浮気を繰り返す夫との関係について~母と距離が近いと母と同じような人生を無意識に選んでしまう~



無意識のプランって自分では気づけないので表に出てきてる現象から推測することになるのですが、父が浮気性だとなぜか自分も浮気をする夫をパートナーに選びやすい傾向があります。
となると夫婦関係の問題なんだけど、親との関係を整理していくほうが解決が早まることが多いのです。

いつもありがとうございます。書籍、ブログ、動画のバックナンバーをみたり、お恨み帳を書いたり、今自分に起きている事を考えているところです。

夫とは5年お付き合いしデキ婚17年目です。交際中は何度か浮気をされ、別れたりくっついたりしていました。
3年前から夫が車で2時間の所に単身赴任になり、この春に浮気が発覚しました。
仕事が忙しく精神的に辛くて浮気をした。体の関係はないと言っていますが、赴任先のアパートへ私が行くのを嫌がるようになりました。

父は私が小さいときに不倫相手と住んでおり、妹が生まれて別れましたが、また不倫で熟年離婚。
私は三姉妹の次女です。
姉はグレています。
母からは、私はいい子にしてないと捨てるからと言われて育ちました。
捨てられないよういい子になろうと頑張って、母との距離が近かったです。
でも本当は父に甘えてみたかった、母に遠慮して言えなかった気持ちに気がつきました。
母も大変な環境で一生懸命育ててくれていた。
依存、癒着していることもわかりました。

親に甘えたかった気持ちを夫に求めていた。
可哀想な自分でいたかった。
そうじゃないと、私がここにいる意味がないと思っていたんじゃないか?
捻くれて最低な考えだなと思います。

浮気発覚後、ここ1、2ヶ月くらいですが、夫が帰ってきて誘われてホテルへ行くというのが週一であります。レスではなかったのですが、自宅は思春期の子どももいますし、思うように出来なかったと思います。
ホテルを利用し始めてから、色んな行為や、セクシーな下着を新調してみたり、楽しめていることに驚いています。2人の時間を作ってくれて嬉しく思います。
でもそれだけです。終わると帰るので寂しくなります。
やればいいんでしょと思われてるのかなと。
夫はセックスの時は優しいですが、赴任先に帰ると冷たいですし、浮気もまだ続いているようです。
それでも夫の誘いを待っている自分がいます。
妻じゃなくて、私が浮気相手のような気持ちです。
なんだこの状況と思います。

根本先生、どう思われますか。ご意見お聞かせください。
(Sさん)

まず、何度浮気されても嫌いになれないし、そして、「やっぱり夫のことが好きなんだなあ」ということだと思うのです。

そう思うとどうでしょうか。
なんか屈辱的ですか?
それとも素直に「イエッサー!」と思いますか?
それともみじめな気持ちになりますか?
あるいはあったかい気持ちになります?

この「好き」という気持ちがすごく大切だと思います。

こんなに浮気されてるのにバカみたいと拗ねてみるのもまた好きだから。

>妻じゃなくて、私が浮気相手のような気持ちです。

と思うとどんな気持ちになるでしょう?

>それでも夫の誘いを待っている自分がいます。

という自分に対してはどう思いますか?

セクシーな下着を選ぶとき、ホテルに行く道すがら、そして、行為の最中もどのような気持ちでいらっしゃるのでしょう?

