然なわけです。
だから、仕事が多忙だったり、プレッシャーのかかる業務を担当したりしていると自然と性欲が高まるわけですね。
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もちろん、他にもいろいろと不倫をせざるを得なかった原因を見出すことは可能かもしれませんが、今日お話ししたあたりが王道ではないでしょうか?
Mさん、または同志のみなさまはどれくらい当てはまりましたか?
ということで「じゃあ、どないすりゃええねん」という話になるのですが、私のカウンセリングでは表面的な事実を変えることにあまり意味を感じていないものですから「彼と無理やりでも別れなさい!」みたいなことは言いません。
>「こんなに素敵な人とお別れは考えられない」という思いですごく苦しいです。
というわけですしねー。無理やり切ってもしんどいだけですから。
だから、まずはそうした自分自身の心と対話すること、否定せずに受け入れていくことがとっても大切です。
妹さんが否定せずに聴いてくれたように、自分自身も自分の心の声を否定せずに聴いてあげるんですね。
自立系武闘派女子のみなさまは頭の片隅に鬼軍曹を飼っておられることが多いのですが、その声にも「まあまあ、そう思うかもしれないけどさ」と受け入れて流すようにすることがいいでしょう。(鬼軍曹と戦っちゃだだめです。それも自分の一部ですから。愛すべき対象です!)
寂しいよねー。
そんなこと言われたって誰かに満たしてもらいたいもんねー。
女でいたいのかー。そうかー。
だからひとりの女になれる彼から離れられないのかー。
つらいよねー。
って感じでひたすら自分の心の声を聞いてあげるんです。
そうして「だからこうなっちゃうのもしゃあないかー」と“今”を受け入れていきます。
その上で、寂しさや怒り、無価値感などの感情と向き合っていきます。
この辺はディープな話になりますから具体的にはカウンセリングなどの場をご利用ください。
今日のところは少し抽象的なお話をさせていただきますね。
*自分の体をちゃんと愛する、いたわる、優しくする。
*自分の気持ちをノートなどに書き綴る。(ひみつのノート)
*ふだんから女性性をより意識して生活してみる。
*自分が女であることを意識するような生活をしてみる。
*今日の記事を元に、過去の家族や男関係を振り返ってみる。(ノートに書き出す)
*より魅力的な女を目指して自分を演出してあげる。
*1日の中で5分でもいいので女に戻れる時間を作る。(ちゃんとメイクする、下着を女らしくする、花やきれいなものを愛でる、ゆっくり食事する等)
自分なりにこれらのことに日々取り組んでみられると「自分とのつながり」が今よりも高められると思うので、気持ちは少しずつ落ち着いていくと思いますし、彼との今後についても冷静に考えられるようになると思います。
「不倫を辞める」というより「不倫を卒業する」方がいいですよね?
でも、それはやはり結果なので、不倫を卒業したくなるようになった方が楽だと思うのです。
それはやはり自分に価値があるということを思い知りたいですよねー。
自分が素晴らしい存在で、ものすごくいい女であると知っていたら、もっと自由になれるでしょうし、もっと自分を大切にできるようになるでしょう。
そしたら自分を傷つけることはしたくなくなりますよね?
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あとものすごく大事なことは↓↓↓↓ね!!個人セッションももちろんありますよ!!!(手もみしながら)
◎大阪:6/28(土)12:00-17:00 パートナーシップ・グループカウンセリング【定員4名】
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/55062
◎1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
・東京:6/22(日)11:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/55772
・大阪:7/6(日)11:00-18:00 with ジュンコ
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/55777
・オンライン:7/20(日)11:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/55860
・東京:8/9(土)11:00-18:00 with 桐山慶子
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/55867
◎自分を深く知り、自分らしい未来をデザインするための連続コース。
【残1席】オンライン:6/18スタート!ライフワーク・グルコン連続コース~30万円でライフワークを実感して人生を変えてみないか?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/55719
◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
●3人の自立系武闘派女子が自分と向き合って幸せになっていく物語。
「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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