「なんだかんだ結局あたしはこの人のことが好きなのよね」と、複雑な気持ちを抱えながらもそう感じることもあるんじゃないでしょうか。

なのでやっぱり「好き」という気持ちに気づいておくことはすごく大事です。

「そういう女なんだよな」という風に自分を受け入れられたら、案外、幸せな気持ちでいられるかもしれません。

心理分析とか解決方法とかいろんなチャレンジの提案とかしてる私なんですけれど、行きつくところ「素直な気持ち」というのが一番大事でして。

そうして自分の素直な気持ちを全部受け入れることができたら、それだけで人は安らかな気持ちになり、心が軽くなっていくんです。

分析も提案もあくまでそのプロセスに過ぎないものです。

そして、そんな話を以降でしていくのですが、実はここまでの話だけでもSさんの心を軽くすることはできるんです。

「夫の浮気問題」というのは私がカウンセラーになってこの方、脈々と続くテーマのひとつでして、様々なケースに向き合ってきたんですよね。

離婚する人もいれば、やり直す人もいるし、やり直したあとに離婚した人もいれば、自分が彼氏を作っちゃったケースもあるし、裁判沙汰もあれば、お互いの実家を巻き込んだ騒動になったこともあります。

かつてSさんと似たような状況の方をしばらくカウンセリングしていたこともありました。

余計なもの(感情)をいろいろとそぎ落としていったら先ほどお話ししたような「悟り」に達していました。

「結局あたしは夫のことが好きで好きでしょうがないんですよね。浮気されても喧嘩しても突然会社辞めてきても別れられなかったし、夫に誘われることを待っているし、あたしってバカな女ですよね。でも、しょうがないですよね。好きなんだから。」

何をしていたっかといえば、夫とひたすら向き合い続けることと、女としての魅力を磨くこと(自信をつけること)、床上手を目指すこと(セクシャリティの解放)でした。

そうしていったら夫が急に心を改めてマジメになって浮気をきっぱりとやめ、ちゃんとした会社に就職するまでになりました。(そしたら彼女はその状態がなんか居心地悪く、逃げ出したくなってましたけど。)

>父は私が小さいときに不倫相手と住んでおり、妹が生まれて別れましたが、また不倫で熟年離婚。

免疫ができてるっちゃできてるんですよねー。

「夫」って存在はそんなもんだよね、という感覚を無意識に持っているのかもしれませんし、だからこそ、Sさんも今の状況を耐えられるとも言えます。

そして、母と癒着するくらい距離が近ければ「母と同じ道を歩む」ということを無意識に選んでしまいがちなものです。

私の初めてのお客さまは「愛人の子」だったんですね。
それで彼女は長らく「愛人」をやっていました。
そして、もれなく母との癒着がありました。

母と心理的な距離が近い娘は、無意識に、母と同じ道を選びやすいものです。
それは母と仲が良いとか悪いとかは関係ありません。

母のことが大好きだから母のあとを付いて歩く。
母のことが大好きだから母の気持ちをもっと理解したい。

さらに

「母が幸せになったら自分も幸せになっていい」
「あたしが幸せになったら母を置いてきぼりにしてしまう」

という思い込みがあって自分が幸せになることを遠ざけてしまうこともあります。

これらはもちろん無意識にある思いです。

それと同時に「パパのことが大好きだから、パパと同じような人に恋をする」という傾向もあるものでして、いきなり根本先生から「まあ、Sちゃんはファザコンだしなー」とか失礼なことを言われる場合もあるわけです。

表面的な意識でパパのことをどう思っていようが関係なく、より深い潜在意識の中で何を思っているか?が重要です。

だから、仮にパパのことが大っ嫌いで全然連絡を取っていない関係であっても、潜在意識でパパ大好き!だったら、「パパに似た匂いの人」を好きになるし、結婚相手にするんです。

この辺の流れは頭ではなかなか理解しづらいんですけどね。
あれこれ掘り下げていくと「お、おぅ」って感じで分かってくることが多いです。

だから、母、父に対する気持ちを整理していくと言いますか、手放すなり許すなりして、適切な距離感をとれるようになっていくことを目指します。

これがけっこう本質的な問題解決のプロセスになります。

>夫はセックスの時は優しいですが、赴任先に帰ると冷たいですし、浮気もまだ続いているようです。

セックスってその人が出るんですよね。
表では自信満々なのにセックスはおとなしかったり、
ふだんはツンケンしてるのにセックスでは甘えん坊だったり、
赴任先では冷たいけどセックスが優しいなら、ほんとうは優しい人なんだろうと思います。

けど、優しい人であれば浮気してる状態は罪悪感しかないわけで、そうすると冷たい態度になるほかないですよね。

ちなみにこういう話では「え?夫が罪悪感を感じてるとは思えない」という定型文のような疑問が生まれてくるものですが、罪悪感がなかったら浮気相手との関係を堂々とオープンにするんです。

「今から○○ちゃんのところに行ってくるね~♪」って感じで。

罪悪感があるから「隠さなければならない」わけですし、「悟られないようにしなければ」とするわけですし、自分を正当化しなきゃいけないのです。

そして、大切な視点としては「なぜ夫は浮気をしなければならないのか」という点を探っていくことです。

これにも様々な理由がありまして、「いやいやそれは夫の問題で、夫がもともと浮気性なんだよ」と思いたいところですけれど、多くの事例を見ると「まあ、そうとも限らんのよねー。浮気性だった男がある人と付き合い始めてからはピタッと浮気しなくなったってこともあるしねー」ってこともあるわけですし、先ほど紹介した事例もそうですが「妻が変わったら夫も変わった」なんてことも珍しくないわけです。

それで夫に対する言動を振り返っていきます。

「どうせ男は浮気するんでしょ?」という思い込みを持っているならば、“無意識に”夫が浮気するように導線を引いてしまっているか、“無意識に”浮気するような男に惚れてしまうものです。

例えば「過去の男たちに浮気されて傷ついてきたから絶対浮気しそうもない男と結婚した」ってケースにおいて「ええー、一度も浮気したことないって言ってた夫が女作ってたー!」という事件が起きることもあります。

また、よくあるケースとして「夫の愛情にあぐらをかく」というものや「夫をずいぶんと下に見てバカににしていた」なんてこともあります。

それから「自分に自信がなさすぎて夫の愛情を疑いまくってお試し行動を頻繁にしていた」という場合もあれば、「夫よりも実家を優先しすぎて夫を寂しくさせてた」なんてこともあります。

妻が100%悪いというつもりは毛頭ありませんし、そういう見方をしません。

しかし、この問題が「夫婦の共作」としてとらえてみると「まあ夫にも原因はあるけど、妻にもなんかあるんじゃね?」と言えるわけです。

そして、こうした言動は“無意識”であることが多いので、自分でもなかなか気づきません。

「自分は何をしたんだろう?何をしてきたんだろう?」という思いで振り返ってみると「あっ!」と思う要因を見つけられるかもしれないし、カウンセリングを受けてみることで「ああ!!」と気づけるかと思います。

さて、どうやら夫には女がいるらしい、という状況にあるものの、レスではなく、最近はホテルに通ってセックスしているし、そのセックスは優しい、ということであれば、夫の気持ちは妻にあると思ってよいものです。

となれば、夫の性格、生い立ち、価値観、過去の恋愛事情、仕事等を知りたいところでもあります。

それと同時に、夫婦関係についてねちねちとお聞きしていきたいものです。

さて、文面から察するにSさん自身がお疲れのようですし、あきらめの境地にも達しているのか「どうしたいのか?」が分からなくなっているんでしょうか。

そういうときはやっぱり「自分の気持ちをひとつひとつ丁寧に拾い集める」ということをしていくのがいいと思います。

怒りもあれば、悔しさ、嫉妬、みじめさ、劣等感、敗北感、喪失感、罪悪感、無価値観、無力感、寂しさ、悲しみ、不安等々、ほんとうにいろんな感情がうごめくと思います。

その気持ちを丁寧に受け入れていくんですよね。

それをひとりでやろうってのはまあ大変なので、カウンセリングをお勧めしたいわけですけれど、まずは「自分の感情を自分が受け入れることが大事なんだな」とだけ考えていただければと思います。

そうして「どうしたいんだろう?」という思いを見つけていくことを最初の目標にしてみましょうか。

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